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NFS リフェラルのしくみ

Oracle Solaris 11.1 リリース には、NFS リフェラルと呼ばれる新しい NFS 機能が含まれています。NFS リフェラルは、複数の NFSv4 サーバーを均一な名前空間に接続する手段として、NFSv4 サーバーがほかの NFSv4 サーバー上にあるファイルシステムを指す方法です。

NFSv2、NFSv3、およびその他のクライアントにはリフェラルがシンボリックリンクのように見えるため、クライアントはリフェラルをたどることができます。

どのような場合に NFS リフェラルを使用するか

NFS リフェラルは、複数のサーバーにわたって 1 組のファイル名に見えるものを作成し、これを実行するために autofs を使用しない場合に役立ちます。NFSv4 サーバーのみを使用でき、サーバーはリフェラルをホストするために Oracle Solaris 11.1 リリース 以降を実行している必要があります。

NFS リフェラルの作成

NFS リフェラルの作成には nfsref コマンドを使用します。リフェラルの作成時にマウントポイントがまだ存在していない場合は、オブジェクトを再解析ポイントとして識別する特別なフラグを含むシンボリックリンクが生成されます。再解析ポイントがすでに存在している場合は、状況に応じて、NFS サービスデータが追加されるか既存の NFS サービスデータを置き換えます。

NFS リフェラルの削除

NFS リフェラルの削除にも nfsref コマンドを使用します。指定された再解析ポイントから NFS サービスデータを削除し、ほかの種類のサービスデータが存在しない場合は再解析ポイントを削除します。