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Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11.1 への移行 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 リリースへの移行 (概要)
2. Oracle Solaris 11 インストール方法への移行
Oracle Solaris 10 SVR4 パッケージと IPS パッケージの比較
IPS を使用すると、システム上のすべてのパッケージ (利用可能な更新を持つもの) を更新することも、システムで制約されていない個々のパッケージを更新することもできます。パッケージが制約されている場合は、制約されている理由を示す適切なメッセージが提供されます。パッケージの制約は通常、依存関係またはバージョン管理の問題を示しています。以前の BE をブートできるようにするために、ほとんどのパッケージ更新操作で、クローン BE にソフトウェア更新を適用する前に、クローン BE が作成されるか、またはバックアップ BE が作成されます。非大域ゾーンの更新や特定のパッケージの更新など、一部の pkg update 操作では、クローン BE またはバックアップ BE が生成されない場合があります。
次のオプションを指定できます。
インストール後にソフトウェアパッケージを追加する – Live Media にはデスクトップまたはノートパソコンに適したソフトウェアセットが含まれています。テキストインストールメディアには、汎用サーバーシステムにより適した、より小さいソフトウェアセットが含まれています。テキストインストーラでは、GNOME デスクトップはインストールされません。テキストインストール後に、Oracle Solaris デスクトップ (GNOME 2.30) などのパッケージを追加する場合は、『Oracle Solaris 11.1 システムのインストール』の「テキストインストール後のソフトウェアの追加」を参照してください。
インストールしたシステム上のすべてのパッケージを更新する – システム上のすべてのパッケージ (利用可能な更新を持つもの) を更新するには、次のように pkg update コマンドを使用します。
# pkg update
このコマンドを実行すると、カーネルコンポーネントやその他の低水準システムパッケージなど、コマンドを実行しない場合は更新が考慮されない可能性があるパッケージが更新されます。
パッケージリポジトリまたはパブリッシャーのステータスによっては、Solaris 11 から Solaris 11.1 に自動的に更新される可能性があります。システムイメージを更新するが、別のリリースには更新しない場合は、『Oracle Solaris 11.1 ソフトウェアパッケージの追加および更新』の「イメージの更新」を参照してください。
「ブート環境の管理」で、このコマンドを使用して BE を更新する例を参照してください。
実際にパッケージをインストールしないで、更新が必要なシステム上のそれらのパッケージを表示します。
# pkg update -nv --accept
個々のパッケージを追加または更新する – 個々のソフトウェアパッケージを追加するには、pkg install コマンドを使用します。依存するパッケージがある場合は、それらも同時に更新されます。
次のように個々のパッケージをインストールします。
# pkg install communication/im/pidgin
次のように個々のパッケージを更新します。
# pkg update system/management/ocm
修正を提供するパッケージ更新をインストールする – pkg update 操作にはバグの修正が含まれている可能性があるため、その操作は、Oracle Solaris の以前のリリースで特定のパッチを適用するのと似ています。
有効な Oracle サポートプランをお持ちの Oracle のお客様は、Oracle Solaris 11 システムを定期的に更新できるように support パッケージリポジトリにアクセスできます。support リポジトリの更新は、SRU (Support Repository Update) と呼ばれ、定期的に発生します。「Oracle Solaris の support リポジトリを構成する方法」を参照してください。
https_proxy と http_proxy を使用してインストールされた Oracle Solaris ゾーンを持つシステム上の IPS リポジトリにアクセスする必要がある場合は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: Oracle Solaris ゾーン、Oracle Solaris 10 ゾーン、およびリソース管理』の「インストール済みのゾーンがあるシステムでのプロキシ構成」を参照してください。
SRU – Oracle Solaris 11 の support リポジトリからの更新はサポートリポジトリ更新 (SRU) として入手できます。SRU は、Oracle Solaris 10 リリースで使用できる保守更新またはパッチバンドルに代わるものです。
Oracle Solaris 11 の今後のリリース – Oracle Solaris 11 の今後のリリースは、support リポジトリ、または現在利用可能な OS を提供する release リポジトリで入手できるようになります。
次のサマリーは、ユーザーの環境にもっとも有効な更新方法の選択について説明したものです。システムイメージを更新するための最善の方法の詳細については、『Oracle Solaris 11.1 ソフトウェアパッケージの追加および更新』の「イメージの更新」を参照してください。
デスクトップシステムまたはノートパソコン – デスクトップ環境では、次のコマンドを使用して、利用可能な更新を識別できます。
# pkg update -nw --accept
開発システム – pkg update 操作を使用すると、これらのシステムに特定の修正を適用したり、SRU を適用したりして、現在開発中のアプリケーションへの影響を評価できます。SRU の適用時には新しい BE が作成されます。そして、必要に応じて元の BE に戻すことができます。
本稼働システム – 大規模なエンタープライズ環境では、SRU を非本稼働システムに適用して、現在実行中の本稼働環境に対する OS 変更の影響を評価できます。SRU のインストールと評価が完了したあとも非本稼働システムが安定した状態にある場合は、SRU を本稼働システムの新しい BE に適用でき、必要に応じて元の BE に戻すことができます。
サポート更新を適用する場合は、次の手順を使用して support リポジトリを構成します。
キーと証明書を格納するためのディレクトリを、/var/pkg の内部に作成することを検討してください。
# mkdir -m 0755 -p /var/pkg/ssl # cp -i Oracle_Solaris_11_Support.key.pem /var/pkg/ssl # cp -i Oracle_Solaris_11_Support.certificate.pem /var/pkg/ssl
キーファイルは参照によって保持されるため、それらのファイルがパッケージングシステムにアクセスできなくなると、エラーが発生します。
# pkg set-publisher \ -k /var/pkg/ssl/Oracle_Solaris_11_Support.key.pem \ -c /var/pkg/ssl/Oracle_Solaris_11_Support.certificate.pem \ -O https://pkg.oracle.com/solaris/support solaris
# pkg update
前述のように、この操作では、新しい BE を作成するか、バックアップ BE を作成するかのどちらかによって、システム上のパッケージが最新バージョンのパッケージで更新されます。