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Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11.1 への移行 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 10 から Oracle Solaris 11 リリースへの移行 (概要)
2. Oracle Solaris 11 インストール方法への移行
インストールメディアを使用した Oracle Solaris のインストール
Oracle Solaris 11.1 インストールメディアパス
AI を使用した Oracle Solaris のインストール
クライアントのブートと Oracle Solaris インストールの開始
Oracle Solaris のインストールに関するトラブルシューティング
インストール前またはインストール後に、次の追加タスクを実行する必要がある場合があります。
Oracle Solaris 11 はリアルタイムクロック (RTC) を協定世界時 (UTC) 形式で保持します。x86 プラットフォームでの動作は、Oracle Solaris 11 と Oracle Solaris 10 とで異なります。対話型インストーラを使用することで、インストール時に日付と時間を構成できます。そのプロセスの一環として、RTC が UTC 形式の時間で更新されます。ただし、AI はインストール時に RTC の日付と時間を調整しません。インストールされるファイルのタイムスタンプが正しいことを保証するには、インストールを開始する前に、BIOS の時間を UTC 形式で構成してください。x86 プラットフォームでは、pkg update コマンドを使用するときに、OS は RTC の時間をローカル時間の形式で引き続き保持します。この方法は、Oracle Solaris 11 の BE と以前のリリースからの BE との間で時間の不一致を回避するために使用されます。
注 - Oracle Solaris 11 を Oracle VM VirtualBox ゲストとして実行している場合は、仮想マシンのシステム設定の「ハードウェアクロックを UTC にする」時間設定をオンまたはオフにする必要があります。
# rtc -z GMT
UTC からローカル時間への切り替えが完了したとき、および sysconfig コマンドを使用してタイムゾーン設定を再構成するたびに、次の手順を使用します。
# rtc -z timezone
例:
# rtc -z US/Pacific
いくつかのオペレーティングシステムを同じ Oracle Solaris 11 システム上で保守してブートするときに、それらのオペレーティングシステムが RTC 時間をローカル時間として保持している場合、RTC 時間の観点からそれらのオペレーティングシステムが共存できる方法がいくつかあります。
RTC 時間をローカル時間形式で保持している OS で、ローカル時間を UTC 形式に切り替えます。
たとえば、Windows 7 をデュアルブートしている場合は、次のようにレジストリキーを設定します。
[HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEM\CurrentControlSet\Control\TimeZoneInformation] \ "RealTimeIsUniversal"=dword:00000001
新しくインストールした Oracle Solaris 11 システムで、UTC 形式からローカル時間に切り替えます。
RTC 形式がローカル時間で動作しているとみなすオペレーティングシステムで時間情報プロトコル (NTP) を有効にします。この場合、時間は自動的に同期されます。
Oracle Solaris 11 では、GRUB の旧バージョンのブートローダーは、menu.lst ファイルを使用して、Oracle Solaris とカスタムメニューエントリ (Linux メニューエントリなど) の両方を保守します。Oracle Solaris のインストール後、menu.lst ファイルを編集することにより、インストール中に保持されなかったカスタムメニューエントリを手動で GRUBメニューに追加できます。
Oracle Solaris 11.1 以降では、GRUB (GRUB 2) は別のブートローダーと別の構成ファイル grub.cfg を使用します。このファイルには、すべての Oracle Solaris メニューエントリなどの GRUB 構成の大部分が含まれています。カスタムメニューエントリはファイルに含まれません。menu.lst ファイルと異なり、bootadm コマンドを使用することにより、grub.cfg ファイルは単独で管理されます。このファイルを直接編集しないでください。GRUB 2 には、インストール後、GRUB メニューにカスタムメニューエントリを追加するために使用できる追加構成 (custom.cfg) が含まれます。GRUB 構成にカスタムブートエントリを追加する場合、最初に custom.cfg ファイルを作成する必要があり、このファイルを grub.cfg および menu.conf ファイルと同じ場所 (/pool-name /boot/grub/) に置く必要があります。
ブートプロセス中、GRUB は、boot/grub サブディレクトリ内で、ルートプールの最上位データセット内の custom.cfg ファイルの存在をチェックします。ファイルが存在する場合、GRUB はそのファイルをソースとし、内容がテキストでメインの grub.cfg ファイルに挿入されたかのように、ファイル内にあるすべてのコマンドを処理します。
64 ビット UEFI ファームウェアを搭載するシステムで、custom.cfg ファイルのエントリは、次のようになります。
menuentry "Windows (64-bit UEFI)" { insmod part_gpt insmod fat insmod search_fs_uuid insmod chain search --fs-uuid --no-floppy --set=root cafe-f4ee chainloader /efi/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi }
BIOS ファームウェアを搭載するシステムで、このファイルのエントリは、次のようになります。
menuentry "Windows" { insmod chain set root=(hd0,msdos1) chainloader --force +1 }
『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「GRUB 構成のカスタマイズ」を参照してください。