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Oracle Solaris Cluster システム管理 Oracle Solaris Cluster 4.1 (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
このセクションでは次の作業について説明します。
グローバルクラスタノードで実行されるリソースグループに CPU シェアを割り当てるには、この手順を実行します。
リソースグループに CPU シェアが割り当てられている場合、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、グローバルクラスタノードでリソースグループの 1 つのリソースを起動する際に、次のタスクを実行します。
ノードに割り当てられている CPU シェア (zone.cpu-shares) の数を、指定された CPU シェアの数だけ増やします (まだ行われていない場合)。
ノードに SCSLM_resourcegroup_name という名前のプロジェクトを作成します (まだ行われていない場合)。このプロジェクトはリソースグループに固有で、指定された数の CPU シェア (project.cpu-shares) が割り当てられています。
SCSLM_resourcegroup_name プロジェクトのリソースを起動する。
CPU 制御機能の構成についての詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
# dispadmin -d FSS
次のリブート時に、FSS がデフォルトのスケジューラになります。この構成をすぐに有効にするには、priocntl コマンドを使用します。
# priocntl -s -C FSS
priocntl コマンドと dispadmin コマンドを組み合わせて使用することで、FSS がすぐにデフォルトのスケジューラになり、リブート後もそのままになります。スケジューリングクラスの設定についての詳細は、dispadmin(1M) および priocntl(1) のマニュアルページを参照してください。
注 - FSS がデフォルトのスケジューラでない場合、CPU シェアの割り当ては有効になりません。
globalzoneshares および defaultpsetmin プロパティーに値を割り当てない場合、これらのプロパティーはデフォルト値をとります。
# clnode set [-p globalzoneshares=integer] \ [-p defaultpsetmin=integer] \ node
デフォルトプロセッサセットで使用可能な CPU の最小数を設定します。デフォルト値は 1 です。
ノードに割り当てられるシェアの数を設定します。デフォルト値は 1 です。
プロパティーを設定するノードを指定します。
これらのプロパティーを設定する際には、ノードのプロパティーを設定します。
# clnode show node
指定するノードに対して、clnode コマンドは、設定されているプロパティー、およびこれらのプロパティーに設定されている値を出力します。clnode を使用して CPU 制御プロパティーを設定しないと、これらはデフォルト値をとります。
# clresourcegroup create -p RG_SLM_TYPE=automated \ [-p RG_SLM_CPU_SHARES=value] resource_group_name
CPU 使用率を管理できるようにし、システムリソース管理用に Oracle Solaris OS を構成する手順の一部を自動化します。
リソースグループ固有のプロジェクトに割り当てられる CPU シェアの数 (project.cpu-shares) を指定し、ノードに割り当てられる CPU シェアの数 (zone.cpu-shares) を決定します。
リソースグループの名前を指定します。
この手順では、RG_SLM_PSET_TYPE プロパティーは設定しません。ノードでは、このプロパティーは値 default をとります。
このステップによりリソースグループが作成されます。また、clresourcegroup set コマンドを使用して既存のリソースグループを変更することもできます。
# clresourcegroup online -eM resource_group_name
リソースグループの名前を指定します。
注 - SCSLM_resource_group_name プロジェクトは削除または変更しないでください。たとえば project.max-lwps プロパティーを構成することにより、手動でさらにプロジェクトにリソース制御を追加できます。詳細は、projmod(1M) のマニュアルページを参照してください。