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Oracle Solaris Cluster システム管理 Oracle Solaris Cluster 4.1 (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
このセクションでは、グローバルクラスタまたはゾーンクラスタ上のノードを削除する方法について説明します。グローバルクラスタから特定のゾーンクラスタを削除することもできます。次の表に、ノードを既存のクラスタから削除するときに行うタスクを示します。タスクは、示されている順に実行してください。
注意 - RAC 構成の場合、この手順のみを使用してノードを削除すると、リブート中のノードでパニックが発生する可能性があります。RAC 構成からノードを削除する方法については、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド』の「選択したノードから Oracle RAC のサポート を削除する方法」を参照してください。処理が完了したら、RAC 構成用のノードを削除して、次の該当する手順に従います。 |
表 8-2 タスクマップ: ノードの削除
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ゾーンクラスタからノードを削除するには、ノードを停止してアンインストールし、構成からそのノードを削除します。あとでノードをゾーンクラスタに戻す場合は、表 8-1 の手順に従います。ここからの手順のほとんどは、グローバルクラスタノードから実行します。
phys-schost# clzonecluster halt -n node zoneclustername
ゾーンクラスタ内で clnode evacuate コマンドと shutdown コマンドを使用することもできます。
phys-schost# clrg remove-node -n zonehostname -Z zoneclustername rg-name
phys-schost# clzonecluster uninstall -n node zoneclustername
次のコマンドを使用します。
phys-schost# clzonecluster configure zoneclustername
clzc:sczone> remove node physical-host=node
clzc:sczone> exit
phys-schost# clzonecluster status
この手順を実行して、ノードをグローバルクラスタから削除します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
グローバルクラスタのノードから、次の手順のステップをすべて実行します。
ゾーンクラスタノードの場合は、この手順を実行する前に、「ゾーンクラスタからノードを削除する方法」の手順を実行します。
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot -x
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
shutdown -g -y -i0 Press any key to continue
GRUB ベースのブートの詳細は、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の「システムのブート」を参照してください。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel$ /platform/i86pc/kernel/#ISADIR/unix -B $ZFS-BOOTFS -x
画面には編集されたコマンドが表示されます。
カーネルブートパラメータコマンドへのこの変更は、システムをブートすると無効になります。次にノードをリブートする際には、ノードはクラスタモードでブートします。クラスタモードではなく、非クラスタモードでブートするには、これらの手順を再度実行して、カーネルブートパラメータコマンドに -x オプションを追加します。
注 - 削除するノードが使用できない場合や、ブートできなくなっている場合は、アクティブな任意のクラスタノードで clnode clear -F <node-to-be-removed> コマンドを実行します。clnode status <nodename> を実行して、ノードが削除されていることを確認します。
アクティブなノードから次のコマンドを実行します。
phys-schost# clnode clear -F nodename
rg_system=true が設定されているリソースグループがある場合、clnode clear -F コマンドが成功するためには、それらを rg_system=false に変更する必要があります。clnode clear -F を実行したあとに、そのリソースグループを rg_system=true に戻します。
削除するノードから次のコマンドを実行します。
phys-schost# clnode remove -F
注 - クラスタ内の最後のノードを削除する場合は、そのノードがクラスタモードモードでないこと、およびクラスタ内にアクティブなノードがないことが必要です。
phys-schost# clnode status nodename
例 8-2 クラスタソフトウェア構成からのノードの削除
次に、ノード phys-schost-2 をクラスタから削除する方法を示します。clnode remove コマンドは、クラスタから削除するノード (phys-schost-2) から非クラスタモードで実行されます。
[Remove the node from the cluster:] phys-schost-2# clnode remove phys-schost-1# clnode clear -F phys-schost-2 [Verify node removal:] phys-schost-1# clnode status -- Cluster Nodes -- Node name Status --------- ------ Cluster node: phys-schost-1 Online
参照
削除するノードから Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法については、「クラスタノードから Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをアンインストールする」を参照してください。
ハードウェア手順については、『Oracle Solaris Cluster 4.1 Hardware Administration Manual 』を参照してください。
クラスタノードを削除するタスクの概要については、表 8-2 を参照してください。
既存のクラスタにノードを追加するには、「既存のクラスタにノードを追加する方法」を参照してください。
3 ノードまたは 4 ノード接続のクラスタでストレージアレイを単一クラスタノードから取り外すには、次の手順を使用します。
phys-schost# プロンプトは、グローバルクラスタのプロンプトを表します。この手順は、グローバルクラスタ上で実行します。
この手順では、長形式の Oracle Solaris Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。
phys-schost# clresourcegroup status phys-schost# cldevicegroup status
Caution (SPARC only) - Oracle RAC ソフトウェアをクラスタで実行している場合、グループをノードから移動する前に、動作している Oracle RAC データベースのインスタンスを停止します。手順については、『Oracle Database Administration Guide』を参照してください。 |
phys-schost# clnode evacuate node
clnode evacuate コマンドは、すべてのデバイスグループを、指定ノードから次に優先されるノードに切り替えます。またこのコマンドは、指定されたノードから次に優先されるノードへ、すべてのリソースグループを切り替えます。
デバイスグループを保守状態にする手順については、「ノードを保守状態にする」を参照してください。
raw ディスクを使用している場合は、cldevicegroup(1CL) コマンドを使用して、デバイスグループを削除します。
phys-schost# clresourcegroup remove-node -n node + | resourcegroup
ノードの名前。
リソースグループのノードリストを変更する方法については、『Oracle Solaris Cluster Data Services Planning and Administration Guide』を参照してください。
注 - clresourcegroup を実行するときには、リソースタイプ、リソースグループ、およびリソースのプロパティー名には大文字と小文字の区別があります。
それ以外の場合は、この手順をスキップします。
切断するノードからホストアダプタを削除する場合は、手順 11 に進みます。
ホストアダプタの削除手順については、ノード用ドキュメントを参照してください。
phys-schost# pkg uninstall /ha-cluster/library/ucmm
Caution (SPARC only) - 切断したノードから Oracle RAC ソフトウェアを削除しない場合、そのノードをクラスタに導入し直すときにノードでパニックが発生し、データの可用性が失われる可能性があります。 |
SPARC ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
ok boot
x86 ベースのシステム上で、次のコマンドを実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Oracle Solaris エントリを選択し、Enter キーを押します。
phys-schost# devfsadm -C cldevice refresh
デバイスグループをオンラインにする方法については、「ノードを保守状態から戻す」を参照してください。
クラスタノードの削除手順のいずれかを実行中に発生したエラーメッセージを修正するには、次の手順を実行します。
この手順は、グローバルクラスタ上のみで実行します。
phys-schost# boot
再結合されていない場合は、手順 b に進みます。
再結合されている場合は、次の各手順を行なってノードをデバイスグループから削除します。
「すべてのデバイスグループからノードを削除する方法」 の作業を行います。
# mv /etc/cluster/ccr /etc/cluster/ccr.old