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Oracle Solaris Cluster 4.1 リリースノート     Oracle Solaris Cluster 4.1 (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  Oracle Solaris Cluster 4.1 リリースノート

ソフトウェアの最新情報

Oracle Solaris 11.2 OS のサポート

ゾーンクラスタを作成する新しい clsetup ウィザード

solaris10 ブランドゾーンクラスタのサポート

排他的 IP ゾーンクラスタのサポート

ゾーンクラスタでの Trusted Extensions のサポート

ノード単位で定義可能なリソースの依存関係

カーネルケージの動的再構成 (DR) のサポート

クラスタセキュリティーフレームワークの拡張

クラスタインターコネクト上の Socket Direct Protocol のサポート

ストレージモニター機能による障害検出および応答の高速化

ZFS ストレージプール

Oracle PeopleSoft Application Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード

Oracle WebLogic Server データサービスを構成する新しい clsetup ウィザード

MySQL および MySQL Cluster データサービスのサポート

PostgreSQL 用の新しいデータサービス

Samba 用の新しいデータサービス

SAP liveCache 用の新しいデータサービス

SAP MaxDB 用の新しいデータサービス

Siebel 8.2.2 用の新しいデータサービス

Sybase ASE 用の新しいデータサービス

Oracle Traffic Director 用の新しいデータサービス

Oracle TimesTen 用の新しいデータサービス

SAP NetWeaver データサービス用の新しいマニュアル

Oracle External Proxy 用の新しいデータサービス

Oracle PeopleSoft Enterprise Process Scheduler 用の新しいデータサービス

Oracle Web Tier 用の新しいデータサービス

Oracle E-Business 12.1.1 データサービスのサポート

Geographic Edition での Sun ZFS Storage Appliance データ複製のサポート

Geographic Edition での EMC Symmetrix Remote Data Facility のサポート

Geographic Edition での MySQL 複製のサポート

高度な保守コマンド ccradm および dcs_config の新しいマニュアルページ

非大域ゾーンの限定されたサポート

Oracle Solaris Cluster 4.1 ソフトウェアに含まれないもの

制限

ゾーンクラスタ内の Solaris Volume Manager ディスクセット

このリリースで変更されたコマンド

互換性の問題

パブリックネットワークの障害時に論理ホストがフェイルオーバーしない (16979921)

Solaris ボリュームマネージャーを含む Oracle ASM が論理ボリュームをミラー化した

GI の root.sh および CRS 起動時に S10 ブランドゾーンで osysmond がコアダンプする (14456069)

Oracle Clusterware が ora.asm リソースのすべての SID の作成に失敗する (12680224)

旧い pkg コマンドが原因で、Oracle Solaris 11 SRU のインストールに失敗することがある

clzonecluster install-cluster を使用して solaris10 ブランドゾーンクラスタにパッチのみをインストールできない (7200532)

メインアダプタを IPMP グループに追加すると、DNS 構成が削除される (7198718)

SAP JAVA の問題が HA for SAP NetWeaver のアビリティーに影響し、無計画停止時にフェイルオーバーする (7191360)

pkg:/system/resource-mgmt/resource-cap がインストールされておらず、capped-memory が構成されている場合に、ゾーンがブートしない (7087700)

アクティブ/アクティブ ZFS Storage Appliance クラスタ構成は Geographic Edition でサポートされない (6770212)

アクセシビリティーの情報

サポート対象製品

データ複製

データサービス

ファイルシステム

Geographic Edition ソフトウェア要件

メモリーの要件

Oracle Solaris オペレーティングシステム

Oracle VM Server for SPARC

ボリューム管理ソフトウェア

製品のロケール設定

既知の問題点とバグ

管理

clzc reboot コマンドによって、solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタで大域ゾーンノードのパニックが発生する (16941521)

排他的 IP ゾーンクラスタのゾーンにおける /usr/sbin/shutdown コマンドによって、ゾーンクラスタのほかの実行中ゾーンが停止することがある (16963753)

solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタで svc_private_network:default SMF サービスが保守になる (16716992)

clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できない (16618736)

パブリックネットワークの障害時に、SCAN リスナーを使用した DB サーバーリソースがフェイルオーバーしない (16231523)

データサービス構成ウィザードがスケーラブルな HAStoragePlus のストレージリソースおよびリソースグループをサポートしない (7202824)

排他的 IP ゾーンクラスタからノードを削除すると、クラスタノードでパニックが発生する (7199744)

良好な privnet にもかかわらず、存在しない privnet によってゾーンクラスタのブートが停止する (7199431)

clzonecluster コマンドは allowed-addr なしで defrouter を指定できないことを検証できず、CCR は構成に失敗する (7199135)

いずれかのクラスタノードがクラスタ内にない場合、clzoneclusterbootreboot および halt サブコマンドが失敗する (7193998)

クラスタファイルシステムが拡張属性をサポートしない (7167470)

chmod を使用して setuid アクセス権を設定すると、PxFS セカンダリサーバーの非大域ゾーンでエラーを返す (7020380)

チューニング不可の拡張プロパティーがある構成ファイルからリソースを作成できない (6971632)

クラスタに負荷がかかっているときにデバイスフェンシングを無効にすると、予約の競合が発生する (6908466)

複製されたデバイスグループのステータスによってスイッチオーバーが発生すると EMC SRDF はスイッチオーバーを却下し、スイッチバックが失敗する (6798901)

クラスタ構成からノードを削除すると、ノードパニックが発生することがある (6735924)

DID を結合するときに検証チェックがさらに必要 (6605101)

データサービス

アクティブスタンバイ構成が HA for TimesTen でサポートされていない (16861602)

ゾーンクラスタ向けに NAS を使用して構成された SUNW.ScalMountPoint リソースのプロパティーを更新できない (7203506)

ゾーンクラスタのスケーラブルな HAStoragePlus リソースで構成されたグローバルファイルシステムにアクセスできない (7197623)

RAC ウィザードが「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗する (7196184)

WebLogic Server が NFS にインストールされている場合、ゾーン/ゾーンクラスタで WebLogic Server ドメインを構成しているときに clsetup ウィザードが失敗する (7196102)

大量の非ネットワーク認識 GDS リソースがある場合、一部が再起動に失敗してオフラインのままになる (7189659)

SUNW.Proxy_SMF_failover sc_delegated_restarter ファイル記述子がリークする (7189211)

Debug_level=1 に設定した場合、pas-rg がノード 2 にフェイルオーバーし、ノード 1 を起動できなくなる (7184102)

スケーラブルなアプリケーションがゾーンクラスタ間で切り離されない (6911363)

clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると問題が発生する可能性がある (6791618)

開発者環境

clresource show -p コマンドが誤った情報を返す (7200960)

Geographic Edition

クラスタノードが Sun ZFS Storage Appliance プロジェクトまたは iSCSI LUN にアクセスできない (15924240)

あるパートナーで DR 状態が unknown を報告したままになる (7189050)

プライマリで fs umount が失敗したために、セカンダリへのテイクオーバーが失敗する (7182720)

BUI を使用してプロジェクトの複製を停止した場合、ZFS Storage Appliance の保護グループの作成および検証が失敗する (7176292)

ゾーンクラスタが使用中の場合、グローバルクラスタからの通知電子メールが複数送信される (7098290)

インストール

既存の 3.3 5/11 solaris10 ブランドゾーンでパッチオプションを指定せずにデータサービスエージェントをインストールできない (7197399)

solaris10 ブランドゾーンに対して install-cluster ではなく install が使用されているときに、clzonecluster がエラーを報告しない (7190439)

ホスト名に大文字が含まれている場合、ASM インスタンスプロキシリソースの作成がエラーになる (7190067)

ウィザードが ASM SID を検出しない (7190064)

クラスタノードのホスト名に大文字が含まれている場合、RAC プロキシリソースの作成に失敗する (7189565)

solaris10 ブランドゾーンで非対話的なデータサービスインストールを行う場合に、データサービス名を取得するのが困難である (7184714)

Trusted Extensions を実行しているマシンで cacao が通信できない (7183625)

コマンド clnode remove -F nodename が Solaris Volume Manager のデバイスグループからノード nodename を削除できない (6471834)

自動検出は各アダプタに対してインターコネクトパスを 1 つだけ検出するべきである (6299097)

実行時

論理ホスト名のフェイルオーバーによって重複したアドレスが生成され、機能停止が発生する (7201091)

マニフェストで設定される環境変数が sc_delegated_restarter で考慮されない (7173159)

ipadm disable-if -t interface でトランスポートインタフェースを無効にしたあと、再度有効にできない (7141828)

getnetmaskbyaddr() が原因で発生する論理ホスト名のフェイルオーバーの失敗 (7075347)

アップグレード

x86: x86 ノード上で scinstall -u update によるクラスタパッケージのアップグレードが失敗することがある (7201491)

ソフトウェアアップデート

パッチ管理ツール

My Oracle Support

Oracle Solaris Cluster 4.1 のドキュメントセット

ドキュメントの問題

Upgrade Guide

HA for Oracle のガイド

HA for Oracle RAC のガイド

HA for Oracle Solaris Zones のガイド

Solaris Volume Manager

Geographic Edition Data Replication Guide for Oracle Solaris Availability Suite

マニュアルページ

clzonecluster(1CL)

ORCL.sapcenter(5)

ORCL.saprepenq(5)

ORCL.saprepenq_preempt(5)

ORCL.sapstartsrv(5)

scdpmd.conf(4)

scha_check_app_user(1HA)

SUNW.HAStoragePlus(5)

SUNW.ScalDeviceGroup(5)

SUNW.ScalMountPoint(5)

A.  ORCL.otd(5) のマニュアルページ

既知の問題点とバグ

リリースの時点で、次の既知の問題およびバグが Oracle Solaris Cluster および Oracle Solaris Cluster Geographic Edition 4.1 ソフトウェアの動作に影響します。バグおよび問題は次のカテゴリに分類しています。

修正が利用可能かどうかを確認するには、Oracle のサポート担当者にお問い合わせください。

管理

clzc reboot コマンドによって、solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタで大域ゾーンノードのパニックが発生する (16941521)

問題のサマリー: solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタのノードがリブートまたは停止すると、大域ゾーンノードでパニックが発生することがあります。これは、ゾーンクラスタのノードがプライマリ (パブリック) インタフェースネットワークとして基本ネットワークを使用していて、そのクラスタ内のほかのゾーンクラスタのノードに対して構成されている基本ネットワークインタフェース上に VNIC がある場合に発生します。

回避方法: 排他的 IP ゾーンクラスタのプライマリネットワークインタフェースとして VNIC を作成して使用します。

排他的 IP ゾーンクラスタのゾーンにおける /usr/sbin/shutdown コマンドによって、ゾーンクラスタのほかの実行中ゾーンが停止することがある (16963753)

問題のサマリー: 排他的 IP ゾーンクラスタのゾーンで /usr/sbin/shutdown コマンドを使用してゾーンを停止またはリブートする場合、そのゾーンクラスタで有効で実行中のほかのゾーンはクラスタソフトウェアによって停止されることがあります。

回避方法: 排他的 IP ゾーンクラスタのゾーン内で、ゾーンを停止またはリブートするために /usr/sbin/shutdown コマンドを使用しないでください。代わりに、大域ゾーンで /usr/cluster/bin/clzonecluster コマンドを使用して排他的 IP ゾーンクラスタのゾーンを停止またはリブートします。ゾーンクラスタの任意のタイプのゾーンを停止またはリブートするには、/usr/cluster/bin/clzonecluster コマンドが適切な方法です。この問題を確認した場合は、クラスタソフトウェアによって停止されたゾーンをブートするために /usr/cluster/bin/clzonecluster コマンドを使用します。

solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタで svc_private_network:default SMF サービスが保守になる (16716992)

問題のサマリー: solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタのゾーンでシステム識別を実行すると、 svc_private_network:default SMF サービスがそのゾーンで保守に入ります。その後のゾーンをリブートすると、問題は発生しません。

回避方法: solaris10 ブランド排他的 IP ゾーンクラスタでシステム識別構成を実行したあとは、そのゾーンをリブートします。

clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できない (16618736)

問題のサマリー: クラスタの clprivnet インタフェースの MTU は常にデフォルト値の 1500 に設定されており、ベースとなるプライベートインターコネクトの MTU に一致しません。そのため、clprivnet インタフェース用のジャンボフレームの MTU サイズを設定できません。

回避方法: 既知の回避方法はありません。

パブリックネットワークの障害時に、SCAN リスナーを使用した DB サーバーリソースがフェイルオーバーしない (16231523)

問題のサマリー: HA-Oracle データベースが Grid Infrastructure SCAN リスナーを使用するように構成されている場合、パブリックネットワークに障害が発生しても、HA-Oracle データベースリソースはフェイルオーバーしません。

回避方法: HA-Oracle データベースとともに Oracle Grid Infrastructure SCAN リスナーを使用する場合は、SCAN リスナーと同じサブネット上にある IP アドレスを持つ論理ホストを、HA-Oracle データベースリソースグループに追加します。

データサービス構成ウィザードがスケーラブルな HAStoragePlus のストレージリソースおよびリソースグループをサポートしない (7202824)

問題のサマリー: 既存のデータサービス構成ウィザードは、スケーラブルな HAStoragePlus リソースおよびリソースグループの構成をサポートしません。また、ウィザードでは、スケーラブルな HAStoragePlus の既存のリソースおよびリソースグループを検出できません。

たとえば、複数インスタンスモードで HA for WebLogic Server を構成するときに、クラスタに既存のスケーラブルな HAStoragePlus リソースおよびリソースグループが存在する場合であっても、「選択項目に利用可能な高可用性ストレージリソースはありません。」と表示されます。

回避方法: スケーラブルな HAStoragePlus リソースおよびリソースグループを使用するデータサービスを次の方法で構成します。

  1. clresourcegroup および clresource コマンドを使用して、HAStoragePlus リソースグループおよびリソースをスケーラブルモードで構成します。

  2. clsetup ウィザードを使用して、データサービスがローカルファイルシステム上にあるかのように (つまり関係するストレージリソースがないかのように) 構成します。

  3. CLI を使用して、手順 1 で構成したスケーラブルな HAStoragePlus リソース上でオフライン再起動依存関係を、スケーラブルな HAStoragePlus リソースグループ上で強い肯定的なアフィニティーを作成します。

排他的 IP ゾーンクラスタからノードを削除すると、クラスタノードでパニックが発生する (7199744)

問題のサマリー: ゾーンクラスタノードが排他的 IP ゾーンクラスタから削除されると、排他的 IP ゾーンクラスタをホストするグローバルクラスタノードでパニックが発生します。この問題は、InfiniBand インターコネクトを使用するグローバルクラスタのみで発生します。

回避方法: ゾーンクラスタノードを削除する前に、排他的 IP ゾーンクラスタを停止します。

良好な privnet にもかかわらず、存在しない privnet によってゾーンクラスタのブートが停止する (7199431)

問題のサマリー: 排他的 IP ゾーンクラスタ構成 (ip-type=exclusive) で無効または存在しないネットワークリンクが privnet リソースとして指定されている場合、有効な privnet リソースが存在するにもかかわらず、ゾーンクラスタノードはゾーンクラスタへの参加に失敗します。

回避方法: 無効な privnet リソースをゾーンクラスタ構成から削除してから、ゾーンクラスタノードをリブートします。

# clzonecluster reboot -n nodename zone-cluster

または、無効な privnet リソースに対応する見つからないネットワークリンクを作成してから、ゾーンをリブートします。詳細については、dladm(1M) のマニュアルページを参照してください。

clzonecluster コマンドは allowed-addr なしで defrouter を指定できないことを検証できず、CCR は構成に失敗する (7199135)

問題のサマリー: 排他的 IP ゾーンクラスタにおいて、defrouter プロパティーが指定されているのに allowed-address プロパティーが指定されていないノードスコープで net リソースを構成すると、Oracle Solaris ソフトウェアがエラーになります。Oracle Solaris ソフトウェアでは、排他的 IP ゾーンクラスタで defrouter プロパティーを指定する場合は、 allowed-address プロパティーを常に指定する必要があります。そうしない場合、Oracle Solaris ソフトウェアは適切なエラーメッセージを報告しますが、クラスタはゾーンクラスタ情報で CCR をすでに設定しています。この処理では、ゾーンクラスタはUnknown状態のままです。

回避方法: ゾーンクラスタの allowed-address プロパティーを指定します。

いずれかのクラスタノードがクラスタ内にない場合、clzoneclusterbootreboot および halt サブコマンドが失敗する (7193998)

問題のサマリー: いずれかのクラスタノードがクラスタ内にない場合であっても、clzonecluster bootreboot 、および halt サブコマンドが失敗します。次のようなエラーが表示されます。

root@pnode1:~# clzc reboot zoneclustername 
clzc:  (C827595) "pnode2" is not in cluster mode.
clzc:  (C493113) No such object.

root@pnode1:~# clzc halt zoneclustername
clzc:  (C827595) "pnode2" is not in cluster mode.
clzc:  (C493113) No such object.

非クラスタモードであるノードでは、clzonecluster bootreboot、および halt サブコマンドは、失敗するのではなく、スキップする必要があります。

回避方法: clzonecluster boot または clzonecluster halt コマンドで次のオプションを使用し、サブコマンド用のノードのリストを指定します。

-n nodename[,…]

-n オプションは、指定されたノードサブセット上でサブコマンドを実行できます。たとえば、ノード pnode1pnode2、および pnode3 による 3 ノードクラスタでノード pnode2 がダウンすると、次の clzonecluster サブコマンドを実行してダウンしたノードを除外することができます。

clzonecluster halt -n pnode1,pnode3 zoneclustername
clzonecluster boot -n pnode1,pnode3 zoneclustername
clzonecluster reboot -n pnode1,pnode3 zoneclustername

クラスタファイルシステムが拡張属性をサポートしない (7167470)

問題のサマリー: 現在、拡張属性はクラスタファイルシステムでサポートされていません。ユーザーが xattr マウントオプションを使用してクラスタファイルシステムをマウントするときは、次のような動作が見られます。

そのため、クラスタファイルシステムでファイルの拡張属性にアクセスするプログラムは、予期した結果が得られないことがあります。

回避方法: クラスタファイルシステムを noxattr マウントオプションを指定してマウントします。

chmod を使用して setuid アクセス権を設定すると、PxFS セカンダリサーバーの非大域ゾーンでエラーを返す (7020380)

問題のサマリー: chmod コマンドは、クラスタファイルシステム上のファイルで setuid アクセス権の変更に失敗することがあります。chmod コマンドが非大域ゾーンで実行され、その非大域ゾーンが PxFS プライマリサーバー上にない場合、 chmod コマンドは setuid アクセス権の変更に失敗します。

例:

# chmod 4755 /global/oracle/test-file
chmod: WARNING: can't change /global/oracle/test-file

回避方法: 次のいずれかを実行します。

チューニング不可の拡張プロパティーがある構成ファイルからリソースを作成できない (6971632)

問題のサマリー: XML 構成ファイルを使用してリソースを作成する場合に、リソースにチューニング不可の拡張プロパティー (つまり、Tunable リソースプロパティー属性が None に設定されている) があると、コマンドがリソースの作成に失敗します。

回避方法: XML 構成ファイルを編集して、チューニング不可の拡張プロパティーをリソースから削除します。

クラスタに負荷がかかっているときにデバイスフェンシングを無効にすると、予約の競合が発生する (6908466)

問題のサマリー: アクティブな入出力負荷がかかっている共有デバイスのフェンシングをオフにすると、そのデバイスに接続されているいずれかのノードで予約競合のパニックが発生することがあります。

回避方法: デバイスのフェンシングをオフにする前に、デバイスへの入出力を休止します。

複製されたデバイスグループのステータスによってスイッチオーバーが発生すると EMC SRDF はスイッチオーバーを却下し、スイッチバックが失敗する (6798901)

問題のサマリー: 複製ペアが分割された EMC SRDF デバイスグループがデバイスグループを別のノードにスイッチオーバーしようとすると、スイッチオーバーが失敗します。さらに、複製ペアがペアード状態に戻るまで、デバイスグループは元のノードでオンラインに復帰できません。

回避方法: 関連付けられている Oracle Solaris Cluster グローバルデバイスグループを別のクラスタノードに切り替える前に、SRDF の複製が分割されていないことを確認します。

クラスタ構成からノードを削除すると、ノードパニックが発生することがある (6735924)

問題のサマリー: クラスタ構成を 3 ノードクラスタから 2 ノードクラスタに変更した場合に、残りのノードの 1 つがクラスタを離れるか、クラスタ構成から削除されると、クラスタが完全に失われることがあります。

回避方法: 3 ノードクラスタ構成からノードを削除した直後に、残りのクラスタノードの 1 つで cldevice clear コマンドを実行します。

DID を結合するときに検証チェックがさらに必要 (6605101)

問題のサマリー: cldevice コマンドは、単一 DID デバイスに結合されている複製された SRDF デバイスが実際には相互の複製であり、指定された複製グループに属していることを検証できません。

回避方法: SRDF で使用する DID デバイスを結合するときは慎重に行ってください。指定された DID デバイスインスタンスが相互の複製であること、およびそれらが指定された複製グループに属していることを確認します。

データサービス

アクティブスタンバイ構成が HA for TimesTen でサポートされていない (16861602)

問題のサマリー: TimesTen のアクティブスタンバイ構成には、TimesTen ttCWadmin ユーティリティーへの Oracle Solaris Cluster メソッドの統合が必要です。この統合は、『Oracle Solaris Cluster Data Service for Oracle TimesTen Guide 』で説明されていますが、まだ行われていません。そのため、TimesTen のアクティブスタンバイ構成を Oracle Solaris Cluster HA for TimesTen で使用したり、TimesTen ttCWadmin ユーティリティーを Oracle Solaris Cluster で使用したりしないでください。

Oracle Solaris Cluster TimesTen データサービスには 1 組のリソースタイプが付属しています。これらのリソースタイプのほとんどは、TimesTen のアクティブスタンバイ構成で使用するためのものです。Oracle Solaris Cluster での高可用性 TimesTen 構成には ORCL.TimesTen_server リソースタイプのみを使用する必要があります。

回避方法: TimesTen のアクティブスタンバイ構成を使用しないでください。

ゾーンクラスタ向けに NAS を使用して構成された SUNW.ScalMountPoint リソースのプロパティーを更新できない (7203506)

問題のサマリー: ゾーンクラスタ向けに NAS ファイルシステムを使用して構成された SUNW.ScalMountPoint リソースのプロパティーを更新しようとすると、次のようなエラーメッセージで失敗します。

clrs:   hostname:zone-cluster : Bad address

回避方法: clresource コマンドを使用してリソースを削除してから、すべての必須プロパティーでリソースを再作成します。





ゾーンクラスタのスケーラブルな HAStoragePlus リソースで構成されたグローバルファイルシステムにアクセスできない (7197623)

問題のサマリー: グローバルクラスタの /etc/vfstab ファイルに次のエントリを持つクラスタファイルシステムでは、mount-at-boot 値が no であるとみなされます。

# cat /etc/vfstab
/dev/md/datadg/dsk/d0   /dev/md/datadg/rdsk/d0 /global/fs-data ufs   5  no   logging,global

ゾーンクラスタのスケーラブルなリソースグループで HAStoragePlus リソースが作成され、前述のクラスタファイルシステムで mount-at-boot の値が no に設定されている場合、クラスタファイルシステムのデータはゾーンクラスタノードのマウントポイントから認識できないことがあります。

回避方法: 次の手順を実行して問題を回避します。

  1. あるグローバルクラスタノードから、ゾーンクラスタのスケーラブルなリソースグループで HAStoragePlus を含むものをオフラインにします。

    # clresourcegroup offline -Z zonecluster scalable-resource-group
  2. 各グローバルクラスタノードの /etc/vfstab ファイルで、クラスタファイルシステムエントリの mount-at-boot の値を yes に変更します。

    /dev/md/datadg/dsk/d0   /dev/md/datadg/rdsk/d0 /global/fs-data ufs   5  yes   logging,global
  3. あるグローバルクラスタノードから、ゾーンクラスタのスケーラブルなリソースグループで HAStoragePlus を含むものをオンラインにします。

    # clresourcegroup online -Z zonecluster scalable-resource-group

RAC ウィザードが「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗する (7196184)

問題のサマリー: Oracle RAC 構成ウィザードがメッセージ「エラー: Oracle ASM がインストールされていないか、またはインストールが無効です。」で失敗します。

回避方法: 次のように、/var/opt/oracle/oratab ファイル内で「ASM」エントリが 1 番目であることを確認します。

root@phys-schost-1:~# more /var/opt/oracle/oratab
…
+ASM1:/u01/app/11.2.0/grid:N            # line added by Agent
MOON:/oracle/ora_base/home:N

WebLogic Server が NFS にインストールされている場合、ゾーン/ゾーンクラスタで WebLogic Server ドメインを構成しているときに clsetup ウィザードが失敗する (7196102)

問題のサマリー: WebLogic Server が NFS マウントポイントにインストールされている場合、ゾーン/ゾーンクラスタ内で clsetup ウィザードを使用した HA-WebLogic Server リソースの構成に失敗します。

この問題は、グローバルクラスタ上の NFS ストレージを使用する場合や NFS 以外のストレージを使用する場合は発生しません。

この問題が発生する条件: ゾーン内に WebLogic Server がインストールされている状態で NFS ストレージをマウントし、clsetup ウィザードを使用して WebLogic Server を構成します。

エラーメッセージ: エラー: 指定されたパスは、有効な WebLogic Server ドメインの場所ではありません。類似のメッセージがホームの場所、起動スクリプトおよび環境ファイルに対して表示されます

最後に、Administration/Managed/RPS サーバーディスカバリで失敗します。

Not able to find the WebLogic Administration Server Instance. 
Make sure the provided WebLogic Domain Location (<DOMAIN_LOCATION_PROVIDED>) 
is the valid one.

No Reverse Proxy Server Instances found. You can't proceed further.

No Managed Server instances found. You can't proceed further.

回避方法: WebLogic Server リソースを手動で構成します。

大量の非ネットワーク認識 GDS リソースがある場合、一部が再起動に失敗してオフラインのままになる (7189659)

問題のサマリー: この問題は、次の条件をすべて満たす Generic Data Service (GDS) リソースに影響します。

リソースの起動に失敗し続ける場合、GDS はいつまでも再起動し続けます。エラー「再起動操作に失敗しました: クラスタが再構成されています」が生成される問題があります。これにより、GDS リソースが自動的に再起動しません。

回避方法: 影響を受ける GDS リソースを手動で無効にしてから再度有効にします。

SUNW.Proxy_SMF_failover sc_delegated_restarter ファイル記述子がリークする (7189211)

問題のサマリー: SMF プロキシリソース SUNW.Proxy_SMF_failover の無効と有効が切り替わるたびに、ファイル記述子数が 1 つずつ増加します。切り替えが繰り返されると、ファイル記述子数が 256 まで増加して、リソースをオンラインに切り替えできなくなる上限に達する可能性があります。

回避方法: sc_restarter SMF サービスを無効にしてから再度有効にします。

# svcadm disable sc_restarter
# svcadm enable sc_restarter

Debug_level=1 に設定した場合、pas-rg がノード 2 にフェイルオーバーし、ノード 1 を起動できなくなる (7184102)

問題のサマリー: Debug_level プロパティーを 1 に設定すると、ダイアログインスタンスリソースをどのノードでも起動できなくなります。

回避方法: Debug_level=2 を使用します (これは Debug_level=1 のスーパーセットです)。

スケーラブルなアプリケーションがゾーンクラスタ間で切り離されない (6911363)

問題のサマリー: 異なるゾーンクラスタ内で実行されるように構成されたスケーラブルなアプリケーションが INADDR_ANY にバインドし、同じポートを使用する場合、異なるゾーンクラスタ内で実行されるこれらのアプリケーションのインスタンスをスケーラブルなサービスで識別することはできません。

回避方法: スケーラブルなアプリケーションは、ローカル IP アドレスとして INADDR_ANY にバインドするように構成しないでください。スケーラブルなアプリケーションは、別のスケーラブルなアプリケーションと競合しないポートにバインドするように構成します。

clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると問題が発生する可能性がある (6791618)

問題のサマリー: NAS デバイスを追加または削除するときに、clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを複数のノードで同時に実行すると、NAS 構成ファイルが破損する可能性があります。

回避方法: clnas add コマンドまたは clnas remove コマンドを実行するときは、一度に 1 つのノードで実行します。

開発者環境

clresource show -p コマンドが誤った情報を返す (7200960)

問題のサマリー: solaris10 ブランドの非大域ゾーンで、clresource show -p property コマンドが誤った情報を返します。

回避方法: このバグは Oracle Solaris Cluster 4.1 より前のバイナリの solaris10 ブランドゾーンで発生します。次のコマンドを大域ゾーンから実行し、ローカルの非大域ゾーンリソースに関して正しい情報を取得します。

# clresource show -p property -Z zone-name

Geographic Edition

クラスタノードが Sun ZFS Storage Appliance プロジェクトまたは iSCSI LUN にアクセスできない (15924240)

問題のサマリー: サイトがプライマリであるときにノードがクラスタを離れた場合、プロジェクトまたは iSCSI LUN は防御されます。ただし、スイッチオーバーまたはテイクオーバーのあとにノードが新しいセカンダリに参加するとき、プロジェクトまたは iSCSI LUN の防御が解除されていないため、ノードがプライマリにプロモートしたあとでこのノード上のアプリケーションはファイルシステムにアクセスできません。

回避方法: ノードをリブートします。

あるパートナーで DR 状態が unknown を報告したままになる (7189050)

問題のサマリー: DR 状態が unknown を報告したままになりますが、DR リソースは複製状態を正しく報告しています。

回避方法: geopg validate protection-group コマンドを実行して、保護グループに対してリソースグループの状態通知を強制的に実行します。

プライマリで fs umount が失敗したために、セカンダリへのテイクオーバーが失敗する (7182720)

問題のサマリー: プライマリサイトでファイルシステムの umount が失敗すると、保護グループのテイクオーバーが失敗します。

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. fuser -cu file-system を発行します。

  2. プライマリサイトで、アプリケーション以外のプロセス ID (cd など) を確認します。

  3. そのようなプロセスを終了してから、テイクオーバー操作を実行します。

BUI を使用してプロジェクトの複製を停止した場合、ZFS Storage Appliance の保護グループの作成および検証が失敗する (7176292)

問題のサマリー: ブラウザユーザーインタフェース (BUI) を使用して複製を停止した場合、保護グループの検証に失敗すると保護グループが構成エラー状態になります。

回避方法: BUIから、次の操作を実行して複製を停止します。

  1. 「Shares」タブで、複製しているプロジェクトを選択します。

  2. 「Replication」タブをクリックし、「Scheduled」オプションを選択します。

  3. ステータスが manual に変化するまで待ってから、「Enable」/「Disable」ボタンをクリックします。

ゾーンクラスタが使用中の場合、グローバルクラスタからの通知電子メールが複数送信される (7098290)

問題のサマリー: ゾーンクラスタで Oracle Solaris Cluster Geographic Edition が構成されている場合、パートナークラスタへの接続が失われたことについての通知電子メールが、ゾーンクラスタとグローバルクラスタの両方から複数送信されます。電子メールは、ゾーンクラスタのみから送信される必要があります。

回避方法: これは、クラスタイベント処理の副作用です。問題ないため、重複は無視してください。

インストール

既存の 3.3 5/11 solaris10 ブランドゾーンでパッチオプションを指定せずにデータサービスエージェントをインストールできない (7197399)

問題のサマリー: Oracle Solaris Cluster 3.3 または 3.3 5/11 DVD から solaris10 ブランドの非大域ゾーンでエージェントをインストールするときに、solaris10 ブランドゾーンをサポートするパッチを指定しない場合は clzoncecluster install-cluster コマンドが失敗します。

回避方法: 次の手順を実行して、Oracle Solaris Cluster 3.3 または 3.3 5/11 DVD から solaris10 ブランドゾーンにエージェントをインストールします。

  1. ゾーンクラスタをリブートしてオフラインモードにします。

    # clzonecluster reboot -o zonecluster
  2. clzonecluster install-cluster コマンドを実行して、solaris10 ブランドゾーンをサポートするコアパッチの情報を指定します。

    # clzonecluster install-cluster -d dvd -p patchdir=patchdir[,patchlistfile=patchlistfile] \
    -n node[,…]] zonecluster
  3. インストールが完了したら、ゾーンクラスタをリブートしてオンラインにします。

    # clzonecluster reboot zonecluster

solaris10 ブランドゾーンに対して install-cluster ではなく install が使用されているときに、clzonecluster がエラーを報告しない (7190439)

問題のサマリー: Oracle Solaris Cluster リリース DVD からインストールするために clzonecluster install コマンドを使用すると、メッセージが何も出力されませんが、ノードに何もインストールされません。

回避方法: solaris10 ブランドゾーンに Oracle Solaris Cluster リリースをインストールする場合は、Oracle Solaris 10 イメージをインストールするときに使用する clzonecluster install コマンドは使用しないでください。代わりに、clzonecluster install-cluster コマンドを使用します。

ホスト名に大文字が含まれている場合、ASM インスタンスプロキシリソースの作成がエラーになる (7190067)

問題のサマリー: クラスタノードのホスト名に大文字を使用すると、ASM インスタンスプロキシリソースの作成に失敗します。

回避方法: Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールときは、クラスタノードのホスト名には小文字のみを使用します。

ウィザードが ASM SID を検出しない (7190064)

問題のサマリー: clsetup ユーティリティーを使用して HA for Oracle または HA for Oracle RAC データベースを構成するときに、クラスタノードのホスト名が大文字を使用して構成されていると「Oracle ASM システム識別子」画面で Oracle ASM SID を検出したり構成したりすることができません。

回避方法: Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールときは、クラスタノードのホスト名には小文字のみを使用します。

クラスタノードのホスト名に大文字が含まれている場合、RAC プロキシリソースの作成に失敗する (7189565)

問題のサマリー: クラスタノードのホスト名に大文字を使用すると、RAC データベースプロキシリソースの作成に失敗します。

回避方法: Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールときは、クラスタノードのホスト名には小文字のみを使用します。

solaris10 ブランドゾーンで非対話的なデータサービスインストールを行う場合に、データサービス名を取得するのが困難である (7184714)

問題のサマリー: clzonecluster install-cluster コマンドを使用して -s オプションを指定してエージェントをインストールするときに、指定するエージェント名を知ることは困難です。

回避方法: clzonecluster install-cluster -d dvd -s {all | software-component [,…]} options zone-cluster コマンドを使用して solaris10 ブランドゾーンクラスタを作成するときは、-s オプションを指定して次のクラスタコンポーネントを指定できます。

Trusted Extensions を実行しているマシンで cacao が通信できない (7183625)

問題のサマリー: Oracle Solaris Cluster ソフトウェアをインストールおよび構成する前に Oracle Solaris ソフトウェアの Trusted Extensions 機能が有効な場合、Oracle Solaris Cluster の設定手順で共通エージェントコンテナセキュリティーキーをクラスタのノード間でコピーできません。コンテナがクラスタノードで正しく機能するには、すべてのクラスタノード上でセキュリティーキーの同一コピーが必要です。

回避方法: セキュリティーキーを 1 つのグローバルクラスタノードからグローバルクラスタの他のすべてのノードに手動でコピーします。

  1. 各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを停止します。

    phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm stop
  2. 1 つのノードで、/etc/cacao/instances/default/ ディレクトリに変更します。

    phys-schost-1# cd /etc/cacao/instances/default/
  3. /etc/cacao/instances/default/ ディレクトリの tar ファイルを作成します。

    phys-schost-1# tar cf /tmp/SECURITY.tar security
  4. /tmp/SECURITY.tar ファイルを他の各クラスタノードにコピーします。

  5. /tmp/SECURITY.tar ファイルをコピーした各ノード上で、セキュリティーファイルを解凍します。

    /etc/cacao/instances/default/ ディレクトリにすでにセキュリティーファイルがある場合は、すべて上書きされます。

    phys-schost-2# cd /etc/cacao/instances/default/
    phys-schost-2# tar xf /tmp/SECURITY.tar
  6. クラスタの各ノードから /tmp/SECURITY.tar ファイルを削除します。


    注 - セキュリティーのリスクを避けるために tar ファイルの各コピーを削除する必要があります。


    phys-schost-1# rm /tmp/SECURITY.tar
    phys-schost-2# rm /tmp/SECURITY.tar
  7. 各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを再起動します。

    phys-schost# /usr/sbin/cacaoadm start

コマンド clnode remove -F nodename が Solaris Volume Manager のデバイスグループからノード nodename を削除できない (6471834)

問題のサマリー: コマンド clnode remove -F nodename を使用してクラスタからノードを削除するときに、削除されるノードの無効なエントリが Solaris Volume Manager のデバイスグループに残ることがあります。

回避方法: clnode remove -F nodename コマンドを実行する前に、metaset コマンドを使用して、Solaris Volume Managerのデバイスグループからそのノードを削除します。

Solaris Volume Managerのデバイスグループからノードを削除する前に、clnode remove -F nodename コマンドを実行した場合は、アクティブなクラスタノードから metaset コマンドを実行して、Solaris Volume Managerのデバイスグループから無効なノードエントリを削除します。その後、clnode clear -F nodename コマンドを実行して、クラスタからそのノードのすべての痕跡を完全に削除します。

自動検出は各アダプタに対してインターコネクトパスを 1 つだけ検出するべきである (6299097)

問題のサマリー: インターコネクトアダプタ間のネットワークハードウェアに冗長パスがある場合、scinstall ユーティリティーが、それらの間のインターコネクトパスの構成に失敗することがあります。

回避方法: 自動検出によって複数のインターコネクトパスが検出された場合は、各パスのアダプタのペアを手動で指定します。

実行時

論理ホスト名のフェイルオーバーによって重複したアドレスが生成され、機能停止が発生する (7201091)

問題のサマリー: 共有 IP ゾーンクラスタ (ip-type=shared) の場合、ゾーンクラスタノードの配下の非大域ゾーンが uadmin 1 0または uadmin 2 0 コマンドでシャットダウンされると、その結果発生した LogicalHostname リソースのフェイルオーバーによって、新しいプライマリノードで重複した IP アドレスが構成されることがあります。重複したアドレスがアプリケーションによって使用可能でなくなる 5 分後まで、重複したアドレスには DUPLICATE フラグでマークが付けられます。DUPLICATE フラグの詳細については、ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

回避方法: 次のいずれかの方法を使用します。

マニフェストで設定される環境変数が sc_delegated_restarter で考慮されない (7173159)

問題のサマリー: サービスが SUNW.Proxy_SMF_failover リソースタイプの制御下にあるときに、サービスマニフェストで指定された環境変数がどれも認識されません。

回避方法: 回避方法はありません。

ipadm disable-if -t interface でトランスポートインタフェースを無効にしたあと、再度有効にできない (7141828)

問題のサマリー: プライベートトランスポートインタフェースで ipadm disable-if コマンドを意図せず使用すると、クラスタトランスポートパスがオフラインになります。

回避方法: 無効になっているインタフェースが接続しているケーブルを無効にしてから再度有効にします。

  1. インタフェースが接続しているケーブルを判定します。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect show | grep Cable
  2. このノードのこのインタフェースのケーブルを無効にします。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect disable cable
  3. ケーブルを再度有効にして、パスをオンラインにします。

    # /usr/cluster/bin/clinterconnect enable cable

getnetmaskbyaddr() が原因で発生する論理ホスト名のフェイルオーバーの失敗 (7075347)

問題のサマリー: netmasks ネームサービスで nis が有効になっている場合、論理ホスト名のフェイルオーバーのために、ネットワークからネットマスクを取得する必要があります。この getnetmaskbyaddr() への呼び出しは、CR 7051511 が原因でしばらくの間ハングアップしますが、リソースグループマネージャー (RGM) によってそのリソースが FAILED 状態にされるくらいに長い間ハングアップすることがあります。これは、正しいネットマスクエントリが /etc/netmasks ローカルファイルにあっても発生します。この問題は、マルチホームのクラスタ (複数のサブネットにあるクラスタノードなど) にのみ影響します。

回避方法: SMF サービスによって処理される /etc/nsswitch.conf ファイルを構成して、netmasks の検索に files のみを使用するようにします。

# /usr/sbin/svccfg -s svc:/system/name-service/switch setprop config/netmask = astring:\"files\"
# /usr/sbin/svcadm refresh svc:/system/name-service/switch

アップグレード

x86: x86 ノード上で scinstall -u update によるクラスタパッケージのアップグレードが失敗することがある (7201491)

問題のサマリー: x86 クラスタノードで scinstall -u update を実行すると、クラスタパッケージのアップグレードに失敗することがあります。次のエラーメッセージが報告されます。

root@phys-schost-1:~# scinstall -u update

Calling "scinstall -u preupgrade"

Renamed "/.alt.s11u1_24a-2/etc/cluster/ccr" to "/.alt.s11u1_24a-2/etc/cluster/ccr.upgrade".
Log file - /.alt.s11u1_24a-2/var/cluster/logs/install/scinstall.upgrade.log.12037

** Upgrading software **
Startup: Linked image publisher check ... Done
Startup: Refreshing catalog 'aie' ... Done
Startup: Refreshing catalog 'solaris' ... Done
Startup: Refreshing catalog 'ha-cluster' ... Done
Startup: Refreshing catalog 'firstboot' ... Done
Startup: Checking that pkg(5) is up to date ... Done
Planning: Solver setup ... Done
Planning: Running solver ... Done
Planning: Finding local manifests ... Done
Planning: Fetching manifests:  0/26  0% complete
Planning: Fetching manifests: 26/26  100% complete
Planning: Package planning ... Done
Planning: Merging actions ... Done
Planning: Checking for conflicting actions ... Done
Planning: Consolidating action changes ... Done
Planning: Evaluating mediators ... Done
Planning: Planning completed in 16.30 seconds
Packages to update: 26

Planning: Linked images: 0/1 done; 1 working: zone:OtherNetZC
pkg: update failed (linked image exception(s)):

A 'update' operation failed for child 'zone:OtherNetZC' with an unexpected
return value of 1 and generated the following output:
pkg: 3/4 catalogs successfully updated:
 
Framework stall:
URL: 'http://bea100.us.oracle.com:24936/versions/0/' 

回避方法: scinstall -u update コマンドを実行する前に、pkg refresh --full を実行します。