JumpStart インストールに関する問題
JumpStart インストールを実行する前に、いくつかの問題に注意してください。具体的な情報については、次の表を確認してください。
表 6-1 JumpStart インストールの制限事項
|
|
|
サンプルの JumpStart スクリプトを使って NFSv4 プロンプトを抑制する必要がなくなりました |
Solaris 10 リリースでは、JumpStart インストール時にプロンプトが表示されないようにするための、サンプルの JumpStart スクリプト set_nfs4_domain
が、メディアで提供されていました。このスクリプトは、インストール時に NFSv4 プロンプトが表示されないようにしていました。このスクリプトはもう必要ありません。 Solaris 10 8/07 リリース以降では、 sysidcfg のキーワード nfs4_domain を使ってプロンプトを抑制します。 set_nfs4_domain スクリプトには、プロンプトを抑制する機能がなくなりました。 非大域ゾーンがインストールされている場合に新しい nfs4_domain キーワードが sysidcfg ファイルに含まれていると、非大域ゾーンを最初にブートしたときにドメインが設定されます。それ以外の場合は、Oracle Solaris
対話式インストールプログラムが起動して、ブートプロセスが完了する前にドメイン名を入力するように促すプロンプトが表示されます。 |
|
sysidcfg ファイルに自動登録の情報を指定すると、JumpStart インストールは自動の状態に維持されます |
Oracle Solaris の機能である自動登録は、Oracle Solaris 10 9/10 リリースで新規に追加された機能です。システムをインストールまたはアップグレードすると、システムの構成データは、既存のサービスタグ技術によってリブート時に自動的にオラクル製品登録システムに伝達されます。システムに関するこのサービスタグデータは、オラクルの顧客向けサポートとサービスの向上などに役立てられます。 インストールまたはアップグレードの前に、auto_reg キーワードを sysidcfg ファイルに含めた場合は、インストールを完全に自動のままにできます。ただし、auto_reg
キーワードを含めない場合は、インストール時またはアップグレード時に、自動登録のサポート資格情報とプロキシ情報を指定するように求められます。 |
|
sysidcfg ファイルでキーボード言語を選択すると、プロンプトが表示されなくなります |
キーボードが自己識別型でない場合に、JumpStart インストール時にプロンプトが表示されないようにするには、sysidcfg ファイルでキーボードの言語を選択します。JumpStart インストールの場合、デフォルトは米国英語 (U.S. English) 用です。別の言語とそれに対応するキー配列を選択するには、sysidcfg ファイルでキーボードのキーワードを設定します。 |
|
非大域ゾーンが含まれている場合は、Live Upgrade を使ってアップグレードを行います |
JumpStart を使っても、非大域ゾーンがインストールされているシステムをアップグレードできますが、アップグレードには
Live Upgrade が推奨されています。JumpStart では、膨大なアップグレード時間が必要となる場合があります。これは、アップグレードの実行に要する時間が、インストールされている非大域ゾーンの数に比例して増加するからです。 |
|
フラッシュアーカイブには非大域ゾーンを含めることができません 非大域ゾーンがインストールされていると、フラッシュアーカイブは正常に作成されません。 |
フラッシュアーカイブを使ってインストールを行う場合は、非大域ゾーンが含まれているアーカイブがシステムに正しくインストールされません。 フラッシュアーカイブ機能には Oracle Solaris ゾーン区分技術との互換性はありません。フラッシュアーカイブを作成した場合、アーカイブがこれらの条件で配置されると、作成されたアーカイブは正しくインストールされません。
|
|
archive_location キーワードを使用してフラッシュアーカイブをインストールする場合は、アーカイブおよびインストールメディアに同一のオペレーティングシステムのバージョンが格納されている必要があります。 |
たとえば、アーカイブが Oracle Solaris
10 8/11 オペレーティングシステムで、DVD メディアを使用している場合は、Oracle Solaris 10 8/11 DVD メディアを使用してアーカイブをインストールする必要があります。オペレーティングシステムのバージョンが一致しないと、クローンシステムでのインストールに失敗します。 |
|
SPARC: その他のハードウェア要件 |
使用中のプラットフォームで JumpStart インストールを実行するためのその他の要件については、ハードウェアのドキュメントを参照してください。 |
|
|