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Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: フラッシュアーカイブ (作成とインストール) Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
既存のクローンシステムを更新する場合、更新前のマスターイメージと更新後のマスターイメージとの差異のみを含む差分アーカイブを作成することができます。差分アーカイブを使用してクローンシステムを更新する場合、差分アーカイブ内のファイルだけが変更されます。JumpStart インストール方法または Live Upgrade では、フラッシュアーカイブ差分アーカイブのインストールを選択できます。更新では、次の 5 つのプロセスを実行します。
マスターシステムで変更の準備を行います。
変更を加える前に、マスターシステムで元のアーカイブの複製を作成する必要があります。
注 - マスターシステムで元のアーカイブの複製を作成していない場合、2 つのシステムイメージの相違部分により、大規模な差分アーカイブが生成されることがあります。このため、差分アーカイブのインストールにかなりの時間がかかります。この場合、フルアーカイブを使用して初期インストールを実行してください。
(オプション) カスタムスクリプトを準備して、インストールの前または後にクローンシステムの再構成またはカスタマイズを実行します。
保存済みの更新前マスターイメージのコピーが存在するディレクトリをマウントします。
この 2 番目のイメージは、2 つのシステムイメージの比較に使用します。次のいずれかの方法でイメージにアクセスします。
Live Upgrade ブート環境からマウントする
NFS 経由でクローンシステムからマウントする
ufsrestore コマンドを使用して、バックアップから復元する
flarcreate コマンドで -A オプションを指定して、差分アーカイブを作成します。
JumpStart を使用してクローンシステムに差分アーカイブをインストールするか、Live Upgrade を使用して非アクティブブート環境に差分アーカイブをインストールします。
次の図は、差分アーカイブの作成とインストールを示しています。更新により、マスターイメージにいくらかの変更が加えられます。変更には、いくつかのファイルの追加、再構成、または削除のような単純なものもあれば、パッチの適用のような複雑なものもあります。更新されたマスターイメージは、更新前のマスターイメージと比較されます。2 つのイメージの相違部分が、差分アーカイブになります。このアーカイブは、更新前のマスターイメージを現在使用している他のクローンシステムの更新にも使用できます。クローンシステムがすでに変更してあるか、更新前のマスターイメージを稼動していない場合、更新は失敗します。クローンシステムに多数の変更を加える場合には、いつでも初期インストールを実行できます。
図 1-2 Solaris フラッシュによる更新