ホットスペアプールのボリュームへの関連付け

ホットスペアプールをボリュームに関連付ける方法

始める前に

「Solaris Volume Manager コンポーネントを作成するための前提条件」を確認してください。

スーパーユーザーになります。
ホットスペアプールを RAID-5 ボリュームまたはサブミラーに関連付けるには、次のいずれかの方法を使用します。
- Solaris 管理コンソール内の拡張ストレージツールから、「ボリューム」を開き、ボリュームを選択します。「アクション」、「プロパティー」の順に選択します。次に、「ホットスペアプール」パネルを選択します。最後に、「HSP を割り当て」を選択します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
- 次の形式の metaparam コマンドを使用します。
```
# metaparam -h hot-spare-pool component
```
  -h
  
  指定されたホットスペアプールを変更するように指定します。
  
  hot-spare-pool
  
  ホットスペアプールの名前を指定します。
  
  component
  
  ホットスペアプールを関連付ける先のサブミラーまたは RAID-5 ボリュームの名前を指定します。
  
  詳細は、metaparam(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 17-4 ホットスペアプールのサブミラーへの関連付け

次の例では、-h オプションにより、ホットスペアプール hsp100 がミラー d0 の 2 つのサブミラー d10 と d11 に関連付けられます。metastat コマンドは、このホットスペアプールがサブミラーに関連付けられていることを示しています。

# metaparam -h hsp100 d10
# metaparam -h hsp100 d11
# metastat d0
d0: Mirror
    Submirror 0: d10
      State: Okay        
    Submirror 1: d11
      State: Okay        
...
 
d10: Submirror of d0
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp100
...
 
 
d11: Submirror of d0
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp100
...

例 17-5 ホットスペアプールの RAID-5 ボリュームへの関連付け

次の例では、-h オプションにより、ホットスペア hsp001 が RAID-5 ボリューム d10 に関連付けられます。metastat コマンドは、このホットスペアプールが RAID-5 ボリュームに関連付けられていることを示しています。

# metaparam -h hsp001 d10
# metastat d10
d10: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...

関連付けられているホットスペアプールを変更する方法

始める前に

「Solaris Volume Manager コンポーネントを作成するための前提条件」を確認してください。

スーパーユーザーになります。
ボリュームに関連付けられているホットスペアプールを変更するには、次のいずれかの方法を使用します。
- Solaris 管理コンソール内の拡張ストレージツールから、「ボリューム」ノードを開き、ボリュームを選択します。「アクション」、「プロパティー」の順に選択します。次に、「ホットスペアプール」パネルを選択します。画面の指示に従うことによって、不要なホットスペアプールを切り離し、新しいホットスペアプールを接続します。詳細は、オンラインヘルプを参照してください。
- 次の形式の metaparam コマンドを使用します。
```
# metaparam -h hot-spare-pool-name RAID5-volume-or-submirror-name
```
  -h
  
  指定されたホットスペアプールを変更するように指定します。
  
  hot-spare-pool
  
  新しいホットスペアプールの名前を指定するか、または特殊なキーワード none を指定してホットスペアプールの関連付けを削除します。
  
  component
  
  ホットスペアプールを接続する先のサブミラーまたは RAID-5 ボリュームの名前を指定します。
  
  詳細は、metaparam(1M) のマニュアルページを参照してください。

例 17-6 ホットスペアプールの関連付けの変更

次の例では、ホットスペアプール hsp001 が、最初に RAID-5 ボリューム d4 に関連付けられています。次に、ホットスペアプールのボリュームへの関連付けが hsp002 に変更されます。metastat コマンドは、この変更の前とあとのホットスペアプールの関連付けを表示します。

# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h hsp002 d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp002
...

例 17-7 ボリュームのホットスペアプールの関連付けの削除

次の例では、ホットスペアプール hsp001 が、最初に RAID-5 ボリューム d4 に関連付けられています。次に、ホットスペアプールの関連付けが none に変更されます。このパラメータは、このボリュームにホットスペアプールを関連付けないようにすることを示します。metastat コマンドは、この変更の前とあとのホットスペアプールの関連付けを表示します。

# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool: hsp001
...
# metaparam -h none d4
# metastat d4
d4: RAID
    State: Okay        
    Hot spare pool:
...

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	Solaris Volume Manager 管理ガイド Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語)