リファレンス・ガイド

     前  次    新規ウィンドウで目次を開く    PDFとして表示 - 新規ウィンドウ  Adobe Readerを取得 - 新規ウィンドウ
コンテンツはここから始まります

Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo WS-ReliableMessagingのポリシー・アサーション・リファレンス

次の項で、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo (SALT) WS-ReliableMessaging (WS-RM)ポリシー・アサーション・リファレンス情報について説明します。

 


概要

SALTでは、WS-ReliableMessaging仕様(WS-ReliableMessaging 1.0、2005年2月)をサポートしています。WS-ReliableMessaging仕様により、異なるGWWSインスタンスで動作している2つのWebサービス・アプリケーションが、ソフトウェア・コンポーネント、システムまたはネットワーク障害などの場合にも信頼性のある方法で通信できます。

WS-ReliableMessagingポリシー・アサーションを含むWS-ReliableMessagingポリシー・ファイルを使用して送信先エンドポイントでGWWSサーバーの信頼性のあるメッセージングの機能を構成します。SALTでは、Oracle WebLogic 9.x/10との相互運用性を確認するためにWS-ReliableMessagingポリシー・アサーションの仕様をサポートしています。

詳細は、Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo構成ガイド 拡張Webサービス・メッセージング機能の構成に関する項を参照してください。

 


WS-RMポリシー・アサーションの書式

図D-1に、WS-PolicyファイルでのWS-ReliableMessagingポリシー・アサーションの書式のグラフィカルな表現を示します。

図D-1 WS-ReliableMessagingポリシー・アサーションの書式

WS-ReliableMessagingポリシー・アサーションの書式

 


WS-RMアサーション・ファイルの例

リストD-1に、WS-RMポリシー・アサーションを含むWS-Policyファイルの例を示します。

リスト D-1 WS-ReliableMessagingポリシー・アサーション・ファイルの例
<?xml version="1.0"?>
<wsp:Policy wsp:Name="ReliableSomeServicePolicy"
  xmlns:wsrm="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2005/02/rm"
  xmlns:wsp="http://schemas.xmlsoap.org/ws/2004/09/policy"
  xmlns:beapolicy="http://www.bea.com/wsrm/policy">
  <wsrm:RMAssertion>
    <wsrm:InactivityTimeout Milliseconds="600000" />
    <wsrm:BaseRetransmissionInterval Milliseconds="500"/>
    <wsrm:ExponentialBackoff />
    <wsrm:AcknowledgementInterval Milliseconds="2000" />
    <beapolicy:Expires Expires="P1D" />
    <beapolicy:QOS QOS="ExactlyOnce InOrder" />
  </wsrm:RMAssertion>
</wsp:Policy>

 


WS-RMアサーション要素の説明

すべてのRMアサーションは省略可能であり、指定しない場合はデフォルト値が使用されます。次の定義では、RMアサーションのオプションについて説明します。

<wsrm:InactivityTimeout>

非アクティブ間隔を定義する、Milliseconds属性で指定されるミリ秒数を指定します。時間が経過した時点で、送信先エンドポイントがソース・エンドポイントからのメッセージを受け取っていない場合は、送信先エンドポイントは、処理が行われず現在のシーケンスが終了する場合があります。ソース・エンドポイントも、このパラメータを使用できます。

デフォルトでは、シーケンスがタイムアウトすることはありません。

<wsrm:AcknowledgementInterval>

送信先エンドポイントがスタンドアロンの確認応答を送信する必要がある最大間隔(ミリ秒単位)を指定します。

この要素は省略可能です。この要素を指定しない場合、デフォルトでは時間制限はありません。

<wsrm:BaseRetransmissionInterval>

ソース・エンドポイントがメッセージを送信してから、そのメッセージの確認応答を受け取っていない場合に再送信を行うまでの間隔(ミリ秒単位)を指定します。この値は、GWWSサーバーが発信シーケンスにおいてレスポンスを送信する場合に適用されます。

デフォルト値は20000ミリ秒です。

<wsrm:ExponentialBackoff>

再送信の間隔が、指数関数的なバックオフ・アルゴリズムを使用して調整されることを指定します。この値は、GWWSサーバーが発信シーケンスにおいてレスポンスを送信する場合に適用されます。

<beapolicy:Expires>

信頼性のあるWebサービスの有効期限が終了して新しいシーケンス・メッセージを受け付けなくなるまでの時間を指定します。

この要素には、Expiresという属性があり、そのデータ型はXMLスキーマのduration型です。たとえば、有効期限を1日に設定する場合は、次のようになります。

< beapolicy:Expires Expires="P1D" />

デフォルト値は、有効期限なしです。

<beapolicy:QOS>

配信の保証方法を指定します。SALTでは次の種類がサポートされています。

デフォルト値は「ExactlyOnce InOrder」です。

<wsrm:RMAssertion>

単一要素の下で全の他のアサーションをグループする主なWS-RMアサーションです。

WS-Policyファイルでのこのアサーションの存在は、対応するWebサービス・アプリケーションを信頼性のある方法で呼び出す必要があることを示します。


  先頭に戻る       前  次