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CORBA Interface MIBは、Oracle Tuxedo 8.0以上のアプリケーションに固有のCommon Object Request Broker Architecture (CORBA)インタフェースのグループとオブジェクトを定義します。CORBA Interface MIBは、次のグループで構成されています。
これらのグループのオブジェクトに加え、コアMIBには次のCORBAインタフェース固有のオブジェクトがあります。
これらのオブジェクトの詳細は、「コアMIB」を参照してください。
tuxFactoryTableグループには、FactoryFinderに登録されているファクトリのオカレンスを表すオブジェクトが含まれます。
このオブジェクトは、この表でインスタンスの索引として使用される実行番号です。
ファクトリのインタフェース・リポジトリIDとして使用される、完全修飾されたインタフェース名。この名前の形式は、インタフェースの実装を生成するインタフェース定義言語(IDL)に指定されたオプションによって異なります。詳細は、CORBA 2.1仕様のセクション7.6を参照してください。
GET操作は、選択したtuxFactoryTableインスタンスの実行時情報を検索します。インスタンスがFactoryFinderに登録されている場合、返される値は1 (active)です。
tuxInterfaceTableグループには、ドメインとサーバー・グループの両方のレベルでCORBAインタフェースの構成特性と実行時特性を表すオブジェクトが含まれます。このグループのオブジェクトの、ドメイン・レベルのインスタンスとサーバー・グループ・レベルのインスタンスでは、セマンティクス上一定の違いがあります。詳細は、tuxInterfaceTableを参照してください。
ドメイン・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスは、サーバー・グループに関連付けられません。この場合、そのtuxIfSrvGrpオブジェクトは無効な値*をとります。
サーバー・グループ・レベルのインスタンスはサーバー・グループに関連付けられます。この場合、そのtuxIfSrvGrpオブジェクトは、ドメインに有効なサーバー・グループ名をとります。インタフェースのサーバー・グループ・レベル表現は、インタフェースの状態(tuxIfStateオブジェクト)の管理や、蓄積された統計情報の収集に使用するコンテナも提供します。
サーバーでアクティブ化される各CORBAインタフェースには、グループ・レベルのtuxInterfaceTableのインスタンスが必要です。サーバー内のインタフェースのアクティブ化は、このインタフェースのtuxIfQueueインスタンスの状態によって制御されます。tuxIfQueueインスタンスをアクティブ化すると、そのオブジェクトが、対応するサーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスに指定された値によって初期化されます。そのようなインスタンスがまだ存在しない場合は、動的に作成されます。動的に作成されるこのサーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスは、インタフェースにドメイン・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスが存在する場合はそのインスタンスのオブジェクトによって初期化されます。対応するドメイン・レベルのインスタンスが存在しない場合は、システムが指定するデフォルトの設定値が使用されます。アクティブ化されたインタフェースには、常にサーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスが関連付けられます。
インタフェースに対する各レベルの構成オブジェクトの指定はすべてオプションです。サーバーが提供するインタフェースは、スケルトンの生成に使用するICFファイルで識別されます。インタフェースは、サーバーの起動時にシステムによって自動的に公開されます。
次の表は、tuxInterfaceTable内のオブジェクトを示しています。
このオブジェクト値は、この表でインスタンスの索引として使用される実行番号です。
リポジトリIDとして使用される、完全修飾されたインタフェース名。この名前の形式は、インタフェースの実装を生成するIDLに指定されたオプションによって異なります。詳細は、CORBA 2.1仕様のセクション7.6を参照してください。
サーバー・グループ名。サーバー・グループ名にはアスタリスク(*)、カンマ(,)、コロン(:)は使用できません。このオブジェクトの値としてアスタリスク(*)を指定すると、ドメイン・レベル・インスタンスを指定します。
| 注意: | このオブジェクトは、新しい行の作成中にのみSETできます。 |
INTEGER { active(1), inactive(2), suspended(3), partitioned(4), invalid(5), reactivate(6) }
GETおよびSETリクエストのセマンティクスは、次のリストが説明されているように、サーバー・グループ・レベルとドメイン・レベルのインスタンスで異なります。
GET:{active(1)|inactive(2)|suspended(3)|partitioned(4)}
active(1)
tuxInterfaceTableインスタンスが定義済で、対応するtuxIfQueueTableインスタンスが少なくとも1つアクティブな状態です。サーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスの場合、対応するtuxIfQueueTableインスタンスはtuxIfNameおよびtuxIfSrvGrpオブジェクトが一致するインスタンスです。ドメイン・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスの場合、対応するtuxIfQueueTableインスタンスは、tuxIfSrvGrp値にかかわらずtuxIfName値が一致するインスタンスです。
inactive(2)
suspended(3)
partitioned(4)
tuxInterfaceTableインスタンスが定義済で、対応するすべてのtuxIfQueueTableインスタンスの中にアクティブな状態のインスタンスも保留状態のインスタンスもなく、少なくとも1つが分断の状態です。
SET: {invalid(5)|active(1)|inactive(2)|reactivate(6)|suspended(3)}
SETリクエストは、選択したtuxInterfaceTableインスタンスの実行時情報および構成情報を更新します。ドメイン・レベルの変更を行うと、複数のサーバー・グループに影響することがあります。また、複数のサーバーがインタフェースを提供している場合は、実行時の変更が複数のサーバーに影響することがあります。SETリクエストで使用できる値は、invalid、active、reactivateまたはsuspendedのいずれかです。
invalid(5)
active(1)
tuxInterfaceTableインスタンスをアクティブにします。この状態をドメイン・レベルのインスタンスに設定すると、ドメイン内で現在保留中の対応するすべてのtuxIfQueueTableインスタンスがアクティブになります。この状態をサーバー・グループ・レベルのインスタンスに設定すると、インタフェースを提供しているグループ内のサーバーにのみ影響します。状態の変更は、インスタンスが保留状態の場合にのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態はactive(1)になります。
reactivate(6)
tuxInterfaceTableインスタンスを再びアクティブにします。この状態をドメイン・レベルのインスタンスに設定すると、ドメイン内で現在保留中の対応するすべてのtuxIfQueueTableインスタンスがアクティブになります。この状態をサーバー・グループ・レベルのインスタンスに設定すると、インタフェースを提供しているグループ内のサーバーにのみ影響します。状態の変更は、インスタンスがactive(1)またはsuspended(3)状態の場合にのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態はactive(1)になります。この状態を設定すると、サーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスを個別にアクティブ化しなくても、サーバー・グループ・レベルで中断されているtuxIfQueueTableインスタンスをグローバルにアクティブ化できます。
suspended(3)
tuxInterfaceTableインスタンスを中断します。この状態をドメイン・レベルのオブジェクトに設定すると、ドメイン内で現在アクティブな、対応するすべてのtuxIfQueueTableインスタンスが中断されます。この状態をサーバー・グループ・レベルのインスタンスに設定すると、インタフェースを提供しているグループ内のサーバーにのみ影響します。状態の変更は、active(1)状態でのみ可能です。正常に終了すると、オブジェクトの状態はsuspended(3)になります。
| 注意: | インタフェースの動的な公開(inactive(2)またはinvalid(5)からactive(1)への状態変更)はサポートされていません。また、公開の削除(active(1)からinactive(2)への状態変更)もサポートされていません。 |
トランザクション・コンテキスト外部での呼出しに対して自動的にトランザクションが開始されるかどうかを指定します。
tuxInterfaceTableインスタンスには反映されません。tuxIfTxPolicyオブジェクトは、UBBCONFIGファイルでこのオブジェクトに指定された値をオーバーライドできます。tuxIfTxPolicyがalways(1)の場合、tuxIfAutoTran値がno(2)でも実行時には無効です。設定がyes(1)の場合と同じ動作になります。tuxIfTxPolicyがnever(2)の場合、tuxIfAutoTranの値がyes(1)でも無効です。インタフェースはトランザクションに関与しません。tuxIfTxPolicyがignore(4)の場合、tuxIfAutoTranの値がyes(1)でも無効です。インタフェースはトランザクションに関与しません。
このオブジェクトは、システムに対する負荷を設定します。インタフェースの負荷は、ロード・バランシングのために使用します。つまり、すでに負荷が大きいキューは、新規のリクエストではあまり選択されません。
| 注意: | ドメイン・レベルのインスタンスでこのオブジェクトを実行時に更新しても、同じインタフェースで対応するサーバー・グループ・レベルのインスタンスには反映されません。 |
キューから取り出す優先度。複数のインタフェース・リクエストがサービス・キューで待機している場合、優先度の高いリクエストから処理されます。
| 注意: | ドメイン・レベルのインスタンスでこのオブジェクトを実行時に更新しても、同じインタフェースで対応するサーバー・グループ・レベルのインスタンスには反映されません。 |
このインタフェースの個々のメソッド呼出しを処理する際の時間制限(単位は秒)。このインタフェースのメソッド呼出しを処理するサーバーは、リクエストの処理中に指定した時間制限値を超えると異常終了します。このオブジェクトを0に設定すると、サーバーは異常終了しません。
| 注意: | ドメイン・レベルのインスタンスでこのオブジェクトを実行時に更新しても、同じインタフェースで対応するサーバー・グループ・レベルのインスタンスには反映されません。 |
このtuxInterfaceTableインスタンス用に自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値(単位は秒)。インタフェースのtuxIfAutoTranオブジェクト値がyes(1)である場合に、トランザクション・モードでないリクエストを受信すると、トランザクションが自動的に開始されます。
| 注意: | ドメイン・レベルのインスタンスでこのオブジェクトを実行時に更新しても、同じインタフェースで対応するサーバー・グループ・レベルのインスタンスには反映されません。 |
このインタフェースの関連付けられているファクトリ・ベース・ルーティング基準。
| 注意: | このオブジェクトは、ドメイン・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスにのみ、つまりtuxIfSrvGrpが*の場合にのみ設定できます。 |
アクティブな同等のサーバー・グループ・レベルのtuxInterfaceTableインスタンスが関連付けられている現在の論理マシン。オブジェクト値は、ドメイン・レベル・インスタンスの場合NULLです。
INTEGER { method(1), transaction(2), process(3) }
TPフレームワークの非アクティブ化ポリシー。このオブジェクト値はサーバーの起動時にフレームワークに登録されるポリシーを反映します。インタフェースに登録する最初のサーバーが、tuxInterfaceTableの値を設定します。この値は変更できません。
INTEGER { always(1), never(2), optional(3), ignore(4) }
インタフェースのトランザクション・ポリシー。このオブジェクト値は、tuxIfAutoTranオブジェクトに影響します。このポリシーはアプリケーション開発者によって設定され、サーバーの起動時に登録されます。
tuxLclInterfaceTableグループは、Oracle SNMPエージェントが実行されているローカル・ホストの値を返します。次の表は、グループの各行(インスタンス)を構成する列オブジェクトを示します。
このオブジェクト値は、表の索引として使用される実行番号です。
インタフェースのインタフェース・リポジトリIDとして使用される、完全修飾されたインタフェース名。この名前の形式は、インタフェースの実装を生成するIDLに指定されたオプションによって異なります。詳細は、CORBA 2.1仕様のセクション7.6 [CORBA]を参照してください。
サーバー・グループ名。サーバー・グループ名にはアスタリスク(*)、カンマ(,)、コロン(:)は使用できません。このオブジェクトの値として*を指定すると、ドメイン・レベル・インタフェースを指定します。
対応するtuxIfQueueTableインスタンスが最初に提供されてから、これまでに完了したメソッド呼出しの数。返される値は、Oracle SNMPエージェントが実行されているローカル・ホストで指定されたインタフェースのものです。
| 注意: | このオブジェクト値は、tuxTdomainLoadBalanceがyes(1)の場合にのみ返されます。 |
このインタフェースのキューに現時点で登録されているリクエストの数。返される値は、Oracle SNMPエージェントが実行されているローカル・ホストで指定されたインタフェースのものです。
| 注意: | このオブジェクト値は、tuxTdomainLoadBalanceがyes(1)の場合にのみ返されます。 |
tuxIfQueueTableグループには、特定のサーバー・キューのインタフェースの実行時特性を表すオブジェクトが含まれます。オブジェクトは、インタフェースが継承する構成情報へのアクセスを提供するだけでなく、キュー内のインタフェースに関連する統計情報を提供します。管理者はこのグループを使用して、インタフェースをきめ細かく中断したりアクティブにしたりできます。このグループは、インタフェース名と、インタフェース上のメソッド呼出しを処理できるサーバー・プロセスとの間のリンクを提供します。たとえば、tuxIfQRqAddrを使用して、tuxTsrvrTblおよびtuxTsrvrTblExtグループで対応するサーバーを識別できます。
インタフェースのインタフェース・リポジトリIDとして使用される、完全修飾されたインタフェース名。この名前の形式は、インタフェースの実装を生成するIDLに指定されたオプションによって異なります。詳細は、CORBA 2.1仕様のセクション7.6を参照してください。
サーバー・グループ名。サーバー・グループ名にはアスタリスク(*)、カンマ(,)、コロン(:)は使用できません。
このインタフェースを提供するアクティブなサーバーのリクエスト・キューのシンボリック・アドレス。このオブジェクトの詳細は、tuxTsrvrRqAddrを参照してください。
INTEGER { active(1), suspended(2), partitioned(3), unknown(4) }
GET:{active(1)|suspended(2)|partitioned(3)}
active(1)
suspended(2)
partitioned(3)
SET:{active(1)|suspended(2)}
active(1)
suspended(2)
| 注意: | インタフェースの動的な公開(非アクティブまたは無効からアクティブへの状態変更)はサポートされていません。また、非公開(アクティブから非アクティブへの状態変更)もサポートされていません。 |
トランザクション・コンテキスト外部での呼出しに対して自動的にトランザクションが開始されるかどうかを指定します。
tuxInterfaceTableインスタンスには反映されません。tuxIfTxPolicyオブジェクトは、UBBCONFIGファイルでこのオブジェクトに指定された値をオーバーライドできます。tuxIfTxPolicyがalways(1)の場合、tuxIfQueueAutoTran値がno(2)でも実行時には無効です。設定がyes(1)の場合と同じ動作になります。tuxIfTxPolicyがnever(2)の場合、tuxIfQueueAutoTranの値がyes(1)でも無効です。インタフェースはトランザクションに関与しません。tuxIfTxPolicyがignore(4)の場合、tuxIfQueueAutoTranの値がyes(1)でも無効です。インタフェースはトランザクションに関与しません。
このインタフェースに対する負荷。インタフェースの負荷は、ロード・バランシングのために使用します。すでに負荷が大きいキューは、新規のリクエストではあまり選択されません。
キューから取り出す優先度。複数のインタフェース・リクエストがサービス・キューで待機している場合、優先度の高いリクエストから処理されます。
このインタフェースの個々のメソッド呼出しを処理する際の時間制限(単位は秒)。このインタフェースのメソッド呼出しを処理するサーバーは、リクエストの処理中に指定した時間制限値を超えると異常終了します。このオブジェクトを0に設定すると、サーバーは異常終了しません。
このインスタンス用に自動的に開始されたトランザクションのトランザクション・タイムアウト値(単位は秒)。インタフェースのtuxIfAutoTranオブジェクト値がyes(1)である場合に、トランザクション・モードでないリクエストを受信すると、トランザクションが自動的に開始されます。
このインタフェースの関連付けられているファクトリ・ベース・ルーティング基準。
このキューがこのインタフェースを提供している現在の論理マシン。
INTEGER { method(1), transaction(2), process(3) }
TPフレームワークの非アクティブ化ポリシー。この値は、サーバーの起動時にフレームワークに登録されるポリシーを反映します。インタフェースを登録する最初のサーバーが値を設定します。この値は変更できません。
INTEGER { always(1), never(2), optional(3), ignore(4)}
インタフェースのトランザクション・ポリシー。このオブジェクト値は、tuxIfQueueAutoTranオブジェクトの効果に影響します。詳細はtuxIfQueueAutoTranを参照してください。このオブジェクト値は常に読取り専用で、サーバーの構築時に開発者によって設定され、サーバーの起動時に登録されます。
tuxLclIfQueueTableグループには、tuxIfQueueTableのローカル特性を表すオブジェクトが含まれます。このオブジェクト値は、Oracle SNMPエージェントが実行されているホストに固有です。
このインタフェースのインタフェース・リポジトリIDとして使用される、完全修飾されたインタフェース名。この名前の形式は、インタフェースの実装を生成するIDLに指定されたオプションによって異なります。詳細は、CORBA 2.1仕様のセクション7.6を参照してください。
サーバー・グループ名。サーバー・グループ名にはアスタリスク(*)、カンマ(,)、コロン(:)は使用できません。
このインタフェースを提供するアクティブなサーバーのリクエスト・キューのシンボリック・アドレス。このオブジェクトの詳細は、tuxTsrvrRqAddrを参照してください。
インタフェースの最初の提供より後に完了したインタフェースのメソッド呼出しの数。
| 注意: | このオブジェクト値は、tuxTdomainLoadBalanceがyes(1)に等しい場合にのみ返されます。 |
このインタフェースのキューに現時点で登録されているリクエストの数。
| 注意: | このオブジェクト値は、tuxTdomainLoadBalanceがyes(1)に等しい場合にのみ返されます。 |
関連付けられたキューに対する、このインタフェースのアクティブなオブジェクトの数。この数値は、関連付けられたマシン上のキューにおけるアクティブなオブジェクト表内のエントリの数を表します。この数には、メモリー内にはないものの、アクティブなトランザクション内で呼び出されたオブジェクトが含まれています。
関連付けられたキューに対し、このインタフェースに関連付けられたアクティブなグローバル・トランザクションの数。
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