Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)は、高度なサービス・プロセッサ(SP)ハードウェアおよびソフトウェアを備えており、これらを使用して、計算ノード、ゲートウェイ・スイッチ、ストレージ・アプライアンス、InfiniBandスイッチなどのExalogicマシン・コンポーネントを管理およびモニターできます。ILOMの専用ハードウェアとソフトウェアは、これらのコンポーネントに事前インストールされています。
ILOMを使用すると、オペレーティング・システムの状態に関係なくExalogicマシンの計算ノードをアクティブに管理およびモニターできるため、信頼できるLight Out Management (LOM)システムが実現します。
ILOMでは次のことが可能です。
ハードウェアのエラーおよび障害を発生時に認識できます。
計算ノードの電源状態をリモートで制御します。
ホストのグラフィカル・コンソールまたは非グラフィカル・コンソールを表示します。
システムのセンサーとインジケータの現在のステータスを表示できます。
システムのハードウェア構成を確認できます。
IPMI PET、SNMPトラップまたは電子メール・アラートにより、システム・イベントに関して生成されたアラートを事前に受信します。
ILOMサービス・プロセッサ(SP)は、その独自の組込みオペレーティング・システムを実行し、専用イーサネット・ポートを備えているため、バンド外管理機能も提供します。さらに、計算ノードのオペレーティング・システムからILOMにアクセスできます。ILOMを使用すると、ローカルに取り付けられたキーボード、モニター、マウスを使用しているかのように計算ノードをリモートで管理できます。
ILOMは、計算ノードに電源が投入されるとすぐに自動で初期化します。フル機能が装備された、ブラウザベースのWebインタフェースを提供し、それと同等のコマンド行インタフェース(CLI)も備えています。
さらに、ILOM管理インタフェースは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerとも統合されています。Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、ネットワーク上の新規および既存のシステムの検出、ファームウェアおよびBIOSの構成の更新、すぐに使用可能なディストリビューションの運用環境へのプロビジョニング、更新および構成変更の管理、およびブート制御、電源ステータス、インジケータのライトなどのサービス・プロセッサの主な機能のリモートでの制御が可能になります。
Exalogic計算ノードは、サイドバンド管理を使用するように製造時に構成されています。この構成により、サービス・プロセッサ(SP) NET MGTポート用とNET0ポート用に別個のケーブルを用意する必要がなくなります。
ILOMでは、その機能にアクセスするための次のインタフェースがサポートされています。
Webインタフェースは、使いやすいブラウザ・インタフェースを提供します。このインタフェースを使用すると、SPにログインしてシステムを管理およびモニタリングできます。
コマンド行インタフェースは、キーボード・コマンドでILOMを操作することを可能にし、業界標準DMTFスタイルCLIとスクリプト・プロトコルに従っています。ILOMでは、CLIに対するセキュアなアクセスのためにSSH v2.0およびv3.0がサポートされます。CLIを使用すると、Sunシステムで既存のスクリプトを再利用でき、使い慣れたインタフェースでタスクを自動化できます。