主コンテンツへ
Oracle® Exalogic Elastic Cloudリリース・ノート

B71908-07
目次へ移動
目次

前

一般的な問題と回避策

ここでは、次の問題と回避策について説明します。

Oracle Solaris 11 ExpressでのOracle Coherenceの実行

Oracle Solaris 11 ExpressでOracle Coherenceを実行する際には、次の点に留意してください。

  • Oracle CoherenceではOracle Sun JDK 1.6.0_23を使用します。

  • ローカル・ホスト(127.0.0.1)でトラフィックをループバックするようにOracle Coherenceを構成しないでください。トラフィックをループバックするには、マシンにバインドされたIPを使用するようにOracle Coherenceを構成する必要があります。

  • 起動プロパティで-Djava.net.preferIPv4Stack=trueを有効にします。基になるJDKとSolarisの相互作用によって、次のメッセージが生成されます。

    java.io.IOException: Message too long

  • Oracle Exalogic上のOracle Coherenceは、インタフェースのMTUに合わせてバッファリングを動的に調整します。動的バッファリングを使用するには、次のパラメータを実行する必要があります。

    ndd -set /dev/ip ip_reass_queue_bytes 16777216
    ndd -set /dev/tcp tcp_max_buf 8388608
    ndd -set /dev/udp udp_max_buf 8388608 

リポジトリおよびブート・メディアの内容の抽出

リポジトリおよびブート・メディアの内容を抽出するには、次の手順を実行します。

  1. PuTTYなどのSSHクライアントを使用し、NET0 IPアドレスを使用して最初の計算ノード(Exalogicマシン・ラックのユニット1に配置されているマスター・ノード)にログインします。この計算ノードのデフォルトのNET0 IPアドレスは192.168.1.1です。rootとしてログインします。

  2. ログイン後、コマンド行で次のコマンドを実行します。

    # mkdir -p /share/images
    
  3. /etc/fstabファイルを編集して次のエントリを追加します。

    192.168.10.15:/export/common/images /share/images nfs rw,bg,hard,nointr,rsize=131072,wsize=131072,tcp,vers=3
    
  4. ファイルを保存して閉じます。

  5. 次のコマンドを実行してディレクトリをマウントします。

    # mount –a
    
  6. 次のコマンドを実行します。

    # cd /share/images
    
  7. 次のコマンドを実行してリポジトリの内容を抽出します。

    tar -pxzvf el_x2-2_baseimage_solaris_1.0.0.1.0_64.tgz
    
  8. 次のコマンドを実行します。

    cd el_x2-2_baseimage_solaris_1.0.0.1.0_64
    
  9. 次のコマンドを実行してブート・メディアの内容を抽出します。

    tar -pxzvf exa-family_1.0.0.1.0_64.tgz

Oracle Solarisのマルチホーム環境でのマルチキャスティング

Exalogic計算ノードはマルチホーム化されています。計算ノードには、個々のLANセグメントに1つずつ、複数のネットワーク・インタフェースがあります。

IPを構成すると、これらのインタフェースはそれぞれのサブネットへの静的ルートを開始します。他のネットワークについてはすべて、デフォルト・ルートが使用されます。また、マルチキャスティングはシステム全体のルーティング表に従います。マルチキャスト・パケットはデフォルトで、クラスDネットワークであるデフォルト・ルートを介して送信されます。

特定のインタフェースまたはネットワークでマルチキャスティングを行うには、手動でルートを追加する必要があります。

bond0 (IPoIB)インタフェースでマルチキャストするには、rootユーザーとしてコマンド行で次のコマンドを実行します。

route -p add -net 224.0.0.0 netmask 240.0.0.0 dev bond0

bond0は、デフォルトのIPoIBインタフェースのIPMPグループの名前です。