ここでは、次の問題と回避策について説明します。
Oracle Solaris 11 ExpressでOracle Coherenceを実行する際には、次の点に留意してください。
Oracle CoherenceではOracle Sun JDK 1.6.0_23を使用します。
ローカル・ホスト(127.0.0.1)でトラフィックをループバックするようにOracle Coherenceを構成しないでください。トラフィックをループバックするには、マシンにバインドされたIPを使用するようにOracle Coherenceを構成する必要があります。
起動プロパティで-Djava.net.preferIPv4Stack=true
を有効にします。基になるJDKとSolarisの相互作用によって、次のメッセージが生成されます。
java.io.IOException: Message too long
Oracle Exalogic上のOracle Coherenceは、インタフェースのMTUに合わせてバッファリングを動的に調整します。動的バッファリングを使用するには、次のパラメータを実行する必要があります。
ndd -set /dev/ip ip_reass_queue_bytes 16777216 ndd -set /dev/tcp tcp_max_buf 8388608 ndd -set /dev/udp udp_max_buf 8388608
リポジトリおよびブート・メディアの内容を抽出するには、次の手順を実行します。
PuTTYなどのSSHクライアントを使用し、NET0 IPアドレスを使用して最初の計算ノード(Exalogicマシン・ラックのユニット1に配置されているマスター・ノード)にログインします。この計算ノードのデフォルトのNET0 IPアドレスは192.168.1.1
です。root
としてログインします。
ログイン後、コマンド行で次のコマンドを実行します。
# mkdir -p /share/images
/etc/fstab
ファイルを編集して次のエントリを追加します。
192.168.10.15:/export/common/images /share/images nfs rw,bg,hard,nointr,rsize=131072,wsize=131072,tcp,vers=3
ファイルを保存して閉じます。
次のコマンドを実行してディレクトリをマウントします。
# mount –a
次のコマンドを実行します。
# cd /share/images
次のコマンドを実行してリポジトリの内容を抽出します。
tar -pxzvf el_x2-2_baseimage_solaris_1.0.0.1.0_64.tgz
次のコマンドを実行します。
cd el_x2-2_baseimage_solaris_1.0.0.1.0_64
次のコマンドを実行してブート・メディアの内容を抽出します。
tar -pxzvf exa-family_1.0.0.1.0_64.tgz
Exalogic計算ノードはマルチホーム化されています。計算ノードには、個々のLANセグメントに1つずつ、複数のネットワーク・インタフェースがあります。
IPを構成すると、これらのインタフェースはそれぞれのサブネットへの静的ルートを開始します。他のネットワークについてはすべて、デフォルト・ルートが使用されます。また、マルチキャスティングはシステム全体のルーティング表に従います。マルチキャスト・パケットはデフォルトで、クラスDネットワークであるデフォルト・ルートを介して送信されます。
特定のインタフェースまたはネットワークでマルチキャスティングを行うには、手動でルートを追加する必要があります。
bond0
(IPoIB
)インタフェースでマルチキャストするには、root
ユーザーとしてコマンド行で次のコマンドを実行します。
route -p add -net 224.0.0.0 netmask 240.0.0.0 dev bond0
bond0
は、デフォルトのIPoIB
インタフェースのIPMPグループの名前です。