この項には次のトピックが含まれます:
クラウド管理CLIのコマンドには、次のどちらかの接頭辞が付きます。
akm
アクセス・キー管理に関連するタスクに使用するコマンドです。
iaas
サポートされているクラウド管理タスクのセットのすべてに使用するコマンドです。
すべてのIaaSコールは、非同期です。各CLIコマンドには、同一の共通オプションがあります。これらのオプションは、コマンドの接頭辞に応じて異なるものがあります。次の表に、これらのオプションと説明をリストします。
オプション | 説明 | 必須 |
---|---|---|
--base-url <base_url> |
Oracle Enterprise Manager Ops Center vServerのベースURL。 |
はい |
--user |
クラウド・ユーザーのユーザー名。 |
はい( |
--password-file|-p <pw_file> |
クラウド・ユーザーのパスワードを格納しているファイルへのパス。 |
はい( |
--access-key-file|-a <access_key_file> |
アクセス・キーを格納しているファイルへのパス。 |
はい( |
--help|-h |
コマンドの使用方法と、コマンドの引数の説明。 |
いいえ |
--header|-H |
出力へのヘッダー行の追加。 |
いいえ |
--sep <separator> |
列区切り文字の指定。デフォルトの区切り文字はTABです。 |
いいえ |
--xml |
XML形式での出力の表示。デフォルトの出力は表形式です。 |
いいえ |
--verbose|-v |
冗長モードでのコマンドの起動。 |
いいえ |
--debug|-D |
デバッグ・モードでのコマンドの起動。 |
いいえ |
IaasユーザーとしてvDCインフラストラクチャを使用するには、最初にアクセス・キーを作成する必要があります。アクセス・キーは、アカウントごとのクラウドWebサービス・リクエストの認証に使用します。
ユーザー管理は、Exalogic Control内の中央サービスが提供します。クラウドAPIリクエストまたはCLIリクエストの中央エントリ・ポイントは、クラウドWebサービスです。このクラウドWebサービスは、呼び出し元ユーザーの認証と認可を処理し、アクセス・キーを管理します。
アクセス・キーは、ID、秘密鍵、公開鍵、および認証対象のアカウントで構成されます。秘密キーは、HTTPリクエストに署名するためにクライアント側で使用されます。クラウドWebサービスは、公開キーを使用して着信HTTPリクエストを検証し、呼び出し元ユーザーを認証します。秘密キーの作成後に、このキーをユーザーに提供します。クラウド・ユーザーには、秘密キーへのアクセスを制限する責任があります。
最初に、次の各コマンドを実行します。
クラウド・ユーザーのアカウント情報を表示するために、akm-describe-accountsコマンドを使用します。次に例を示します。
./akm-describe-accounts --base-url https://<localhost>/ --user testuser --password-file ~/pwd.file
このコマンドにより、指定したクラウド・ユーザーのユーザー名と、そのクラウド・ユーザーが使用できる各アカウントのアカウントID、名前および説明が表示されます。
アクセス・キーを作成するために、akm-create-access-keyコマンドを使用します。次に例を示します。
./akm-create-access-key --base-url https://<localhost>/ --user User1 --password-file ~/pwd.file --account ACC-4b83b85e-592c-45a1-ba71-3bd0774fbd0e --access-key-file ~/ak.file
このコマンドにより、アクセス・キーが作成され、AK_32
のようなアクセス・キー識別子が返されます。
注意:
アカウントIDは、akm-describe-accountsコマンドの出力から取得できます。
アクセス・キーに関する情報を表示するために、akm-describe-access-keysコマンドを使用します。次に例を示します。
akm-describe-access-keys --base-url https://<localhost>/ --user User1 --password-file ~/pwd.file
あるアカウントのvDCの機能を表示するには、iaas-describe-vdc-capabilitiesコマンドを使用します。次に例を示します。
./iaas-describe-vdc-capabilities --base-url https://<localhost>/ -a ak.file -H
このコマンドにより、次の項目に関する情報が表示されます。
仮想化のタイプ(OVMなど)
仮想化のバージョン(OVM 3.0.2など)
プロセッサのアーキテクチャ
配布グループのサポート
プライベート仮想ネットワーク(vNet)のIPアドレスのセットを、この後の手順で作成するvServerに割り当てる必要があります。
次のタスクを完了します。
次のタスクを完了します。
注意:
ボリュームの作成後、そのボリュームで最初に作成されるvServerのfdisk
を使用してボリュームにパーティションを作成し、mkfs
を使用してファイル・システムを作成する必要があります。vServerでは、ボリュームはディスク(/dev/hdX
または/dev/xvdX
)として表示されます。ボリュームをパーティション化してファイル・システムを作成したら、vServerの/etc/fstab
ファイルを使用し、そのボリュームをマウントしてファイル・システムにアクセスできるようにする必要があります。
次のいずれかのコマンドを使用すると、vServerを作成できます。
iaas-run-vservers
このコマンドを使用すると、複数のvServerを同時に作成して起動できます。詳細は、「手順例: 複数のvServerの作成」を参照してください。
iaas-run-vserver
このコマンドを使用すると、1つのvServerを作成して起動できます。詳細は、「手順例: 1つのvServerの作成」を参照してください。
複数のvServerの作成するときには、自動IPアドレス割当てのみが可能で、各vServerのvServer名には接尾辞が追加されます。単一のvServerを作成するとき、静的IPアドレスを割り当てることができます。この場合、vServerの名前には接尾辞が追加されません。
実行中のvServerを停止するには、iaas-stop-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。
./iaas-stop-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f
このコマンドにより、指定したvServerが停止されます。このコマンドからは値は返されません。