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Oracle® Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド
リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2
B71910-08
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vDCリソースの作成と管理

この項には次のトピックが含まれます:

CLIコマンドの概要

クラウド管理CLIのコマンドには、次のどちらかの接頭辞が付きます。

  • akm

    アクセス・キー管理に関連するタスクに使用するコマンドです。

  • iaas

    サポートされているクラウド管理タスクのセットのすべてに使用するコマンドです。

すべてのIaaSコールは、非同期です。各CLIコマンドには、同一の共通オプションがあります。これらのオプションは、コマンドの接頭辞に応じて異なるものがあります。次の表に、これらのオプションと説明をリストします。

オプション 説明 必須

--base-url <base_url>

Oracle Enterprise Manager Ops Center vServerのベースURL。https://<ochost>

はい

--user

クラウド・ユーザーのユーザー名。

はい(akmコマンドの場合のみ)

--password-file|-p <pw_file>

クラウド・ユーザーのパスワードを格納しているファイルへのパス。

はい(akmコマンドの場合のみ)

--access-key-file|-a <access_key_file>

アクセス・キーを格納しているファイルへのパス。

はい(iaasコマンドの場合のみ)

--help|-h

コマンドの使用方法と、コマンドの引数の説明。

いいえ

--header|-H

出力へのヘッダー行の追加。

いいえ

--sep <separator>

列区切り文字の指定。デフォルトの区切り文字はTABです。

いいえ

--xml

XML形式での出力の表示。デフォルトの出力は表形式です。

いいえ

--verbose|-v

冗長モードでのコマンドの起動。

いいえ

--debug|-D

デバッグ・モードでのコマンドの起動。

いいえ

スタート・ガイド

IaasユーザーとしてvDCインフラストラクチャを使用するには、最初にアクセス・キーを作成する必要があります。アクセス・キーは、アカウントごとのクラウドWebサービス・リクエストの認証に使用します。

ユーザー管理は、Exalogic Control内の中央サービスが提供します。クラウドAPIリクエストまたはCLIリクエストの中央エントリ・ポイントは、クラウドWebサービスです。このクラウドWebサービスは、呼び出し元ユーザーの認証と認可を処理し、アクセス・キーを管理します。

アクセス・キーは、ID、秘密鍵、公開鍵、および認証対象のアカウントで構成されます。秘密キーは、HTTPリクエストに署名するためにクライアント側で使用されます。クラウドWebサービスは、公開キーを使用して着信HTTPリクエストを検証し、呼び出し元ユーザーを認証します。秘密キーの作成後に、このキーをユーザーに提供します。クラウド・ユーザーには、秘密キーへのアクセスを制限する責任があります。

最初に、次の各コマンドを実行します。

  1. クラウド・ユーザーのアカウント情報を表示するために、akm-describe-accountsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./akm-describe-accounts --base-url https://<localhost>/ --user testuser --password-file ~/pwd.file

    このコマンドにより、指定したクラウド・ユーザーのユーザー名と、そのクラウド・ユーザーが使用できる各アカウントのアカウントID、名前および説明が表示されます。

  2. アクセス・キーを作成するために、akm-create-access-keyコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./akm-create-access-key --base-url https://<localhost>/ --user User1 --password-file ~/pwd.file --account ACC-4b83b85e-592c-45a1-ba71-3bd0774fbd0e --access-key-file ~/ak.file

    このコマンドにより、アクセス・キーが作成され、AK_32のようなアクセス・キー識別子が返されます。

    注意:

    アカウントIDは、akm-describe-accountsコマンドの出力から取得できます。

  3. アクセス・キーに関する情報を表示するために、akm-describe-access-keysコマンドを使用します。次に例を示します。

    akm-describe-access-keys --base-url https://<localhost>/ --user User1 --password-file ~/pwd.file

vDCの機能の表示

あるアカウントのvDCの機能を表示するには、iaas-describe-vdc-capabilitiesコマンドを使用します。次に例を示します。

./iaas-describe-vdc-capabilities --base-url https://<localhost>/ -a ak.file -H

このコマンドにより、次の項目に関する情報が表示されます。

  • 仮想化のタイプ(OVMなど)

  • 仮想化のバージョン(OVM 3.0.2など)

  • プロセッサのアーキテクチャ

  • 配布グループのサポート

手順例: サーバー・テンプレートのインポート

サーバー・テンプレートをインポートするには、次のステップを完了します。

  1. サーバー・テンプレートが、エンタープライズ・コントローラをホストしているVMで使用可能なネットワーク上に存在していることを確認します。
  2. URLからサーバー・テンプレートを登録するには、iaas-create-server-template-from-urlコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-server-template-from-url --base-url https://<localhost>/ --access-key-file ak.file --name myST --url http://<host_name_of_ZFS_appliance>/common/images/OVM.tar.gz

    このコマンドが成功すると、サーバー・テンプレートIDが返され、アカウントにサーバー・テンプレートがロードされます。例: TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03

  3. 新しく登録したサーバー・テンプレートに関する情報を表示するために、iaas-describe-server-templatesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-server-templates --base-url https://<localhost>/ --access-key-file ak.file -H

    このコマンドが成功すると、アクセス・キー・ファイルに対応するアカウントで使用可能なサーバー・テンプレートのリストが返されます。リストされる各サーバー・テンプレートには、ID、名前、説明、ステータス、サイズおよびイメージ・タイプが含まれます。この出力は、そのサーバー・テンプレートが、パブリックまたは読取り専用かどうかについても示します。

  4. 新しく登録したサーバー・テンプレートにタグを作成するために、iaas-create-tagsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --id TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03 --tags myTag=myTagValue

    このコマンドにより、指定したリソース(この例では、サーバー・テンプレート)にタグが追加または上書きされます。このコマンドからは値は返されません。

    注意:

    タグとは、リソースにアタッチできるキー/値のペアです。キーと値は文字列です。Enterprise Manager Ops Center内のエンティティはすべて、タグの名前またはタグの値を使用してリソースでタグ付けできる管理対象のリソースです。タグは、ユーザー固有の情報をエンティティにバインドするために使用されます。

  5. 関連付けされたタグを持つサーバー・テンプレートについての情報を表示します。iaas-describe-tagsコマンドを実行します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03

    このコマンドにより、指定したサーバー・テンプレートに関連付けられたタグの名前と値が返されます。

手順例: アカウント用のキー・ペアの作成

次のタスクを完了します。

  1. アカウント用のキー・ペアを作成して、秘密鍵を指定したキー・ファイルに格納するために、iaas-create-key-pairコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-key-pair --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --key-name myKeyPair --key-file myKeyFile

    このコマンドにより、キー・ペアのIDが返されます。例: dx a9:60:cb:88:4a:42:2d:c5:d4:f1:23:63:64:54:d9:0a:e0:c5:a5:9e

  2. アカウントのキー・ペアに関する情報を表示するために、iaas-describe-key-pairsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-key-pairs --base-url https://<localhost>/ -a ak.file

    このコマンドにより、既存のキー・ペアと、その属性のリストが返されます。キー・ペアが見つからない場合、この応答は空になります。

手順例: プライベート仮想ネットワークの作成

次のタスクを完了します。

  1. アカウント用のプライベート仮想ネットワーク(vNet)を作成するために、iaas-create-vnetコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-vnet --base-url https://<localhost>/ --access-key-file ak.file --name vnet1

    このコマンドが成功すると、新しく作成したvNetのIDが返されます。例: VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

  2. 新しく作成したプライベートvNetに関する情報を表示するために、iaas-describe-vnetsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-vnets --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

    このコマンドにより、指定したプライベートvNetに関する情報が返されます。この出力には、名前、ID、ステータスおよびIPアドレスが含まれます。

  3. 新しく作成したvNetにタグを作成するために、iaas-create-tagsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --id VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad --tags myTag=myTagValue

    このコマンドにより、指定したリソース(この例では、vNet)にタグが追加または上書きされます。このコマンドからは値は返されません。

    注意:

    タグとは、リソースにアタッチできるキー/値のペアです。キーと値は文字列です。Enterprise Manager Ops Center内のエンティティはすべて、タグの名前またはタグの値を使用してリソースでタグ付けできる管理対象のリソースです。タグは、ユーザー固有の情報をエンティティにバインドするために使用されます。

  4. 新しく作成したvNetと関連するタグについての情報を表示します。iaas-describe-tagsコマンドを実行します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

    このコマンドにより、新しく作成してvNetに関連付けたタグの名前と値が返されます。

手順例: vServerへのIPアドレスの割当て

プライベート仮想ネットワーク(vNet)のIPアドレスのセットを、この後の手順で作成するvServerに割り当てる必要があります。

次のタスクを完了します。

  1. プライベートvNetのIPアドレスのセットを割り当てるために、iaas-allocate-ip-addressesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-allocate-ip-addresses --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vnet VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad --num 2

    このコマンドにより、プライベートvNet VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4adのIPアドレスが2つ割り当てられます。例: 192.168.0.2および192.168.0.3。これらのIPアドレスのいずれかを、この後の手順でvServerを作成するときに割り当てます。

  2. 新しく割り当てたIPアドレスに関する情報を表示するために、iaas-describe-ip-addressesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-ip-addresses --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --filters VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

    このコマンドにより、指定したvNetから割り当てたIPアドレスが返されます。

手順例: 配布グループの作成

配布グループは、Oracle VMサーバー・プールのアンチアフィニティ・スケーリングのために必要になります。

次のタスクを完了します。

  1. 配布グループを作成するために、iaas-create-distribution-groupコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-distribution-group --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --name Dept1-distgrp1

    このコマンドにより、配布グループのIDが返されます。例: DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c

  2. 新しく作成した配布グループに関する情報を表示するために、iaas-describe-distribution-groupsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-distribution-groups --base-url https://<localhost>/ -a ~/ak.file --ids DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c -H

    このコマンドにより、指定した配布グループの属性が返されます。この時点では、この配布グループは空です。

手順例: ボリュームの作成

次のタスクを完了します。

  1. ボリュームを作成するために、iaas-create-volumeコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-volume --base-url https://<localhost>/ --access-key-file ak.file --name Volume1 --size 16

    このコマンドにより、サイズが16 GBのVolume1という名前のボリュームが作成されます。これにより、新しく作成したボリュームのIDが返されます。例: VOL-f23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1c4

  2. 新しく作成したボリュームに関する情報を表示するために、iaas-describe-volumesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-volumes --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VOL-f23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1c4

    このコマンドにより、指定したボリュームのID、その名前、ステータスおよびサイズが返されます。

注意:

ボリュームの作成後、そのボリュームで最初に作成されるvServerのfdiskを使用してボリュームにパーティションを作成し、mkfsを使用してファイル・システムを作成する必要があります。vServerでは、ボリュームはディスク(/dev/hdXまたは/dev/xvdX)として表示されます。ボリュームをパーティション化してファイル・システムを作成したら、vServerの/etc/fstabファイルを使用し、そのボリュームをマウントしてファイル・システムにアクセスできるようにする必要があります。

手順例: ボリュームのインポート

新しいボリュームを作成するかわりに、既存のURLからボリュームをインポートする場合は、次のタスクを完了します。

  1. ボリュームをインポートするために、iaas-import-volumeコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-import-volume --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --name Volume2 --url http://ovm.oracle.com/volume-image/volume.img

    このコマンドにより、Volume2としてインポートされたボリュームのIDが返されます。例: VOL-e9afec8c-dbe2-4e03-8561-15716650b81e

  2. Volume2に関する情報を表示するために、iaas-describe-volumesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-volumes --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VOL-e9afec8c-dbe2-4e03-8561-15716650b81e

    このコマンドにより、指定したボリュームのID、その名前、ステータスおよびサイズが返されます。

手順例: vServerの作成

次のいずれかのコマンドを使用すると、vServerを作成できます。

複数のvServerの作成するときには、自動IPアドレス割当てのみが可能で、各vServerのvServer名には接尾辞が追加されます。単一のvServerを作成するとき、静的IPアドレスを割り当てることができます。この場合、vServerの名前には接尾辞が追加されません。

手順例: 複数のvServerの作成

  1. 2つのvServerを作成するために、iaas-run-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-run-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ~/ak.file --vnets VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad --key-name myKeyPair --name myvserver --num 2 --server-template-id TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03 --dist-group DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c --vserver-type 457

    この例では、次の属性を持つ2つのvServerを作成します。

    • 名前: myvserver

    • 関連付けられるプライベートvNet: VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

      注意:

      この例では、各vServerが1つのプライベートvNetに関連付けられています。ただし、1つのvServerを複数のvNetに関連付けることができます。

    • 使用されるサーバー・テンプレート: TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03

    • 関連付けられる配布グループ: DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c

    このコマンドにより、指定した各vServerが作成され、それらのIDが返されます。例: VSRV-d6800889-f59b-4798-a57d-3f9f31b0cf1cおよびVSRV-d6500889-f59b-4567-a65g-3f9f31b0se1d。これらのvServerが作成され、起動されます。IPアドレスは、これらのvServerに自動的に割り当てられます。

  2. 新しく作成したvServer vserver1に関する情報を表示するために、iaas-describe-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VSRV-d6800889-f59b-4798-a57d-3f9f31b0cf1c VSRV-d6500889-f59b-4567-a65g-3f9f31b0se1d

    別の方法で、すべてのvServerに関する情報を表示するには、iaas-describe-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file

  3. 新しく作成したvServerにタグを作成するために、iaas-create-tagsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --id VSRV-d6800889-f59b-4798-a57d-3f9f31b0cf1c VSRV-d6500889-f59b-4567-a65g-3f9f31b0se1d --tags myTag=myTagValue

    このコマンドにより、指定したリソース(この例では、vServer)にタグが追加または上書きされます。このコマンドからは値は返されません。

    注意:

    タグとは、リソースにアタッチできるキー/値のペアです。キーと値は文字列です。Enterprise Manager Ops Center内のエンティティはすべて、タグの名前またはタグの値を使用してリソースでタグ付けできる管理対象のリソースです。タグは、ユーザー固有の情報をエンティティにバインドするために使用されます。

  4. 新しく作成したvServerと関連するタグについての情報を表示します。iaas-describe-tagsコマンドを実行します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VSRV-d6800889-f59b-4798-a57d-3f9f31b0cf1c VSRV-d6500889-f59b-4567-a65g-3f9f31b0se1d

    このコマンドにより、新しく作成してvServerに関連付けたタグの名前と値が返されます。

手順例: 1つのvServerの作成

1つのvServerを作成するには、次のステップを完了します。

  1. 1つのvServerを作成するために、iaas-run-vserverコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-run-vserver --base-url https://<localhost>/ -a ~/ak.file --vnets VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad --key-name myKeyPair --name vserver1 --server-template-id TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03 --dist-group DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c --ip-addresses 192.168.0.2 --vserver-type 457

    この例では、次の属性を持つ1つのvServerを作成します。

    • 名前: vserver1

    • 関連付けられるプライベートvNet: VNET-350c9c3f-0ee5-41be-917e-ebbaed0fa4ad

      注意:

      この例では、vServerが1つのプライベートvNetに関連付けられています。ただし、1つのvServerを複数のvNetに関連付けることができます。

    • 使用されるサーバー・テンプレート: TMPL-aaaaaaa8-bbb4-ccc4-ddd4-eeeeeeeeee03

    • 関連付けられる配布グループ: DG-068ae84c-d0fc-406d-aa37-0be4f88d411c

    • 使用するIPアドレス: 192.168.0.2

    このコマンドにより、指定したvServerが作成され、そのIDが返されます。例: VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f。このvServerが作成され、起動されます。

  2. 新しく作成したvServer vserver1に関する情報を表示するために、iaas-describe-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

  3. 新しく作成したvServerにタグを作成するために、iaas-create-tagsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --id VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f --tags myTag=myTagValue

    このコマンドにより、指定したリソース(この例では、vServer)にタグが追加または上書きされます。このコマンドからは値は返されません。

    注意:

    タグとは、リソースにアタッチできるキー/値のペアです。キーと値は文字列です。Enterprise Manager Ops Center内のエンティティはすべて、タグの名前またはタグの値を使用してリソースでタグ付けできる管理対象のリソースです。タグは、ユーザー固有の情報をエンティティにバインドするために使用されます。

  4. 新しく作成したvServerと関連するタグについての情報を表示します。iaas-describe-tagsコマンドを実行します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-tags --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

    このコマンドにより、新しく作成してvServerに関連付けたタグの名前と値が返されます。

手順例: vServerの停止

実行中のvServerを停止するには、iaas-stop-vserversコマンドを使用します。次に例を示します。

./iaas-stop-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

このコマンドにより、指定したvServerが停止されます。このコマンドからは値は返されません。

手順例: vServerへのボリュームのアタッチ

vServerにボリュームをアタッチするには、次のステップを完了します。

  1. vServerが停止していることを確認します。
  2. vServerにボリュームをアタッチするために、iaas-attach-volumes-to-vserverコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-attach-volumes-to-vserver --base-url https://<localhost>/ -a ~/ak.file -vserver-id VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f --volume-ids VOL-f23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1c4

    このコマンドにより、指定したボリュームが指定したvServerにアタッチされます。このコマンドからは値は返されません。vServerが停止されたことを確認するには、iaas-describe-vserversコマンドを使用して、vServerのステータスを確認します。

  3. vServerにボリュームをアタッチした後で、iaas-start-vserversコマンドを使用してvServerを起動します。次に例を示します。

    ./iaas-start-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

    このコマンドにより、指定したvServerが起動されます。このコマンドからは値は返されません。

手順例: vServerからのボリュームのデタッチ

vServerからボリュームをデタッチするには、次のステップを完了します。

  1. vServerが停止していることを確認します。
  2. vServerからボリュームをデタッチするために、iaas-detach-volumes-from-vserverコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-detach-volumes-from-vserver --base-url https://<localhost>/ -a ~/ak.file -vserver-id VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f --volume-ids VOL-f23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1c4

    このコマンドにより、指定したボリュームが指定したvServerからデタッチされます。このコマンドからは値は返されません。

  3. vServerからボリュームをデタッチした後で、iaas-start-vserversコマンドを使用してvServerを起動します。次に例を示します。

    ./iaas-start-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

    このコマンドにより、指定したvServerが起動されます。このコマンドからは値は返されません。

手順例: ボリュームからのスナップショットの作成

ボリュームからスナップショットを作成するには、次のステップを完了します。

  1. ボリュームからスナップショットを作成する前に、そのボリュームがいずれのvServerにもアタッチされていないことを確認します。ボリュームがvServerにアタッチされている場合、iaas-stop-vserversコマンドを使用してそのvServerを停止する必要があります。次に例を示します。

    ./iaas-stop-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

    このコマンドにより、指定したvServerが停止されます。このコマンドからは値は返されません。

  2. ボリュームからスナップショットを作成するために、iaas-create-snapshotコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-snapshot --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --volume-id VOL-f23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1c4 --name mySnapshot

    このコマンドにより、指定したボリュームからスナップショットが作成されます。これにより、スナップショットIDが返されます。例: SNAP-7a717e39-fe67-4573-a93d-889b3446176b

  3. 新しく作成したスナップショットmySnapshotに関する情報を表示するために、iaas-describe-snapshotsコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-snapshots --base-url https://<localhost>/ -a ak.file -H

    このコマンドにより、アカウント内のすべてのスナップショットのリストが返されます。

  4. スナップショットを作成した後で、iaas-start-vserversコマンドを使用してvServerを起動します。次に例を示します。

    ./iaas-start-vservers --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --vserver-ids VSRV-0fb57293-347c-4717-96ef-6dd23154596f

    このコマンドにより、指定したvServerが起動されます。このコマンドからは値は返されません。

手順例: スナップショットからのボリュームの作成

スナップショットからボリュームを作成するには、次のタスクを完了します。

  1. ボリュームを作成するために、iaas-create-volumeコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-create-volume --base-url https://<localhost>/ --access-key-file ak.file --name Volume2 --snapshot-id SNAP-7a717e39-fe67-4573-a93d-889b3446176b

    このコマンドにより、指定したスナップショットからVolume2という名前のボリュームが作成されます。これにより、ボリュームIDが返されます。例: VOL-g23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1b7

  2. 新しく作成したボリュームに関する情報を表示するために、iaas-describe-volumesコマンドを使用します。次に例を示します。

    ./iaas-describe-volumes --base-url https://<localhost>/ -a ak.file --ids VOL-g23a8ba1-ec55-4159-bbdf-de220d18a1b7

    このコマンドにより、指定したボリュームのID、その名前、ステータスおよびサイズが返されます。