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Oracle® Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド
リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2
B71910-08
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Oracle Exalogic Elastic Cloudの用語

表1-1に、いくつかの重要な用語およびその定義の一覧を示します。

表1-1 重要な用語および定義

用語 説明

仮想データ・センター(vDC)

Exalogicファブリックにある物理的計算ノードおよびストレージの集合体。これらの物理的リソースは、セルフ・サービス・ユーザーがアクセスできるプールに編成されます。これはアクセス・ポイントを提供し、ここから内部のリソースの割当ておよび制御を行います。

アカウント

Exalogic vDCの仮想リソースのコンテナ。これには、(単一のvDCの範囲内で)そのアカウントのコンテキスト内で使用される場合があるCPU、メモリー、ストレージおよびネットワークのリソース量の割当て制限の概念が含まれています。

注意: アカウントは、クラウド管理ユーザーによって作成されます。

割当て制限

アカウント作成中に定義したvCPU、メモリーおよびストレージのリソースの制限。

アカウント・リソース制限

アカウントで実行しているすべてのユーザーが利用できるリソースの合計。

Exalogicシステム管理者

Exalogicマシンのモニタリングおよび管理全般(このハードウェア・コンポーネントやネットワーク管理を含む)を行うユーザーのロール。

クラウド管理者

クラウドを構成するユーザーのロール。クラウド管理ユーザーは、アカウントを作成し、割当て制限を設定します。さらに、クラウド管理ユーザーは、vDC内でのリソース使用量およびクラウド・ユーザーのアクティビティもモニターします。

クラウド・ユーザー

Exalogic vDCでリソースを使用するユーザーのロール。vServerおよびアプリケーションのデプロイは、主にこのユーザーが行います。指定されたクラウド・ユーザーは、Exalogic vDC内の複数のアカウントへのアクセス権限を持つことができます。

アクセス・キー

クラウド・アカウントへのクラウド・ユーザーのリクエストの認証に使用されます。

キー・ペア

vServerにアクセスするためのクラウド・ユーザー資格証明を定義します。

Exalogicゲスト・ベース・テンプレート

Exalogicは、x86プロセッサ・アーキテクチャ用のOracle VM (OVM)サーバー・テンプレートをサポートしています。Exalogicにデプロイされているすべてのアプリケーションは、ExalogicでvServerが正しく機能するために必要なソフトウェアおよびツールを含む専用のサーバー・テンプレートから派生したvServerにデプロイする必要があります。この特別なサーバー・テンプレートは、Exalogicゲスト・ベース・テンプレートと呼ばれます。

サーバー・テンプレート

新しいvServerを作成するために使用できる特定のフォーマットのオペレーティング・システムのイメージ。Exalogicは、x86プロセッサ・アーキテクチャ用のOracle VM (OVM)サーバー・テンプレートをサポートしています。

サーバー・テンプレートは、単なるオペレーティング・システムではなく、アプリケーションのアーティファクトも含みます。Exalogic環境では、サーバー・テンプレートは、Exalogicゲスト・ベース・テンプレートから導出されたものです。Exalogic vDCで作成されたすべてのvServerはサーバー・テンプレートを元にしています。

仮想サーバー(vServer)

スタンドアロン・オペレーティング・システムの外向きインタフェースを提供するエンティティ。このエンティティは、ゲスト・オペレーティング・システムを備えた仮想マシンで、CPUおよびメモリーのリソースを使用します。vServerは1つ以上のvNetのメンバーにできます。

仮想ネットワーク(vNet)

どのvServerがどのvServerと通信することができるかを指示するネットワーク構成。

vNetはクラウド・ユーザーによって作成されます。作成できるvNet数は、アカウントに割り当てられた割当て制限により異なります。

ボリューム

1つのストレージ。アカウントからストレージ・リソースを使用します。オペレーティング・システムのブート可能なイメージを含むボリュームは、ルート・ボリュームと呼ばれます。ボリュームは、独自のライフサイクルを持ち、これに接続しているvServerの範囲を超えて存在します。

ボリュームはクラウド・ユーザーによって作成されます。これは、明示的コマンドを使用して作成できますが、vServer作成の副作用としても作成できます。

スナップショット

ボリュームのポイント・イン・タイム・イメージ。スナップショットはクラウド・ユーザーによって作成されます。