Oracle® Exalogic Elastic Cloud Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2 E51447-02 |
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この章では、Oracle SOA Suite用エンタープライズ・トポロジの概要について説明します。
このガイドでは、Oracle Fusion MiddlewareのOracle SOAインフラストラクチャ・コンポーネント用参照エンタープライズ・トポロジについて説明します。Exalogicエンタープライズ・デプロイメントのガイドラインに従うことでトポロジを作成するための詳細な指示と推奨事項についても記載されています。
この章は次の項で構成されています:
Exalogicエンタープライズ・デプロイメントとは、Oracleのベスト・プラクティスの青写真であり、Oracleの実績ある高可用性、セキュリティおよびパフォーマンスのテクノロジとOracle Fusion Middlewareの推奨事項に基づいています。この本で説明している高可用性ベスト・プラクティスが、テクノロジ・スタック全体におけるすべてのOracle製品(Oracle Database、Oracle Fusion Middleware、Oracle ExalogicマシンおよびOracle Applications)で高可用性ベスト・プラクティスの数個のコンポーネントの1つを構成します。
Oracle Fusion Middleware Exalogicエンタープライズ・デプロイメント:
様々なビジネス・サービス・レベル合意(SLA)を検討して、高可用性をできるだけ広範に適用されるベスト・プラクティスにします。
データベース・グリッド・サーバーおよびストレージ・グリッドを低コストのストレージとともに活用して、リジリエンスが高くコストが低いインフラストラクチャを実現します。
各種の構成で包括的なパフォーマンス影響調査の結果を使用して、高可用性アーキテクチャが最適に構成され、ビジネス・ニーズに適したパフォーマンスとスケールが確保されるようにします。
停電から復旧するまでの時間の長さ、および天災からの受忍可能なデータ喪失量を制御できます。
各Oracleバージョンで進化し、ハードウェアとオペレーティング・システムとは完全に独立しています。
ストレージやネットワーキングの初期構成など、Oracle Exalogicマシンの設定および委任。Oracle Fusion Middleware Exalogicマシン・オーナーズ・ガイドを参照してください。
このガイドで説明しているOracle Fusion Middleware構成は、すべてのトランザクションのセキュリティを確保すること、ハードウェアのリソースを最大化すること、多様なアプリケーションを使用したエンタープライズ・コンピューティング向けに信頼性の高い規格準拠システムを実現することを意図しています。Oracle Fusion Middlewareの構成が持つセキュリティおよび高可用性の利点は、ファイアウォール・ゾーンでの分離およびソフトウェア・コンポーネントのレプリケーションを通じて実現します。
この項の内容は次のとおりです。
Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・アーキテクチャはセキュアです。ソフトウェア・コンポーネントの各機能グループが独自の層に分離され、すべてのトラフィックはプロトコルとポートによって制限されるからです。次の特性によりセキュリティをすべての必要レベルで確保し、高いレベルの規格に準拠しています。
外部通信がポート80で受信されても、ポート443にリダイレクトされます。
外部通信では、Secure Sockets Layer (SSL)のセキュアWebプロトコルを使用します。これは、サイトのロード・バランサで終了します。
外部クライアントからの通信は、ロード・バランシング・ルーターのレベルを越えません。
ロード・バランシング・ルーターからデータ層への直接通信は不可です。
2つのファイアウォール間での直接通信は、常時禁止されています。
あるファイアウォール・ゾーンで通信が始まった場合、次のファイアウォール・ゾーンで終了する必要があります。
複数のファイアウォールにまたがるコンポーネント間の通信はすべて、ファイアウォールのルールに従い、ポートとプロトコルによって制限されます。
Oracle Exalogicのエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの導入を開始する前に、Exalogic環境の現状を理解しておいてください。
Oracle Fusion Middleware Exalogicマシン・オーナーズ・ガイドで説明されているタスクをすべて完了したと想定されています。このガイドでは、データ・センターのサイト準備、Oracle Exalogicマシンの委任、IPアドレス割当てなどの初期ネットワーキング構成、およびSun ZFS Storage 7320 Applianceの初期設定について説明しています。
この項では、Exalogicエンタープライズ・デプロイメント前にExalogicが構成された環境の状態について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの構成を開始する前にExalogic構成ユーティリティ
を実行して、Oracle Fusion Middleware Exalogicマシン・オーナーズ・ガイドの「Oracle Exalogic構成ユーティリティを使用したExalogicマシンの初期構成」に記述されているように、次のタスクを完了する必要があります。
Exalogicのすべての計算ノードおよびSun ZFS Storage 7320 Applianceに対するIPアドレスの構成
InfiniBandゲートウェイ・スイッチの構成
Cisco Etherne管理スイッチの構成
すべての計算ノードにわたるデフォルトのIP over InfiniBand (IPoIB)リンクの設定と検証
Ethernet上で実行されるトポロジのコンポーネントとの接続のためのデフォルトのEthernet over InfiniBand (EoIB)リンクの設定と検証
Exalogicマシン内の計算ノードのすべてを対象とする、デフォルトのInfiniBandパーティションの構成
Oracle Exalogicマシン内のSun ZFS Storage 7320 Applianceの初期構成は、製造時点で完了しています。デフォルトの共有(エクスポートされたファイル・システム)の詳細は、Oracle Fusion Middleware Exalogicマシン・オーナーズ・ガイドのデフォルトのストレージ構成に関する項を参照してください。
Oracle Exalogicマシンの各計算ノードに、Oracle Linux 5.5が事前インストールされています。
Oracle Middlewareホームを含めて、Sun ZFS Storage 7320 Applianceの共有ファイル・システムにインストール・バイナリを保存する必要があります。これを実行する前に、必要に応じてディレクトリ構造を設定するためにプロジェクトを作成し共有とLUNを定義することで共有記憶域を構成する必要があります。そのような共有のマウント・ポイントを書き留めてください。これによって、必要な場所やディレクトリをExalogic計算ノードからマウントできます。
注意:
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