この章の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Business Intelligence(BI)Publisherのインストールの概要、事前設定、およびOracle BI Publisher 11gのインストール方法について説明します。新しいOne View Reportingソリューションは、JD Edwards EnterpriseOneの対話型アプリケーションをBI Publisherの対話型レイアウト・エディタと統合し、エンドユーザー向けの使いやすいレポート・ソリューションを生み出します。
Oracle BI Publisherは、あらゆるレポートやドキュメントの作成、管理および配布を従来のレポート・ツールより簡単かつ迅速に行うことのできるレポート・ソリューションです。
One View Reporting用には、Oracle BI Publisherをインストールするだけです。Oracle Business Intelligence Enterprise EditionやOracle Real-Time Decisionsをインストールする必要はありません。
BI PublisherとともにWebLogicもインストールされるため、WebLogicをあらかじめインストールしておく必要はありません。WebLogicのデフォルト・ドメインはBI Publisherに対して機能するため、ドメインを区別しないのであれば、追加ドメインの作成は必要ありません。
この項で説明されているタスクを実行するには、事前に次の作業を行う必要があります。
JD Edwards EnterpriseOne Applicationsリリース9.1のインストール。
JD Edwards EnterpriseOne One View Reportingの証明書の確認。ドキュメント745831.1(JD Edwards EnterpriseOne Minimum Technical Requirements Reference)をMy Oracle Supportで参照してください。
https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=745831.1
サポートされているデータベースのインストールと構成。
サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLでOracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1証明書の製品エリアを探して、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 11gR1(11.1.1.3.0-11.1.1.6.0)のシステム要件およびサポートされるプラットフォームに関する記述(xls)にアクセスしてください。
データベースをインストールしたら、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.x)のシステム要件と仕様に関するドキュメントのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の要件に関する項を参照して、データベースが正しく構成されていることを確認してください。
http://docs.oracle.com/html/E18558_01/fusion_requirements.htm#CHDJGECA
次の場所でドキュメントにアクセスすることもできます。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
Oracle Software Delivery CloudからOracle BI Publisherをダウンロードします。
「製品パック」フィールドでOracle Business Intelligenceを選択して、対応するプラットフォームを選択します。
Oracle Repository Utility(RCU)を、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Business Intelligence(11.1.1.x)のダウンロード・ページからダウンロードします。
RCUのバージョンは、BI Publisherのバージョンと一致している必要があります。
ポップアップを許可するようブラウザを構成します。
Adobe Flashビューアがインストール済であることを確認します。
デフォルト設定(ポートやセキュリティ・ログインなど)を変更する予定がない場合は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』に従ってインストールを実行します。デフォルト設定を一部変更する場合は、『Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』に従います。Oracle BIのインストール・パッケージには次の製品が収録されていて、これら製品のインストール、構成および実行に必要なテクノロジもすべて揃っていますが、インストールが必要なのはOracle Business Intelligence Publisherのみであることに注意してください。
Oracle Business Intelligence Publisher
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(Oracle BI Answers、Oracle BI Interactive Dashboards、Oracle BI Delivers、Oracle BI Administration Tool、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeおよびOracle BI Publisher)(オプション)
Oracle Real-Time Decisions(オプション)
Essbase Suite(オプション)
Oracle BI Publisher 11g(11.1.1.7)はWebLogic Server 10.3.5.0およびOracle JDK 1.6.0_35とパッケージ化されています。
重要:
One View Reporting用には、Oracle BI Publisherをインストールするだけです。次の手順は、インストール方法を簡単にまとめたものです。この手順を最初に確認し、詳細な手順についてはインストレーション・ガイドの『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を、またはデフォルト設定を一部変更する場合は『Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を使用してください。
注意:
以前のリリースで現在稼働中の場合も、BI Publisher 11.1.1.7の新規インストールをお薦めします。これによって、最新リリースに切り替える前に並列テストを実行できるようになります。Oracle BI Publisherをインストールする手順は次のとおりです。
Oracle Repository Utility(RCU)を起動してBI Publisherスキーマを作成します。(BIPLATFORMおよびMDS。)
詳細は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を参照してください。
スキーマを作成したら、Oracle Business Intelligenceインストーラを起動します。
注意:
特殊文字を含むユーザーIDを使用してソフトウェアをインストールしないでください。
BI PublisherとHTMLサーバーは、双方向のWebサービスとHTTP通信を確保するために、同じファイアウォールの内側に配置する必要があります。
インストール中のマシンでウィルス対策ソフトウェアが稼働している場合、インストール・プロセスの時間は長くなる可能性があります。
該当するインストール・タイプを選択します。
「簡易インストール」では、Oracle Business Intelligenceのコンポーネントが、デフォルトの設定を使用して、1台のコンピュータに最低限の手順でインストールされます。管理対象サーバーはインストールされません。このインストールはデモンストレーション、評価または概念実証の使用例を対象としています。
「エンタープライズ・インストール」では、選択したOracle Business Intelligenceコンポーネントがインストールされ、指定したMiddlewareホーム、OracleデータソースおよびWebLogic Serverホームに関連付けられます。エンタープライズ・インストール・タイプでは個別の管理対象サーバー、bi_server1が管理サーバーとともに作成されます。以前のバージョンのBI Publisherがインストールされている場合も、このインストール・タイプを使用してください。
このインストール・タイプは本番環境にお薦めします。
「ソフトウェアのみインストール」では、後の構成のために既存のMiddlewareホームにソフトウェア・バイナリ・ファイルがインストールされます。
Oracle Business Intelligenceコンポーネントのインストール画面が表示されたら、「Business Intelligence Publisher」オプションのみを選択します。
図 2-1 Business Intelligence Publisherのインストール画面
注意:
Oracle BI Publisherのインストール手順の詳細は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を参照してください。インストールおよび構成が終了したら、WebLogic管理コンソールおよびBI Serverにサインインし、次のURLを使用してサーバーが稼働していることを確認します。
http://host:port/console(WebLogic管理コンソール)
http://host:9704/xmlpserver(BI Publisherログイン・ページ、ポート9704は「エンタープライズ・インストール」タイプのデフォルト・ポート)
その他の更新または追加要件の証明書を確認します。
EnterpriseOne HTMLサーバーとOracle BI Publisherサーバー間のSSL接続を構成するには、『JD Edwards EnterpriseOne Tools Security Administration Guide』のOne View Reportingに対するEnterpriseOne HTMLサーバーとOracle BI Publisherサーバー間のSSL接続の構成に関する項を参照してください。
Oracle BI Publisherのバージョンを前のバージョンからアップグレードする場合(例: Oracle BI Publisher 11.1.1.5から11.1.1.7へのアップグレード)、インストール後に、WebLogicユーザーを既存バージョンから新規サーバーへ移行する必要があります。
ユーザーを新規バージョンのOracle BI Publisherに移行するには、次のようにします。
ユーザー情報を既存BIサーバーからエクスポートします。
BI Publisher WebLogic管理コンソールにログオンします。
「セキュリティ・レルム」を選択します。
「移行」タブから「エクスポート」を選択します。
エクスポート・ファイルの場所を入力します。
「保存」をクリックします。
ユーザー情報を新規サーバーにインポートします。
BI Publisher WebLogic管理コンソールにログオンします。
「セキュリティ・レルム」を選択します。
「移行」タブから「インポート」を選択します。
エクスポートされたファイルの場所を入力します。
「保存」をクリックします。
BI Publisher用のJD Edwards EnterpriseOneレポートをダウンロードしてインポートします。
注意:
前のバージョンのBI Publisherでの既存レポートは正常に実行されません。手動で新規バージョンに変換する必要があります。個人用レポートの場合は、既存レポートを選択して、「レポート定義」タブで「保存」、「別名保存」、「コピー」、「プロモート」または「同期」オプションを使用するとこの作業が行われます。
共有レポートの場合は、既存レポートを選択して、「レポート定義」タブで「コピー」、「予約」および「同期」オプションを使用するとこの作業が行われます。
詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Applications One View Reportingユーザー・ガイド』の10進数フォーマット機能の有効化に関する項を参照してください。
JD Edwards EnterpriseOneボイラープレート・テンプレートをアップロードします。
JD Edwards EnterpriseOneレポート・レイアウトの作成にはテンプレート・ファイルを使用します。BI Publisherが完全にインストールされたら、JD Edwardsで作成されたボイラープレート・テンプレートをインストールできます。これらのテンプレートはOne Viewレポートの実行に必須のものではありませんが、提供されているOne Viewレポートとの間でルック・アンド・フィールの一貫性を保つために使用することをお薦めします。
BI Publisher用のJD Edwards EnterpriseOneボイラープレート・テンプレートをインストールするには、次の手順に従います。
My Oracle SupportのUpdate CenterからOne View Boilerplatesコンポーネント(JDE_Boilerplates.zip)をダウンロードします。
解凍プログラムを使用してJDE_Boilerplates.zipファイルから4つの.xptファイルを抽出し、それらをハード・ドライブに保存します。
管理者権限でBI Publisherにログインし、カタログに移動します。
「フォルダ」ペインで、「共有フォルダ」ディレクトリ、「コンポーネント」フォルダの順に開きます。
注意:
OBIEEおよびBI Publisherの両方を同じサーバー上にインストールした場合、「コンポーネント」フォルダおよびボイラープレート機能が表示されない場合があります。これを解決するには、「BI Publisherの「コンポーネント」フォルダにボイラープレートがない」を参照してください。ボイラープレート・レポートを見つけて、「編集」を選択します。
画面の右上隅にある「新規レイアウトの追加」を選択します。
「アップロード」を選択し、プロンプトが表示されたら、ハード・ドライブに格納されたEnterpriseOneボイラープレート・テンプレート・ファイル(.xptファイル)を選択します。
テンプレートの名前を指定し、タイプとして「BI Publisherテンプレート」を、ロケールとして「英語」を選択します。
「アップロード」を選択してテンプレートを保存します。
前述の手順を繰り返して、残りのEnterpriseOneテンプレート・ファイルを追加します。
注意:
ボイラープレート・レポートに追加したBI Publisherテンプレート(.xptファイル)は、共有テンプレートとしてすべてのユーザーに表示されます。ボイラープレートがアップロードされたら、BIAuthorロールを持つすべてのユーザーがボイラープレートにアクセスできることを確認する必要があります。ユーザー固有の設定に応じて、他のロールを対象ユーザーに割り当てる場合もあります。BIAuthorロールのみが必須です。
BIAuthorロールのアクセス権限をボイラープレートに付与するには、次の手順に従います。
管理者権限でBI Publisherにログインし、カタログに移動します。
「共有フォルダ」ディレクトリで「コンポーネント」フォルダを開きます。
「詳細」ドロップダウン・メニュー、「権限」の順に選択します。
「+」記号(作成)、「検索」ボタンの順に選択します。
BIAuthorロールを追加し、「OK」をクリックします。
BIAuthorロールのチェックボックスをすべて選択し、「OK」をクリックします。
注意:
システム管理者として、ボイラープレートを削除する権限をユーザーに付与するかどうかを判断する必要があります。BI Publisherユーザーを構成する際、One Viewレポートを設計または作成するJD Edwards EnterpriseOneユーザーごとにBI Publisherユーザーを作成する必要があります。レポートを実行するのみで、レポートの作成を行わないすべてのJD Edwards EnterpriseOneユーザーに対して、BI Publisherでプロキシ・ユーザーを1つ設定することもできます。これにより、必要な設定作業の量が最小限に抑えられます。ただし、監査の目的で各ユーザーを個別に追跡する場合は、JD Edwards EnterpriseOneユーザーごとにBI Publisherユーザーを設定し、1対1の関係を作成してください。
次の図に、2つのユーザー・タイプとそのBI Publisherでの構成方法を示します。
図 2-2 JD Edwards EnterpriseOneおよびBI Publisherでのユーザー設定
BI Publisherユーザーを構成するには、次の手順に従います。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「セキュリティ・レルム」、「myrealm」の順に移動します。
「ユーザーとグループ」タブを選択し、「新規」をクリックします。
名前、説明およびパスワードを指定してから「OK」をクリックして、新規BIPアカウントを作成します。
注意:
特殊文字が含まれるBIPアカウント名またはパスワードは使用しないでください。新規作成したユーザーをBIAuthorグループに追加するには、次のようにします。
新規作成したユーザーを検索して選択します。
「グループ」タブに移動します。
BIAuthorグループを選択して「選択済み」の下に移動します。
「保存」をクリックします。
注意:
すべてのBI PublisherユーザーがBIAuthorグループに属している必要があります。「保存」をクリックします。
新しいユーザー情報を使用してOracle BI Publisherサーバーにログオンできることを確認します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』を参照してください。
> チュートリアル:
この機能の動画を見るにはここをクリックします。
各JD Edwards EnterpriseOneユーザーから対応するBI Publisherユーザーへのマッピングを設定する必要があります。これについては、この章の「BI PublisherユーザーへのJD Edwards EnterpriseOneユーザーのマッピング」で説明しています。
注意:
すべてのBI PublisherユーザーがWebLogic Server管理コンソールで作成された後、最後の手順の提案どおりに各ユーザーでOracle BI Publisherサーバーにログオンするか、BI Publisherサーバーを再起動する必要があります。このいずれかを実行することで、これらのユーザーがJD Edwards EnterpriseOneから接続できるようになります。One Viewレポートは軽量のオブジェクトとして管理されます。そのライフサイクル全体にわたってオブジェクト管理ワークベンチを経由するわけではありません。
各One Viewレポートは次のコンポーネントで構成されます。
データ・モデル・ファイル。
レポート・テンプレート・ファイル。(このファイルは、データ・モデル・ファイルと同じ名前です。)
これらのファイルはいずれもBI Publisherサーバーに格納されます。
BI Publisherサーバーでは、これらのレポートはパス・コード別に整理されます。たとえば、DV910パス・コードのOne View作業照会アプリケーション(P51220)で作成された個人用レポートは、(環境に関係なく)\BIP_user_id\DV910\P51200\というBI Publisherフォルダに格納されます。
PY900パス・コードの同じアプリケーションに対するパブリック・レポートは、\Shared Folder\PY910\P51200\に格納されます。
インポート、エクスポートまたは転送の機能を使用すれば、レポートの移動が可能です。任意のレポートを任意のパス・コードからzipファイルにエクスポートできます。次に、そのレポートを任意のパス・コードにインポートできます。転送機能を使用すると、あるパス・コードから別のパス・コードにレポートを転送できます。ただし、ソース・パス・コードとターゲット・パス・コードがソフトコード・アプリケーションを通じて同じBI Publisherサーバーをポイントしている必要があります。
ソフトコード・アプリケーションでは、ソフトコード・レコードがパス・コード・レベルではなく環境レベルで処理されることに注意してください。特定のパス・コードについて、すべての環境に対してソフトコード・レコードを設定する必要があります。
ユーザーがJD Edwards EnterpriseOneの特定の環境にログインすると、ログイン環境とユーザー資格証明のソフトコード・レコードを使用して、ソフトコード・レコードが参照されます。ソフトコード・レコードは、接続先のBI Publisherサーバーと、BI Publisherサーバーへの接続に必要なユーザーIDおよびパスワードを示します。ソフトコード・レコードがBI PublisherサーバーBIP_Aであると仮定します。ユーザーがレポートを作成する場合、レポートはBIP_Aサーバー上に格納されます。ユーザーがレポートを実行する場合、システムはBIP_Aサーバーに接続してレポートを実行します。ユーザーがエクスポートを実行する場合、エクスポートはBIP_Aサーバーから行われます。ユーザーがBI Publisherレポートをインポートする場合、BI PublisherレポートはBIP_Aサーバーにアップロードされます。ユーザーがログイン・パス・コードからターゲット・パス・コードにレポートを転送する場合、レポートはBIP_Aのログイン・パス・コード・フォルダから同じサーバーであるBIP_Aのターゲット・パス・コード・フォルダにコピーされます。
別のBI Publisherサーバー(BIP_Bなど)にレポートを転送する場合は、まず、ソフトコード・レコードがBIP_Aをポイントしているユーザーおよび環境としてログインして、レポートをエクスポートする必要があります。次に、ログアウトして、ソフトコード・レコードがBIP_Bをポイントしている別のユーザーおよび環境としてログインしなおす必要があります。その後、レポートをインポートします。BIP_Bサーバーにレポートがアップロードされて、事実上、BIP_AからBIP_Bにレポートをコピーするタスクが実行されたことになります。
ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ソフトコード管理」、「ソフトコード・テンプレート」の順に選択して、Webサービス・ソフトコード・テンプレート・アプリケーション(P953000)にアクセスします。P953000を使用して、One View Reporting BI Publisherソフトコード・テンプレートが次の値とともに存在することを確認します。
フィールド |
値 |
---|---|
テンプレート名 | JDE_ONEVIEW_CONNECTION |
記述 | One View Reporting Connection Template |
ソフトコード・キー | ONEVIEW_BIP_CONN
重要: ソフトコード・キーの値はONEVIEW_BIP_CONNである必要があります。このフィールドには他の値は使用できません。 |
値 | <webservice>
<endpoint>http://bip_server:bip_port</endpoint> <username>bip_user_name</username> <password>_||_BIP_PASSWORD_||_</password> <properties> <property><name>root catalog</name><value>JD Edwards</value></property> <property><name>bip version</name><value>11.1.1.7.0</value></property> </properties> </webservice> このフィールドの指定については、次の「ソフトコード値のガイドライン」を参照してください。 |
注意:
バージョン・プロパティはリリース9.1更新3.3以降にのみ適用されます。One View Reporting BI Publisher接続テンプレートを更新する際には、次のガイドラインに従い、有効なソフトコード値パラメータを確実に指定してください。
HTTPアドレスは、次の形式に従い、完全修飾の有効なOracle BIアプリケーション・サーバー名、またはIPアドレスおよびポート番号を指定する必要があります。
http://<server>:<port>
管理者がOracle BIユーザーのパスワードを指定する場合、2つの方法があります。
ソフトコード値でプレースホルダ・パラメータ(マスクされたパラメータ)を使用し、その値をグリッド内のパラメータに割り当てます。前述の例では、BI_PASSWORDというプレースホルダ・パラメータを使用し、グリッド内でBI_PASSWORD変数を定義しています。_||_というプレフィックスとポストフィックスは、プレースホルダ変数のマーカーです。
このように使用すると、値は暗号化されてからデータベースに保存され、将来の表示用にマスクされます。
ソフトコード値で直接平文を使用します。
この項では、ソフトコード・レコードの概要とソフトコード・レコードの作成方法について説明します。
HTMLサーバーからBI Publisherサーバーへの接続を確立するには、BI Publisherソフトコード・レコードを設定する必要があります。ソフトコード・レコードは、環境ごと、ユーザー(またはロール、あるいは*PUBLIC)ごとに設定します。ソフトコード・レコードを*PUBLICと特定の環境に対して設定すると、その環境にログインしたユーザーはすべて、同じソフトコード・レコードを使用してBI Publisherサーバーを検索し、接続することになります。ソフトコード・レコードを設定するには、ソフトコード・レコード(P954000)アプリケーションを使用します。
設定するソフトコード・レコードの数は、ユーザーの設定方法によって異なります。複数のソフトコード・レコードを別々に設定しても構いません。ユーザーを2つのグループに分けることをお薦めします。
このグループは、レポートの設計ではなくレポートの表示のみに関心があるJD Edwards EnterpriseOneユーザーで構成されます。このユーザー・グループの場合、BI Publisherプロキシ・ユーザーを1つ設定し、ソフトコード・レコード内のプロキシ・ユーザー設定を共通の個人用資格証明として共有させます。これらのユーザーのユーザー・プロファイルに、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングを設定しないでください。権限を設定する際には、ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)でJD Edwards EnterpriseOneアカウントまたは共通のJD Edwards EnterpriseOneロールにOne Viewレポートを実行する権限を割り当てます。
このグループは、新規および既存のレポートを設計するJD Edwards EnterpriseOneユーザーで構成されます。このユーザー・グループの場合、JD Edwards EnterpriseOneユーザー・プロファイルに、BI Publisherサーバー上の個々のBI Publisherアカウントと、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへの個々のユーザー・マッピングを設定します。ユーザー・プロファイル内のJD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへの個々のユーザー・マッピング設定は、ソフトコード・レコードのプロキシ・ユーザー設定より優先度が高くなります。ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)でこれらのユーザーにOne Viewレポートを設計および共有する権限を割り当てます。
次の規則に基づき、ユーザー・プロファイルとソフトコード・レコードの両方で個人用資格証明があるかどうかチェックされます。
プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれておらず、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されていない場合、One View Reportingはそのユーザーに対して無効になります。
プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれておらず、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されている場合、そのユーザーは個人用のBI Publisherアカウントを使用してBI Publisherにアクセスします。
プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれており、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されていない場合、そのユーザーはプロキシ・ユーザーを使用してBI Publisherにアクセスします。
プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれており、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されている場合、そのユーザーは個人用のBI Publisherアカウントを使用してBI Publisherにアクセスします。
重要:
必ず、使用する予定があるすべてのユーザーまたはロールに対してソフトコード・レコードを設定してください。One View Reporting BI Publisherソフトコード・レコードを作成するには、次の手順に従います。
ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ソフトコード管理」、「ソフトコード・レコード」の順に選択して、P954000アプリケーションにアクセスします。
「追加」を選択します。
次の情報を入力します。
フィールド |
値 |
---|---|
ユーザー/ロール | JD Edwards EnterpriseOneユーザー、ロールまたは*PUBLICを入力します。全ユーザー用の1つのレコードを設定する場合は*PUBLICを使用します。
注意: これは管理ユーザーIDである必要があります。必ず、使用する予定があるすべてのユーザーおよびロールに対してソフトコード・レコードを設定してください。 |
環境名 | このソフトコード・レコードを作成するJD Edwards EnterpriseOne環境を入力します。 |
テンプレート名 | JDE_ONEVIEW_CONNECTION |
ソフトコード・キー | ONEVIEW_BIP_CONN |
重要:
ソフトコード・キーの値はONEVIEW_BIP_CONNである必要があります。このフィールドには他の値は使用できません。「ソフトコード値のロード」ボタンをクリックし、「ソフトコード記述」フィールドと「ソフトコード値」フィールドにJDE_ONEVIEW_CONNECTIONテンプレートの情報を取り込みます。
マスク・フィールドのマスク値を入力します(たとえば、BI_PASSWORDの値を入力します)。
プロキシ・ユーザーを使用する場合は、プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの値を入力します。これらの値の指定は任意です。ルート・カタログのプロパティの後ろに、2つの新しいプロパティを兄弟タグとして追加する必要があります。
注意:
このプロパティの名前は、proxy userおよびproxy passwordとしてください。次に例を示します。<property><name>proxy user</name><value>_||_PROXY_USER_||_</value></property>
<property><name>proxy password</name><value>_||_PROXY_PASSWORD_||_</value></property>
グリッドに_||_PROXY_USER_||_と_||_PROXY_PASSWORD_||_の値を入力します。
(リリース9.1更新3.3)bip versionプロパティの値を入力します。
<property><name>bip version</name><value>11.1.1.7.0</value></property>
サーバーとポートを特定のインストールに合せて変更します。
「OK」をクリックしてレコードを保存します。
注意:
各パス・コードのソフトコード・レコードを追加する必要があります。One View Reporting BI Publisher接続テンプレートを更新する際には、次のガイドラインに従い、有効なソフトコード値パラメータを確実に指定してください。
HTTPアドレスは、次の形式に従い、完全修飾の有効なOracle BIアプリケーション・サーバー名、またはIPアドレスおよびポート番号を指定する必要があります。
http://<server>:<port>
管理者がOracle BIユーザーのパスワードを指定する場合、2つの方法があります。
ソフトコード値でプレースホルダ・パラメータ(マスクされたパラメータ)を使用し、その値をグリッド内のパラメータに割り当てます。前述の例では、BI_PASSWORDというプレースホルダ・パラメータを使用し、グリッド内でBI_PASSWORD変数を定義しています。_||_というプレフィックスとポストフィックスは、プレースホルダ変数のマーカーです。
このように使用すると、値は暗号化されてからデータベースに保存され、将来の表示用にマスクされます。
ソフトコード値で直接平文を使用します。
> チュートリアル:
この機能の動画を見るにはここをクリックします。
この項の内容は次のとおりです。
ランタイム機能定義の確認
機能権限の設定
ユーザー別または環境別の機能権限のコピー
レポートの実行や共有レポートの更新など、One View Reporting使用権限の表示または設定を行うには、ランタイム機能定義アプリケーション(P958973)を使用します。One View Reportingには4種類の使用レコードが用意されています。次のとおりです。
ユーザーは、One Viewへのアクセスを許可されません。
ユーザーは、One Viewレポートの実行のみ許可されます。
ユーザーは、One Viewレポートの実行、追加、編集および削除を許可されます。
ユーザーは、One Viewレポートの実行、追加、編集および削除を許可され、One Viewレポートのプロモートを要求できます。
これらのレコードを表示するには、次の手順に従います。
「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからランタイム機能定義アプリケーションにアクセスするか、「略式コマンド」にP958973と入力します。
ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ランタイム機能管理」、「ランタイム機能定義」の順に選択して、アクセスすることもできます。
「One Viewレポート」オプションを選択します。
「検索」を選択します。
注意:
One View Reportingでは、この4つのレコードのみが使用されます。他のレコードを追加する必要はありません。ユーザーのアクセス制御を設定するには、ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)を使用します。個々のユーザー、ロール、または*Publicに対して、システム・コード、アプリケーション・レベル、フォーム・レベル、*ALLなどの様々なレベルで、特定のOne View Reporting機能を設定できます。
ライセンス保有製品(例: Inventory、FinancialsまたはSales)に固有のロールを追加することが必要な場合があります。
アプリケーションIDとしてDATABROWSEと入力し、他のフィールドには*ALLと入力すると、データ・ブラウザへのアクセス制御も設定できます。
ユーザーのアクセス制御を設定するには、次の手順に従います。
P958973から「フォーム」エグジット、「機能権限」の順に選択するか、「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューから直接、P958974アプリケーションにアクセスします。
ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ランタイム機能管理」、「ランタイム機能権限」の順に選択して、アクセスすることもできます。
「追加」を選択します。
「機能権限の改訂」フォームに、レコードを追加する機能名(JDE_RUNONEVIEWなど)を入力し、「検索」を選択します。こうすれば、新しいレコードを追加するために多数のレコードをスクロールする必要がなくなります。
最初の空のグリッド行までスクロールし、次の情報を入力します。
フィールド |
値 |
---|---|
環境名 | 環境名を入力します。 |
ユーザー/ロール/*Public | 権限レコードを作成するユーザーまたはロールを入力します。*Publicも入力できます。 |
機能名 | ユーザーに付与する適切な権限を備えた機能名を入力します。
これは、前の項で確認または追加した4つの機能の1つです。 |
フォーム名 | フォーム名または*ALLを入力します。 |
オブジェクト名 | このフィールドは、フォームに基づいて値が自動的に取り込まれます。このフィールドにDATABROWSEと入力し、データ・ブラウザの機能を有効にすることもできます。 |
製品コード | 製品コードを入力します。 |
「OK」をクリックしてレコードを保存します。
> チュートリアル:
この機能の動画を見るにはここをクリックします。
機能権限レコードを作成した後、あるユーザーまたはロールから別のユーザー、ロールまたは*Publicにすべての機能権限レコードをコピーできます。また、ある環境から別の環境にすべての機能権限レコードをコピーすることも可能です。
ユーザー別コピーを行うには、次の手順に従います。
「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからP958974アプリケーションにアクセスします。
「フォーム」メニューから「ユーザー別コピー」を選択します。
「機能権限のコピー」フォームで、機能権限のコピー元となるユーザーまたはロールを入力します。次に、機能権限のコピー先となるユーザー、ロールまたは*PUBLICを入力します。
「保存」ボタンをクリックします。
環境別コピーを行うには、次の手順に従います。
「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからP958974アプリケーションにアクセスします。
「フォーム」メニューから「環境別コピー」を選択します。
「機能権限のコピー」フォームで、機能権限のコピー元となるソース環境と、ターゲット環境を入力します。
「保存」ボタンをクリックします。
レポートの作成および編集を行う必要のあるすべてのJD Edwards EnterpriseOneユーザーについて、各JD Edwards EnterpriseOneユーザーをBI Publisherユーザーにマップする必要があります。パブリック・レポートを実行するのみのJD Edwards EnterpriseOneユーザーの場合、ソフトコード・パラメータの<proxy user>と<proxy password>を使用してBI Publisherに接続できるため、これらのJD Edwards EnterpriseOneユーザーをマップする必要はありません。
注意:
プロキシ・ユーザーを使用中の場合、JD Edwards EnterpriseOneユーザー・プロファイルではパスワードを求められません。この項では、BI PublisherのユーザーIDおよびパスワードをJD Edwards EnterpriseOneのユーザー・プロファイルに入力し、EnterpriseOneユーザーの代わりにBI PublisherのユーザーIDおよびパスワードでBI Publisherサーバーに接続できるようにする方法について説明します。
JD Edwards EnterpriseOneユーザーをBI Publisherユーザーにマップするには、次の手順に従います。
JD Edwards EnterpriseOneの「カスタマイズ」メニューから「ユーザー別システム・オプション」を選択します。
「ユーザー・プロファイルの改訂」を選択します。
「フォーム」エグジットから、「BI Publisherパスワード」を選択します。
「BI PublisherユーザーID」フィールドと「BI Publisherパスワード」フィールドにBI Publisherアカウントの情報を入力します。
設定が有効になるように、JD Edwards EnterpriseOneからログアウトして再度ログインします。
BI PublisherサーバーでユーザーIDとパスワードを変更するたびに、ここでも変更を行う必要があります。
> チュートリアル:
この機能の動画を見るにはここをクリックします。
注意:
BI PublisherですべてのBI Publisherユーザーが作成されたら、BI Publisherサーバーを再起動して、それらのユーザーがJD Edwards EnterpriseOneから接続できるようにする必要があります。One Viewレポートをインストールするには、次の手順に従います。
JD Edwards EnterpriseOneバージョンおよびBI Publisherバージョンに適用可能なOne Viewレポートのzipファイルを、Update Centerからダウンロードします。
BI PublisherユーザーにマップされたJD Edwards EnterpriseOneユーザーとしてHTMLサーバーにログインします。
注意:
「機能権限の設定」の説明に従って、ユーザーにOne View Reporting機能へのアクセス権があることを確認します。構成が正しいことを確認するために、アプリケーションを起動し、新しいレポートを追加してみます。BI Publisher接続が正しく設定されていれば、新しいレポートを保存した後、BI Publisherレイアウト・エディタが表示されます。
「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「One Viewレポート」の順に移動し、「One Viewレポートのインポートの処理」(P982402)を開きます。
「追加」を選択します。
「One Viewレポートのインポートの処理 - ユーザー生成コンテンツのインポート」フォームで、「インポート・ファイルのロード」ボタンを選択します。
ダウンロードしたOne Viewレポートのzipファイルを検索して選択します。
「ファイルのアップロード」フォームで「ロード」ボタンを選択します。
ファイルがインポートされます。
インポート・レコードを選択してインポート結果を確認します。
「インポート済オブジェクトの詳細」フォームで、全アイテムの「状況記述」カラムに「完了済みプロセス」と表示されていることを確認します。
インポートしたOne Viewレポートを別のパス・コードに転送する必要がある場合は、「One Viewレポートの転送」を参照してください。
エンドユーザー体験を最大限に高めるには、これらのWebランタイム構成設定を使用します。これらのアクセスと変更は、Server Managerの「Webランタイム」、「Webオブジェクト設定」で行えます。設定は次のとおりです。
One Viewレポートを実行する際、レポートで実行されるレコードの件数は3つのオプションによって制御されます。One Viewレポートのユーザー・インターフェイス(「レイアウト」タブ)に表示される3つのオプションは次のとおりです。
レコード件数を取得: X
グリッドで現行データを使用
すべてのレコードを取得
最初のオプション「レコード件数を取得」を選択すると、このServer Manager設定を使用して、レポートのデフォルト・レコード件数が設定されます。
これは、One Viewレポートに対して取得されるレコードの最大数です。
これは、BI Publisherサーバーへの接続を待つデフォルトの時間(ミリ秒)です。この時間が経過すると、最初のOne Viewレポートが起動されます。ネットワークが遅い場合はこの値を大きく、ネットワークが速い場合はこの値を小さくしてください。
ランタイム・パラメータとメトリック・パラメータのServer Managerインターフェイスでは、そのパラメータに適用される各設定の詳しい使用方法を確認できます。これにアクセスするには、目的のパラメータの「i」(情報)アイコンをクリックします。
One View Reportingが、Oracle HTTP Server(OHS)などのHTML Serverクラスタと機能するように設定するには、次の作業が必要です。
ツール・リリースが9.1.2.3以上、または9.1.3以上であることを確認します。
すべてのHTML Serverインスタンスが実際のバックエンドHTML Server URLを示すように、jas.iniを更新します。これを行うには、Server Managerの「Webランタイム」の「Webオブジェクト設定」セクションにある次のパラメータを使用します。
HTMLサーバーごとに、http://<server>:<port>の形式で値を設定する必要があります。ここで、<server>はバックエンドHTML Serverの完全修飾ホスト名またはIPアドレスです。
重要:
Oracle HTTP Serverからの垂直的または水平的なクラスタ・サーバー設定の場合、Server Managerがすべての.iniファイルを同期した後は、そのたびに設定を手動で追加する必要があります。次の図は、一般的なクラスタリングまたはロード・バランシングの設定を示しています。