2 One View Reportingのインストールおよび構成

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle BI Publisherのインストール

この項では、Oracle Business Intelligence(BI)Publisherのインストールの概要、事前設定、およびOracle BI Publisher 11gのインストール方法について説明します。新しいOne View Reportingソリューションは、JD Edwards EnterpriseOneの対話型アプリケーションをBI Publisherの対話型レイアウト・エディタと統合し、エンドユーザー向けの使いやすいレポート・ソリューションを生み出します。

2.1.1 Oracle BI Publisherのインストールの概要

Oracle BI Publisherは、あらゆるレポートやドキュメントの作成、管理および配布を従来のレポート・ツールより簡単かつ迅速に行うことのできるレポート・ソリューションです。

One View Reporting用には、Oracle BI Publisherをインストールするだけです。Oracle Business Intelligence Enterprise EditionやOracle Real-Time Decisionsをインストールする必要はありません。

BI PublisherとともにWebLogicもインストールされるため、WebLogicをあらかじめインストールしておく必要はありません。WebLogicのデフォルト・ドメインはBI Publisherに対して機能するため、ドメインを区別しないのであれば、追加ドメインの作成は必要ありません。

2.1.2 事前設定

この項で説明されているタスクを実行するには、事前に次の作業を行う必要があります。

  • JD Edwards EnterpriseOne Applicationsリリース9.1のインストール。

  • JD Edwards EnterpriseOne One View Reportingの証明書の確認。ドキュメント745831.1(JD Edwards EnterpriseOne Minimum Technical Requirements Reference)をMy Oracle Supportで参照してください。

    https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=745831.1

  • サポートされているデータベースのインストールと構成。

    サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLでOracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

    Oracle Fusion Middleware 11gリリース1証明書の製品エリアを探して、Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 11gR1(11.1.1.3.0-11.1.1.6.0)のシステム要件およびサポートされるプラットフォームに関する記述(xls)にアクセスしてください。

  • データベースをインストールしたら、Oracle Fusion Middleware 11gリリース1(11.1.1.x)のシステム要件と仕様に関するドキュメントのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の要件に関する項を参照して、データベースが正しく構成されていることを確認してください。

    http://docs.oracle.com/html/E18558_01/fusion_requirements.htm#CHDJGECA

    次の場所でドキュメントにアクセスすることもできます。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html

  • Oracle Software Delivery CloudからOracle BI Publisherをダウンロードします。

    https://edelivery.oracle.com

    「製品パック」フィールドでOracle Business Intelligenceを選択して、対応するプラットフォームを選択します。

  • Oracle Repository Utility(RCU)を、Oracle Technology Network(OTN)のOracle Business Intelligence(11.1.1.x)のダウンロード・ページからダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-enterprise-edition/downloads/bi-downloads-1923016.html

    RCUのバージョンは、BI Publisherのバージョンと一致している必要があります。

  • ポップアップを許可するようブラウザを構成します。

  • Adobe Flashビューアがインストール済であることを確認します。

2.1.3 Oracle BI Publisherのインストール

デフォルト設定(ポートやセキュリティ・ログインなど)を変更する予定がない場合は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』に従ってインストールを実行します。デフォルト設定を一部変更する場合は、『Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』に従います。Oracle BIのインストール・パッケージには次の製品が収録されていて、これら製品のインストール、構成および実行に必要なテクノロジもすべて揃っていますが、インストールが必要なのはOracle Business Intelligence Publisherのみであることに注意してください。

  • Oracle Business Intelligence Publisher

  • Oracle Business Intelligence Enterprise Edition(Oracle BI Answers、Oracle BI Interactive Dashboards、Oracle BI Delivers、Oracle BI Administration Tool、Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeおよびOracle BI Publisher)(オプション)

  • Oracle Real-Time Decisions(オプション)

  • Essbase Suite(オプション)

Oracle BI Publisher 11g(11.1.1.7)はWebLogic Server 10.3.5.0およびOracle JDK 1.6.0_35とパッケージ化されています。

重要:

One View Reporting用には、Oracle BI Publisherをインストールするだけです。

次の手順は、インストール方法を簡単にまとめたものです。この手順を最初に確認し、詳細な手順についてはインストレーション・ガイドの『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を、またはデフォルト設定を一部変更する場合は『Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を使用してください。

注意:

以前のリリースで現在稼働中の場合も、BI Publisher 11.1.1.7の新規インストールをお薦めします。これによって、最新リリースに切り替える前に並列テストを実行できるようになります。

Oracle BI Publisherをインストールする手順は次のとおりです。

  1. Oracle Repository Utility(RCU)を起動してBI Publisherスキーマを作成します。(BIPLATFORMおよびMDS。)

    詳細は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. スキーマを作成したら、Oracle Business Intelligenceインストーラを起動します。

    注意:

    • 特殊文字を含むユーザーIDを使用してソフトウェアをインストールしないでください。

    • BI PublisherとHTMLサーバーは、双方向のWebサービスとHTTP通信を確保するために、同じファイアウォールの内側に配置する必要があります。

    • インストール中のマシンでウィルス対策ソフトウェアが稼働している場合、インストール・プロセスの時間は長くなる可能性があります。

  3. 該当するインストール・タイプを選択します。

    • 「簡易インストール」では、Oracle Business Intelligenceのコンポーネントが、デフォルトの設定を使用して、1台のコンピュータに最低限の手順でインストールされます。管理対象サーバーはインストールされません。このインストールはデモンストレーション、評価または概念実証の使用例を対象としています。

    • 「エンタープライズ・インストール」では、選択したOracle Business Intelligenceコンポーネントがインストールされ、指定したMiddlewareホーム、OracleデータソースおよびWebLogic Serverホームに関連付けられます。エンタープライズ・インストール・タイプでは個別の管理対象サーバー、bi_server1が管理サーバーとともに作成されます。以前のバージョンのBI Publisherがインストールされている場合も、このインストール・タイプを使用してください。

      このインストール・タイプは本番環境にお薦めします。

    • 「ソフトウェアのみインストール」では、後の構成のために既存のMiddlewareホームにソフトウェア・バイナリ・ファイルがインストールされます。

  4. Oracle Business Intelligenceコンポーネントのインストール画面が表示されたら、「Business Intelligence Publisher」オプションのみを選択します。

    図 2-1 Business Intelligence Publisherのインストール画面

    図 2-1 の説明は次にあります
    次の説明: "図 2-1 Business Intelligence Publisherのインストール画面"

    注意:

    Oracle BI Publisherのインストール手順の詳細は、『Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』を参照してください。
  5. インストールおよび構成が終了したら、WebLogic管理コンソールおよびBI Serverにサインインし、次のURLを使用してサーバーが稼働していることを確認します。

    http://host:port/console(WebLogic管理コンソール)

    http://host:9704/xmlpserver(BI Publisherログイン・ページ、ポート9704は「エンタープライズ・インストール」タイプのデフォルト・ポート)

  6. その他の更新または追加要件の証明書を確認します。

EnterpriseOne HTMLサーバーとOracle BI Publisherサーバー間のSSL接続を構成するには、『JD Edwards EnterpriseOne Tools Security Administration Guide』のOne View Reportingに対するEnterpriseOne HTMLサーバーとOracle BI Publisherサーバー間のSSL接続の構成に関する項を参照してください。

2.1.4 新規バージョンのOracle BI Publisherへのユーザーの移行(リリース9.1更新3.3)

Oracle BI Publisherのバージョンを前のバージョンからアップグレードする場合(例: Oracle BI Publisher 11.1.1.5から11.1.1.7へのアップグレード)、インストール後に、WebLogicユーザーを既存バージョンから新規サーバーへ移行する必要があります。

ユーザーを新規バージョンのOracle BI Publisherに移行するには、次のようにします。

  1. ユーザー情報を既存BIサーバーからエクスポートします。

    1. BI Publisher WebLogic管理コンソールにログオンします。

    2. 「セキュリティ・レルム」を選択します。

    3. 「移行」タブから「エクスポート」を選択します。

    4. エクスポート・ファイルの場所を入力します。

    5. 「保存」をクリックします。

  2. ユーザー情報を新規サーバーにインポートします。

    1. BI Publisher WebLogic管理コンソールにログオンします。

    2. 「セキュリティ・レルム」を選択します。

    3. 「移行」タブから「インポート」を選択します。

    4. エクスポートされたファイルの場所を入力します。

    5. 「保存」をクリックします。

  3. BI Publisher用のJD Edwards EnterpriseOneレポートをダウンロードしてインポートします。

    注意:

    前のバージョンのBI Publisherでの既存レポートは正常に実行されません。手動で新規バージョンに変換する必要があります。

    個人用レポートの場合は、既存レポートを選択して、「レポート定義」タブで「保存」、「別名保存」、「コピー」、「プロモート」または「同期」オプションを使用するとこの作業が行われます。

    共有レポートの場合は、既存レポートを選択して、「レポート定義」タブで「コピー」、「予約」および「同期」オプションを使用するとこの作業が行われます。

    詳細は、『JD Edwards EnterpriseOne Applications One View Reportingユーザー・ガイド』の10進数フォーマット機能の有効化に関する項を参照してください。

  4. JD Edwards EnterpriseOneボイラープレート・テンプレートをアップロードします。

2.2 BI Publisher用のJD Edwards EnterpriseOneボイラープレートのインストール

JD Edwards EnterpriseOneレポート・レイアウトの作成にはテンプレート・ファイルを使用します。BI Publisherが完全にインストールされたら、JD Edwardsで作成されたボイラープレート・テンプレートをインストールできます。これらのテンプレートはOne Viewレポートの実行に必須のものではありませんが、提供されているOne Viewレポートとの間でルック・アンド・フィールの一貫性を保つために使用することをお薦めします。

BI Publisher用のJD Edwards EnterpriseOneボイラープレート・テンプレートをインストールするには、次の手順に従います。

  1. My Oracle SupportのUpdate CenterからOne View Boilerplatesコンポーネント(JDE_Boilerplates.zip)をダウンロードします。

    https://updatecenter.oracle.com/

  2. 解凍プログラムを使用してJDE_Boilerplates.zipファイルから4つの.xptファイルを抽出し、それらをハード・ドライブに保存します。

  3. 管理者権限でBI Publisherにログインし、カタログに移動します。

  4. 「フォルダ」ペインで、「共有フォルダ」ディレクトリ、「コンポーネント」フォルダの順に開きます。

    注意:

    OBIEEおよびBI Publisherの両方を同じサーバー上にインストールした場合、「コンポーネント」フォルダおよびボイラープレート機能が表示されない場合があります。これを解決するには、「BI Publisherの「コンポーネント」フォルダにボイラープレートがない」を参照してください。
  5. ボイラープレート・レポートを見つけて、「編集」を選択します。

    boilerplateinstall.pngについては周囲の文で説明しています。
  6. 画面の右上隅にある「新規レイアウトの追加」を選択します。

  7. 「アップロード」を選択し、プロンプトが表示されたら、ハード・ドライブに格納されたEnterpriseOneボイラープレート・テンプレート・ファイル(.xptファイル)を選択します。

  8. テンプレートの名前を指定し、タイプとして「BI Publisherテンプレート」を、ロケールとして「英語」を選択します。

  9. 「アップロード」を選択してテンプレートを保存します。

  10. 前述の手順を繰り返して、残りのEnterpriseOneテンプレート・ファイルを追加します。

注意:

ボイラープレート・レポートに追加したBI Publisherテンプレート(.xptファイル)は、共有テンプレートとしてすべてのユーザーに表示されます。

2.3 ボイラープレートへのBIAuthorロールのアクセス権限の付与

ボイラープレートがアップロードされたら、BIAuthorロールを持つすべてのユーザーがボイラープレートにアクセスできることを確認する必要があります。ユーザー固有の設定に応じて、他のロールを対象ユーザーに割り当てる場合もあります。BIAuthorロールのみが必須です。

BIAuthorロールのアクセス権限をボイラープレートに付与するには、次の手順に従います。

  1. 管理者権限でBI Publisherにログインし、カタログに移動します。

  2. 「共有フォルダ」ディレクトリで「コンポーネント」フォルダを開きます。

  3. 「詳細」ドロップダウン・メニュー、「権限」の順に選択します。

  4. 「+」記号(作成)、「検索」ボタンの順に選択します。

  5. BIAuthorロールを追加し、「OK」をクリックします。

  6. BIAuthorロールのチェックボックスをすべて選択し、「OK」をクリックします。

    注意:

    システム管理者として、ボイラープレートを削除する権限をユーザーに付与するかどうかを判断する必要があります。

2.4 BI Publisherユーザーの構成

BI Publisherユーザーを構成する際、One Viewレポートを設計または作成するJD Edwards EnterpriseOneユーザーごとにBI Publisherユーザーを作成する必要があります。レポートを実行するのみで、レポートの作成を行わないすべてのJD Edwards EnterpriseOneユーザーに対して、BI Publisherでプロキシ・ユーザーを1つ設定することもできます。これにより、必要な設定作業の量が最小限に抑えられます。ただし、監査の目的で各ユーザーを個別に追跡する場合は、JD Edwards EnterpriseOneユーザーごとにBI Publisherユーザーを設定し、1対1の関係を作成してください。

次の図に、2つのユーザー・タイプとそのBI Publisherでの構成方法を示します。

図 2-2 JD Edwards EnterpriseOneおよびBI Publisherでのユーザー設定

図 2-2 の説明は次にあります
次の説明: "図 2-2 JD Edwards EnterpriseOneおよびBI Publisherでのユーザー設定"

BI Publisherユーザーを構成するには、次の手順に従います。

  1. WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 「セキュリティ・レルム」、「myrealm」の順に移動します。

  3. 「ユーザーとグループ」タブを選択し、「新規」をクリックします。

  4. 名前、説明およびパスワードを指定してから「OK」をクリックして、新規BIPアカウントを作成します。

    注意:

    特殊文字が含まれるBIPアカウント名またはパスワードは使用しないでください。
  5. 新規作成したユーザーをBIAuthorグループに追加するには、次のようにします。

    1. 新規作成したユーザーを検索して選択します。

    2. 「グループ」タブに移動します。

    3. BIAuthorグループを選択して「選択済み」の下に移動します。

    4. 「保存」をクリックします。

    注意:

    すべてのBI PublisherユーザーがBIAuthorグループに属している必要があります。
  6. 「保存」をクリックします。

  7. 新しいユーザー情報を使用してOracle BI Publisherサーバーにログオンできることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』を参照してください。

各JD Edwards EnterpriseOneユーザーから対応するBI Publisherユーザーへのマッピングを設定する必要があります。これについては、この章の「BI PublisherユーザーへのJD Edwards EnterpriseOneユーザーのマッピング」で説明しています。

注意:

すべてのBI PublisherユーザーがWebLogic Server管理コンソールで作成された後、最後の手順の提案どおりに各ユーザーでOracle BI Publisherサーバーにログオンするか、BI Publisherサーバーを再起動する必要があります。このいずれかを実行することで、これらのユーザーがJD Edwards EnterpriseOneから接続できるようになります。

2.5 One Viewレポートの概要および管理

One Viewレポートは軽量のオブジェクトとして管理されます。そのライフサイクル全体にわたってオブジェクト管理ワークベンチを経由するわけではありません。

各One Viewレポートは次のコンポーネントで構成されます。

  • データ・モデル・ファイル。

  • レポート・テンプレート・ファイル。(このファイルは、データ・モデル・ファイルと同じ名前です。)

これらのファイルはいずれもBI Publisherサーバーに格納されます。

BI Publisherサーバーでは、これらのレポートはパス・コード別に整理されます。たとえば、DV910パス・コードのOne View作業照会アプリケーション(P51220)で作成された個人用レポートは、(環境に関係なく)\BIP_user_id\DV910\P51200\というBI Publisherフォルダに格納されます。

PY900パス・コードの同じアプリケーションに対するパブリック・レポートは、\Shared Folder\PY910\P51200\に格納されます。

インポート、エクスポートまたは転送の機能を使用すれば、レポートの移動が可能です。任意のレポートを任意のパス・コードからzipファイルにエクスポートできます。次に、そのレポートを任意のパス・コードにインポートできます。転送機能を使用すると、あるパス・コードから別のパス・コードにレポートを転送できます。ただし、ソース・パス・コードとターゲット・パス・コードがソフトコード・アプリケーションを通じて同じBI Publisherサーバーをポイントしている必要があります。

ソフトコード・アプリケーションでは、ソフトコード・レコードがパス・コード・レベルではなく環境レベルで処理されることに注意してください。特定のパス・コードについて、すべての環境に対してソフトコード・レコードを設定する必要があります。

ユーザーがJD Edwards EnterpriseOneの特定の環境にログインすると、ログイン環境とユーザー資格証明のソフトコード・レコードを使用して、ソフトコード・レコードが参照されます。ソフトコード・レコードは、接続先のBI Publisherサーバーと、BI Publisherサーバーへの接続に必要なユーザーIDおよびパスワードを示します。ソフトコード・レコードがBI PublisherサーバーBIP_Aであると仮定します。ユーザーがレポートを作成する場合、レポートはBIP_Aサーバー上に格納されます。ユーザーがレポートを実行する場合、システムはBIP_Aサーバーに接続してレポートを実行します。ユーザーがエクスポートを実行する場合、エクスポートはBIP_Aサーバーから行われます。ユーザーがBI Publisherレポートをインポートする場合、BI PublisherレポートはBIP_Aサーバーにアップロードされます。ユーザーがログイン・パス・コードからターゲット・パス・コードにレポートを転送する場合、レポートはBIP_Aのログイン・パス・コード・フォルダから同じサーバーであるBIP_Aのターゲット・パス・コード・フォルダにコピーされます。

別のBI Publisherサーバー(BIP_Bなど)にレポートを転送する場合は、まず、ソフトコード・レコードがBIP_Aをポイントしているユーザーおよび環境としてログインして、レポートをエクスポートする必要があります。次に、ログアウトして、ソフトコード・レコードがBIP_Bをポイントしている別のユーザーおよび環境としてログインしなおす必要があります。その後、レポートをインポートします。BIP_Bサーバーにレポートがアップロードされて、事実上、BIP_AからBIP_Bにレポートをコピーするタスクが実行されたことになります。

2.6 One View Reporting BI Publisherソフトコード・テンプレートの確認

ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ソフトコード管理」、「ソフトコード・テンプレート」の順に選択して、Webサービス・ソフトコード・テンプレート・アプリケーション(P953000)にアクセスします。P953000を使用して、One View Reporting BI Publisherソフトコード・テンプレートが次の値とともに存在することを確認します。

フィールド

テンプレート名 JDE_ONEVIEW_CONNECTION
記述 One View Reporting Connection Template
ソフトコード・キー ONEVIEW_BIP_CONN

重要: ソフトコード・キーの値はONEVIEW_BIP_CONNである必要があります。このフィールドには他の値は使用できません。

<webservice>

<endpoint>http://bip_server:bip_port</endpoint>

<username>bip_user_name</username>

<password>_||_BIP_PASSWORD_||_</password>

<properties>

<property><name>root catalog</name><value>JD Edwards</value></property>

<property><name>bip version</name><value>11.1.1.7.0</value></property>

</properties>

</webservice>

このフィールドの指定については、次の「ソフトコード値のガイドライン」を参照してください。


注意:

バージョン・プロパティはリリース9.1更新3.3以降にのみ適用されます。

2.6.1 ソフトコード値のガイドライン

One View Reporting BI Publisher接続テンプレートを更新する際には、次のガイドラインに従い、有効なソフトコード値パラメータを確実に指定してください。

2.6.1.1 HTTPアドレス

HTTPアドレスは、次の形式に従い、完全修飾の有効なOracle BIアプリケーション・サーバー名、またはIPアドレスおよびポート番号を指定する必要があります。

http://<server>:<port>

2.6.1.2 ユーザー名

ユーザー名は、管理権限を持つ有効なBI Publisherユーザー名である必要があります。

2.6.1.3 _||_BI_PASSWORD_||_

管理者がOracle BIユーザーのパスワードを指定する場合、2つの方法があります。

  • ソフトコード値でプレースホルダ・パラメータ(マスクされたパラメータ)を使用し、その値をグリッド内のパラメータに割り当てます。前述の例では、BI_PASSWORDというプレースホルダ・パラメータを使用し、グリッド内でBI_PASSWORD変数を定義しています。_||_というプレフィックスとポストフィックスは、プレースホルダ変数のマーカーです。

    このように使用すると、値は暗号化されてからデータベースに保存され、将来の表示用にマスクされます。

  • ソフトコード値で直接平文を使用します。

2.7 One View Reporting BI Publisherソフトコード・レコードの作成

この項では、ソフトコード・レコードの概要とソフトコード・レコードの作成方法について説明します。

2.7.1 概要

HTMLサーバーからBI Publisherサーバーへの接続を確立するには、BI Publisherソフトコード・レコードを設定する必要があります。ソフトコード・レコードは、環境ごと、ユーザー(またはロール、あるいは*PUBLIC)ごとに設定します。ソフトコード・レコードを*PUBLICと特定の環境に対して設定すると、その環境にログインしたユーザーはすべて、同じソフトコード・レコードを使用してBI Publisherサーバーを検索し、接続することになります。ソフトコード・レコードを設定するには、ソフトコード・レコード(P954000)アプリケーションを使用します。

設定するソフトコード・レコードの数は、ユーザーの設定方法によって異なります。複数のソフトコード・レコードを別々に設定しても構いません。ユーザーを2つのグループに分けることをお薦めします。

ビューア・グループ

このグループは、レポートの設計ではなくレポートの表示のみに関心があるJD Edwards EnterpriseOneユーザーで構成されます。このユーザー・グループの場合、BI Publisherプロキシ・ユーザーを1つ設定し、ソフトコード・レコード内のプロキシ・ユーザー設定を共通の個人用資格証明として共有させます。これらのユーザーのユーザー・プロファイルに、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングを設定しないでください。権限を設定する際には、ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)でJD Edwards EnterpriseOneアカウントまたは共通のJD Edwards EnterpriseOneロールにOne Viewレポートを実行する権限を割り当てます。

設計者グループ

このグループは、新規および既存のレポートを設計するJD Edwards EnterpriseOneユーザーで構成されます。このユーザー・グループの場合、JD Edwards EnterpriseOneユーザー・プロファイルに、BI Publisherサーバー上の個々のBI Publisherアカウントと、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへの個々のユーザー・マッピングを設定します。ユーザー・プロファイル内のJD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへの個々のユーザー・マッピング設定は、ソフトコード・レコードのプロキシ・ユーザー設定より優先度が高くなります。ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)でこれらのユーザーにOne Viewレポートを設計および共有する権限を割り当てます。

図 2-3 ビューア・グループと設計者グループの例

図 2-3 の説明は次にあります
次の説明: "図 2-3 ビューア・グループと設計者グループの例"

次の規則に基づき、ユーザー・プロファイルとソフトコード・レコードの両方で個人用資格証明があるかどうかチェックされます。

  1. プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれておらず、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されていない場合、One View Reportingはそのユーザーに対して無効になります。

  2. プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれておらず、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されている場合、そのユーザーは個人用のBI Publisherアカウントを使用してBI Publisherにアクセスします。

  3. プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれており、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されていない場合、そのユーザーはプロキシ・ユーザーを使用してBI Publisherにアクセスします。

  4. プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの設定(任意)がソフトコード・レコードに含まれており、JD Edwards EnterpriseOneからBI Publisherへのユーザー・マッピングがユーザー・プロファイルに設定されている場合、そのユーザーは個人用のBI Publisherアカウントを使用してBI Publisherにアクセスします。

重要:

必ず、使用する予定があるすべてのユーザーまたはロールに対してソフトコード・レコードを設定してください。

2.7.2 ソフトコード・レコードの作成

One View Reporting BI Publisherソフトコード・レコードを作成するには、次の手順に従います。

  1. ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ソフトコード管理」、「ソフトコード・レコード」の順に選択して、P954000アプリケーションにアクセスします。

  2. 「追加」を選択します。

  3. 次の情報を入力します。

    フィールド

    ユーザー/ロール JD Edwards EnterpriseOneユーザー、ロールまたは*PUBLICを入力します。全ユーザー用の1つのレコードを設定する場合は*PUBLICを使用します。

    注意: これは管理ユーザーIDである必要があります。必ず、使用する予定があるすべてのユーザーおよびロールに対してソフトコード・レコードを設定してください。

    環境名 このソフトコード・レコードを作成するJD Edwards EnterpriseOne環境を入力します。
    テンプレート名 JDE_ONEVIEW_CONNECTION
    ソフトコード・キー ONEVIEW_BIP_CONN

    重要:

    ソフトコード・キーの値はONEVIEW_BIP_CONNである必要があります。このフィールドには他の値は使用できません。
  4. 「ソフトコード値のロード」ボタンをクリックし、「ソフトコード記述」フィールドと「ソフトコード値」フィールドにJDE_ONEVIEW_CONNECTIONテンプレートの情報を取り込みます。

  5. マスク・フィールドのマスク値を入力します(たとえば、BI_PASSWORDの値を入力します)。

  6. プロキシ・ユーザーを使用する場合は、プロキシ・ユーザーとプロキシ・パスワードの値を入力します。これらの値の指定は任意です。ルート・カタログのプロパティの後ろに、2つの新しいプロパティを兄弟タグとして追加する必要があります。

    注意:

    このプロパティの名前は、proxy userおよびproxy passwordとしてください。次に例を示します。

    <property><name>proxy user</name><value>_||_PROXY_USER_||_</value></property>

    <property><name>proxy password</name><value>_||_PROXY_PASSWORD_||_</value></property>

    グリッドに_||_PROXY_USER_||_と_||_PROXY_PASSWORD_||_の値を入力します。

  7. (リリース9.1更新3.3)bip versionプロパティの値を入力します。

    <property><name>bip version</name><value>11.1.1.7.0</value></property>

  8. サーバーとポートを特定のインストールに合せて変更します。

  9. 「OK」をクリックしてレコードを保存します。

注意:

各パス・コードのソフトコード・レコードを追加する必要があります。

2.7.3 ソフトコード値のガイドライン

One View Reporting BI Publisher接続テンプレートを更新する際には、次のガイドラインに従い、有効なソフトコード値パラメータを確実に指定してください。

2.7.3.1 HTTPアドレス

HTTPアドレスは、次の形式に従い、完全修飾の有効なOracle BIアプリケーション・サーバー名、またはIPアドレスおよびポート番号を指定する必要があります。

http://<server>:<port>

2.7.3.2 ユーザー名

ユーザー名は、管理権限を持つ有効なBI Publisherユーザー名である必要があります。

2.7.3.3 _||_BI_PASSWORD_||_

管理者がOracle BIユーザーのパスワードを指定する場合、2つの方法があります。

  • ソフトコード値でプレースホルダ・パラメータ(マスクされたパラメータ)を使用し、その値をグリッド内のパラメータに割り当てます。前述の例では、BI_PASSWORDというプレースホルダ・パラメータを使用し、グリッド内でBI_PASSWORD変数を定義しています。_||_というプレフィックスとポストフィックスは、プレースホルダ変数のマーカーです。

    このように使用すると、値は暗号化されてからデータベースに保存され、将来の表示用にマスクされます。

  • ソフトコード値で直接平文を使用します。

2.8 One View Reporting機能権限の設定

この項の内容は次のとおりです。

  • ランタイム機能定義の確認

  • 機能権限の設定

  • ユーザー別または環境別の機能権限のコピー

2.8.1 ランタイム機能定義の確認

レポートの実行や共有レポートの更新など、One View Reporting使用権限の表示または設定を行うには、ランタイム機能定義アプリケーション(P958973)を使用します。One View Reportingには4種類の使用レコードが用意されています。次のとおりです。

JDE_NOONEVIEW

ユーザーは、One Viewへのアクセスを許可されません。

JDE_RUNONEVIEW

ユーザーは、One Viewレポートの実行のみ許可されます。

JDE_DESIGNONEVIEW

ユーザーは、One Viewレポートの実行、追加、編集および削除を許可されます。

JDE_DESIGNSHAREDONEVIEW

ユーザーは、One Viewレポートの実行、追加、編集および削除を許可され、One Viewレポートのプロモートを要求できます。

これらのレコードを表示するには、次の手順に従います。

  1. 「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからランタイム機能定義アプリケーションにアクセスするか、「略式コマンド」にP958973と入力します。

    ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ランタイム機能管理」、「ランタイム機能定義」の順に選択して、アクセスすることもできます。

  2. 「One Viewレポート」オプションを選択します。

  3. 「検索」を選択します。

注意:

One View Reportingでは、この4つのレコードのみが使用されます。他のレコードを追加する必要はありません。

2.8.2 機能権限の設定

ユーザーのアクセス制御を設定するには、ランタイム機能権限アプリケーション(P958974)を使用します。個々のユーザー、ロール、または*Publicに対して、システム・コード、アプリケーション・レベル、フォーム・レベル、*ALLなどの様々なレベルで、特定のOne View Reporting機能を設定できます。

ライセンス保有製品(例: Inventory、FinancialsまたはSales)に固有のロールを追加することが必要な場合があります。

アプリケーションIDとしてDATABROWSEと入力し、他のフィールドには*ALLと入力すると、データ・ブラウザへのアクセス制御も設定できます。

ユーザーのアクセス制御を設定するには、次の手順に従います。

  1. P958973から「フォーム」エグジット、「機能権限」の順に選択するか、「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューから直接、P958974アプリケーションにアクセスします。

    ナビゲータ・ドロップダウン・メニューから「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「システム管理ツール」、「ランタイム機能管理」、「ランタイム機能権限」の順に選択して、アクセスすることもできます。

  2. 「追加」を選択します。

  3. 「機能権限の改訂」フォームに、レコードを追加する機能名(JDE_RUNONEVIEWなど)を入力し、「検索」を選択します。こうすれば、新しいレコードを追加するために多数のレコードをスクロールする必要がなくなります。

  4. 最初の空のグリッド行までスクロールし、次の情報を入力します。

    フィールド

    環境名 環境名を入力します。
    ユーザー/ロール/*Public 権限レコードを作成するユーザーまたはロールを入力します。*Publicも入力できます。
    機能名 ユーザーに付与する適切な権限を備えた機能名を入力します。

    これは、前の項で確認または追加した4つの機能の1つです。

    フォーム名 フォーム名または*ALLを入力します。
    オブジェクト名 このフィールドは、フォームに基づいて値が自動的に取り込まれます。このフィールドにDATABROWSEと入力し、データ・ブラウザの機能を有効にすることもできます。
    製品コード 製品コードを入力します。

  5. 「OK」をクリックしてレコードを保存します。

2.8.3 ユーザー別または環境別の機能権限のコピー

機能権限レコードを作成した後、あるユーザーまたはロールから別のユーザー、ロールまたは*Publicにすべての機能権限レコードをコピーできます。また、ある環境から別の環境にすべての機能権限レコードをコピーすることも可能です。

ユーザー別コピーを行うには、次の手順に従います。

  1. 「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからP958974アプリケーションにアクセスします。

  2. 「フォーム」メニューから「ユーザー別コピー」を選択します。

  3. 「機能権限のコピー」フォームで、機能権限のコピー元となるユーザーまたはロールを入力します。次に、機能権限のコピー先となるユーザー、ロールまたは*PUBLICを入力します。

  4. 「保存」ボタンをクリックします。

環境別コピーを行うには、次の手順に従います。

  1. 「ランタイム機能管理」(GH9098)メニューからP958974アプリケーションにアクセスします。

  2. 「フォーム」メニューから「環境別コピー」を選択します。

  3. 「機能権限のコピー」フォームで、機能権限のコピー元となるソース環境と、ターゲット環境を入力します。

  4. 「保存」ボタンをクリックします。

2.9 BI PublisherユーザーへのJD Edwards EnterpriseOneユーザーのマッピング

レポートの作成および編集を行う必要のあるすべてのJD Edwards EnterpriseOneユーザーについて、各JD Edwards EnterpriseOneユーザーをBI Publisherユーザーにマップする必要があります。パブリック・レポートを実行するのみのJD Edwards EnterpriseOneユーザーの場合、ソフトコード・パラメータの<proxy user>と<proxy password>を使用してBI Publisherに接続できるため、これらのJD Edwards EnterpriseOneユーザーをマップする必要はありません。

注意:

プロキシ・ユーザーを使用中の場合、JD Edwards EnterpriseOneユーザー・プロファイルではパスワードを求められません。

この項では、BI PublisherのユーザーIDおよびパスワードをJD Edwards EnterpriseOneのユーザー・プロファイルに入力し、EnterpriseOneユーザーの代わりにBI PublisherのユーザーIDおよびパスワードでBI Publisherサーバーに接続できるようにする方法について説明します。

JD Edwards EnterpriseOneユーザーをBI Publisherユーザーにマップするには、次の手順に従います。

  1. JD Edwards EnterpriseOneの「カスタマイズ」メニューから「ユーザー別システム・オプション」を選択します。

  2. 「ユーザー・プロファイルの改訂」を選択します。

  3. 「フォーム」エグジットから、「BI Publisherパスワード」を選択します。

  4. 「BI PublisherユーザーID」フィールドと「BI Publisherパスワード」フィールドにBI Publisherアカウントの情報を入力します。

  5. 設定が有効になるように、JD Edwards EnterpriseOneからログアウトして再度ログインします。

  6. BI PublisherサーバーでユーザーIDとパスワードを変更するたびに、ここでも変更を行う必要があります。

注意:

BI PublisherですべてのBI Publisherユーザーが作成されたら、BI Publisherサーバーを再起動して、それらのユーザーがJD Edwards EnterpriseOneから接続できるようにする必要があります。

2.10 One Viewレポートのインストール

One Viewレポートをインストールするには、次の手順に従います。

  1. JD Edwards EnterpriseOneバージョンおよびBI Publisherバージョンに適用可能なOne Viewレポートのzipファイルを、Update Centerからダウンロードします。

    https://updatecenter.oracle.com/

  2. BI PublisherユーザーにマップされたJD Edwards EnterpriseOneユーザーとしてHTMLサーバーにログインします。

    注意:

    機能権限の設定」の説明に従って、ユーザーにOne View Reporting機能へのアクセス権があることを確認します。
  3. 構成が正しいことを確認するために、アプリケーションを起動し、新しいレポートを追加してみます。BI Publisher接続が正しく設定されていれば、新しいレポートを保存した後、BI Publisherレイアウト・エディタが表示されます。

  4. 「EnterpriseOneメニュー」、「EnterpriseOneライフサイクル・ツール」、「One Viewレポート」の順に移動し、「One Viewレポートのインポートの処理」(P982402)を開きます。

  5. 「追加」を選択します。

  6. 「One Viewレポートのインポートの処理 - ユーザー生成コンテンツのインポート」フォームで、「インポート・ファイルのロード」ボタンを選択します。

  7. ダウンロードしたOne Viewレポートのzipファイルを検索して選択します。

  8. 「ファイルのアップロード」フォームで「ロード」ボタンを選択します。

    ファイルがインポートされます。

  9. インポート・レコードを選択してインポート結果を確認します。

  10. 「インポート済オブジェクトの詳細」フォームで、全アイテムの「状況記述」カラムに「完了済みプロセス」と表示されていることを確認します。

インポートしたOne Viewレポートを別のパス・コードに転送する必要がある場合は、「One Viewレポートの転送」を参照してください。

2.11 構成設定の処理

エンドユーザー体験を最大限に高めるには、これらのWebランタイム構成設定を使用します。これらのアクセスと変更は、Server Managerの「Webランタイム」、「Webオブジェクト設定」で行えます。設定は次のとおりです。

One View Reporting: デフォルト・レコード件数

One Viewレポートを実行する際、レポートで実行されるレコードの件数は3つのオプションによって制御されます。One Viewレポートのユーザー・インターフェイス(「レイアウト」タブ)に表示される3つのオプションは次のとおりです。

  • レコード件数を取得: X

  • グリッドで現行データを使用

  • すべてのレコードを取得

最初のオプション「レコード件数を取得」を選択すると、このServer Manager設定を使用して、レポートのデフォルト・レコード件数が設定されます。

One View Reporting: 最大レコード件数

これは、One Viewレポートに対して取得されるレコードの最大数です。

One View Reporting: 接続待ち時間

これは、BI Publisherサーバーへの接続を待つデフォルトの時間(ミリ秒)です。この時間が経過すると、最初のOne Viewレポートが起動されます。ネットワークが遅い場合はこの値を大きく、ネットワークが速い場合はこの値を小さくしてください。

ランタイム・パラメータとメトリック・パラメータのServer Managerインターフェイスでは、そのパラメータに適用される各設定の詳しい使用方法を確認できます。これにアクセスするには、目的のパラメータの「i」(情報)アイコンをクリックします。

2.12 HTML Serverクラスタリングに関する考慮事項

One View Reportingが、Oracle HTTP Server(OHS)などのHTML Serverクラスタと機能するように設定するには、次の作業が必要です。

  1. ツール・リリースが9.1.2.3以上、または9.1.3以上であることを確認します。

  2. すべてのHTML Serverインスタンスが実際のバックエンドHTML Server URLを示すように、jas.iniを更新します。これを行うには、Server Managerの「Webランタイム」の「Webオブジェクト設定」セクションにある次のパラメータを使用します。

    One View Reporting: ターゲットJASサーバーとポート

    HTMLサーバーごとに、http://<server>:<port>の形式で値を設定する必要があります。ここで、<server>はバックエンドHTML Serverの完全修飾ホスト名またはIPアドレスです。

重要:

Oracle HTTP Serverからの垂直的または水平的なクラスタ・サーバー設定の場合、Server Managerがすべての.iniファイルを同期した後は、そのたびに設定を手動で追加する必要があります。

次の図は、一般的なクラスタリングまたはロード・バランシングの設定を示しています。

図 2-4 HTML Serverクラスタリング

図 2-4 の説明は次にあります
次の説明: "図 2-4 HTML Serverクラスタリング"