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Oracle Solaris Cluster システム管理 Oracle Solaris Cluster 3.3 3/13 (日本語) |
1. Oracle Solaris Cluster の管理の概要
2. Oracle Solaris Cluster と RBAC
5. グローバルデバイス、ディスクパス監視、およびクラスタファイルシステムの管理
7. クラスタインターコネクトとパブリックネットワークの管理
11. Oracle Solaris Cluster ソフトウェアおよびファームウェアのパッチ適用
このセクションでは次の作業について説明します。
グローバルクラスタの投票ノードで実行されるリソースグループに CPU シェアを割り当てるには、この手順を実行します。
リソースグループに CPU シェアが割り当てられている場合、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、グローバルクラスタの投票ノードでリソースグループの 1 つのリソースを起動する際に、次のタスクを実行します。
投票ノードに割り当てられている CPU シェア (zone.cpu-shares) の数を、指定された CPU シェアの数だけ増やします (まだ行われていない場合)。
投票ノードに SCSLM_resourcegroup_name という名前のプロジェクトを作成します (まだ行われていない場合)。このプロジェクトはリソースグループに固有で、指定された数の CPU シェア (project.cpu-shares) が割り当てられています。
SCSLM_resourcegroup_name プロジェクトのリソースを起動する。
CPU 制御機能の構成についての詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
# dispadmin -d FSS
次のリブート時に、FSS がデフォルトのスケジューラになります。この構成をすぐに有効にするには、priocntl コマンドを使用します。
# priocntl -s -C FSS
priocntl コマンドと dispadmin コマンドを組み合わせて使用することで、FSS がすぐにデフォルトのスケジューラになり、リブート後もそのままになります。スケジューリングクラスの設定についての詳細は、dispadmin(1M) および priocntl(1) のマニュアルページを参照してください。
注 - FSS がデフォルトのスケジューラでない場合、CPU シェアの割り当ては有効になりません。
これらのパラメータを設定すると、投票ノードで動作中のプロセスが、非投票ノードで動作中のプロセスと CPU で競合しないように保護するのに役立ちます。globalzoneshares および defaultpsetmin プロパティーに値を割り当てない場合、これらのプロパティーはデフォルト値をとります。
# clnode set [-p globalzoneshares=integer] \ [-p defaultpsetmin=integer] \ node
デフォルトプロセッサセットで使用可能な CPU の最小数を設定します。デフォルト値は 1 です。
投票ノードに割り当てられるシェアの数を設定します。デフォルト値は 1 です。
プロパティーを設定するノードを指定します。
これらのプロパティーを設定する際には、投票ノードのプロパティーを設定しています。これらのプロパティーを設定しないと、非投票ノードで RG_SLM_PSET_TYPE プロパティーの効果を得ることができません。
# clnode show node
指定するノードに対して、clnode コマンドは、設定されているプロパティー、およびこれらのプロパティーに設定されている値を出力します。clnode を使用して CPU 制御プロパティーを設定しないと、これらはデフォルト値をとります。
# clresourcegroup create -p RG_SLM_TYPE=automated \ [-p RG_SLM_CPU_SHARES=value] resource_group_name
CPU 使用率を管理できるようにし、システムリソース管理用に Oracle Solaris OS を構成する手順の一部を自動化します。
リソースグループ固有のプロジェクトに割り当てられる CPU シェアの数 (project.cpu-shares) を指定し、投票ノードに割り当てられる CPU シェアの数 (zone.cpu-shares) を決定します。
リソースグループの名前を指定します。
この手順では、RG_SLM_PSET_TYPE プロパティーは設定しません。投票ノードでは、このプロパティーは値 default をとります。
このステップによりリソースグループが作成されます。また、clresourcegroup set コマンドを使用して既存のリソースグループを変更することもできます。
# clresourcegroup online -eM resource_group_name
リソースグループの名前を指定します。
注 - SCSLM_resource_group_name プロジェクトは削除または変更しないでください。手動で、たとえば project.max-lwps プロパティーを構成することにより、プロジェクトにさらにリソース制御を追加できます。詳細は、projmod(1M) のマニュアルページを参照してください。
グローバルクラスタの非投票ノード内のリソースグループに CPU シェアを割り当てるが、専用プロセッサセットを作成する必要はない場合にこの手順を実行します。
リソースグループに CPU シェアが割り当てられている場合、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、非投票ノードでそのリソースグループの 1 つのリソースを起動する際に、次のタスクを実行します。
SCSLM_resource_group_name という名前のプールを作成します (まだ行われていない場合)。
SCSLM_pool_zone_name プールをデフォルトプロセッサセットに関連付けます。
非投票ノードを SCSLM_pool zone_name プールに動的にバインドします。
非投票ノードに割り当てられている CPU シェア (zone.cpu-shares) の数を、指定された CPU シェアの数だけ増やします (まだ行われていない場合)。
非投票ノードに SCSLM_resourcegroup_name という名前のプロジェクトを作成します (まだ行われていない場合)。このプロジェクトはリソースグループに固有で、指定された数の CPU シェア (project.cpu-shares) が割り当てられています。
SCSLM_resourcegroup_name プロジェクトのリソースを起動する。
CPU 制御機能の構成についての詳細は、rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
# dispadmin -d FSS
次のリブート時に、FSS がデフォルトのスケジューラになります。この構成をすぐに有効にするには、priocntl コマンドを使用します。
# priocntl -s -C FSS
priocntl コマンドと dispadmin コマンドを組み合わせて使用することで、FSS がすぐにデフォルトのスケジュールになり、リブート後もそのままになります。スケジューリングクラスの設定についての詳細は、dispadmin(1M) および priocntl(1) のマニュアルページを参照してください。
注 - FSS がデフォルトのスケジューラでない場合、CPU シェアの割り当ては有効になりません。
これらのパラメータを設定すると、投票ノードで動作中のプロセスが、グローバルクラスタの非投票ノードで動作中のプロセスと CPU で競合しないように保護するのに役立ちます。globalzoneshares および defaultpsetmin プロパティーに値を割り当てない場合、これらのプロパティーはデフォルト値をとります。
# clnode set [-p globalzoneshares=integer] \ [-p defaultpsetmin=integer] \ node
投票ノードに割り当てられるシェアの数を設定します。デフォルト値は 1 です。
デフォルトプロセッサセットで使用可能な CPU の最小数を設定します。デフォルト値は 1 です。
プロパティーを設定するノードを指定します。
これらのプロパティーを設定する際には、投票ノードのプロパティーを設定しています。
# clnode show node
指定するノードに対して、clnode コマンドは、設定されているプロパティー、およびこれらのプロパティーに設定されている値を出力します。clnode を使用して CPU 制御プロパティーを設定しないと、これらはデフォルト値をとります。
# clresourcegroup create -p RG_SLM_TYPE=automated \ [-p RG_SLM_CPU_SHARES=value] resource_group_name
CPU 使用率を管理できるようにし、システムリソース管理用に Oracle Solaris OS を構成する手順の一部を自動化します。
リソースグループ固有のプロジェクトに割り当てられる CPU シェアの数 (project.cpu-shares) を指定し、グローバルクラスタの非投票ノードに割り当てられる CPU シェアの数 ( zone.cpu_shares) を決定します。
リソースグループの名前を指定します。
このステップによりリソースグループが作成されます。また、clresourcegroup set コマンドを使用して既存のリソースグループを変更することもできます。
ゾーン構成内にデフォルトプール以外のプールがある場合や、ゾーンがデフォルトプール以外のプールに動的にバインドされている場合は、非投票ノードで RG_SLM_TYPE を automated に設定することはできません。ゾーンの構成とプールのバインドについては、それぞれ zonecfg(1M) および poolbind(1M) のマニュアルページを参照してください。次のようにゾーンの構成を表示します。
# zonecfg -z zone_name info pool
注 - 非投票ノードで起動するように構成された HAStoragePlus リソースや LogicalHostname リソースなどのリソースは、GLOBAL_ZONE プロパティーが TRUE に設定されていると投票モードで起動されます。RG_SLM_TYPE プロパティーを automated に設定した場合でも、このリソースは CPU シェア構成の効果が得られず、RG_SLM_TYPE が手動に設定されたリソースグループ内にあるように扱われます。
この手順では、RG_SLM_PSET_TYPE プロパティーを設定しません。Oracle Solaris Cluster はデフォルトプロセッサセットを使用します。
# clresourcegroup online -eM resource_group_name
リソースグループの名前を指定します。
RG_SLM_PSET_TYPE を default に設定すると、Oracle Solaris Cluster はプール SCSLM_pool_zone_name を作成しますが、プロセッサセットは作成しません。この場合、SCSLM_pool_ zone_name はデフォルトプロセッサセットに関連付けられます。
非投票ノードで、オンラインリソースグループの CPU 制御が構成されなくなった場合、非投票ノードの CPU シェアの値は、ゾーン構成内の zone.cpu-shares の値をとります。このパラメータの値はデフォルトで 1 です。ゾーン構成についての詳細は、zonecfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
注 - SCSLM_resource_group_name プロジェクトは削除または変更しないでください。たとえば project.max-lwps プロパティーを構成することにより、手動でさらにプロジェクトにリソース制御を追加できます。詳細は、projmod(1M) のマニュアルページを参照してください。
この手順は、リソースグループを専用プロセッサセットで実行する場合に実行します。
専用プロセッサセットで実行するようにリソースグループが構成されている場合、Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、グローバルクラスタの非投票ノードでリソースグループのリソースを起動する際に、次のタスクを実行します。
SCSLM_pool_zone_name という名前のプールを作成します (まだ行われていない場合)。
専用プロセッサセットを作成します。プロセッサセットのサイズは、 RG_SLM_CPU_SHARES プロパティーと RG_SLM_PSET_MIN プロパティーを使用して決定します。
作成したプロセッサセットに、SCSLM_pool_zone_name プールを関連付けます。
非投票ノードを SCSLM_pool zone_name プールに動的にバインドします。
非投票ノードに割り当てられている CPU シェアの数を、指定された CPU シェアの数だけ増やします (まだ行われていない場合)。
非投票ノードに SCSLM_resourcegroup_name という名前のプロジェクトを作成します (まだ行われていない場合)。このプロジェクトはリソースグループに固有で、指定された数の CPU シェア (project.cpu-shares) が割り当てられています。
SCSLM_resourcegroup_name プロジェクトのリソースを起動する。
# dispadmin -d FSS
次のリブート時に、FSS がデフォルトのスケジューラになります。この構成をすぐに有効にするには、priocntl コマンドを使用します。
# priocntl -s -C FSS
priocntl コマンドと dispadmin コマンドを組み合わせて使用することで、FSS がすぐにデフォルトのスケジュールになり、リブート後もそのままになります。スケジューリングクラスの設定についての詳細は、dispadmin(1M) および priocntl(1) のマニュアルページを参照してください。
注 - FSS がデフォルトのスケジューラでない場合、CPU シェアの割り当ては有効になりません。
これらのパラメータを設定すると、投票ノードで動作中のプロセスが、非投票ノードで動作中のプロセスと CPU で競合しないように保護するのに役立ちます。globalzoneshares および defaultpsetmin プロパティーに値を割り当てない場合、これらのプロパティーはデフォルト値をとります。
# clnode set [-p globalzoneshares=integer] \ [-p defaultpsetmin=integer] \ node
デフォルトプロセッサセットで使用可能な CPU の最小数を設定します。デフォルトは 1 です。
投票ノードに割り当てられるシェアの数を設定します。デフォルトは 1 です。
プロパティーを設定するノードを指定します。
これらのプロパティーを設定する際には、投票ノードのプロパティーを設定しています。
# clnode show node
指定するノードに対して、clnode コマンドは、設定されているプロパティー、およびこれらのプロパティーに設定されている値を出力します。clnode を使用して CPU 制御プロパティーを設定しないと、これらはデフォルト値をとります。
# clresourcegroup create -p RG_SLM_TYPE=automated \ [-p RG_SLM_CPU_SHARES=value] \ -p -y RG_SLM_PSET_TYPE=value \ [-p RG_SLM_PSET_MIN=value] resource_group_name
CPU 使用率を管理できるようにし、システムリソース管理用に Oracle Solaris OS を構成する手順の一部を自動化します。
リソースグループ固有のプロジェクトに割り当てられる CPU シェアの数 (project.cpu-shares) を指定し、非投票ノードに割り当てられる CPU シェアの数 (zone.cpu-shares ) と、プロセッサセット内の最大プロセッサ数を決定します。
専用のプロセッサセットの作成を可能にします。専用プロセッサセットを使用する場合は、このプロパティーを strong または weak に設定できます。値 strong と値 weak は同時に指定できません。つまり、一部のリソースグループが strong で、それ以外が weak であるように、同じゾーン内のリソースグループを構成することはできません。
プロセッサセット中のプロセッサの最小数を決定します。
リソースグループの名前を指定します。
このステップによりリソースグループが作成されます。また、clresourcegroup set コマンドを使用して既存のリソースグループを変更できます。
ゾーン構成内にデフォルトプール以外のプールがある場合や、ゾーンがデフォルトプール以外のプールに動的にバインドされている場合は、非投票ノードで RG_SLM_TYPE を automated に設定することはできません。ゾーンの構成とプールのバインドについては、それぞれ zonecfg(1M) および poolbind(1M) のマニュアルページを参照してください。次のようにゾーンの構成を表示します。
# zonecfg -z zone_name info pool
注 - 非投票ノードで起動するように構成された HAStoragePlus リソースや LogicalHostname リソースなどのリソースは、GLOBAL_ZONE プロパティーが TRUE に設定されていると投票モードで起動されます。RG_SLM_TYPE プロパティーを automated に設定した場合でも、このリソースは CPU シェアおよび専用プロセッサセットの構成の効果が得られず、RG_SLM_TYPE が手動に設定されたリソースグループ内にあるように扱われます。
# clresourcegroup online -eM resource_group_name
リソースグループの名前を指定します。
注 - SCSLM_resource_group_name プロジェクトは削除または変更しないでください。たとえば project.max-lwps プロパティーを構成することにより、手動でさらにプロジェクトにリソース制御を追加できます。詳細は、projmod(1M) のマニュアルページを参照してください。
リソースグループがオンラインの間に RG_SLM_CPU_SHARES と RG_SLM_PSET_MIN に行われた変更は、動的に考慮されます。しかし、RG_SLM_PSET_TYPE に strong が設定されている場合、および、変更に対応するための十分な CPU を使用できない場合、RG_SLM_PSET_MIN にリクエストされた変更は適用されません。この場合は、警告メッセージが表示されます。次回のスイッチオーバーでは、RG_SLM_PSET_MIN で構成した値を適用するのに十分な CPU を使用できない場合、不十分な CPU が理由のエラーが発生する可能性があります。
非投票ノードで、オンラインリソースグループの CPU 制御が構成されなくなった場合、非投票ノードの CPU シェアの値は zone.cpu-shares の値をとります。このパラメータの値はデフォルトで 1 です。