4.2 Oracle VM Managerのコンポーネント

Oracle VM Managerの実行に必要なアプリケーションは、ISOイメージにパッケージ化されています。次のアプリケーションの一部または全部が、Oracle VM Managerのインストール時にホスト・コンピュータにインストールされます。

Oracle VM Manager

Oracle WebLogic Serverドメインおよびコンテナとして提供されているOracle VM Managerアプリケーション。

Oracle WebLogic Server 11g

Application Development Framework (ADF)リリース11gを含むOracle WebLogic Serverリリース11g。Oracle WebLogicの詳細は、Oracle WebLogic 11gのドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E21764_01/wls.htm

Oracle WebLogic ServerとOracle VM Managerの併用は、Oracle VM管理サーバーのクラスタリングのないサーブレット機能に限定されます。

Oracle VM Managerの管理リポジトリ

Oracle VM Managerでは、管理リポジトリとして次のいずれのデータベース・タイプも使用できます。

  • Oracle Database Standard Edition (Oracle SE)

  • Oracle Database Enterprise Edition (Oracle EE)

  • MySQL Enterprise Edition

Oracle VM Managerのバックエンド・リポジトリとしてMySQLを使用するよう選択する場合、簡易インストールを使用して、Oracle VM ManagerのインストーラにパッケージされているデフォルトのMySQLデータベースをローカルにインストールできます。Oracle VM Managerでは、Oracle VMによる排他使用のライセンスが許可されている独自のバージョンのMySQL 5.5 Enterprise Editionが使用されます(「MySQL Enterprise Edition」を参照)。MySQLは、データベースおよび構成情報とともに/u01/app/oracle/mysql/dataの標準の場所にインストールされます。インストールされるMySQLサーバーは、Oracle VM Managerによる排他使用に非標準のTCPポート(49500)を使用します。バンドルされているデータベースは他の用途では使用しないでください。

既存のMySQLのインストールとの競合を避けるため、インストール前にOracle VM Managerインストーラによって既存のMySQLのインストールの削除が求められます。Oracle VM ManagerをインストールするシステムでMySQLが実行されている場合、インストールを続行せずに、既存のデータベースをバックアップし、既存のMySQLインスタンスを削除できるようインストーラは終了します。

バックエンド・リポジトリとしてOracle Databaseタイプを使用するよう選択した場合、Oracle VM Managerをインストールする前にそれとともにパッケージされていたドキュメントに従ってインストールおよび構成を行い、使用できるようにする必要があります。Oracle VM Managerのインストーラの実行時には、既存のデータベースに接続するために必要なパラメータを指定できるカスタム・インストールの実行を選択します。Oracle VM Managerのインストーラ自体では、Oracle Databaseはインストールされません。

Oracle VM Managerのリポジトリとして、Oracle XEデータベースは使用しないでください。Oracle XEはサポート対象の製品ではなく、Oracleサポート・サービスではこの製品のバグ修正やパッチを提供していません。MySQLまたはOracle Database StandardまたはEnterprise Editionを使用します。Oracle VM Managerには、Oracle VM Managerの管理リポジトリとしてのみ使用できる、Oracle Database (Standard EditionまたはEnterprise Edition)の使用制限付きライセンスが含まれています(「Oracle Database」を参照)。

MySQL Enterprise Edition

MySQL Enterprise Editionは、Oracle VM Managerの管理リポジトリとして使用するために含まれています。MySQL Enterprise Backupを含むがこれにかぎらないMySQL Enterprise Editionは、Oracle VM Managerとの使用に制限されています。

Oracle Database

Oracle VM Managerのライセンスには、Oracle VM Managerの外部管理リポジトリとしてのみ使用できる、Oracle Database (Standard EditionまたはEnterprise Edition)の使用制限付きライセンスが含まれています。この方法でOracle Databaseを使用する場合には、別途入手してOracle VM Managerにインストールする必要があります(Oracle Database SEまたはEEは、次のOracle Software Delivery Cloudから入手できます)。

https://edelivery.oracle.com/

サポートされているOracle Databaseのバージョンは次のとおりです。

  • Oracle Databaseリリース10.2.0.4以上

  • Oracle Databaseリリース11.1.0.7以上

  • Oracle Databaseリリース11.2.0.1以上

Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB)

Oracle VM Serverについて現在のOracleサポート契約を結んでいる場合、Oracle VM Managerのライセンスには、Oracle VM Assembliesをデプロイするための製品Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB)の使用制限付きライセンスが含まれています。この方法でOVABを使用する場合には、別途入手してインストールする必要があります。OVABは、Oracle Software Delivery Cloud(Linux x86用のOracle Fusion Middleware 11gメディア・パックにあるhttps://edelivery.oracle.com/)から入手できます。