7.1 仮想マシンの概要

ドメイン、ゲストおよび仮想マシンは、ほぼ同じ意味に使用されていますが、若干の違いがあります。ドメインは、構成可能な一連のリソースで、メモリー、仮想CPU、仮想マシンを実行するネットワーク・デバイスおよびディスク・デバイスを含みます。ドメインには、仮想リソースが提供され、他のドメインおよびホスト・サーバー自体とは独立して起動、停止および再起動することができます。ゲストは、ドメイン内で実行される仮想化されたオペレーティング・システムです。ゲスト・オペレーティング・システムは、準仮想化、ハードウェア仮想化、または準仮想化ドライバを使用したハードウェア仮想化がなされています。同じOracle VM Serverで複数のゲストを実行できます。仮想マシンは、ゲスト・オペレーティング・システムとそれに関連するアプリケーション・ソフトウェアです。説明を簡単にするため、ドメイン、ゲストおよび仮想マシンを含むものとして仮想マシンという用語を使用します。これらは同義語であり、ほぼ同じ意味に使用されます。

Oracle VM Managerを使用して、次のものを使用した仮想マシンを作成できます。

仮想マシンでは、準仮想化ゲスト用のマウント済ISOファイルを除く大部分のインストール・リソースが、Oracle VM Managerによって管理される記憶域リポジトリに存在する必要があります。仮想マシン・リソースのインポートおよび管理の詳細は、7.5項「仮想マシン・リソース」を参照してください。

オペレーティング・システムのインストールを実行するためにネットワーク接続を必要とする仮想マシンまたはネットワーク接続を必要とする準仮想化マシンを作成する前に、VNICマネージャを使用して仮想ネットワーク・インタフェースを生成する必要があります。VNICマネージャの使用方法の詳細は、7.6項「VNICの管理」を参照してください。