Oracle VMユーティリティは、Oracle VMのダウンロード・ページから.zip
ファイルでダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/downloads/index.html
Oracle VMユーティリティは、Oracle VM Managerを実行しているシステムまたはOracle Linuxを実行しているサーバーやデスクトップ・システムに、直接インストールできます。この項では、これらのユーティリティのインストール方法および場所について説明します。また、インストール・ディレクトリ構造およびファイルの概要も説明します。
Oracle VM Managerと同じサーバー上にOracle VMユーティリティをインストールする場合は、それらをOracle VM Managerアプリケーションのソフトウェア・ディレクトリに格納することをお薦めします。Oracle VMユーティリティには、.zip
アーカイブがバンドルされています。インストールするには、アーカイブをダウンロードして、適切なディレクトリに展開するのみです。
次の例では、.zip
ファイルはすでにダウンロードされていることを前提にして、.zip
ファイルをインストール・ディレクトリにコピーし、そこで解凍する方法を示しています。
# cpovm_utils_archive
.zip /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ # cd /u01/app/oracle/ovm-manager-3 # unzipovm_utils_archive
.zip
この時点で、コマンドライン・スクリプトはすぐに使用できます。これらのスクリプトはJavaプログラムを実行し、ホスト・コンピュータにあるデフォルトのJava VMを使用することに注意してください。Oracle VM Managerホストで、必要なJava VMが、Oracle VM Managerアプリケーションの一部として/u01/app/oracle/java
にインストールされます。あらためて構成する必要はありません。
Oracle VMユーティリティをOracle Linuxサーバーまたはデスクトップ・コンピュータ上にインストールする場合、それらを格納するインストール・ディレクトリはユーザーが決めることができます(例: /usr/local/bin
)。Oracle VMユーティリティには、.zip
アーカイブがバンドルされています。インストールするには、アーカイブをダウンロードし、コピーして適切なディレクトリに展開するだけです。
# cpovm_utils_archive
.zip /usr/local/bin/oracle/ # cd /usr/local/bin/oracle # unzipovm_utils_archive
.zip
Oracle VMユーティリティは、Open JDKまたはGNU Compiler for Java (GCJ)では機能しません。標準のJava VMバージョン1.6.xをインストールしたら、システム上で、JAVA_HOME
環境変数でデフォルトのJava VMとして定義されているか、またはPATH
変数に含まれていることを確認してください。
Oracle VMユーティリティのコマンドライン・スクリプトは、Javaプログラムを実行し、ホスト・コンピュータにあるデフォルトのJava VMを使用します。Java実行ファイルおよび有効なJavaバージョンの正確なパスを確認するには、次のコマンドを使用します。
# which java /usr/java # java -version java version "1.6.0_26" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_26-b03) Java(TM) Server VM (build 20.1-b02, mixed mode)
標準のJava VMバージョン1.6.xがシステムで利用できない場合は、ご使用のプラットフォームに適したバージョンをhttp://java.com/en/download/からダウンロードしてインストールします。適切なJava VMバージョンが使用されているか確認するには、JAVA_HOME
およびPATH
変数を次のように設定します。
Oracle Linuxシェルのプロファイルを編集します。
# vi /etc/profile - OR - # vi /etc/bashrc
プロファイルに、次の行を追加します。Javaのパスが/usr/java
と一致しない場合は、システム上の実際のパスと置き換えます。
JAVA_HOME=/usr/java
export JAVA_HOME
PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin
export PATH
ファイルを保存します。変更内容を有効にするには、ログアウトしてからログインし直します。
Javaのパスおよびバージョンを再度確認して、正しいJava VMが使用されていることを確認します。
# which java /usr/java # java -version java version "1.6.0_26" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.6.0_26-b03) Java(TM) Server VM (build 20.1-b02, mixed mode)
この時点で、コマンドライン・スクリプトはすぐに使用できます。
Oracle VMユーティリティ・アーカイブを解凍すると、これらのユーティリティ・スクリプトが含まれる、ovm_utils
という名前のサブディレクトリが作成されます。
ovm_managercontrol
ovm_servercontrol
ovm_vmcontrol
ovm_vmdisks
ovm_vmmessage
ovm_poolcontrol
ovm_repocontrol
これらの各ユーティリティ・スクリプトには、man pageも含まれています。これらのヘルプ・ファイルは、.../ovm_utils/man/man8
にあります。
# ls /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_utils/man/man8/ ovm_managercontrol.8 ovm_repocontrol.8 ovm_vmcontrol.8 ovm_vmmessage.8 ovm_poolcontrol.8 ovm_servercontrol.8 ovm_vmdisks.8
ヘルプを表示するには、たとえば、man
コマンドを次のように使用します。
# man man/man8/ovm_servercontrol.8