アプリケーション・リソース

アプリケーション・リソースの作成、登録、起動を行うには、EPM_ORACLE_HOME/products/Foundation/BPMA/AppServer/DimensionServer/ServerEngine/FailoverEPMA_CreateAndStartAppResource.batを実行します。VIPリソースはVIPリソースと一組になって、一元化されたアクセスを提供します。

EPMA_CreateAndStartAppResource.batを実行する前に、これを環境に合うように編集できます。アプリケーション・リソースを停止および削除するには、異なるバッチ・ファイルを使用します。

crsctl stop resource EPMAServer -fを実行したり、Windows Servicesアプレットを利用してHyperion EPMA Serverサービスを直接停止することで、アプリケーション・リソースを停止する場合、Oracle Clusterwareはクラスタ内の別のノードでそれを再起動しようと試みます。アプリケーション・リソースがアイドル状態のままでいるには、EPMA_StopAndDeleteAppResource.batを実行する必要があります。アプリケーション・リソースをEPMA_StopAndDeleteAppResource.batを使用して削除した後に再起動するには、EPMA_CreateAndStartAppResource.batを実行してそれを再作成し、開始してください。VIPリソースおよびアプリケーション・リソースを削除しても、Performance Management Architectのインストールには影響はありません。

注意!

リソースとしてアプリケーションをOracle Clusterwareに登録するEPMA_CreateAndStartAppResource.batを実行した後、Oracle ClusterwareコマンドによってPerformance Management Architectサーバーを開始して停止します。アプリケーション・リソースを(Windowsサービス・アプレット内などで)直接停止したり開始しないでください。

EPMA_CreateAndStartAppResource.batの編集

EPMA_CreateAndStartAppResource.batを編集して、以下の変数の値を指定できます。これらの変数はスクリプトの最初に記述されます:

  • ACTION_SCRIPT – Performance Management Architectのインストールに含まれるEPMA_ActionScript.batファイルのフル・パスとファイル名

    このバッチ・ファイルは、アプリケーション・リソース(たとえばPerformance Management Architectサーバーなど)の管理のためにOracle Clusterwareが使用する処理スクリプトです。

  • FAILOVER_DELAY – 失敗が検出された後、フェイルオーバー・プロセスが開始するまでの待機時間(秒)

  • FAILURE_THRESHOLD – Oracle Clusterwareがリソースを使用不可とマークしてモニタリングを止めるまでに、リソースに対して指定した失敗の間隔において検出された失敗の回数。

    リソースが指定した回数だけ失敗すると、Oracle Clusterwareはリソースを停止します。値が0の場合、失敗の追跡は無効化されます。最大値は20です。

  • FAILURE_INTERVAL – Oracle ClusterwareがFAILURE_THRESHOLD属性を適用する間隔(秒)

    値が0の場合、失敗の追跡は無効化されます。

  • START_TIMEOUT – 開始の失敗を宣言する前の、アプリケーション・リソースが開始するまでのOracle Clusterwareの待機時間(秒)

  • STOP_TIMEOUT – 停止の失敗を宣言する前の、アプリケーション・リソースが停止するまでのOracle Clusterwareの待機時間(秒)

  • CHECK_INTERVAL – 繰り返される確認の間隔(秒)

    間隔を短くして確認をより頻繁に行うと、スクリプト・エージェントを使用する際にリソースの消費が増加します。リソースの消費を抑えるには、アプリケーション固有のエージェントを使用してください。

  • RESTART_ATTEMPTS – Oracle Clusterwareがリソースの再配置を試みる前に、リソースの現在のサーバー上でリソースの再起動を試みる回数

    たとえば、値が1の場合、Oracle Clusterwareは2回目の失敗以降リソースを再配置しようとします。値を0にすると、再起動されることはありませんが、Oracle Clusterwareは常に別のサーバーにリソースをフェイルオーバーしようとします。

  • CRS_HOME – Oracle ClusterwareのインストールのBINフォルダのフル・パス

アプリケーション・リソースの停止および登録解除

アプリケーション・リソースを停止して登録解除するには、EPMA_StopAndDeleteAppResource.batを実行します。このバッチ・ファイルはコマンド・ウィンドウで実行し、完了すると一時停止します。いずれかのキーを押すと、コマンド・ウィンドウが閉じます。

アプリケーション・リソース・ステータスの確認

EPMA_CreateAndStartAppResource.batを実行した後は、コマンド・ラインから次のコマンドを1つずつ実行して、アプリケーション・リソースのステータスを表示することができます:

  • crsctl status resource epmavip -v

  • crsctl status resource EPMAServer -v

ヒント:

コマンドを個別に実行するかわりに、両方のコマンドを実行するEPMA_Status.batを実行できます。これはEPM_ORACLE_HOME/products/Foundation/BPMA/AppServer/DimensionServer/ServerEngine/Failoverにあります。

リソースが正しく実行されると、ステータスがSTATE=ONLINEになります。

Oracle Clusterwareは、checkパラメータをアプリケーション・リソース作成時の確認の間隔に設定して、処理スクリプトEPMA_ActionScript.batを実行します。処理スクリプトが1を返す場合(アプリケーションが実行されていないことを示します)、クラスタ内の別のノードでアプリケーションを起動しようと試みます。

EPMA_StopAndDeleteAppResource.batを実行した後、コマンド・ラインからこのコマンドを実行し、リソースがもう存在せず、Hyperion EPMA Serverサービスがクラスタ内のどのノードでも実行中でないことを確認します。

crsctl status resource EPMAServer -v