Oracle Process Manager and Notification (OPMN)サーバーを使用したEssbaseのクラスタリング

Oracle Process Manager and Notificationサーバー(OPMN)では、Essbaseエージェント・プロセスのモニターや制御を行うことができます。Essbaseエージェントの情報をopmn.xmlに追加すると、OPMNコマンド・ライン・インタフェースを使用してOPMNでエージェントの起動、停止および再起動を行うことができます。Essbaseエージェントの応答がない場合、想定外の終わり方をした場合、またはpingおよび通知操作によってアクセス不可と決定された場合、OPMNによってエージェントが自動的に再起動されます。また、OPMNのフェイルオーバー機能を使用してEssbaseクラスタの高可用性を実現することもできます。

次の表に、OPMNを使用したEssbaseのインストール、構成および管理のプロセスの概要を示します。

表2. EssbaseおよびOPMNのインストール、構成および管理

タスクリファレンス
Essbaseを含むEPM System製品をインストールします。各ノードにEssbaseをローカルにインストールします。

インストール時、EPM Systemインストーラは、Essbaseサーバー・マシンにOPMNもインストールします。

注意:

Oracle Hyperion Shared Servicesレジストリ・データベースをEssbaseとは異なるマシンに置くことをお薦めします。

『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』EPM System製品のインストールに関する項

Essbaseを含むEPM System製品を構成します。デフォルトでは、EPM Systemコンフィグレータは、OPMNでEssbaseを管理するよう設定します。

Essbaseクラスタリング(アクティブ-パッシブのみ)を実装する場合、EPM Systemコンフィグレータでの構成時に次のようにします:

  1. 最初のマシンでEPM Systemコンフィグレータを使用してクラスタを設定します:

    • 「Essbaseサーバーの構成」ページで「アプリケーションの場所へのフル・パス(ARBORPATH)」に指定する場所は共有ドライブにする必要があります。この場所は、クラスタのすべてのEssbaseサーバーによってアクセス可能なファイル・システム上である必要があります。

    • 「Essbaseクラスタ名」にはクラスタの名前を指定します。

  2. 2番目のマシンで、EPM Systemコンフィグレータを使用して、最初のマシンで作成したクラスタにこのEssbaseサーバーを含めます。

    • 「Essbaseサーバーの構成」ページの「アプリケーションの場所へのフル・パス(ARBORPATH)」の場所は、クラスタ内の最初のマシンで指定した場所と一致する必要があります。

    • 「既存のクラスタへの割当て」をクリックし、「OK」をクリックして、最初のマシンで作成したクラスタにこのEssbaseサーバーを含めます。

2番目のマシンでのクラスタ設定時、EPM SystemコンフィグレータによってARBORPATH/binにあるessbase.cfgが更新され、failovermode=trueと指定されます。

『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』の「EPM System製品の構成」

EPM Systemコンフィグレータを使用してアクティブ-パッシブEssbaseクラスタを設定する場合、クラスタの2つのノードでEssbaseフェイルオーバーを設定するための追加手順を実行する必要があります。

アクティブ-パッシブEssbaseクラスタのOPMN.XMLの編集

必要に応じて、OPMNサービス・フェイルオーバーと、フェイルオーバー用にEssbaseを構成するためにopmn.xmlに必要な要素と属性について確認します。

OPMNによるEssbaseサーバーのサービス・フェイルオーバー

OPMNを使用してEssbaseを開始します。

『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』EPM System製品の開始と停止に関する項

OPMNのログを確認して問題を診断します。

Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成トラブルシューティング・ガイドのEssbaseの章

OPMNを使用してEssbaseを管理することで、Essbaseエージェント・プロセスのモニターと制御を行えます。

『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』のOPMNを使用したEssbaseの管理に関する項