初期セキュリティ・ポリシーの構成

FDMEEは、一連のデフォルト・ポリシーでWebサービスを構成するスクリプトを提供します。PeopleSoftまたはFusion Financialsが様々なポリシーを使用する場合、Enterprise Managerを使用してポリシーを構成します。

スクリプトを実行する前に、次を確認します:

セキュリティ・ポリシーを構成するには:

  1. Account Reconciliation Managerを除くすべての製品の場合:

    1. テキスト・エディタでEPM_ORACLE_HOME/products/FinancialDataQuality/bin/wls-infra.propertiesを開き、お客様の環境に必要なプロパティを更新します。他のすべてのプロパティはそのままにして、ファイルを保存します。プロパティのリストは、表4、wls-infra.propertiesのプロパティを参照してください。

    2. wlsConfigMDS.batまたはwlsConfigMDS.shを実行し、スクリプトが正常に完了してエラーが表示されないことを確認します。

    3. FDMEEを再起動します。

    4. FDMEEを実行中の場合、wlsConfigOWSM.batまたはwlsConfigOWSM.shを実行して、スクリプトが正常に完了してエラーが表示されないことを確認します。

    5. FDMEEを再起動します。

  2. Account Reconciliation Managerとの統合の場合:

    1. テキスト・エディタでEPM_ORACLE_HOME/products/FinancialDataQuality/bin/wls-infra.propertiesを開き、ユーザーの環境に必要なプロパティを更新します。他のすべてのプロパティはそのままにして、ファイルを保存します。プロパティのリストは、表5、wls-ARM.propertiesのプロパティを参照してください。

    2. コマンド・プロンプトから、EPM_ORACLE_HOME/products/FinancialDataQuality/binに移動し、wlsConfigARM.batまたはwlsConfigARM.shを実行して、スクリプトが正常に実行することを確認します。

    3. FDMEEとOracle WebLogic Serverを再起動します。

注意:

FDMEEをPeoplesoftまたはFusion Financialsとともに使用している場合、aif.earをパッチ適用または再配置する際はいつもwlsConfigMDS.bat|.shスクリプトを再実行する必要があります。

表4. wls-infra.propertiesのプロパティ

プロパティ名プロパティの更新?説明
Username あり Weblogic管理サーバーに接続するユーザー名。有効なWeblogic管理サーバー・ユーザーにユーザー名を変更してください。
Password ありweblogic管理サーバーに接続するパスワード。パスワードを有効なweblogic管理サーバー・パスワードに変更してください。
adminServerURL ありweblogic管理サーバーのURL。適宜ホストおよびポートを更新してください。マルチノード設定には、管理サーバーがインストールされているホストを使用します。
partitionName 必要に応じて更新リポジトリで作成されるパーティションを表します。すべての接続構成詳細は、このパーティションに格納されます。
schemarUserName ありMDSスキーマのユーザー名。
schemaPassword ありMDSスキーマ・ユーザーのパスワード。
databaseType ありMDSの構成に使用するデータベース・タイプ。有効な値はORACLEまたはMSSQLです。
HostName ありデータベース・サーバに対するホスト名。
ポート ありデータベース・サーバー・リスナーのポート。
dbName ありMDSスキーマ・ユーザーのサービス名/データベース名。
dataLoadServiceWSDL ありdataLoadAMServiceを実行しているURL。FDMEEを構成してAccount Reconciliation Management (ARM)アプリケーションと統合する場合、これを更新する必要があります。適宜ホストおよびポートの詳細を更新してください。
clientSecPolicyForARM なしARM dataLoadAMServiceは、メッセージ保護サービス・ポリシーでSAMLトークンを使用して保護されます。ARMにアクセスするには、対応するクライアント・ポリシーを使用している必要があります。
hypBudgetCheckWSDL ありPeopleSoft Budget確認サービスを実行しているURL。PeopleSoft Commitment Controlとの統合を構成する場合、これを変更する必要があります。適宜ホストおよびポートの詳細を変更してください。
ClientSecPolicyForPSFT 必要に応じて更新PeopleSoftは、wss10 SAMLトークン・ポリシーのみ使用します。デフォルト・ポリシーは、プロパティ・ファイルで指定されています。ポリシー詳細を更新する前に、PeopleSoft構成を確認してください。
PSFTAlias ありこのプロパティは、PeopleSoft LocalNodeを表します。エラーのないFDMEEおよびPeopleSoftの通信のため、これが必要です。プロパティを適宜更新します。
fusionWriteBackWSDL ありFusion LedgerEssbaseAPIサービスを実行しているURL。FDMEEとFusion for Write-Backの統合を構成する場合、これを変更する必要があります。適宜ホストおよびポートの詳細を変更します。
ClientSecPolicyForFusion 必要に応じて更新通常、Fusionシステムは、ユーザー名/パスワード保護ポリシーを使用します。プロパティ・ファイルに指定されたデフォルト・ポリシーは、ユーザー名/パスワード保護ポリシーに対応しています。
FusionUserName ありFusionシステムに接続する必要があるサービスを使用したユーザー名。ユーザー名は、Fusion General Ledgerアプリケーションのアクセス権を持つ有効なFusion Financialsユーザーである必要があります。
FusionUserPassword ありFusion Financialユーザーのパスワード。
ServiceEndPointSecPolicy 必要に応じて更新FDMEEはパブリックRuleServiceおよびSetupServiceを公開します。これらのサービスを保護するには、メッセージ保護サービス・ポリシーとともにデフォルトのSAMLトークンを使用します。サービスを別のポリシーで保護する必要がある場合は、ポリシーを変更してください。

表5. wls-ARM.propertiesのプロパティ

プロパティ名プロパティの更新?説明
userName=adminUserName ありadminUserNameをWebLogic管理者ユーザー名に置き換えます。
passWord=adminPassword ありadminPasswordをWebLogic管理者パスワードに置き換えます
adminServerURL=t3://localhost:7001 ありlocalhostをWebLogic管理サーバーのホスト名に置き換えます
ServiceEndPointSecPolicy なし 
ServiceCallBackSecPolicyなし