インストール後、EPM Systemコンフィグレータを使用してEPM System製品を構成します。
注意 | 前のリリースからのShared Servicesデータをエクスポートするまで、構成を開始しないでください。前のリリースのShared Servicesデータのエクスポートを参照してください。 |
アップグレード時の構成の注意:
EPM Systemコンフィグレータを開始する前に、外部認証プロバイダがオンラインであることを確認します。
EPM Systemコンフィグレータを開始する前に、cryptix32.jarをAdministration Servicesのデータ・ストレージの場所(EPMDATA/EASなど)からEPM_ORACLE_HOME/upgrades/eas/libにコピーします。
Foundation Servicesを最初に構成する必要があります。他の製品を正しく構成するために、Foundation Servicesをインストールして構成する必要があります。
分散環境では、Shared Servicesの場合、他の製品の構成前にShared Servicesをインストールする各マシンに、「データベースの構成」および「旧リリースからのデータのインポート」タスクを実行します。他の製品の場合、分散環境内の1つのマシンにのみ、データのインポート・タスクを実行します。
次に、EssbaseおよびEssbase製品を構成します。
「アプリケーション・サーバーへの配置」タスクの実行と同時または実行前に、「データベースの構成」タスクを実行する必要があります。
製品を一度に1つずつ構成するため、製品ごとにそれぞれWebサーバーを構成します。(Foundation Servicesの「Webサーバーの構成」タスクを選択します。)構成後、WebサーバーおよびEPM Workspaceを再起動します。
すべてのEPM System製品を1つのWebLogicドメインに配置する必要があります。この要件の例外は、UNIXベースのEPM System配置でのFinancial Management、Financial ReportingおよびWeb AnalysisのWindowsへの配置に記載されています。
Essbaseのインスタンスを複数アップグレードする場合、アップグレードする各インスタンスに対し、リリース11.1.2.3で新しいインスタンスを作成する必要があります。<guideTitle>Oracle Enterprise Performance Management System配置オプション・ガイド</guideTitle>のEssbaseサーバーの追加のインスタンスの構成と開始に関する項を参照してください。
次の表に、EPM Systemコンフィグレータで選択する必要のあるタスクと、アップグレード時にEPM Systemコンフィグレータが実行するタスクを示します。EPM Systemコンフィグレータの実行手順の詳細は、新しい配置でのEPM System製品の構成を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてください。
注: | Shared Services以外のすべての製品については、製品データベースの構成中に、「現在のリリースにアップグレードする既存のデータベース」を選択し、リリース番号を選択します。次に、既存のデータベースまたは複製したデータベースの接続情報を入力します。 |
EPM Systemコンフィグレータを起動するには、「スタート」メニューで、「プログラム」、「Oracle EPM System」、「EPM Systemコンフィグレータ(すべてのインスタンス)」の順に選択します。
表 33. アップグレード時の必須の構成タスク
製品 |
構成タスク |
アップグレード中の処理 |
---|---|---|
すべての製品 |
Oracleインスタンスの構成 通常、すべての製品を1つのマシンにインストールする場合、最初に構成する製品に対してEPM Oracleインスタンスを作成します。その後の各製品については、既存のEPM Oracleインスタンスを変更します。分散環境にインストールする場合は、各マシンに新規のEPM Oracleインスタンスを作成します。 | |
Shared Services |
Shared Servicesデータベースの構成時に、「Shared Servicesデータベースの初回構成を実行」を選択し、新しいデータベースの接続情報を入力します。 すべてのEPM System製品が1つのデータベースを使用するよう構成していた場合、既存のShared Servicesテーブルがデータベース内で検出されたという警告が表示されます。表を削除および再作成するようプロンプトが表示されたら「はい」を選択します。 「アプリケーション・サーバーへの配置」構成タスクで、新しいWebLogicドメインに配置します。 「前のリリースからのデータのインポート」構成タスクで、、Shared Servicesデータをインポートする場所を指定します。Shared Servicesアップグレード・ユーティリティによって作成されるhssmigratedata.zipへのフル・パスを指定する必要があります。 注意 このタスクは、1つのマシンに一度のみ実行します。 分散環境では、他の製品の構成前にShared Servicesをインストールする各マシンに、「データベースの構成」および「旧リリースからのデータのインポート」タスクを実行します。 この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
Shared Servicesデータを前のリリースからインポートします。この処理の詳細は、Shared Servicesのデータ・インポート中の処理を参照してください。 注: 製品が再登録され、アプリケーションが移行された後に、EPM Workspaceにアプリケーションが表示され、Shared Servicesにプロビジョニング情報が表示されるようになります。 すべてのEPM Systemコンポーネントをアップグレードし、Reporting and Analysis Frameworkを起動した後でのみ、前のリリースからアップグレードされたEPM Workspaceのプリファレンスを確認できます。さらに、「IR HTMLビューア」または「IR WebClientビューア」以外のReporting and Analysis役割で、ユーザーをプロビジョニングする必要があります。 |
Essbase |
「Essbaseサーバーの構成」ページで、「アプリケーションの場所へのフル・パス(ARBORPATH)」に指定する場所:
注: データを新しいマシンに複製した場合、および「ソースおよびターゲットの別の名前のディスク・ボリューム、テーブルスペースまたはARBORPATH」または「データのエクスポートによるターゲットの連結ディスク・ボリュームまたはテーブルスペース」をデータの複製中に選択した場合、Essbaseの構成直後にスクリプトを実行して、Essbaseセキュリティ・ファイルを、アップグレードされたシステムのディスク・ボリュームを反映するように更新する必要があります。Essbaseステージング・ツールでは、セキュリティ・ファイル(essbase.sec)内の設定を更新するためのスクリプトが提供されます: EssbaseサーバーおよびEPM Systemサービスを起動します。アップグレードされたEssbaseサーバーをホストしているマシンでARBORPATH/appに移動し、MaxLを使用して次のスクリプトを実行します:
%ARBORPATH%/bin/startMaxl.bat -u
userName
editagtsec.msh
userNameは、アップグレードされたEssbaseサーバーに接続するための管理者ユーザー名です。スクリプトによって、パスワードを入力するよう求められます。 注: editagtsec.mshが空の場合もあります。たとえば、ステージング・ツールを起動すると、ステージング・ツールは既存のボリュームについてレポートします。ボリュームがリストされていない場合、editagtsec.mshは空になります。 |
アプリケーションをShared Servicesに登録し、アプリケーションをアップグレードします。 注: 前のリリースからアップグレードする場合、前のリリースのセキュリティ・ファイルのバックアップを作成してから、セキュリティ・ファイルをアップグレードします。セキュリティ・ファイルのバックアップであるEssbase.Bak_preUpgradeは、ARBORPATH/binにあります。Essbaseセキュリティの最新の状態を定期的にバックアップするEssbase_timestamp.bakファイルとは異なり、アップグレード前のバックアップ・ファイルはそのまま保持され、その後の操作によって更新されません。 |
Provider Services |
「前のリリースからのデータのインポート」・タスクで、既存の、または複製したデータの場所を指定します。 |
データを前のリリースからShared Servicesレジストリに移行します。essbase.propertiesをEPM_ORACLE_INSTANCE/aps/binに移動し、リリース11.1.2.3でインストールされたessbase.propertiesファイルと内容をマージします。 |
Administration Services |
「旧リリースからのデータのインポート」タスクで、既存の、または複製したデータの場所を指定します。 |
データを前のリリースからShared Servicesレジストリに移行します。 |
Essbase Studio |
「サンプルおよび顧客データ・ソースのテキスト・ファイルのEssbase Studioの場所の構成」ページで、既存または複製のEssbase Studioデータの場所を指定します。 |
Essbase Studioカタログおよびデータベースをアップグレードします。 EPM Systemコンフィグレータは、アップグレード・プロセス中に次のタスクを実行します:
注: アップグレード中にデータベース構成に失敗した場合は、<guideTitle>Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成トラブルシューティング・ガイド</guideTitle>を参照してください。アップグレードが完了するまで、リリース11.1.1.4環境を維持します。 |
Integration Services |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 | |
Performance Management Architect |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新します。 データベースの更新は、アップグレードするデータベースの内容およびサイズに基づいて、実行に時間がかかる場合があります。実行中に、このタスクを中断しないでください。 |
Calculation Manager |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新します。 |
Reporting and Analysis |
「Reporting and Analysis Frameworkサービス」構成ページの「リポジトリ・ディレクトリ」で、既存の、または複製したデータの場所を指定します。 この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
Web Analysisアプリケーション設定を更新します。データベースを更新します。 |
Planning |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新します。 Business Rulesを使用している場合、EPM Systemコンフィグレータは、ルールをCalculation Managerに移行する際にアプリケーション・アップグレード・プロセスで使用するためにデータベース構成中にルールをEPMData/planning/hbrRules.xmlにエクスポートします。 アップグレード・プロセスで、アプリケーションのアップグレードを後で実行します。 |
Financial Management |
「前のリリースのアプリケーションのアップグレード」を選択する必要があります。EPM Systemコンフィグレータにはこのタスクのページがなく、情報を入力する必要はありません。 注: アップグレードするアプリケーションの数およびサイズにより、このタスクに時間がかかる場合があります。 この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベース・テーブルを変換してアプリケーションをアップグレードし、アプリケーションをShared Servicesに登録します。 注: 構成するFinancial Managementアプリケーション・サーバーの数にかかわらず、アプリケーションのアップグレードは1回だけ実行してください。 |
Performance Scorecard |
Performance Scorecardの「Performance Scorecardファイルを保管するディレクトリを指定してください」構成ページで、ファイルを保存する場所を指定します。 この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新します。 |
Profitability and Cost Management |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新し、すべてのアップグレード済Profitability and Cost ManagementアプリケーションをShared Servicesに登録します。 |
Strategic Finance |
「Strategic Finance構成」構成ページで、既存の、または複製したデータの場所を指定します。 この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
データベースを更新します。 |
Disclosure Management |
N/A。インストール時に「メンテナンス・リリースの適用」オプションを使用します。 | |
Financial Close Management |
N/A。インストール時に「メンテナンス・リリースの適用」オプションを使用します。 | |
FDM |
この手順が終了したら、アップグレード・チェックリストに戻ります。 |
FDMをShared Servicesに登録します。 FDMEEデータベースを更新します。 FDMで構成を完了し、アップグレード・プロセスでアプリケーションを後でアップグレードします。 |