Oracle HTTP Serverの手動構成

EPM SystemインストーラによってインストールされるOracle HTTP Serverを、EPM Systemコンフィグレータを使用して構成するのではなく、手動で構成するよう選択できます。

EPM SystemインストーラによってインストールされるOracle HTTP Server以外にサポートされているWebサーバーを使用する場合、Webサーバーを手動で構成する必要があります。

Webサーバーの手動構成の注意事項:

この項では、EPM Systemコンポーネントを構成するEPM Systemコンフィグレータをすでに使用し、手動でまたはEPM Systemコンフィグレータを使用してJava Webアプリケーションを配置していることを前提としています。

Oracle HTTP Serverを手動で構成するには:

  1. EPM Systemコンフィグレータを起動します: EPM_ORACLE_INSTANCE\BINに変更してからconfigtool.bat|shを起動します。

  2. EPM Systemコンフィグレータで、「タスクの選択」パネルで「すべて選択解除」を選択し、Hyperion Foundationを拡張してから、「Webサーバーの構成」を選択して、「次へ」をクリックします。

  3. 「Webサーバーの構成」で、「Webサーバー・タイプ」から「手動によるWebサーバー構成のレジストリの設定」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. EPM Systemコンフィグレータの手順を完了して、構成が完了したら「終了」をクリックします。

    EPM Systemコンフィグレータでは、Webサーバーの手動構成を簡素化するための自動生成されたファイルがEPM_ORACLE_INSTANCE/httpConfig/autogenerated/ohs内に作成されます。

  5. 自動生成されたファイルを、Oracle HTTP Serverのインストールに関連する選択内容の場所にコピーします。

  6. SSLを使用するようにOracle HTTP ServerおよびEPM Systemコンポーネントを構成した場合、ファイルを次のように更新します:

    • "Listen"ディレクティブおよび<VirtualHost>ツリーディレクティブ内のssl.confのポートを更新します。

    • "Listen"ディレクティブ内のhttpd.confのポートを、SSLポート以外のポートに更新します。

    • <VirtualHost>ツリーディレクティブ内のHYSL-WebLogic-autogenerated.confのポートを、SSLポート以外のポートに更新します。

  7. HYSL-WebLogic-autogenerated.confを次のように更新します:

    • 必要に応じて、${ORACLE_HOME}環境変数が正確になるようにすべての"LoadModule"ディレクティブを更新します。

    • OHS_LISTEN_PORT別名を更新して、それを実際の値(<VirtualHost *:OHS_LISTEN_PORT> would be <VirtualHost *:19000>など)と置き換えます。

    • 実際のファイルの場所を使用して、次の行を更新します:

      Include "conf/epm_online_help.conf"
      Include "conf/epm_rewrite_rules.conf"
      Include "conf/epm.conf"

      次に例を示します:

      Include "path_to_conf_files/epm_online_help.conf"
      Include "path_to_conf_files/epm_rewrite_rules.conf"
      Include "path_to_conf_files/epm.conf"
  8. Oracle HTTP Serverのインストール・フォルダで、httpd.confを参照してテキスト・エディタで開き、次の変更を行います:

    1. ssl.confおよびmod_wl_ohs.confが含まれるすべての行をコメントします。

    2. 次の行をファイル末尾に追加します:

      • Include path_to_modified_conf_files/HYSL-WebLogic-autogenerated.conf

      • Include path_to_modified_conf_files/ssl.conf

        ここでssl.confは自動生成されたファイルです

      Oracle HTTP Server Windowsサービスが、ネットワーク・アクセスがあり、サービスとしてログオンする権限を持つユーザー・アカウントとして実行中である場合のみ、UNC形式のパスをWindowsのみで使用できます。

    3. "Listen"ディレクティブを実際のWebサーバーのポートで更新します。

  9. Financial Close Managementを使用している場合、次のタスクを実行します:

    1. Webサーバーをホストしているマシンで、自動生成されたファイルEPM_ORACLE_INSTANCE/httpConfig/autogenerated/soa/mod_wl_ohs.confをコピーし、名前をmod_wl_soa_ohs.confに変更します。

    2. mod_wl_soa_ohs.confをテキスト・エディタで開き、soa_server_host:soa_server_portおよびadmin_server_host:admin_server_portを、SOAホストおよびポート、およびWebLogic管理サーバーのホストとポートの実際の値で置き換えます。

    3. 変更したmod_wl_soa_ohs.confEPM_ORACLE_INSTANCE/httpConfig/ohs/config/OHS/ohs_component/confにコピーします。

    4. テキスト・エディタでEPM_ORACLE_INSTANCE/httpConfig/ohs/config/OHS/ohs_component/httpd.confを開き、<VirtualHost>タグ内に次の行を追加します:

      Include “conf/mod_wl_soa_ohs.conf"

      次に例を示します:

      <VirtualHost *:19000>
          include "conf/mod_wl_ohs.conf"
          Include "conf/epm_online_help.conf"
          Include "conf/epm_rewrite_rules.conf"
          Include "conf/epm.conf"
          Include "conf/mod_wl_soa_ohs.conf"
      </VirtualHost>
      
    5. Oracle HTTP Serverを再起動します。

  10. WEB_SERVERコンポーネントをShared Servicesレジストリで更新して、portプロパティが、Oracle HTTP Serverが実行中のポートの実際の値になるようにします。たとえば、実際のポートを19000に変更するには:

    1. EPM_ORACLE_INSTANCE\bin\epmsys_registry.batを起動してレジストリ・レポートを生成します。プロンプトが表示されたら、Shared Servicesデータベース・パスワードを入力します。

    2. 構成されているEPM_ORACLE_INSTANCEとともにプロパティ"type" = MANUAL"port" = -1および"instance_home"を持つWEB_SERVERコンポーネントを探します。

    3. WEB_SERVERコンポーネントのオブジェクトIDを探して、それを次のコマンドにコピーします:

      EPM_ORACLE_INSTANCE/bin/epmsys_registry.bat updateproperty #object_id/@property_name property_value

      次に例を示します:

      EPM_ORACLE_INSTANCE/bin/epmsys_registry.bat updateproperty #df17801dfc1dca40S24e400aa13a736f8a46S7921/@port 19000
  11. Oracle HTTP ServerおよびEPM Systemサーバーを再起動します。