データの複製

EPM Systemリリース11.1.2.3にアップグレードする場合、前のリリースのデータを次のいずれかの方法で使用します:

製品データ・ファイルを複製するには:

  1. 新しいリリースのデータをホストする共有ドライブまたはマシンに、複製した製品データを保存するディレクトリを作成します。

    ヒント:

    この場所はリリース11.1.2.3のデータ保存場所となるため、データを重要な、恒久的な場所に保存してください。製品ごとに場所を指定することも可能です。たとえばEPMData/productNameのようにします。EPM_ORACLE_INSTANCEとして使用するディレクトリ(デフォルト・インストールではOracle/Middleware/user_projects/epmsystem1)にデータを格納しないでください。(EPM_ORACLE_INSTANCEは空のディレクトリにする必要があります。)

  2. 各EPM Systemコンポーネントについて、次の表で説明されているようにデータを複製します。

    アップグレード中の構成の際、EPM Systemコンフィグレータによってデータの場所の入力を求められます。

表32. アップグレード時に複製するデータ

製品複製するデータ
EssbaseEssbaseでは、データの複製に役立つツールが提供されます。アップグレードのためのEssbaseデータの準備に関する項を参照してください。さらに、次のことに注意してください:

Essbaseのこのリリースを新しいマシンにインストールする場合、前のリリースのインストールをホストしているマシンから次の追加データを収集します:

  • 新しいマシンで再定義できるよう、マシンに定義されているODBC DSNのリストを作成します。この手順をEssbaseおよびIntegration Servicesについて実行します。

  • マシンに設定されているJAVAオプション(ESS_JVM_OPTIONn)のリストを作成し、新しいマシンでそれらを再定義できるようにします。

注意:

ARBORPATHのUNCパスを指定できます。UNCパスを使用する場合、テーブル・スペースおよびディスク・ボリュームもUNC形式にする必要があります。

Essbase Studio

データ・ソースとして使用されているテキスト・ファイル。これらのファイルは、デフォルトでHYPERION_HOME/products/Essbase/EssbaseStudio/Server/datafilesに保存されています。

注意:

データの複製先の場所を記録しておきます。EPM Systemコンフィグレータでの構成中、サンプルおよび顧客データ・ソースのテキスト・ファイルのEssbase Studioの場所の構成の構成ページでこの場所を入力します。

Administration Services 次のファイルを、リリース11.1.1.4インストールをホストしているマシンからEAS_HOME/server/lib/cryptix32.jarのデータ・ストレージの場所にコピーします。
Reporting and Analysis

データ・ファイル。

これらのファイルは、デフォルトでHYPERION_HOME/products/Foundation/workspace/data/RM1_servernameに保存されています。

注意:

データの複製先の場所を記録しておきます。EPM Systemコンフィグレータによる構成中に、「Reporting and Analysis Frameworkサービス」構成ページで、「リポジトリ・ディレクトリ」にこの場所を入力します。

Performance Scorecard

添付ファイルおよびノート・ファイル。

これらのファイルは、デフォルトでHYPERION_HOME/deployments/WEB_SERVER/webappsconf/attachmentsおよび/notesディレクトリに保存されています。

注意:

データの複製先の場所を記録しておきます。EPM Systemコンフィグレータによる構成中に、「Performance Scorecard」構成ページで、「Performance Scorecardファイルを保管するディレクトリを指定してください」にこの場所を入力します。

Strategic Finance

データ・ファイル。

これらのファイルは、デフォルトでHYPERION_HOME/products/hsf/HSFDataに保存されています。

注意:

データ・ファイルの複製先の場所を記録しておきます。EPM Systemコンフィグレータによる構成中に、「Strategic Finance」構成ページでこの場所を入力します。

FDM

データ・ファイル。アプリケーションごとに、データ・ディレクトリ構造全体をコピーします。ソース・アプリケーション・データの場所を調べるには: Workbenchクライアントから、「アプリケーションの追加」を選択してアプリケーションを選択し、「変更」をクリックしてデータの場所を記録します。各アプリケーションについて繰り返します。

新しいマシンのFDMデータ・ディレクトリは、UNC共有であり、FDMを構成するのに使用されるDCOMユーザーに使用可能である必要があります。新しい環境からアクセスできない場合、このディレクトリ構造を新しい環境に複製する必要があります。

注意:

FDMデータ・ディレクトリの複製先の場所を記録しておきます。FDMの構成中に、各アプリケーションに対して、新しいデータ・ディレクトリを指定します。