EssbaseおよびPlanningのアプリケーション・オプションの定義

Essbaseに対して、アプリケーションの詳細およびディメンションの詳細を定義した後で、アプリケーション・オプションを定義します。

注意:

データをPlanningにロードするユーザーには、Essbase管理者またはPlanning管理者権限がプロビジョニングされている必要があります。

Essbaseアプリケーションにアプリケーション・オプションを定義するには:

  1. 「設定」タブを選択し、「登録」「ターゲット・アプリケーション」を選択します。

  2. 「ターゲット・アプリケーション」要約グリッドで、Essbaseターゲット・アプリケーションを選択します。

  3. 「アプリケーション詳細」でアプリケーションの詳細およびディメンションの詳細を定義した後、「アプリケーション・オプション」タブを選択します。

  4. 必要に応じてアプリケーションオプションを完了します。

    Essbaseアプリケーションのオプションの詳細は、表6「Essbaseアプリケーションのオプションと説明」を参照してください。

  5. 「保存」をクリックします。

表6. Essbaseアプリケーションのオプションと説明

オプション説明
データ・ファイルのパージEssbaseへのファイル・ベースのデータ・ロードが正常に終了したときに、データ・ファイルをアプリケーションのoutboxディレクトリから削除するかどうかを指定します。「はい」を選択するとファイルが削除され、「いいえ」を選択するとファイルが保存されます。
重複メンバーのディメンションに接頭辞を付加「はい」に設定すると、メンバー名にディメンション名が接頭辞として付けられます。ロードされるメンバー名のフォーマットは、[Dimension Name]@[Dimension Member]です。このオプションを有効にすると、接頭辞付きのディメンション名がアプリケーションのすべてのディメンションに適用されます。ターゲットのディメンションに重複メンバーがある場合は、このオプションを選択できません。つまり、重複メンバーがディメンションをまたがるときだけこのオプションを選択します。

アプリケーションで重複メンバーがサポートされ、「接頭辞」が「いいえ」に設定される場合、ユーザーが完全修飾メンバー名を指定する必要があります。完全修飾メンバー名のフォーマットは、Essbaseのドキュメントを参照してください。

注意:

Planningでは重複メンバーはサポートされません。

アプリケーション・アクセスのグローバル・ユーザーEssbaseアプリケーションおよびPlanningアプリケーションへのシングル・サインオン・ログオンを上書きするオプション。

ユーザー名がこのオプションに指定されている場合、FDMEEのサインオン・ユーザー名ではなく、このユーザー名を使用してEssbase/Planningアプリケーションにアクセスします。

Planningアプリケーションへの管理者アクセス、またはEssbaseアプリケーションへのアプリケーション/データベース・マネージャ・アクセス(あるいはその両方)ができるユーザーのユーザー名を指定します。
バッチ・サイズファイルにデータを書き込むために使用されるバッチ・サイズを指定します。デフォルト・サイズは10,000です。
ロード・ルール名TDATASEGステージング表からEssbaseにデータをロードするルール名を指定します。

使用可能な方法:

  • ファイル — データは、アプリケーションのOUTBOXディレクトリ(「システム設定」で定義済)のデータ・ファイルに書き込まれます。ファイル名のフォーマットは、<APPLICATION NAME>_<PROCESS_ID>.datです。これがEssbaseにロードされます。

    ファイル・ロード方法では、アプリケーション・ファイル・タイプESSFILEが作成されます。

  • SQL — データをロードするためのSQL方法を使用します。SQLロード方法はデフォルトです。

    SQL方法では、アプリケーション・ファイル・タイプESSSQLが作成されます。

エンティティ計算方法の確認確認エンティティの計算方法を指定します。

使用可能な方法:

  • 動的 — 確認エンティティ・データは、取得時にデータに基づいて計算されます。

  • 計算スクリプト — 確認エンティティ・データは定義済の計算スクリプトに基づいて計算されます。

メンバーの説明のソース言語

メンバーの説明のデフォルト言語を選択します。

言語の処理方法を理解するには、言語の処理方法を参照してください。

ドリル領域

「はい」を選択すると、ドリル領域が作成されます。EssbaseまたはPlanningのデータにドリル・スルー機能を使用するためのドリル可能領域が作成されます。

注意:

FDMEEは、人事データに対するドリル・スルーはサポートしていません。

ドリル可能な領域のURLを使用すると、Essbase、Oracle Smart View for OfficeおよびOracle Hyperion Financial Reportingで適切なランディング・ページにドリルできます。

FDMEEからデータをロードすると、ドリル領域がPlanningデータにロードされます。

ドリル領域には、Planningのエンティティ/勘定科目/シナリオ/年/期間、FDMEEに戻るためのURL、および領域名が含まれます。Essbaseの場合、ドリル領域に使用するディメンションを選択します。

使用可能にする場合は「はい」を選択し、使用不可にする場合は「いいえ」を選択します。

計算スクリプトの使用

データをEssbaseまたはPlanningにロードするとき、FDMEEではカスタム計算スクリプトを実行できます。計算スクリプトとは一連の計算コマンド、等式および式です。これらを使用して、データベース・アウトラインによる定義以外の計算を定義できます。計算スクリプトはEssbaseおよびPlanningで定義されます。

カスタム計算スクリプトは、ターゲット・アプリケーションと確認エンティティ・グループでサポートされます。ターゲット・アプリケーションの場合:

  • スクリプトをパラメータ化して、各スクリプトにパラメータを指定できます。

  • データ・ロードの前後に実行するようにスクリプトを割り当てることができます。

  • スクリプトには適用可能スコープが割り当てられます。「アプリケーション」レベル、「カテゴリ」レベル、「ロケーション」レベルおよび「データ・ルール」レベルにスコープを設定できます。最低レベルに割り当てられたスクリプトは、上位レベルのスクリプトよりも優先されます。データ・ルールが最低レベルで、アプリケーションが最高レベルです。1つのレベルのスクリプトだけが実行されます。

計算スクリプトを追加するには:

  1. 「設定」タブを選択し、「登録」「ターゲット・アプリケーション」を選択します。

  2. 「計算スクリプト」タブで計算スクリプトを選択します。

  3. イメージは「編集」ボタンを示します。をクリックして、「パラメータ」ウィンドウを表示します。

  4. Planningアプリケーションの場合のみ、計算スクリプトに定義されたパラメータを取得するための「プラン・タイプ」を選択します。

  5. 「追加」をクリックして、スクリプト・パラメータを追加します。

  6. スクリプトに定義されたパラメータを選択します。

    また、「参照」をクリックしてパラメータを選択し、「OK」をクリックすることもできます。パラメータ名を手動で入力することもできます。

  7. 定義済の値を「スクリプト値」で選択するか、「カスタム」を選択して独自のスクリプト値を指定します。

  8. オプション: 「スクリプト値」フィールドで「カスタム」を選択した場合は、「カスタム」に値を入力します。

    たとえば、0001と入力します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「スクリプト名」にスクリプトの名前を指定します。

  11. イメージは「編集」アイコンを示します。をクリックして、計算スクリプトのパラメータを追加します。

    詳細は、計算スクリプトのパラメータの追加を参照してください。

  12. 「スクリプト・スコープ」で適用可能スコープを選択します。

    最低レベルに割り当てられたスクリプトが上位レベルのスクリプトよりも優先されることに注意してください。

    使用可能なスコープ(降順):

    • アプリケーション(デフォルトのスコープ)

    • カテゴリ

    • ロケーション

    • データ・ルール

  13. 「スコープ・エンティティ」で、スクリプト・スコープに関連付ける特定の値を選択します。

    たとえば、スクリプト・スコープが「ロケーション」の場合は、アプリケーションに関連付けられているロケーションを選択します。

    「アプリケーション」スクリプト・スコープはスコープ・エンティティでは無効です。

  14. 「イベント」で、計算スクリプトを実行するイベントを選択します。

    使用可能なイベント:

    • データ・ロード前

    • データ・ロード後

    • 確認前

    • 確認後

  15. 「シーケンス」に、スクリプトが実行される順序を指定します。

    複数のスクリプトを1つのイベントで実行できるため、このシーケンス値によって各スクリプトを実行する順番を指定します。任意の数を入力できますが、数がイベント内で一意である必要があります。

  16. 「保存」をクリックします。

計算スクリプトのパラメータの追加

計算スクリプト内の値リストを特定して定義することで、スクリプトをパラメータ化できます。パラメータ値を値リストに対して事前に定義できます。たとえば、「POV期間」、「POVロケーション」、「POVカテゴリ」、「グループ・エンティティの確認」およびすべてのデータ・ロード・エンティティが対象になります。

また、カスタム・パラメータを指定することもできます。その場合は、Essbaseフィルタ構文を入力できます。

さらに、「ロケーション」表の「統合オプション1」~「統合オプション4」フィールドに保管されている値を参照して、計算ロジックを推進します。「ロケーション・オプション1」、「ロケーション・オプション2」、「ロケーション・オプション3」および「ロケーション・オプション4」の値を参照できます。この場合、パラメータとして渡されるのと同じ文字列が、「ロケーション」表の「統合オプション」フィールドに保管される必要があります。

同じく、パラメータについてデータ・ルールの4つのオプション・フィールドを参照することもできます。これらのフィールドは、「データ・ルール・オプション1」、「データ・ルール・オプション2」、「データ・ルール・オプション3」および「データ・ルール・オプション4」です。データ・ルールに追加される列は、RULE_OPTION1、RULE_OPTION2、RULE_OPTION3およびRULE_OPTION4と呼ばれます。

計算スクリプトのパラメータを追加するには:

  1. 「計算スクリプト」タブで、計算スクリプトを追加または選択します。

  2. イメージは「編集」アイコンを示します。をクリックして、計算スクリプトのパラメータを追加します。

  3. Planningアプリケーションの場合のみ: 勘定科目ディメンションおよびエンティティ・ディメンションの「プラン・タイプ」を選択します。

    イメージは「計算スクリプト・パラメータ」画面を示します。
  4. 「スクリプト・パラメータ」で、スクリプトに対して定義されているパラメータを選択します。

    「参照」アイコンをクリックして、パラメータを選択し、「OK」をクリックできます。

    イメージは「計算スクリプト・パラメータ名」画面を示します。
  5. 「スクリプト値」で、計算スクリプトを適用する値を選択し、「OK」をクリックします。

カスタム・スクリプト・パラメータを追加するには:

  1. 「計算スクリプト」タブで、計算スクリプトを追加または選択します。

  2. イメージは「編集」アイコンを示します。をクリックして、計算スクリプトのパラメータを追加します。

  3. 「スクリプト・パラメータ」で、スクリプトに対して定義されているパラメータを選択します。

    「参照」アイコンをクリックして、パラメータを選択し、「OK」をクリックできます。

  4. 「スクリプト値」で、「カスタム」を選択し、「OK」をクリックします。

  5. 「カスタム」に、カスタム値のフィルタ構文を入力します。

    たとえば、0001と入力します。