FDMEEには、実際に試算表ファイルをFDMEEデータベースに読み込んで解析するための強力なインポート式のセットが用意されています。高度な式が「インポート・フォーマット」画面のフィールド・グリッドにある「式」列に入力されます。インポート式は、インポート・ファイルから読み込まれた値を演算します。
インポート式のスタックおよび処理順序も参照してください。
FDMEEでサポートされている式:
標準以外の数値符号規則の管理には、Sign式が使用されます。FDMEEは、前後にマイナス記号の付いた数値およびカッコで囲まれた数値を負数と解釈します。他の先行文字や後続文字を使用して負数を表すこともできます。カスタム記号を定義するには、Sign=[正の文字列],[負の文字列]という形式の式を使用します。
たとえば、正数の後にDR (1,000.00DR)、負数の後にCR (1,000.00CR)が続く場合、式はSign=DR,CRになります。
<>の間の数も負数として扱われます。たとえば、(100.00)および<100.00>を指定した場合、両方とも負数として扱われます。
正数が符号なしの(1,000.00)で、負数の後にCR (1,000.00CR)が続く場合、式はSign=,CRになります。
分割された数値列を解析するには、DRCRSplit式を使用します。デフォルトで、FDMEEは「金額」フィールドの数値が借方であるとみなします。ただし、借方値を左側、貸方値を右側に各自配置できます。
DRCRSplitのフォーマットはDRCRSplit=Mid Point of the DR and CR columnsです。これにより、FDMEEは左右の配置を解釈して正しい符号を割り当てることができます。
ファイルのインポート時は、貸方金額には負の符号が割り当てられ(したがって、正数として解釈されます)、借方金額は変更されないままです(したがって、負数として解釈されます)。
FillL=LeadingFill式は、フィールドを先行文字で埋めるために使用されます。テキスト値が指定された入力式より短い場合、入力式の指示に従ってパディングされます。
Fill=TrailingFill式は、フィールドを後続文字で埋めるために使用されます。テキスト値が指定された入力式より短い場合、入力式の指示に従ってパディングされます。たとえば、勘定科目番号が103950-で、式Fill=000000000を使用した場合、インポート後の勘定科目番号は103950-000となります。また、勘定科目番号が243150で、式Fill=111111111を使用した場合、インポート後の勘定科目番号は243150111となります。
ユーザー定義値を係数として、ソース・ファイルの金額に乗算するには、Factor=Value式を使用します。
金額は、整数または小数で乗算できます。したがって、金額を倍増することも半減することもできます。
データ・ロード・プロセス時にゼロの抑制を無効にする場合、NZP式を使用します。デフォルトでは、FDMEEはゼロ・バランスのある試算表の勘定科目をバイパスします。環境によっては、勘定科目をすべてロードして、ゼロである必要がある値を確実に置換する必要があります。「勘定科目」フィールドの「式」列にNZPと入力すると、ゼロの非表示を使用不可にできます。
1つのフィールドで複数のインポート式を使用できます。式をスタックするには、式をセミコロンで区切ります。階層化された式が処理される順序を考慮してください。
たとえば、総勘定元帳の「金額」列のインポート式をスタックするには、式Script=ParseAcct.py;Fill=0000000を入力します。