E-Business Suiteソース・システムのソース・フィルタ・オプションの定義

データ・ロードのマッピング詳細を定義する際、抽出するデータを定義できます。これには、次を抽出するかどうかが含まれます:

機能通貨建ての残高を抽出できます。機能通貨建ての残高が、選択した元帳またはビジネス・ユニットの基本通貨を単位として保管されます。たとえば、取引が複数の通貨で入力された場合、すべての取引残高の合計は機能通貨で表されます。

入力済残高を抽出することもできます。これは、主要元帳に割り当てられた機能/現地通貨以外の通貨に関連付けられている残高です。

また、FDMEEでは、ユーザーが指定した通貨でデータをインポートできます。この場合、残高をソース・システムで指定された通貨に換算する必要があります。これは、ERPシステムで通貨換算プロセスを実行して行います。(FDMEEでは通貨換算は実行されません。)

FusionおよびE-Business Suiteソース・システムのデータ・ロード・ソース・フィルタを定義するには:

  1. 「金額タイプ」を選択します:

    • 通貨

    • 統計 - 入力した通貨または機能通貨のいずれで残高を表すかの選択は、適用されません。

    • 通貨と統計

  2. 「通貨タイプ」から、残高を抽出する通貨タイプを選択します。

  3. 「ゼロの残高を含む」ドロップダウンで、ゼロの残高を含むかどうかを選択します。

    ゼロ残高を抽出するには、「はい」を選択します。

    「いいえ」を選択すると、ゼロ残高の勘定科目は抽出されません。次の場合に、FDMEEがゼロ残高をいつ除外するかを判別する方法に注意してください:

    • 貸借対照表勘定科目タイプ — FDMEEが残高を除外するのは、期首借方、期首貸方、期間借方および期間貸方がすべてゼロの場合です。

    • 損益計算書勘定科目タイプ — FDMEEが残高を除外するのは、期間借方と期間貸方がすべてゼロの場合です。

    • データ・ルールで残高タイプにYTDを選択すると、ゼロ残高を除外する方法は貸借対照表勘定科目タイプになります。

    残高が除外されるのは、その期間のアクティビティがない場合のみです。たとえば、期間借方/貸方だけでなく期首残高の借方/貸方がゼロの場合です。

    アクティビティがあり残高がゼロの場合に、金額が抽出されます。たとえば借方5と貸方5のように、ゼロ残高になるアクティビティがあると、ゼロ金額が抽出されます。

    注意:

    「ゼロの残高を含む」オプションは、データをPeoplesoftから取り出す場合には適用できません。

  4. 「符号方法」で、データがロードされた際に金額の符号を反転する方法を選択します。

    使用可能な方法:

    • 絶対 — 次のルールに基づいてデータをロードします:

      表28. 絶対符号ルール

      勘定科目タイプGL (GAAP)EPM (絶対)
      収益通常は負数符号は反転
      負債通常は負数符号は反転
      資本通常は負数符号は反転
      支出通常は正数符号の変更なし
      資産通常は正数符号の変更なし
    • ソースと同じ - ソース・システムに記録されているものと同じ符号をロードします。

    • ソースと逆 - ソース・システムに記録されているものと逆の符号をロードします。

  5. 調整期間を含めるかどうかを選択します。

  6. 「貸借対照表勘定科目の金額」および「損益計算書勘定科目の金額」を選択します:

    • YTD - 年次累計の勘定科目残高で、勘定科目残高は年の始まりから現在の期間まで累計されます。通常、貸借対照表勘定科目の金額(資産、負債、資本)はYTD残高で指定します。(デフォルトはYTDです。)

    • 期別 - 特定の期間の勘定科目残高です。通常、損益計算書勘定科目の金額(収益および支出)は期別残高で指定します。(デフォルトはPTDです。)

  7. 「通貨タイプ」から、残高を抽出する通貨タイプを選択します。

    • 機能 - 選択した元帳または事業部門の基本通貨で保管される残高(現地通貨)。

    • 入力済 - 「通貨コード」フィールドで指定した、主要元帳に割り当てられた機能/現地通貨以外の通貨に関連付けられている残高。

    • 換算済 — FDMEEでは、ユーザーが指定した通貨でデータをインポートできます。この場合、残高をソース・システムで指定された通貨に換算する必要があります。これは、ERPシステムで通貨換算プロセスを実行して行います。(FDMEEでは通貨換算は実行されません。)また、「通貨コード」フィールドで換算済の通貨コードを指定する必要があります。

  8. 「通貨コード」(「入力済」および「換算済」通貨タイプのみ)から、入力済または換算済通貨タイプで使用するISO 4217通貨コードを選択します。

    たとえば、EURと入力してEURO通貨コードを選択します。

  9. 「残高方法」を選択します:

    • 標準 - Oracle General Ledgerに、会計取引残高がそのまま保管されます。標準残高とも言われます。

    • 平均 - 平均残高には、貸借対照表データのみが含まれます。金額タイプとして統計を選択した場合、「残高方法」は無視されます。

  10. 抽出する残高タイプを選択します:

    • 実績

    • 予算 - 「予算」ソース残高タイプを選択する際、「追加」をクリックして、抽出対象に予算タイプを選択します。

    • 予算引当 - 「予算引当」ソース残高タイプを選択する際、「追加」をクリックして、抽出対象に予算引当タイプを選択します。

  11. 抽出するセグメント値を選択します。

    ソース一般会計システムからすべてのデータを抽出しない場合、ソースの調整セグメント別にデータをフィルタします。次のオプションがあります:

    • すべて

    • 選択済

      Oracle E-Business Suiteでは、調整セグメントは、このレベルで調整借方と貸方が等しくなることを保証します。データ・ロードのルールを作成する場合、調整セグメントのすべてのメンバーまたは特定のメンバーのどちらに関連する一般会計残高を抽出できます。

      調整セグメント値を選択するには、「追加」ボタンをクリックし、次に、セグメント値を選択して、「OK」をクリックします。

      値を選択解除するには「追加」ボタンをクリックし、次に、「調整セグメント値の選択」ダイアログ・ボックスで、任意の値をクリアして、「OK」をクリックします。

  12. 期首期末および「平均」為替レート・オプションを選択します。

    ERPソース・システムは、トランザクション処理に関する包括的な為替レート情報を保持しています。この情報は、ターゲット・アプリケーションが為替レートを抽出することによって使用できます。ソース・システムからは期首、期末および平均レート・タイプを選択できます。(ソース・システム内のタイプは、これらのレート・タイプを明示的に定義していない場合がありますが、FDMEEインタフェース表内のレート・タイプにはマップされています。)

    注意:

    Planningアプリケーションの場合、為替レートがロードされるのは、「クラシック」データ・ロード方法が選択された場合のみです。

    注意:

    為替レート・オプションを定義するのは、ターゲット・アプリケーションが複数通貨である場合のみです。

    注意:

    Account Reconciliation Managerアプリケーションの場合、複数のレート・オプションは選択できません。

  13. 「保存」をクリックします。

  14. ターゲット・フィルタ・オプションを定義します。

    ターゲット・フィルタ・オプションを定義した後、データ・ルールを実行します。データ・ロードのルールの実行を参照してください。