データ・ロードのルールの実行

データ・ロードのルールを実行することにより、更新をロードし、データをターゲット・アプリケーションにプッシュします。送信されたルールはすべてOracle Data Integratorによって処理されます。データ・ロードのルールを送信するときには、データの抽出オプションを指定します。

データ・ロード・ルールは、次の方法の1つを選択して実行できます:

データ・ロードのルールが実行されると、データがロードされ、ソース・データにドリルスルーするためのドリル領域(オプション)が作成されます。

データ・ロードのルールを実行するときには、いくつかのオプションがあります。

注意:

これら両方のオプションを選択するのは、ソース・システム内のデータが変更され、かつ、データをターゲット・アプリケーションに直接エクスポートする必要がある場合のみにしてください。

ファイルベースのソース・システムにデータ・ロードのルールを送信するには:

  1. 「ワークフロー」タブの「データ・ロード」で、「データ・ロード・ルール」を選択します。

  2. 「データ・ロード・ルール」で、データ・ロード・ルールを選択します。

  3. 「実行」をクリックします。

    データ・ルールがFinancial Managementターゲット・アプリケーションに対して実行されると、ソースの為替レートがFDMEEインタフェース表AIF_HS_EXCHANGE_RATESに対してのみ移入されます。Financial Managementのコア為替レート表は更新されていません。

  4. 「ルールの実行」で、ソース・システムのデータまたはメタデータ(あるいはその両方)を抽出してターゲット・アプリケーションにプッシュするには、「ソースからインポート」を選択してから、「開始期間」「終了期間」を選択します。

    ヒント:

    FDMEEの外部のユーティリティを使用して、ステージング表内のデータを参照できます。エクスポートされたデータを確認した後、FDMEEに戻って変更を加え、ルールを再度実行できます。ステージング表内の情報がターゲット・アプリケーションにエクスポートする必要があるデータである場合、ルールを再実行し、「ターゲットにエクスポート」を選択できます。ステージング表の詳細は、ソースからインポートに使用されるステージング表を参照してください。

  5. インポートされたすべてのソース・データを現在のマッピング表を使用して再マップし、すべての論理勘定科目を再作成するには、「再計算」を選択します。

  6. データをターゲット・アプリケーションにエクスポートするためのエクスポート・ファイルを作成するには、「ターゲットにエクスポート」を選択します。

  7. 「開始期間」で、ソース・システムからデータをインポートするPOVの開始期間を選択します。

  8. 「終了期間」で、ソース・システムからデータをインポートするPOVの終了期間を選択します。

    次の手順9および10は、ルール定義でロードするファイル名を指定しない場合にのみ実行します。

  9. ファイルベースのソース・システムの場合、「ファイル名」にソース・システムのファイル名を指定します。

    ファイルを参照するには、「選択」を選択してファイルにナビゲートするか、「選択」画面の「ダウンロード」または「アップロード」をクリックします。

  10. ファイルベースのソース・システムの場合、「ファイル名の接尾辞タイプ」で、ファイル名の後に期間名と期間キーのどちらを付けるかを選択します。

    • 期間キー — 期間の一意識別子。期間キーは日付値です。ファイル名の接尾辞タイプが期間キーの場合、「期間キーの日付フォーマット」フィールドで日付フォーマットを指定します。

    • 期間名 — 期間の2つ目の識別子です。値は一意で、英数字を含むことができます。

      注意:

      バッチ・スクリプトで使用する場合、期間名にスペースを含めることはできません。

  11. ファイル・ベースのソース・システムの場合、期間キー接尾辞が選択されると、「期間キーの日付フォーマット」で日付フォーマットを指定します。

  12. ファイルベースのソース・システムの場合、「インポート・モード」でデータのロード方法を選択します。

    使用可能なロード方法:

    • 追加 — POVの既存の行は変わらず、新しい行がPOVに追加されます(つまり、TDATASEGに新しい行が追加されます)。

      たとえば、最初のロードに100行、次のロードに50行が含まれるとします。この場合、FDMEEは50行をTDATASEGに追加します。このロードの後で、POVの行の合計は150です。

    • 置換 — POVの行をロード・ファイルの行で置き換えます(つまり、TDATASEGの行が置換されます)。

      たとえば、最初のロードに100行、次のロードに70行が含まれるとします。この場合、FDMEEはまず100行を削除してから、70行をTDATASSEGにロードします。このロードの後で、POVの行の合計は70です。

  13. 「エクスポート・モード」で、選択します

  14. 「実行」をクリックします。

    「実行」をクリックすると、ドリル・スルー・パスを保護するため、ルールが更新できないようにロックされます。ルールのステータスを確認するには、データ・ロードのルール・ステータスの確認を参照してください。

Planningシステムにデータ・ロードのルールを送信するには:

  1. 「ワークフロー」タブの「データ・ロード」で、「データ・ロード・ルール」を選択します。

  2. 「データ・ロード・ルール」で、データ・ロード・ルールを選択します。

  3. 「実行」をクリックします。

    データ・ルールがFinancial Managementターゲット・アプリケーションに対して実行されると、ソースの為替レートがFDMEEインタフェース表AIF_HS_EXCHANGE_RATESに対してのみ移入されます。Financial Managementのコア為替レート表は更新されていません。

  4. 「ルールの実行」で、ソース・システムのデータまたはメタデータ(あるいはその両方)を抽出してターゲット・アプリケーションにプッシュするには、「ソースからインポート」を選択してから、「開始期間」「終了期間」を選択します。

    ヒント:

    FDMEEの外部のユーティリティを使用して、ステージング表内のデータを参照できます。エクスポートされたデータを確認した後、FDMEEに戻って変更を加え、ルールを再度実行できます。ステージング表内の情報がターゲット・アプリケーションにエクスポートする必要があるデータである場合、ルールを再実行し、「ターゲットにエクスポート」を選択できます。

  5. インポートされたすべてのソース・データを現在のマッピング表を使用して再マップし、すべての論理勘定科目を再作成するには、「再計算」を選択します。

  6. データをターゲット・アプリケーションにエクスポートするには、「ターゲットにエクスポート」を選択します。

  7. 「開始期間」で、ソース・システムからデータをインポートするPOVの開始期間を選択します。

  8. 「終了期間」で、ソース・システムからデータをインポートするPOVの終了期間を選択します。

  9. 「インポート・モード」で、期間全体のデータをすべて一度に抽出するモードか、期間中にデータを徐々に抽出するモードのいずれかを選択します。

    3つのデータ抽出タイプ:

    注意:

    スナップショット・インポート・モードは、SAPおよびJD Edwardsソース・システムからデータを抽出できる唯一の方法です。

    • スナップショット - 期間全体について選択したソース・セットをすべて抽出します

      スナップショット・モードの次の動作に注意してください:

      • 選択した期間のソース・データが実行されていない場合、データはソースから抽出されます。

      • 選択した期間のソース・データが実行されている場合、データはソースからではなく、FDMEEステージング表から抽出されます。これは、ユーザーに同じERPソースから抽出するロケーションが2つある場合、データはソースから1回のみ(初回のみ)抽出されるということです。

        たとえば、選択した期間のデータをEBSからFinancial Managementにロードしたが、同じソースおよび期間についてARMへの統合を実行する場合、データはソースから初回のみ抽出されるため、インタフェース表のデータを使用します。この結果、その後のデータ・ロードのパフォーマンスが大幅に向上します。最初の抽出に最も時間がかかり、その後の抽出は速くなります。

    • 増分 - 前のデータ抽出後に追加されたレコードを抽出します

    • 完全リフレッシュ - ソース・システムからのクリーン抽出を実行し、その結果、指定したソース元帳(またはビジネス・ユニット)およびソース期間の、該当するFDMEEステージング表内の既存のデータ行をクリアします。

      注意:

      インポート・モードのオプション(スナップショット、増分および完全リフレッシュ)は、標準インポート・フォーマットを使用するロケーションでデータ・ルールに対してのみ適用できます。ソース・アダプタ・インポート・フォーマットが設定されたロケーションのデータ・ルールでは、常に完全データ抽出(完全リフレッシュに類似)が実行され、データは直接TDATASEG_T表に移入されます。

  10. 「エクスポート・モード」で、データをエクスポートするモードを選択します:

    PlanningおよびEssbaseで使用可能なエクスポート・モード:

    • データの保管 - ソースまたはファイルのデータをターゲット・アプリケーションに挿入します。これによって、現在存在する値が置換されます。

    • データの追加 - ソースまたはファイルの値を、ターゲット・アプリケーションに存在する値に追加します。たとえば、ソースに100があり、ターゲットに200がある場合、結果は300になります。

    • データの削除 - ソースまたはファイルの値を、ターゲット・アプリケーションに存在する値から引きます。たとえば、ターゲットに300があり、ソースに100がある場合、結果は200になります。

    • すべてのデータを上書き - ターゲットのすべてのデータをクリアしてから、ソースまたはファイルからロードします。たとえば、Planningアプリケーションに1年分のデータがある場合に1か月分のみをロードするとき、このオプションを使用すると、1年分すべてが消去されてからロードが実行されます。

    Hyperion Financial Managementで使用可能なエクスポート・モード:

    • マージ - アプリケーション内のデータをロード・ファイル内のデータで上書きします。データ・ファイルとアプリケーションに視点がある場合は、アプリケーションにある各視点のデータが、データ・ファイルの値で上書きされます。

      注意:

      データ・ロード・ファイルに、同じ視点のファイルの複数の値が含まれている場合は、最後の値のみがロードされます。

      注意:

      データ・ロード・ファイルによって変更されていないアプリケーションのデータはアプリケーションに残ります。

    • 累計 - アプリケーション内のデータをロード・ファイル内のデータで累計します。データ・ファイルの一意の視点ごとに、ロード・ファイルの値がアプリケーションの値に加算されます。

    • 置換 - アプリケーション内のデータをロード・ファイル内のデータで置換します。「置換」オプションでは、データ・ファイル内のシナリオ、年、期間、エンティティおよび値の一意の組合せごとに、アプリケーションのすべての勘定科目値がクリアされ、データ・ファイルから値がロードされます。

    • セキュリティを基準にして置換 - アクセス権のあるメンバーのみがロードされる置換モードでデータ・ロードを実行します。このオプションにより、アクセス権のない勘定科目がある場合も、置換モードでデータ・ロードを実行できます。サブキューブの期間に対して「クリア」操作を行うと、アクセス権のあるセルのみがクリアされます。データ、セル・テキストおよびライン・アイテムの詳細はクリアされますが、セルの添付ファイルはクリアされません。

  11. 「実行」をクリックします。

    「実行」をクリックすると、ドリル・スルー・パスを保護するため、ルールが更新できないようにロックされます。ルールのステータスを確認するには、データ・ロードのルール・ステータスの確認を参照してください。