Essbaseサーバー・カーネルは、次の場合に致命的なエラーが発生したと判断します:
カーネルで致命的なエラーが検出されると、シャット・ダウンしてから再起動して、それ自体の再初期化とデータベース・リカバリの続行が試みられます。復元が始まると、Essbaseで次のようなエラー・メッセージが表示されます:
1080022 Reinitializing the Essbase Kernel for database
dbname
due to a fatal error...
このメッセージに続いて、データベースのリカバリに関する次のような情報メッセージが表示されます:
1080028 Performing transaction recovery for database
dbname
during fatal error processing.
このようなメッセージが表示された場合、カーネルはシャット・ダウンされ、再起動が試みられています。Essbaseサーバー・ログを確認し、再初期化メッセージが生成される直前にEssbaseで致命的なエラー・メッセージが発行されたかどうか確認してください。Essbaseサーバー・ログおよびアプリケーション・ログの使用を参照してください。
カーネルで致命的なエラーが検出された場合、通常はその致命的なエラーの発生時にアクティブだった処理を再開する必要があります。その処理が計算またはデータ・ロードであった場合は、処理が中断されたところから続行できる場合もあります。Essbaseサーバー・ログを確認して、Essbaseの処理がどこまで行われたかを確認してください。不確かな場合は、処理を再開してください。サーバーの中断が発生した場合に予測される結果を参照してください。
カーネルで重大なエラーが検出されていなかった場合には、ソフトウェア・プロバイダの技術サポート部門に問い合せて、カーネルのシャット・ダウンと再起動の原因を特定してください。
Essbaseサーバー・ログのコンテンツについての説明は、Essbaseサーバー・ログのコンテンツを参照してください。エラーが発生したコンポーネントの特定の詳細は、Essbaseサーバー・ログおよびアプリケーション・ログのメッセージのカテゴリを参照してください。
レポートを実行するときは、レポート・スクリプト内のメンバー名をデータベース・アウトライン内のメンバー名に必ず一致させてください。レポート・エクストラクタで一致するメンバー名を検出できない場合は常に、エラーが表示されます。レポートの処理を続行する前に、レポート・スクリプト内の名前を修正する必要があります。
割り当てられているサーバー・スレッド・リソースよりも多くのレポートを並行して実行しようとすると、サーバー・コンピュータがフリーズする場合があります。
複数のレポート・スクリプトの実行中にサーバーがフリーズした場合は、サーバー上のessbase.cfgファイルの構成ファイル設定SERVERTHREADSの値を確認してください。実行中の各レポートには、少なくとも1つのスレッドが存在している必要があります。たとえば、22個のレポートを実行している場合、SERVERTHREADSの値は少なくとも22である必要があります。
パーティション、通貨換算およびデータ・ロードに関する章には、基本的なトラブルシューティングの情報が記載されています。
バックアップからの復元の詳細は、『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』を参照してください。
特定のエラー・メッセージの詳細は、『Oracle Essbaseエラー・メッセージ・リファレンス』を参照してください。
エラーと例外の詳細は、Essbaseログの使用を参照してください。