Essbaseアプリケーション、データベース、次元、メンバーおよび別名の命名規則

この項の内容:

アプリケーションとデータベースの命名規則

次元、メンバーおよび別名の命名規則

計算スクリプト、レポート・スクリプト、式、フィルタ、代替変数値および環境変数値での命名規則

Essbaseシステム定義の次元名およびメンバー名のリスト

MaxL DDL予約語のリスト

アプリケーションとデータベースの命名規則

アプリケーションとデータベースの命名を行うときは、次のルールに従います:

  • 非Unicodeモードのアプリケーションとデータベースの命名では8バイト以下の文字列を使用します。

  • Unicodeモードのアプリケーションとデータベースの命名では30文字以下の文字列を使用します。

  • 名前ではスペースを使用しないでください。

  • 名前の中で表254にリストされている文字を使用しないでください:

    表 254. アプリケーション名とデータベース名で制限される文字のリスト

    文字

    説明

    *

    アスタリスク

    []

    大カッコ

    :

    コロン

    ;

    セミコロン

    ,

    カンマ

    =

    等号

    >

    大なり記号

    <

    小なり記号

    .

    ピリオド

    +

    プラス符号

    ?

    疑問符

    "

    二重引用符

    '

    一重引用符

    /

    スラッシュ

    \

    円記号(バックスラッシュ)

    |

    垂直棒

     

    タブ

  • データベース名には、次のものは使用しないでください:

    • 文字列drxxxxxx (大文字と小文字を区別しません)

    • 予約語Replay

  • 集約ストレージ・データベースの場合は、アプリケーション名またはデータベース名に次の語を使用しないでください:

                DEFAULT
    LOG
    METADATA
    REPLAY
    TEMP
             

アプリケーション名とデータベース名では、大文字と小文字は区別されません。ただし、大文字と小文字を区別するファイル・システムでは、アプリケーション名やデータベース名は、入力したとおりに作成されます。したがって、大文字と小文字を区別するファイル・システムでアプリケーションとデータベースを作成、名前変更またはコピーしたとき、Essbaseでは、同じ名前で大文字と小文字の使用が異なるアプリケーション名やデータベース名が使用できないようになっています。たとえば、すべて大文字のアプリケーション名(NEWAPP)を作成した場合、同じ名前を持つアプリケーションは作成できませんが、名前に大文字と小文字が混在するアプリケーション(Newapp)は作成できます。また、アプリケーションおよびデータベース・ファイルをあるコンピュータから別のコンピュータに手動でコピーするときは、そのアプリケーションとデータベースのディレクトリ名の大文字と小文字を、両方のコンピュータで同じように使用する必要があります。

次元、メンバーおよび別名の命名規則

データベース・アウトライン内の次元、メンバー、別名の命名では、次の規則に従います:

  • 非Unicodeモードの次元、メンバーまたは別名に名前を付ける場合は、80バイトまでの名前を使用する。

  • Unicodeモードの次元、メンバーまたは別名に名前を付ける場合は、80文字までの名前を使用する。

  • 名前では、大文字と小文字の区別を有効にしていない場合には、大文字と小文字は区別されません。

    Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「アウトライン・プロパティの設定」を参照してください。

  • 大文字と小文字の区別が有効な場合でも、重複メンバー名が有効な集約ストレージ・アウトラインで、大文字と小文字のみに違いのある同じ名前を次元に使用しないでください。たとえば、2つの次元に「Product」と「product」という名前を付けることはできません。

  • 次元、メンバーまたは別名の中に、二重引用符(" ")、大カッコ([ ])またはタブを使用しないでください。

  • 次元名またはメンバー名の先頭に、表255にリストする文字を使用しないでください:

    表 255. 次元、メンバーおよび別名で制限される文字

    文字

    説明

    @

    アット・マーク

    \

    円記号(バックスラッシュ)

    { }

    中カッコ

    ,

    カンマ

    -

    ダッシュ、ハイフンまたはマイナス

    =

    等号

    <

    小なり記号

    ()

    丸カッコ

    .

    ピリオド

    +

    プラス符号

    '

    一重引用符

    _

    アンダースコア

    |

    垂直棒

  • 名前の先頭または末尾にスペースを入れないでください。Essbaseではこのようなスペースは無視されます。

  • 次の語は、次元名、メンバー名または別名には使用しないでください:

    • 計算スクリプトのコマンド、演算子およびキーワード

    • レポート・ライター・コマンド

    • 関数名と関数引数。

    • 他の次元の名前、他のメンバーの名前(メンバーが共有でない場合)、世代名、レベル名およびデータベースでの別名

    • 次の語:

                        ALL
      AND
      ASSIGN
      AVERAGE
      CALC
      CALCMBR
      COPYFORWARD
      CROSSDIM
      CURMBRNAME
      DIM
      DIMNAME
      DIV
      DYNAMIC
      EMPTYPARM
      EQ
      EQOP
      EXCEPT
      EXP
      EXPERROR
      FLOAT
      FUNCTION
      GE
      GEN
      GENRANGE
      GROUP
      GT
      ID
      IDERROR
      INTEGER
      LE
      LEVELRANGE
      LOOPBLOCK
      LOOPPARMS
      LT
      MBR
      MBRNAME
      MBRONLY
      MINUS
      MISSING
      MUL
      MULOP
      NE
      NON
      NONINPUT
      NOT
      OR
      PAREN
      PARENPARM
      PERCENT
      PLUS
      RELOP
      SET
      SKIPBOTH
      SKIPMISSING
      SKIPNONE
      SKIPZERO
      TO
      TOLOCALRATE
      TRAILMISSING
      TRAILSUM
      UMINUS
      UPPER
      VARORXMBR
      XMBRONLY
      $$$UNIVERSE$$$
      #MISSING
      #MI
                     

動的時系列メンバーの命名規則

動的時系列メンバーを使用可能にしている場合は、次の関連する世代名は使用しないでください:

  • 履歴

  • 季節

  • 期間

  • 四半期

属性計算次元のメンバー名の命名規則

属性次元(および属性計算次元)が含まれる一意のメンバー・アウトラインでは、属性計算次元のデフォルト名を変更する場合を除き、次の名前を使用しないでください:

  • 合計

  • カウント

  • 最小

  • 最大

  • 平均

アウトラインが重複メンバー・アウトラインとしてタグ付けされている場合、デフォルト名を使用して他の基本メンバーまたは属性メンバーに名前を付けます。

属性計算次元のメンバー名の変更を参照してください。

計算スクリプト、レポート・スクリプト、式、フィルタ、代替変数値および環境変数値での命名規則

代替変数値、環境変数値、計算スクリプト、レポート・スクリプト、フィルタ定義、パーティション定義または式では、次のような場合に、MDXステートメントで使用する場合はメンバー名を大カッコ([ ])で囲み、それ以外で使用する場合は引用符(" ")で囲む必要があります:

  • 名前が1つ以上の数字で始まる場合(たとえば、100)。

  • 名前に、表256にリストするスペースまたは文字が含まれる場合:

    表 256. メンバー名を囲む必要のある文字

    文字

    説明

    &

    アンパサンド

    *

    アスタリスク

    @

    アット・マーク

    \

    円記号(バックスラッシュ)

    { }

    中カッコ

    :

    コロン

    ,

    カンマ

    -

    ダッシュ、ハイフンまたはマイナス

    !

    感嘆符

    =

    等号

    >

    大なり記号

    <

    小なり記号

    ()

    丸カッコ

    %

    パーセント記号

    .

    ピリオド

    +

    プラス符号

    ;

    セミコロン

    /

    スラッシュ

    ~

    チルド

計算スクリプトと式では、Essbaseキーワードでもあるメンバー名を、ブロック・ストレージ・データベースでは引用符(" ")、集約ストレージ・データベースでは大カッコ([ ])で囲む必要があります:

      BEGIN
DOUBLE 
ELSE
END
FUNCTION
GLOBAL
IF
MACRO
MEMBER
RANGE
RETURN
STRING
THEN
   

Essbaseシステム定義の次元名およびメンバー名のリスト

属性次元を使用する際、Essbaseでは次の次元名およびメンバー名が作成されます:

属性次元のメンバー名:

  • TRUE

  • FALSE

次元名: 属性計算

属性計算次元のメンバー名:

  • 合計

  • カウント

  • 最小

  • 最大

  • 平均

属性計算次元のメンバー名の命名規則を参照してください。

MaxL DDL予約語のリスト

『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』の、予約語リストに関する項を参照してください。