1006002 - 1006057: データ・キャッシュのメッセージ

表4にデータ・キャッシュのエラー・メッセージと情報メッセージを示します。

表 4. データ・キャッシュのメッセージ1006002 - 1006057

メッセージ番号

メッセージ

考えられる原因

考えられる解決策

1006002

ページ・ファイルに情報を保管できません

ページ・ファイルにデータを保管するには、Essbaseのディスク・スペースが不十分です。

可能であれば、さらにディスク・スペースを追加します。ディスク・スペースを追加できない場合は、ディスク・ボリュームのスパンを検討します。

計算などの操作が完了しなかった場合は、回復手順を実行します。

データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006004

ページ・ファイルから情報を読み取れません

Essbaseでページ・ファイルを読み取れません。

ハードウェアに問題はありませんか?Windowsイベント・ログを確認します。これを行う方法がわからない場合は、Windowsのドキュメンテーションを参照してください。

インデックスおよびページ・ファイルは破損していませんか?ESSCMDでVALIDATEコマンドを発行して、これらを確認します。インデックスおよびページ・ファイルが破損している場合は、次の手順を実行します:

  1. 一時ファイルを削除します。一時ファイルには次のものが含まれています:

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.inn

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/essxxxxx.inn

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/essxxxxx.pan

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.otn

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.esn

    • ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.tcu

  2. Essbaseサーバーを再起動します。

  3. データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006006

ブロックをメモリーに移動できませんでした。データ・キャッシュが小さすぎます。データ・キャッシュ・サイズを大きくしてください。

Essbaseでそのメモリーにブロックを保管できません。

密/疎構成を変更して、ブロック・サイズを小さくします。

データ・キャッシュ・サイズを少なくとも100ブロックまで増やします。

サーバー・コンピュータのメモリーを増やします。

データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006010

無効なブロック・ヘッダー: ブロックの数が一致しません

Essbaseで、ブロック・ヘッダーがブロックの数に一致しません。データベースが破損している可能性があります。停電などの異常事象によりEssbaseが不正にシャット・ダウンされたため、破損した可能性があります。

データベースを修復するには、次の手順を実行してください:

  1. Essbaseサーバーを停止します。

  2. ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.indファイルを削除します。

  3. Essbaseサーバーを起動します。

  4. アプリケーションを起動します。

  5. データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006015

データ・バッファ・キャッシュを割り当てるためのメモリーが足りません。operationは中止されました

メモリーが足りないため、Essbaseでリストされた操作を実行できません。

問題を解決するには、次のいずれかを試してください。問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

  • サーバー・コンピュータ上の物理メモリーを確認します。Windows環境の場合、1つのデータベースに推奨される最小メモリーは64 MBです。UNIX環境の場合、1つのデータベースに推奨される最小メモリーは128 MBです。引き続きエラーが発生する場合は、サーバー・コンピュータにより多くのメモリーを追加します。

  • UNIXコンピュータの場合、ユーザー制限プロファイルを確認します(ユーザー制限プロファイルの確認を参照してください)。

  • データベースのブロック・サイズを確認します。必要に応じて、ブロック・サイズを小さくします。

  • データ・キャッシュの設定を確認します。必要に応じて、データ・キャッシュのサイズを大きくします。

  • Essbaseサーバーを再起動します。

  • サーバー・コンピュータを再起動します。

1006016

無効なブロック・ヘッダー: 不正なブロック・タイプです

Essbaseでブロック・ヘッダーを読み取れません。データベースが破損している可能性があります。停電などの異常事象によりEssbaseが不正にシャット・ダウンされたため、破損した可能性があります。

データベースを修復するには、次の手順を実行してください:

  1. Essbaseサーバーを停止します。

  2. ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.indファイルを削除します。

  3. Essbaseサーバーを起動します。

  4. アプリケーションを起動します。

  5. データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006023

データ・キャッシュがいっぱいです。データベースdatabaseNameのデータ・キャッシュ・サイズを大きくしてください。

データ・キャッシュがいっぱいでした。

データ・キャッシュ・サイズを少なくとも100ブロックまで増やします。

必要に応じて、ブロック・サイズを小さくします。

十分なメモリーがあることを確認します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006025

データ・キャッシュ・サイズ==> numberバイト、numberデータ・ページ

データ・キャッシュのサイズとデータ・ページの数。

該当なし

1006026

データ・ファイル・キャッシュ・サイズ==> numberバイト、numberデータ・ファイル・ページ

データ・ファイル・キャッシュのサイズとデータ・ファイル・ページの数。

該当なし

1006027

データ・キャッシュ・ページを物理メモリーにロックしています。

Essbaseにより、データ・キャッシュ・ページが物理メモリーにロックされています。

該当なし

1006028

物理メモリー不足のためキャッシュ・メモリーのロックをオフにします。仮想メモリーを使用してデータ・キャッシュの残りを割り当てています。

Essbaseにより物理メモリーがすべて消費されてしまったため、現在は仮想メモリーを使用しています。

物理メモリーを使用する場合は、コンピュータに物理メモリーを追加します。

1006029

権限不足のためキャッシュ・メモリーのロックをオフにしています。仮想メモリーを使用してデータ・キャッシュの残りを割り当てています。

キャッシュ・メモリーのロックを使用するには、権限が不十分です。

UNIXの場合は、ルート権限を持っていることを確認します。オペレーティング・システムのドキュメンテーションを参照してください。

Windowsの場合は、SE_INC_BASE_PRIORITY_NAME権限を持っていることを確認します。AdministratorsおよびPower Usersグループのユーザーは、通常はこの権限を持っています。オペレーティング・システムのドキュメンテーションを参照してください。

1006030

データ・ファイル・ページをキャッシュへ移動できませんでした。データ・ファイル・キャッシュが小さすぎます。データ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくしてください。

Essbaseで、データ・ファイル・ページをデータ・ファイル・キャッシュに格納できません。

データ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくします。問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006031

データ・ファイル・キャッシュがいっぱいです。データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくしてください。

リストされたデータベースのデータ・ファイル・キャッシュがいっぱいでした。

データ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくします。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006032

保管済論理データ・ブロックのサイズnumberは無効です。

Essbaseでデータ・ブロックを読み取れません。データベースが破損している可能性があります。停電などの異常事象によりEssbaseが不正にシャット・ダウンされたため、破損した可能性があります。

データベースを修復するには、次の手順を実行してください:

  1. Essbaseサーバーを停止します。

  2. ARBORPATH/app/appName/databaseName/databaseName.indファイルを削除します。

  3. Essbaseサーバーを起動します。

  4. アプリケーションを起動します。

  5. データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006034

データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・キャッシュ・ページのスワップを待機しています。データ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくすればパフォーマンスが向上する可能性があります。

Essbaseでページをメモリーにスワップしています。

該当なし

スワップを減らしてパフォーマンスを向上させるには、データ・ファイル・キャッシュ・サイズを大きくします。

1006035

エラーerrorNumberが見つかりました(データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・キャッシュ・フラッシュの完了を待機している間)。

 

Oracleサポートに連絡してください。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006036

データベースdatabaseNameのデータ・キャッシュ出力転送バッファは使用できません。

 

Oracleサポートに連絡してください。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006037

データベースdatabaseNameのデータ・ページ移動を待機している間にエラーが見つかりました。

 

Oracleサポートに連絡してください。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006039

データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・ページ移動を待機している間にエラーが見つかりました。

 

Oracleサポートに連絡してください。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006040

データベースdatabaseName内のデータ・ブロックをディスクにフラッシュすることができません。

 

Oracleサポートに連絡してください。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006041

ファイルfileNameからの読取り、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006042

ファイルfileNameからの読取りの完了、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006043

ファイルfileNameへの書込み、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006044

ファイルfileNameへの書込みの完了、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006045

エラーerrorNumberが見つかりました(データベースdatabaseNameのデータ・ファイルの作成または拡張を試行している間)。

Essbaseでページ・ファイルのサイズを大きくできません。

可能であれば、さらにディスク・スペースを追加します。ディスク・スペースを追加できない場合は、ディスク・ボリュームのスパンを検討します。

計算などの操作が完了しなかった場合は、回復手順を実行します。

データベースが破損しているかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006046

ファイルfileNameからの読取り、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006047

ファイルfileNameへの書込み、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006048

ファイルfileNameのファイル・ポインタの設定を試行、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006049

ファイルfileName(データベースdatabaseName)のデータ・ファイル名を生成できません。

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006050

トランザクションtransactionNumberに対して、messageText

Essbaseで致命的なエラーが発生しました。

Essbaseサーバーのログで前のメッセージを確認して、Essbaseサーバーがクラッシュした原因を判断します。

問題を解決した後、データベースが破損していないかどうかを確認します(データベース破損の確認を参照してください)。

1006051

データベースdatabaseNameに対し、入力転送バッファおよび出力転送バッファが解放されました。

リストされたデータベースの入力および出力転送バッファは解放されています。

該当なし

1006052

データベースdatabaseNameのデータ・キャッシュ入力転送バッファは使用できません。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。

1006053

データベースdatabaseNameのデータ・ブロックの初期化を待機している間にエラーが見つかりました。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。

1006054

データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・ページの修復を待機している間にエラーが見つかりました。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。

1006055

データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・バッファ・プールへのアクセスを待機している間にエラーが見つかりました。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。

1006056

データベースdatabaseNameのデータ・ファイル・ページの初期化を待機している間にエラーが見つかりました。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。

1006057

データ・ブロック転送に含まれるデータベースdatabaseNameのデータ・ファイル・ページを待機している間に、エラーが見つかりました。

オペレーティング・システムのリソースが不足しています。

Oracleサポートに連絡してください。