共有メンバーへの有効なアクセス権について

共有メンバーに対して直接アクセス権を割り当てることはできません。共有メンバーは、その基本メンバー、親または祖先からアクセス権を継承します。

Planningにより、メンバーのアクセス権継承関係に基づき、最初にユーザー、次にグループ、という順でアクセス権が各レベルで確認されます。複数のアクセス権が存在する場合、最も制限の少ないアクセス権が適用されます(たとえば、書込みアクセスは読取りアクセスより優先されます)。

この例は、「データベースのリフレッシュ」または「データベースの作成」ページで「セキュリティ・フィルタ」および「共有メンバー」オプションが選択されて、データベースがリフレッシュまたは作成された場合に、基本メンバーおよびその共有メンバーへの有効なアクセス権を決定する方法について示します(アプリケーション・データベースの作成とリフレッシュを参照してください)。

サンプルのエンティティ・メンバー

親エンティティ

子エンティティ

米国

 
 

CA (ベース)

 

NY

West

 
 

CA (共有)

 

NV

営業地域1

 
 

CA (共有)

表 20. 共有メンバーへの継承されたアクセス権の例

ケース

アクセス権

基本および共有メンバーCAへの有効なアクセス権

説明

ケース1

CA(ベース) = なし

iDescendants (West) = 読取り

読取り

「読取り」は「なし」よりも制限が少ないため、CAはWestの親から「読取り」アクセス権を継承します。

ケース2

iDescendants (米国) =なし

iDescendants (West) = 読取り

iDescendants (営業地域1) = 書込み

書込み

「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは営業地域1の親から「書込み」アクセス権を継承します。

ケース3

iDescendants (米国) = 書込み

iDescendants (West) = なし

iDescendants (営業地域1) = 読取り

書込み

「書込み」は「読取り」および「なし」よりも制限が少ないため、CAは米国の親から「書込み」アクセス権を継承します。