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Oracle® Enterprise Manager Ops Centerリリース・ノート
12c リリース1 (12.1.3.0.0)
B71917-02
 

 

Oracle® Enterprise Manager Ops Center

リリース・ノート

12cリリース1 (12.1.3.0.0)

B71917-02(原本部品番号:E25144-06)

2013年3月

Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、データ・センター内の物理および仮想のオペレーティング・システム、サーバー、ネットワーク・デバイスおよびストレージ・デバイス(アセット)を管理するためのオラクル社の包括的なシステム管理ソリューションです。Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、検出と管理の機能を使用して、データ・センターのアセットをOracle Enterprise Manager Ops Centerの管理対象アセットのリストに追加できます。1つ以上のデータ・センター内の物理および仮想の管理対象アセットを、そのアセットの場所に関係なく、1つのコンソールからプロビジョニング、更新(パッチ適用)、監視および管理できます。

このリリース・ノート・ドキュメントは、Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)とバンドルされているドキュメントの1つです。このドキュメントには、リリースに関する情報と、Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)のインストールに役立つ手順を記載しています。

このドキュメントには、Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)に関連する次の情報を記載しています。

1 インストール・ドキュメントの場所

次のドキュメントは、Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)のインストールまたはこのリリースへのアップグレードに関連するドキュメントです。

これらのドキュメントはいずれも、次のURLにあるOracle Enterprise Manager Ops Centerドキュメント・ライブラリからダウンロードできます。

http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/index.htm

  • 『Oracle Enterprise Manager Ops Centerリリース・ノート 12C リリース1 (12.1.3.0.0)』(このドキュメント): このドキュメントでは、ソフトウェアをインストールおよびアンインストールするための他のドキュメントへのリンクを提供しています。また、インストールおよびインストール後の構成に関連する既知の問題のリストも記載しています。

  • Oracle Enterprise Manager Ops Center Readme 12c リリース1 (12.1.3.0.0): このドキュメントでは、ソフトウェアのインストール手順を示しています。

  • 『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Oracle Solaris Operating System 12c リリース1 (12.1.3.0.0)』: このドキュメントでは、Oracle SolarisシステムへのOracle Enterprise Manager Ops Centerのフレッシュ・インストールを実行する手順を詳しく説明しています。

  • 『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Linux Operating Systems 12c リリース1 (12.1.3.0.0)』: このドキュメントでは、Oracle LinuxまたはRed Hat Enterprise LinuxシステムへのEnterprise Manager Ops Centerのフレッシュ・インストールを実行する手順を詳しく説明しています。

  • 『Oracle Enterprise Manager Ops Center管理ガイド 12c リリース1 (12.1.3.0.0)』: このドキュメントでは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerを管理およびアンインストールする手順を示しています。

2 このリリースの新機能

Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)には、複数の新機能および拡張機能が組み込まれています。

詳細は、このリリースのOracle Enterprise Manager Ops Centerの新機能を参照してください。

3 ソフトウェアの取得

この製品は、次のURLにあるOracle Technology Networkからダウンロードしてインストールできます。

http://www.oracle.com/technetwork/oem/ops-center/index.html

4 前提条件

Oracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアをインストールする前に、サイトを準備する必要があります。インストール前の手順の概要の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Oracle Solaris Operating System』または『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Linux Operating Systems』を参照してください。

これらのドキュメントには、次のURLにあるOracle Enterprise Manager Ops Centerドキュメント・ライブラリからアクセスできます。

http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=oc121

5 Oracle Enterprise Manager Ops Center 12cリリース1 (12.1.3.0.0)のインストール

インストールおよびインストール後の構成の手順は、『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Oracle Solaris Operating System』または『Oracle Enterprise Manager Ops Centerインストレーション・ガイドfor Linux Operating Systems』を参照してください。

6 既知の問題

この項では、Oracle Enterprise Manager Ops Centerに関連する問題について説明します。次のカテゴリに分類されています。

6.1 Oracle Solaris 11.1のプロビジョニングに必要な手順

既存の環境でOracle Solaris 11.1をプロビジョニングする場合、環境が次の要件を満たしていることを確認する必要があります。

表1に、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリおよびプロキシ・コントローラのオペレーティング・システムに基づいてプロビジョニングできるOracle Solaris 11オペレーティング・システムのバージョンを示します。

表1 Oracle Solaris 11 OSのバージョン

ライブラリ プロキシ・コントローラOS サポートされる内容 プロビジョニングされるOS

Oracle Solaris 11および11.1

Oracle Solaris 11.1

ベア・メタル、制御ドメイン3.0およびゲスト

Oracle Solaris 11.1

Oracle Solaris 11

Oracle Solaris 11

ベア・メタル、制御ドメインおよびゲスト

Oracle Solaris 11

Oracle Solaris 11および11.1

Oracle Solaris 11

ベア・メタル、制御ドメイン2.2およびゲスト

Oracle Solaris 11

Oracle Solaris 11

Oracle Solaris 11.1

サポートなし

なし


既存のOracle Solaris 11エンタープライズ・コントローラ/プロキシ・コントローラで、Oracle Solaris 11のプロビジョニングを完了し、プロキシ・コントローラ・システムをOracle Solaris 11.1にアップグレードしてOracle Solaris 11.1リリースをライブラリにすでに追加した場合、Oracle Solaris 11.1をプロビジョニングするには、次の手順を実行しておく必要があります。

プロキシ・コントローラで、以前にOracle Enterprise Manager Ops Centerで作成されたすべてのinstalladmサービスを手動で削除します。

/usr/sbin/installadm delete-service -r -y <hostname>_oc_solaris_i386
/usr/sbin/installadm delete-service -r -y <hostname>_oc_solaris_sparc

12.1.2.0.0へのアップグレードの一部としてエンタープライズ・コントローラをまだ再起動していない場合は、useMSRcacheを一時的に無効にしてOSPキャッシュをリフレッシュし、最新のグループおよびLDomバージョンを表示して選択します。「Administration」セクションに移動して「Configuration」タブを選択します。「OS Provisioning」サブシステムを選択し、useMSRcacheの値を「false」に設定します。新しいコンテンツを使用するように既存のOSプロビジョニング・プロファイルを更新するか、OSプロビジョニング・プロファイルを削除してから再作成した後、useMSRcacheの値を「true」に戻します。

6.2 Oracle Solaris 11.1へのアップグレードに関する問題

Oracle Solaris 11.1はOracle Enterprise Manager Ops Center 12.1.2.0.0でサポートされていますが、それ以前のバージョンのOracle Enterprise Manager Ops Centerではサポートされていません。さらに、Oracle Solaris 11.1に関する問題が原因で、Oracle Solaris 11.1オペレーティング・システムを使用してOracle SPARC T4サーバーでOracle VM Server for SPARCを管理することはできません。

6.2.1 Oracle Solaris 11.1でのOracle Enterprise Manager Ops Center 12.1.1.0.0の使用

Oracle Enterprise Manager Ops Center 12.1.1.0.0またはそれ以前を使用している場合、Oracle Solaris 11.1はサポートされていないため、OSプロビジョニングなどの機能は正常に動作しません。次の手順を実行して、Oracle Solaris 11.1コンテンツが環境で使用されていないことを確認します。

  • Oracle Solaris 11.1オペレーティング・システムで動作するようにプロキシ・コントローラをアップグレードしないでください。

  • 自動同期を構成していない場合は、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリとOracle Solaris 11.1を同期しないでください。

  • 自動同期を構成した場合、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリはOracle Solaris 11.1と自動的に同期されます。Oracle Solaris 11のOSプロビジョニングが使用可能になるように、次の手順を実行してOracle Solaris 11.1コンテンツを削除してください。

    1. エンタープライズ・コントローラのOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリのルート・ディレクトリを指定し、そのディレクトリ内のpublisherフォルダに移動します。

      # svccfg -s pkg/server listprop | grep inst_root
      pkg/inst_root   astring    /var/OCMSR/56a646bc-cd0b-4675-b79c-21acde19ebc1/data
      # cd /var/OCMSR/56a646bc-cd0b-4675-b79c-21acde19ebc1/data/publisher
      
    2. Oracle Solaris 11.1コンテンツがインストールされていることを確認します。

      pkg list -afg solaris entire | grep "175.1"
      entire                                       0.5.11-0.175.1.0.0.24.2    ---
      
    3. エンタープライズ・コントローラMSR内のmanifest全体から、すべてのOracle Solaris 11.1参照を削除します。

      pkgrepo remove -s solaris entire@0.5.11-0.175.1.0.0.24.2
      
    4. 次のパッケージを削除します。

      pkgrepo remove -s solaris group/feature/amp@0.5.11-0.175.1.0.0.24.0
      pkgrepo remove -s solaris group/feature/developer-gnu@0.5.11-0.175.1.0.0.24.0
      

      次のすべてのディレクトリについて同じ手順を繰り返します。

      group/feature/multi-user-desktop             0.5.11-0.175.1.0.0.24.0    ---
      group/feature/storage-avs                    0.5.11-0.175.1.0.0.24.2    ---
      group/feature/storage-nas                    0.5.11-0.175.1.0.0.24.2    ---
      group/feature/storage-server                 0.5.11-0.175.1.0.0.24.2    ---
      group/feature/trusted-desktop                0.5.11-0.175.1.0.0.24.0    ---
      group/system/solaris-auto-install            0.5.11-0.175.1.0.0.24.3    ---
      group/system/solaris-desktop                 0.5.11-0.175.1.0.0.24.3    ---
      group/system/solaris-large-server            0.5.11-0.175.1.0.0.24.3    ---
      group/system/solaris-small-server            0.5.11-0.175.1.0.0.24.3    ---
      install-image/solaris-auto-install           5.11-0.175.1.0.0.24.1736   ---
      
    5. エンタープライズ・コントローラのOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリを再構築します。

      # pkgrepo rebuild -s <root directory for library>
      
    6. エンタープライズ・コントローラのOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリのパッケージのパブリッシャ・サービスを再起動します。

      # svcadm restart pkg/server
      
    7. エンタープライズ・コントローラのOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリをリフレッシュします。

      # pkg refresh --full
      
    8. ユーザー・インタフェースで、useMSRcacheプロパティを「false」に設定します。

      「Administration」セクションに移動して「Configuration」タブを選択します。「OS Provisioning」サブシステムを選択し、useMSRcacheの値を「false」に設定します。

    9. エンタープライズ・コントローラを再起動します。

      # cd /opt/SUNWxvmoc/bin/
      # ecadm stop -w / ecadm start -w
      

6.2.2 Oracle VM Server for SPARCの管理

Oracle Solaris 11.1に関連する問題が原因で、Oracle Solaris 11.1オペレーティング・システムを使用してOracle SPARC T4サーバーでOracle VM Server for SPARCを管理することはできません。オペレーティング・システムをSRU 1以上にアップグレードしてこの問題を解決します。

6.3 システム/ヘッダーがインストールされていないのにIDR107がインストールされている場合、Ops Center ECのインストールが失敗する

パッチidr107がインストールされている場合、Oracle Solaris 11を使用してSuperClusterにエンタープライズ・コントローラをインストールすると失敗します。

これを回避するには、idr107をアンインストールし、システム/ヘッダーをインストールしてから、idr107を再インストールします。

6.4 エージェント・コントローラのアップグレード後もゾーンのアップグレードが必要

エンタープライズ・コントローラ、プロキシ・コントローラおよびエージェント・コントローラのアップグレード後、一部のローカル・ゾーンがアップグレード済として表示されません。

これを回避するには、エージェント・コントローラを再起動します。agentadmコマンドを含むディレクトリに移動します。Oracle Solarisシステムでは、これは/opt/SUNWxvmoc/binディレクトリです。Linuxシステムでは、これは/opt/sun/xvmoc/binディレクトリです。

./agentadm stop

./agentadm start

ゾーンのアップグレードを再試行する方法でも、これを回避できます。

6.5 アップグレードされていないシステムで間違ったエージェント・コントローラのステータスが表示される

以前のバージョンのエージェント・コントローラを使用してアセットを管理した後、エンタープライズ・コントローラをアップグレードすると、ユーザー・インタフェースのOSアセット・サマリーに次のように表示されます。

Agent Managed:No

これを回避するには、エージェント・コントローラをアップグレードして、正しいステータスを表示します。

6.6 リリース11gからリリース12cへのアップグレードでリモート・プロキシ・コントローラのDHCPが保持されない

Proxy Controllerをバージョン11g Update 3からバージョン12c Update 1にアップグレードすると、プロキシ・コントローラのDHCP設定が保持されません。エンタープライズ・コントローラのアップグレード中にDHCP構成ジョブが開始されますが、このジョブによって行われる構成変更はプロキシ・コントローラのアップグレードで保持されません。

これを回避するには、リモート・プロキシ・コントローラのアップグレード後に、DHCP構成ジョブを再実行します。

7 Oracle Enterprise Manager Ops Centerのアンインストール

Oracle Enterprise Manager Ops Centerのコンポーネントはアンインストールできます。アンインストール手順は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center管理ガイド』「アンインストールと構成解除」の章を参照してください。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


Oracle Enterprise Manager Ops Centerリリース・ノート 12c リリース1 (12.1.3.0.0)

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