この項には、次の情報が含まれます。
従来、IT部門には、ハードウェア上でホストされるソフトウェアをインストールおよび構成することが求められていましたが、このハードウェア自体も個別にインストールおよび構成されていました。Oracle Engineered Systemsを使用すると、事前定義されたハードウェアとソフトウェアの組合せが提供されるため、IT部門はこのような負担から解放されます。Oracle Engineered Systemsは、事前に決定した機能、容量およびスケールのレベルに達するよう設計された一体型のハードウェアおよびソフトウェアの完全セットです。特定のサービスを提供することに特化したこの一体型のハードウェアおよびソフトウェアのソリューションという比較的新しい概念により、IT環境のアーキテクチャについて検討する方法が変わります。
インストールや構成に要する負担を減らすのに加えて、Oracle Engineered Systemsにより、コストが大幅に削減されます。これは、Oracle Engineered Systemsが備える多くのメリットの1つです。これよりさらに大きなメリットは、事前定義されたハードウェアおよびソフトウェアによって可能になる最適化です。ハードウェアとソフトウェアが一緒に設計されて完全なシステムが形成されるため、システム全体のパフォーマンスを向上させる機会が複数存在します。また、統一かつ統合されたエンジニアド・システムの監視および管理により、環境全体が簡素化されるため、コストの削減も可能になります。したがって、Oracle Engineered Systemsを使用すると、専用のモジュラ・システムを介してデータ・センター・サービスをより効率的に提供できるようになります。これにより、提供サービスのライフサイクルの購入、デプロイ、構成、監視および管理の全体が大幅に簡素化されます。
クラウド・コンピューティングを全面的に促進する原動力は、特定のサービス(IaaS、PaaSまたはSaaS)をできるかぎり効率的に提供することにあります。したがって、Oracle Engineered Systemsによって効率が向上することにより、これらのサービスはクラウド・コンピューティング環境の構成要素の理想的な候補となります。
クラウド・コンピューティング環境を構築する他に、これらの構成要素を使用すると、クラウドの採用に向けた動きに沿った企業の成熟への道筋をつけるための様々なエンタープライズ・アーキテクチャ要件に対応することもできます。各構成要素は、成熟に関する特定のニーズを満たすために必要に応じて選択できます。このため、これらの構成要素により、究極的にはアーキテクチャ全体の柔軟性が増します。たとえば、アーキテクトは、Exadata Storage ServerおよびSPARC SuperClusterまたはOracle VM Blade Clusterを早い時期に統合してスケーラブルなアーキテクチャへの統合プロセスを開始した後、将来の需要を満たすために後でシステムを拡張するように選択できます。環境全体を標準化されたアーキテクチャにシフトすることにより、将来的にクラウド採用にシフトする可能性や、将来の規模に備えながら従来のエンタープライズ・コンピューティングが継続的に成熟する可能性を広げることができます。
Oracle Exalogic Elastic CloudおよびSPARC SuperCluster T4-4エンジニアド・システムの詳細は、次の各項を参照してください。
Oracle Exalogic Elastic Cloud
Oracle Exalogic Elastic Cloudは、ハードウェアおよびソフトウェア、コンピューティング、ストレージおよびネットワークの完全なスタックで構成されており、これらすべてが最適に連携して機能することにより、Fusion Middlewareを活用するプライベート・クラウドを実現できるよう設計されています。Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Exalogicアプライアンス制御システムの主要部分であり、Exalogicプラットフォームのオペレーティング・システムとして機能します。
SPARC SuperCluster T4-4
SPARC SuperCluster T4-4は、ハードウェアおよびソフトウェア、コンピューティング、ストレージおよびネットワークの完全なスタックで構成されており、これらすべてが最適に連携して機能することにより、データベース、ミドルウェアまたはサード・パーティ・アプリケーションを実行するための統合プラットフォームを提供できるよう設計されています。Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、SPARC SuperClusterと密接に統合されており、ハードウェア管理、プロビジョニングおよび仮想化管理を実現します。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerを使用して、Oracle Engineered Systemsを検出および管理できます。Oracle Enterprise Manager Ops Centerを介して、単一のデータ・センターから複数のエンジニアド・システムを表示し、エンジニアド・システムにアクセスできます。また、同じUIからエンジニアド・システムのアセット、エンジニアド・システムからレポートされたインシデント、およびサービス・リクエストを表示することもできます。エンジニアド・システムを含むすべてのデータ・センター・アセットのレポートを生成できます。
検出および管理プロセスは、次のいずれかの方法を使用して実行します。
アセットはサービス・タグを使用して検索できます。サービス・タグは、製品情報を含む小さいXMLファイルです。Oracleシステムの多くは、サービス・タグが付属しています。ハードウェア・アセットにサービス・タグが設定されている場合は、Find Assetsウィザードを使用してそのアセットを検出できます。この方法を使用すると、アセットが多数でも迅速な検出が可能です。
Find Assetsウィザードでは、IP範囲またはネットワークからサービス・タグを検索し、指定した資格証明を使用してアセットを検出するとともに、検出されたアセットを管理します。
サービス・タグのない製品は、この方法で検出できません。
アセットを検索するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「All Assets」を選択します。
「Actions」ペインで「Find Assets」をクリックします。Find Assetsウィザードが開きます。
「Find Assets Now」を選択し、「Next」をクリックします。
初期の検出が完了したら、管理する各カテゴリ(ハードウェア、オペレーティング・システム、エンジニアド・システム)のアセットを選択し、必要な資格証明を指定します。
注意: ネットワーク範囲を追加する場合、IPアドレス間にスペースを入れずに値を入力してください。start_ip-end_ ipというフォーマットを使用してください。 |
「Finish」をクリックします。アセットの管理ジョブが起動します。
詳細は、「アセットの検出および管理」
を参照してください。
アセットを検出するには、検出プロファイルを作成する必要があります。作成された後、プロファイルを使用して検出ジョブを実行します。
検出プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインで「Plan Management」を選択します。
「Profiles and Policies」で「Discovery」を選択します。
「Actions」ペインで「Create Profile」をクリックします。
検出プロファイルの名前を入力し、タイプとしてOracle Engineered Systemを選択します。「Next」をクリックします。
ターゲット・アセットのサービス・タグ・パラメータを変更している場合には、「Service Tag」のパラメータを入力します。
Service tag passphrase: サービス・タグが暗号化されるように構成した場合に必要です。
Service tag port: サービス・タグがデフォルトの6481以外のポートを使用するように構成した場合に必要です。
Service tag timeout: デフォルト値は20秒です。
ターゲット・アセットの情報を、次のように入力します。
Hostnames or IPs: ホスト名またはIPアドレスをカンマ区切りのリストで入力します。IPの範囲をターゲットに指定する場合には、「IP Ranges」フィールドを使用します。
Network: ホスト名またはIPアドレスが対応する管理対象ネットワーク。これは、検出を正しいプロキシ・コントローラにルーティングするために使用されます。最適なプロキシ・コントローラにジョブをルーティングする場合には、「Automatic」を選択します。自動ルーティングが成功するためには、ターゲットのIPアドレスが既知の1つのネットワークのみに解決される必要があります。
IP ranges: プラス・アイコンをクリックし、1つ以上のIP範囲を追加します。名前、オプションの説明、ネットワーク、およびIP範囲をそれぞれに入力します。特定のホスト名またはIPアドレスをターゲットに指定する場合は、検出プロファイルを実行するときに入力する必要があります。
選択した検出プロファイルごとに資格証明を入力します。
サマリーを表示し、「Finish」をクリックして検出プロファイルを作成します。
検出プロファイルを作成した後、検出ジョブを実行し、エンジニアド・システムのアセットを管理します。これで、既存のプロトコルと資格証明のセットを使用してアセットを検出し、一貫してアセットを管理できます。
未構成のアセットをサービス・プロセッサ構成のために宣言するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「All Assets」を選択します。
「Actions」ペインで「Add Assets」をクリックします。Add Assetsウィザードが開きます。
「Add and manage various types of assets via discovery probes」オプションを選択します。「Discovery profile」ウィンドウが開きます。
検出プロファイルを選択します。
ターゲットのIPアドレス、ホスト名および資格証明を追加または編集します。
「Add Now」をクリックします。
データ・センター・エンタープライズ・コントローラのBUIでエンジニアド・システムのアセットを表示できます。
データ・センター・エンタープライズ・コントローラのBUIでエンジニアド・システムのアセットを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、Oracle Engineered Systemを選択します。
「Engineered System」を選択します。中央のペインに「Dashboard」、「Details」、「Rack Info」、「Incidents」、「Service Request」および「Monitoring」タブが表示されます。
「Dashboard」タブ: 選択したエンジニアド・システムのサマリー、メンバーシップのグラフ、およびシステムのステータスが表示されます。
「Details」タブ: 選択したエンジニアド・システムの名前、説明、マスター・サブネット・マネージャのアドレス、システム内のラック、計算ノード、ストレージ・ノード、スイッチおよびPDUの数が表示されます。
「Incidents」タブ: 選択したエンジニアド・システムからレポートされたインシデントがすべて表示されます。
「Service Request」タブ: 選択したエンジニアド・システムのサービス・リクエストが表示されます。
「Monitoring」タブ: 選択したエンジニアド・システムのアラート監視ルールおよびサービス依存関係が表示されます。
エンジニアド・システムの任意のアセットに対してアクティブな管理アクションを実行するには、「Actions」ペインで「Launch Web Interface」をクリックし、選択したエンジニアド・システムのWebインタフェースを起動します。
リレーされたインシデントは、データ・センター・エンタープライズ・コントローラに接続されたOracle Engineered Systemsからレポートされるデータ・センターのインシデントです。リレーされたインシデントは、表示および削除のみが可能です。これらのインシデントに対してアクションを実行することはできません。
リレーされたインシデントをデータ・センター・エンタープライズ・コントローラから閉じると、インシデントは各エンジニアド・システムでも閉じられます。
データ・センター・インシデントをすべて表示するには、次の手順を実行します。
詳細は、「インシデント」
を参照してください。
Oracle Engineered Systemsに関連するリレーされたサービス・リクエストを表示できます。また、サービス・リクエストをファイリングすることもできます。
リレーされたサービス・リクエストを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Message Center」の下で、「Relayed Service Requests」を選択します。
リレーされたサービス・リクエストがすべて表示されます。リクエストのサマリー、SR番号、シリアル番号、重大度、ステータス、連絡先担当者および最終更新日などの詳細が表示されます。
詳細は、「Oracleサービスとサービス・リクエスト」
を参照してください。
ベースライン・チェックは、1/8ラック、クォータ・ラック、ハーフ・ラック、フル・ラック構成の工場出荷時のデフォルト構成が、通常またはベースライン設定とみなされるOracle Enterprise Manager Ops Centerエンジニアド・システム内の機能です。アセットが検出され、ラックに関連付けられている場合、この設定が工場出荷時のデフォルト構成と比較されます。不一致がある場合、ベースライン・チェックにより、ローカル構成が工場出荷時のデフォルト構成と異なるラック内のスロットに疑問符が付けられます。
疑問符にカーソルを置くと、アセットの欠落、アセットの不一致または不明なアセットなどの警告の詳細を表示できます。警告に基づいて、アセットを調整するかどうかを決定できます。
Oracle Exalogic Elastic Cloudエンジニアド・システムには、工場出荷時にパッケージ化されたExalogicシステムに事前インストールされるスタンドアロンのOracle Enterprise Manager Ops Centerが用意されています。埋め込まれたOracle Enterprise Manager Ops Centerは、Exalogic Controlソフトウェア中核となる部分であり、Exalogicプラットフォームの管理操作を行うためにOracle Enterprise Manager Ops Centerの組込み機能の完全セットを備えています。また、Exalogicマシンをアプライアンスとして表示する機能、Exalogicハードウェアを監視および管理する機能、および障害管理ライフサイクルの置換部分を網羅する機能も備えています。
Exalogic Controlソフトウェア・コンポーネントをHA構成内にデプロイすることにより、プラットフォーム管理システムの信頼性および可用性を実現します。
限られたExalogicリソースを節約し、デプロイ・モデルを簡素化するために、Exalogic Controlでは、Oracle Enterprise Manager Ops Center、Oracle VM ManagerおよびLDAPなどの他のExalogic Controlソフトウェア・コンポーネント間で共有される単一のデータベースがHA構成内にデプロイされます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、「Asset Management」、「Cloud Admin」、「Exalogic System Admin」などの複数のロールをユーザーに割り当てることができます。各ロールにより、一連の権限がユーザーに付与されます。「Asset Management」、「Network Management」などの複数のロールによって1つの特定の権限を付与することもできます。
エンタープライズ・コントローラのオペレーティング・システムのローカル認証サブシステムからOracle Enterprise Manager Ops Centerにユーザーを追加できます。各ユーザーには、Oracle Enterprise Manager Ops Centerの各種機能へのアクセス権を付与または拒否する個別ロールを付与できます。既存のユーザーは、「Administration」セクションの「Users」タブに表示できます。
Exalogicシステム管理者は、ハードウェア・サブシステム、ネットワーク管理およびユーザー管理を含むエンジニアド・システムの全体的な監視および管理の責任を負います。Exalogicシステム管理者には、Oracle VM Serverを管理する権限もあります。
「Exalogic System Admin」ロールは、前述の機能に関連するExalogicアプライアンスおよびタスクを管理するためのデフォルトのロールです。Exalogicシステム管理者は、Exalogicシステムのコンテキストで許可されるほとんどの操作を実行できます。ただし、クラウド管理に関連するタスクは除きます。
クラウド管理に関連するタスクについては、「Cloud Admin」ロールおよび「Cloud User」ロールを使用できます。
前提条件: ユーザーは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerの使用方法、およびハードウェア管理とOS管理についてよく理解している必要があります。
クラウド管理者の責任には、インフラストラクチャおよびリソースの割当ての設定が含まれます。この設定により、クラウド・ユーザーは、認可されたアカウントにアプリケーションをデプロイできるようになります。また、アカウントにアクセスするクラウド・ユーザーとその認可の管理も行います。
前提条件: ユーザーは、Oracle Enterprise Manager Ops Center、インストールと構成、および製品の継続的メンテナンスに関するトレーニングを受けている必要があります。
「User Admin」ロールを持つユーザーは、他のユーザーを追加できます。新規ユーザーのパスワードなどの新規ユーザー情報は、ローカル認証サブシステムから取得されます。
ユーザーの追加の手順
「Navigation」ペインで「Administration」を選択します。
「Local Users」をクリックします。「Users」ページが表示されます。
「Add User」アイコンをクリックします。「Add User」ウィンドウが表示されます。
ユーザー名を入力します。
「Selected Roles」のリストに1つ以上のロールを追加します。
「Add User」をクリックします。新規ユーザーが作成されます。
この項では、Oracle Enterprise Manager Ops CenterのUIからExalogicシステムに移動するための手順について簡単に説明します。
「Exalogic Admin」ロールを使用してOracle Enterprise Manager Ops Centerにログインします。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・リストから「Exalogic Systems」を選択します。
基本的に、Exalogicシステムを表示するということは、中央のペイン上の4つのタブ(「Dashboard」、「Details」、「Controls」および「Networks」)を使用して仮想Exalogicシステムを表示することを意味します。また、「Actions」ペインで各アクションをクリックすることにより、関連アクションを実行することもできます。「Actions」ペインで実行が許可されているアクションは、「Navigation」ペインで選択したアセットのコンテキストに依存します。これらのアクションはロール・ベースでもあり、すべてのユーザーがすべてのアクションを実行できるわけではありません。ロールの詳細は、「ユーザー・ロールの理解」を参照してください。
Exalogicシステムを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・リストから「Exalogic Systems」を選択します。
表示するExalogicシステムを選択します。
中央のペインに「Dashboard」、「Details」、「Controls」、「Networks」および「Incidents」タブが表示されます。
中央のペインで各タブをクリックし、詳細を表示します。
「Dashboard」タブには、Exalogicシステムのサマリー、メンバーシップのグラフ、およびシステムのステータスが表示されます。
「Details」タブには、Exalogicシステムの名前、説明、マスター・サブネット・マネージャのアドレス、システム内のラック、計算ノード、ストレージ・ノード、スイッチおよびPDUの数が表示されます。
「Controls」タブには、ソフトウェアの名前、バージョン番号、説明、仮想マシンの名前およびサーバー名などのExalogic Controlソフトウェアの詳細が表示されます。
「Networks」タブには、インフラストラクチャ・ネットワークの表、およびネットワークの接続性の表が表示されます。
「Incidents」タブには、Exalogicシステムでレポートされたインシデントおよびアラートがすべて表示されます。
ダッシュボードには、「Summary」、「Membership Graph」、および「Status」の3つのセクションがあります。
「Dashboard」タブには、次のペインが表示されます。
「Summary」セクションには、Exalogicシステムの名前、システム識別子の説明または名前、システムの一部であるラックの数とともに、未割当てのインシデントの数も表示されます。「Summary」ペインの「Unassigned Incidents」アイコンには、ハードウェア障害の結果として発生したインシデントが含まれます。3つのアイコンはそれぞれ、「Critical Incidents」、「Warnings」および「Information Incidents」を表します。これらのインシデントは、すべてのExalogicラックに属するアセットのものです。
「Membership Graph」ペインには、Exalogicシステムがコンポーネントの階層として表示されます。ここには、ラック内でグループ化されているOracle VM Manager、物理インフィニバンド・ファブリック、およびハードウェア間の関係が表示されます。メンバーシップ・グラフ内のアセットをダブルクリックすると、任意のアセットに移動できます。
グラフィック・ペインの右上にあるコントロールを使用すると、グラフの表示を横向きまたは縦向きに変更できます。また、「Refresh」アイコンをクリックして表示をリフレッシュすることもできます。さらに、グラフの深さまたはイメージのサイズを変更することもできます。
「Status」ペインには、未割当てのインシデントの合計がグラフ形式で表示されるとともに、Exalogicシステムで発生した最新インシデントが表示されます。「Recent Incidents」セクションには、次の詳細が表示されます。
Severity: インシデントの重大度が表示されます。
State: インシデントの状態が表示されます。
ID: インシデントIDが表示されます。
Description: インシデントの説明が表示されます。
Source: インシデントのソースが表示されます。
Owner: インシデントをレポートした所有者の名前が表示されます。
Creation Date: インシデントが作成された日付が表示されます。
Exalogic名
説明
モデル
ラックの数
計算ノードの数
ストレージ・ノードの数
スイッチの数
「Tags」ペインには、タグ名とその個々の値が表示されます。「Search」機能を使用すると、特定のタグを検索できます。
「Controls」タブには、データベース、Oracle VM Manager、プロキシ・コントローラおよびエンタープライズ・コントローラを含むExalogic Controlソフトウェアの詳細が表示されます。表には、コントロール・コンポーネント名、コントロール・コンポーネントのバージョン番号、説明、仮想マシン名、およびサーバー名が表示されます。
表からコントロール・コンポーネントを選択してダブルクリックすると、各コントロール・コンポーネントのダッシュボードを表示できます。表内の値から、Exalogicコントロール・スタックが実行されている場所を把握できるため、これをクリックするとその計算ノードに簡単に移動できます。
「Exalogic Control Software」ペインの「Refresh」アイコンを使用すると、必要に応じてリストをリフレッシュできます。
「Networks」タブには、「Infrastructure Networks」表および「Network Connectivity」表が表示されます。
「Infrastructure Networks」表
「Infrastructure Networks」表には、Exalogicコントロール・コンポーネントとクラウド仮想マシンの間の通信用としてExalogicシステム内で使用されるインフラストラクチャ・ネットワークが表示されます。
Network Name: 管理対象ネットワークの名前が表示されます。
Network CIDR: アセットのタイプが表示されます。
Partition Key: ポートのパーティションが表示されます。
IP Range: ネットワークに割り当てられたIPアドレスの最小および最大境界を示します。
Roles: ロールが表示されます。
「Network Connectivity」表
「Network Connectivity」表には、Exalogicシステムの個別ハードウェア・コンポーネントに割り当てられたIPとともにインフラストラクチャ・ネットワークが表示されます。
Network Name
Asset Type
この項では、Exalogicシステム・ラック、ラックの物理レイアウトの仮想化、集計されたラック・コンポーネント、エネルギ・データ、および他のラック詳細を表示する方法について説明します。管理者は、ラックに含まれるアセット(サーバー、ストレージ・ノード、スイッチ、PDU)のみでなく、さらに深くドリルダウンできます。
Exalogicシステム・ラックを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「Exalogic Systems」を選択します。
表示するラックを選択します。
中央のペインに「Dashboard」、「Details」、「Firmware」、「Incidents」、「Charts」、「Energy」および「Jobs」タブが表示されます。
「Dashboard」タブ: ラックのサマリー、メンバーシップのグラフ、およびステータスが表示されます。
「Details」タブ: ラックのフォトリアリスティック・ビューとともにラック情報が表示されます。
「Firmware」タブ: 各コンポーネントのファームウェアの名前、説明およびバージョン、および各コンポーネントのスロットが表示されます。
「Incidents」タブ: ラック内の未解決のインシデントがすべて表示されます。
「Charts」タブ: 電力使用データを表示するための他の方法が示されます。グラフ表示されたデータは、棒グラフと面グラフに変更できます。現在のビューについてのデータ、または使用可能なすべてのデータをCSVまたはXML形式のファイルにエクスポートすることもできます。
「Energy」タブ: 一定期間の電流値としての電力消費量とともに、ファンおよび電源の属性がレポートされます。
「Jobs」タブ: 現在のジョブおよび履歴ジョブが表示されます。
任意のタブを選択し、詳細を表示します。
ラックのタブおよびビューの詳細は、ハードウェア監視
に関する項を参照してください。
このビューは、物理ラックとそのコンポーネントの配置を確認できるようラックを表したものです。このビューには、ラックの前面および背面が表示されます。すべてのスロットおよび各アセットも表示されます。ラック内の位置は、3次元ビューで表示されます。
ラック内の各アセットは、画像によって表されます。OK、警告およびクリティカルなどのアセットのヘルス・ステータスは、物理ラック自体に示される色付きライトの形式で表示されます。OKステータスは、緑で表されます。警告ステータスおよびクリティカル・ステータスは、黄色で表されます。ラック内のスロットにマウスを置くと、スロット番号、アセットの名前と説明、アセットのタイプ、アセットのモデル番号、およびヘルス・ステータスなどのアセットに関する詳細を表示できます。
スロットに疑問符が表示されている場合は、ベースライン・チェックとの不一致を示します。詳細は、「ベースライン・チェック」を参照してください。
ラックのフォトリアリスティック・ビューを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「Exalogic Systems」を選択します。
表示するラックを選択します。
中央のペインで「Details」タブをクリックします。
ラックのフォトリアリスティック・ビューが表示されます。
通常、レポートを使用して、各ラックの構成を表示できます。これには、ファームウェアに関するアセットの詳細も含まれます。レポートには、ジョブ履歴、ファームウェア、OS更新および問題などのアセットに関する情報が記載されています。レポートは、PDFおよびCSV形式で作成されます。レポートをエクスポートしたり、レポートを使用してターゲット・アセットでジョブを起動できます。
レポートを作成するには、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)のExalogicレポートの作成方法を参照してください。
作成された既存のレポートを表示するか、独自の新規レポートを作成してこれを表示できます。
この項では、Exalogicシステム・レポートについて詳細に説明します。レポートの次の各セクションについて説明します。
Report Parameters
「Report Parameters」には、Exalogicシステムの名前とモデルが表示されます。また、ラックのアセットの数も、システム内の計算ノード、スイッチ、ストレージ・ノードなどのタイプ別に表示されます。
Summary Table
「Summary Table」は、レポート内のすべての表の目次です。ここには、各表のレコード数が表示されます。
System Control Software Table
「System Control Software Table」には、ソフトウェアの名前(コントロール・コンポーネント、つまりプロキシ・コントローラ、エンタープライズ・コントローラ、LDAP、Oracle VM Managerおよびデータベース)、バージョン、説明、サーバー名および仮想マシン名がリストされます。これらは、コントロール・コンポーネントのUIに表示されるものと同じ属性です。
Compute Nodes Table
「Compute Nodes Table」には、アセットのタイプ、アセットの名前(計算ノード)、ファームウェア・バージョン(BIOS、サービス・プロセッサおよびHCAアダプタなど)、Oracle VM Serverバージョン、およびラック内のアセットの場所(アセットが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Switches Table
「Switches Table」には、スイッチ・ノードの名前、スイッチのタイプ、ファームウェア・バージョン、およびラック内のスイッチの場所(スイッチが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Storage Appliances Table
「Storage Appliances Table」には、計算ノードの名前、サービス・プロセッサ・ファームウェアのバージョン、およびラック内のアプライアンスの場所(アプライアンスが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Power Distribution Units Table
「Power Distribution Units Table」には、PDUとそれらのファームウェア・バージョンが表示されます。
Validation Table
「Validation Table」には、ラックの妥当性結果が表示されます。ラックの既知のスキーマに対しては、ベースライン・チェックが実行されます。詳細は、「ベースライン・チェック」を参照してください。ベースライン・チェックの実行時にスロット内に配置されているコンポーネントがスキーマと一致しない場合、表内の「Expected Component」列に必要なコンポーネントが表示されます。
SPARC SuperClusterは、SPARC計算ノード、Sun ZFS Storage Appliance、インフィニバンド・スイッチ、PDUおよびExadata Storage Serverをマルチラック・システムに統合するOracleのエンジニアド・システムです。
SPARC SuperClusterハードウェアは、2つまたは4つのSPARC T4-4サーバー、インフィニバンド・バックプレーンとしての3つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチ、外部接続用の1つのCisco 4948 48ポート1GBイーサネット・スイッチ、および1つのSun Rack IIで構成されます。
SPARC SuperClusterは、ハーフ・ラックとフル・ラックの2つの構成で使用できます。ハーフ・ラックには、3つのExadata Storage Serverが含まれ、フル・ラックには6つのExadata Storage Serverが含まれます。また、ストレージ容量を増やすために、Oracle Exadata Storage Expansion Rackへの接続に対応しています。
注意: Oracle Sun ZFS Storage 7320および7420 Applianceは、2ノードのクラスタ構成を提供します。ストレージ・アプライアンスを検出するには、各ノードが異なる静的IPアドレスを持つように、どちらのノードの管理インタフェースもプライベートに設定する必要があります。アプライアンスのノードがプライベート管理インタフェースを使用していることを確認するには、アプライアンスのユーザー・インタフェースを使用します。インタフェースがプライベートであることを確認する方法の手順は、「管理インタフェースの検証」を参照してください。 |
SPARC SuperClusterでは、論理ドメイン(LDOM)が使用されるため、単一のハードウェア・プラットフォーム内で専用仮想システムを作成できます。論理ドメインでは、ストレージおよびネットワーク・リソースに直接アクセスできます。
SPARC SuperClusterでサポートされているLDOM構成には、次のタイプがあります。
11gR2データベース(DB)ドメイン
Oracle Solaris 10汎用ドメイン
Oracle Solaris 11汎用ドメイン
SPARC SuperCluster用として選択可能な基本構成オプションは9つ(構成A - I)あります。各構成オプションには、前述のLDOM構成が1つ以上含まれます。各構成はミラー化された2つのサーバー・モデルに基づいているため、なんらかの制限がありますが、9つの基本構成オプションのいずれもSPARC SuperClusterハーフ・ラックで使用できます。SPARC SuperClusterフル・ラックの場合、なんらかの制限がありますが、これらの9つの基本構成オプションの各種組合せを使用できます。
注意: このドキュメントでは、Oracle Enterprise Manager Ops CenterでSPARC SuperClusterシステムが構成および検出されていることを前提としています。 |
Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、「Asset Management」、「Cloud Admin」、「SuperCluster System Admin」などの複数のロールをユーザーに割り当てることができます。このような各ロールにより、一連の権限がユーザーに付与されます。「Asset Management」、「Network Management」などの複数のロールによって1つの特定の権限を付与することもできます。
エンタープライズ・コントローラのオペレーティング・システムのローカル認証サブシステムからOracle Enterprise Manager Ops Centerにユーザーを追加できます。各ユーザーには、Oracle Enterprise Manager Ops Centerの各種機能へのアクセス権を付与または拒否する個別ロールを付与できます。既存のユーザーは、「Administration」セクションの「Users」タブに表示できます。
SuperClusterシステム管理者は、SPARC SuperClusterシステムの全体的な監視および管理の責任を負います。SuperClusterシステム管理者には、Oracle Solaris Cluster、仮想プールおよびストレージを管理する権限もあります。SuperClusterシステム管理者は、SPARC SuperClusterアプライアンス・システムのコンテキストで許可されている操作の大部分を実行できます。
「SuperCluster System Administrator」ロールを使用してOracle Enterprise Manager Ops Centerにログインします。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・リストから「SuperCluster Systems」を選択します。
Oracle SPARC SuperClusterシステムを選択します。
基本的に、SPARC SuperClusterシステムを表示するということは、中央のペイン上のタブ(「Dashboard」、「Details」、「Networks」および「Incidents」)を使用して仮想SPARC SuperClusterシステムを表示することを意味します。また、「Actions」ペインで各アクションをクリックすることにより、アクションを実行することもできます。「Actions」ペインで実行可能なアクションは、「Navigation」ペインで選択したアセットによって異なります。これらのアクションはロール・ベースでもあり、すべてのユーザーがすべてのアクションを実行できるわけではありません。ロールの詳細は、「ユーザー・ロールの理解」を参照してください。
SPARC SuperClusterシステムを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・リストから「SuperCluster Systems」を選択します。
表示するOracle SPARC SuperClusterシステムを選択します。
中央のペインに「Dashboard」、「Details」、「Controls」、「Networks」および「Incidents」タブが表示されます。
タブをクリックし、詳細を表示します。
「Dashboard」タブには、SPARC SuperClusterシステムのサマリー、メンバーシップのグラフ、およびシステムのステータスが表示されます。
「Details」タブには、SPARC SuperClusterシステムの名前、説明、マスター・サブネット・マネージャのアドレス、ラックの数、ラック内の計算ノード、ストレージ・ノード、Exadata Storage Server、スイッチおよびPDUの数が表示されます。
「Networks」タブには、「Infrastructure Network」表および「Network Connectivity」表が表示されます。
「Incidents」タブには、SPARC SuperClusterシステムでレポートされたインシデントおよびアラートがすべて表示されます。
ダッシュボードは、「Summary」、「Membership Graph」および「Status」という3つのセクションで構成されています。
「Summary」セクションには、SPARC SuperClusterシステムの名前、システム識別子の説明または名前、システムの一部であるラックの数、未割当てのインシデントの数が表示されます。「Summary」ペインの「Unassigned Incidents」アイコンには、ハードウェア障害の結果として発生したインシデントが含まれます。3つのアイコンはそれぞれ、「Critical Incidents」、「Warnings」および「Information Incidents」を表します。これらのインシデントは、すべてのSPARC SuperClusterシステムに属するアセットのものです。
「Membership Graph」ペインには、SPARC SuperClusterシステムがコンポーネントの階層として表示されます。ここには、SPARC SuperClusterシステムとラック内でグループ化されているファブリック間の関係が表示されます。メンバーシップ・グラフ内のアセットをダブルクリックすると、任意のアセットに簡単に移動できます。
グラフィック・ペインの右上にあるコントロールを使用すると、グラフの表示を横向きまたは縦向きに変更できます。また、「Refresh」アイコンをクリックして表示をリフレッシュすることもできます。さらに、グラフの深さまたはイメージのサイズを変更することもできます。
「Status」ペインには、未割当てのインシデントの合計がグラフ形式で表示されるとともに、SPARC SuperClusterシステムで発生した最新インシデントが表示されます。「Recent Incidents」セクションには、次の詳細が表示されます。
Severity: インシデントの重大度が表示されます。
State: インシデントの状態が表示されます。
ID: インシデントIDが表示されます。
Description: インシデントの説明が表示されます。
Source: インシデントのソースが表示されます。
Owner: インシデントをレポートした所有者の名前が表示されます。
Creation Date: インシデントが作成された日付が表示されます。
SPARC SuperClusterシステム名
説明
マスター・サブネット・マネージャ
ラックの数
計算ノードの数
ストレージ・ノードの数
Exadata Storage Serverの数
スイッチの数
PDUの数
「Tags」ペインには、タグ名とその値が表示されます。「Search」機能を使用すると、特定のタグを検索できます。
「Networks」タブには、「Infrastructure Networks」表および「Network Connectivity」表が表示されます。
「Infrastructure Networks」表
「Infrastructure Networks」表には、SPARC SuperClusterコントロール・コンポーネント間の通信用としてSPARC SuperClusterシステム内で定義および使用されるインフラストラクチャ・ネットワークが表示されます。
Network Name: 管理対象ネットワークの名前が表示されます。
Network CIDR: アセットのタイプが表示されます。
Partition Key: ポートのパーティションが表示されます。
IP Range: ネットワークに割り当てられたIPアドレスの最小および最大境界を示します。
Roles: ロールが表示されます。
「Network Connectivity」表
「Network Connectivity」表には、SPARC SuperClusterシステムの個別ハードウェア・コンポーネントに割り当てられたIPとともにインフラストラクチャ・ネットワークが表示されます。
Network Name
Asset Type
この項では、SPARC SuperClusterシステム・ラック、ラックの物理レイアウトの仮想化、集計されたラック・コンポーネント、エネルギ・データ、および他のラック詳細を表示する方法について説明します。管理者は、ラックに含まれるアセット(サーバー、ストレージ・ノード、スイッチ、Exadataセル)のみならず、さらに深くドリルダウンできます。
SPARC SuperClusterシステム・ラックを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「SuperCluster Systems」を選択します。
表示するラックを選択します。
中央のペインに「Dashboard」、「Details」、「Firmware」、「Incidents」、「Charts」、「Energy」および「Jobs」タブが表示されます。
「Dashboard」タブ: ラックのサマリー、メンバーシップのグラフ、およびステータスが表示されます。
「Details」タブ: ラックのフォトリアリスティック・ビューとともにラック情報が表示されます。
「Firmware」タブ: 各コンポーネントのファームウェアの名前、説明およびバージョン、および各コンポーネントのスロットが表示されます。
「Incidents」タブ: ラック内の未解決のインシデントがすべて表示されます。
「Charts」タブ: 電力使用データを表示するための他の方法が示されます。グラフ表示されたデータは、棒グラフと面グラフに変更できます。現在のビューについてのデータ、または使用可能なすべてのデータをCSVまたはXML形式のファイルにエクスポートすることもできます。
「Energy」タブ: 一定期間の電流値としての電力消費量とともに、ファンおよび電源の属性がレポートされます。
「Jobs」タブ: 現在のジョブおよび履歴ジョブが表示されます。
任意のタブを選択し、ラックの詳細を表示します。
ラックのタブおよびビューの詳細は、ハードウェア管理ガイドのハードウェア監視
に関する項を参照してください。
このビューは、物理ラックとそのコンポーネントの配置を確認できるようラックを表したものです。このビューには、ラックの前面および背面が表示されます。すべてのスロットおよび各アセットも表示されます。ラック内の位置は、3次元ビューで表示されます。
ラック内の各アセットは、画像によって表されます。OK、警告およびクリティカルなどのアセットのヘルス・ステータスは、物理ラック自体に示される色付きライトの形式で表示されます。OKステータスは、緑で表されます。警告ステータスおよびクリティカル・ステータスは、黄色で表されます。ラック内のスロットにマウスを置くと、スロット番号、アセットの名前と説明、アセットのタイプ、アセットのモデル番号、およびヘルス・ステータスなどのアセットに関する詳細を表示できます。
スロットに疑問符が表示されている場合は、ベースライン・チェックとの不一致を示します。詳細は、「ベースライン・チェック」を参照してください。
ラックのフォトリアリスティック・ビューを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、「SuperCluster Systems」を選択します。
表示するラックを選択します。
中央のペインで「Details」タブをクリックします。
SPARC SuperClusterシステム・ラックのフォトリアリスティック・ビューが表示されます。
Exadata Storage Serverは、SPARC SuperClusterシステム用のストレージを提供します。これは、データベース・ノードとしてインストールされるLinuxサーバーのサブタイプです。Exadata Storage Serverは、「Navigation」ペインにグループ化されています。同様に、SPARC SuperClusterシステムとそのラックを表示します。また、Exadata Storage Serverを表示することもできます。
Exadata Storage Serverを表示するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・メニューから「SuperCluster Systems」を選択します。
「Exadata Storage Servers」を展開し、Exadata Storage Serverを選択します。中央のペインにサーバーの詳細が表示されます。中央のペインで各タブを選択し、アクションを表示または実行します。
サーバー・セルで実行可能な各種のビューおよびタスクの詳細は、ハードウェア管理ガイドのハードウェア監視
に関する項を参照してください。
コンポーネントが置き換えられている場合、またはコンポーネントの一部のプロパティが自律的に変更されている場合、手動検出が必要です。コンポーネントには、計算ノード、ストレージまたはスイッチがあります。
SPARC SuperClusterコンポーネントを手動で検出するには、次を実行します。
「Navigation」ペインで「Plan Management」を選択します。
「Profiles and Policies」、「Discovery」の順に選択します。
中央のペインに使用可能な検出プロファイルがリストされます。
必要な格納済検出プロファイルを選択し、必要に応じて、プロファイルおよびメタデータを編集します。
「Finish」をクリックします。ジョブが実行され、コンポーネントが検出されます。
アセットが検出された後、新規アセットは使用可能なアセット・ポーリングに移動します。アセットはSPARC SuperClusterラックに追加する必要があります。
SPARC SuperClusterラックにアセットを追加するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインの「Assets」の下で、ドロップダウン・リストから「SuperCluster Systems」を選択します。
アセットを追加するラックを選択します。
中央のペインで「Details」タブをクリックします。ラックのフォトリアリスティック・ビューが表示されます。
ラック内で「Add/Remove Asset」をクリックします。
正しいタイプのアセットを検索します。
ラック内のアセットを割り当てるか削除します。
ラックの変更を保存します。ラックの変更ジョブが作成されます。
ラックの変更ジョブが成功した後、手動で検出されたアセットがSPARC SuperClusterラック内に表示されます。
通常、レポートを使用して、システム内の各ラックのラック設定を表示できます。これには、ラックに関するアセットの詳細も含まれます。レポートには、ジョブ履歴、ファームウェア、OS更新およびインシデントなどのアセットに関する情報が記載されています。レポートは、PDFおよびCSV形式で作成されます。レポートをエクスポートしたり、レポートを使用してターゲット・アセットでジョブを起動できます。
レポートを作成する方法は、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)を参照してください。
作成された既存のレポートを表示するか、独自の新規レポートを作成してこれを表示できます。
この項では、SPARC SuperClusterシステム・レポートについて詳細に説明します。レポートの次の各セクションについて説明します。
Report Parameters
「Report Parameters」には、SPARC SuperClusterシステムの名前とモデルが表示されます。また、システム内の計算ノード、スイッチ、ストレージ・ノードおよびExadata Storage Serverなどのタイプ別にラック内のアセットの数が表示されます。
Summary Table
「Summary Table」は、レポート内のすべての表の目次です。ここには、各表のレコード数が表示されます。
Compute Nodes Table
「Compute Nodes Table」には、アセットの名前(計算ノード)、ファームウェア・バージョン、ハイパーバイザ・バージョン、OBPバージョン、LDOMマネージャ・バージョン、およびラック内のアセットの場所(アセットが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Switches Table
「Switches Table」には、スイッチ・ノードの名前、スイッチのタイプ(インフィニバンドまたはイーサネット)、ファームウェア・バージョン、およびラック内のスイッチの場所(スイッチが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Storage Appliances Table
「Storage Appliances Table」には、計算ノードの名前、サービス・プロセッサ・ファームウェアのバージョン、およびラック内のアプライアンスの場所(アプライアンスが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Exadata Storage Servers Table
「Exadata Storage Servers table」には、計算ノードの名前、サービス・プロセッサ・ファームウェアのバージョン、およびラック内のアプライアンスの場所(アプライアンスが配置されているスロット番号付き)が表示されます。
Power Distribution Units Table
「Power Distribution Units Table」には、PDUの名前とそれらのファームウェア・バージョンが表示されます。
Validation Table
「Validation Table」には、ラックの場所、タイプ、名前、検証結果、および必要なコンポーネントが表示されます。ラックの既知のスキーマに対しては、ベースライン・チェックが実行されます。詳細は、「ベースライン・チェック」を参照してください。ベースライン・チェックの実行時にスロット内に配置されているコンポーネントがスキーマと一致しない場合、表内の「expected component」列に必要なコンポーネントが表示されます。