Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionリリース・ノート 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72435-01 |
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この章では、Directory Server Enterprise Editionのコンポーネント製品で非推奨になった機能、または削除された機能について説明します。また、Directory Server Enterprise Editionの将来のリリースで削除される可能性のある機能、および非推奨になる可能性のある機能についても説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
『Oracle Directory Server Enterprise Edition Manページ・リファレンス』のManページ・エントリごとに、インタフェースの安定性の区分について説明します。
サポートされているすべてのオペレーティング・システムの詳細は、ODSEE証明書マトリクス(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を参照してください。
システム仮想化とは、複数のオペレーティング・システム(OS)インスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされているOSにデプロイされたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることに気づきません。適切に構成された適切なサイズの仮想化環境上で、仮想化されていないシステム上の場合と同様に製品が動作し続けることを確認できるよう、選択したシステム仮想化とOSの組合せについて、いくるかのテストが実施されています。
このリリースでは、OSがネイティブにDirectory Server Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1.7.0)ソフトウェアですでにサポートされているという条件で、Oracle VMテクノロジをベースに実行しているOSをサポートしています。OSとハードウェアのすべての組合せで動作保証されているわけではなく、サポートは、ベースとするOracle VMテクノロジの実装に依存します。Oracle VMテクノロジをベースとしたDirectory Server Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1.7.0)ソフトウェアの本番デプロイメントが幅広くテストされているわけではありません。Directory Server Enterprise Editionが仮想化環境にデプロイされている場合は、パフォーマンスに影響が出ることがあります。また、ODSEEは、Oracle VMテクノロジの一部であるSolaris ZonesおよびLogical Domains (LDoms)もサポートしています。
このリリースのDirectory Server Enterprise Editionでサポートされているハードウェア・プラットフォーム、オペレーティング・システムおよびOSバージョンの詳細は、ODSEE証明書マトリクス(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を参照してください。
注意: 仮想化環境でのIdentity Synchronization for Windowsのインストールはサポートされていません。 |
ソフトウェアのサポートにおける次の変更点に注意してください。
次のコンポーネントは、Directory Server Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1.7.0)では提供されません。
Java Enterprise System Monitoring Framework (JESMF)は、新しいSNMPエージェントに置き換わりました。SNMPの監視の詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Editionリファレンス』を参照してください。
Cacaoベースの共通コンテナおよびCacaoエージェントは、新しいDSCCに置き換わりました。DSCCエージェントの詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Editionデプロイメント・プランニング・ガイド』を参照してください。
Directory Editorは削除されました。
Agent for Sun Clusterのサポートは削除されました。
Sun Java Web Consoleは削除されました。
サポートされているWebブラウザおよびアプリケーション・サーバーの詳細は、ODSEE証明書マトリクス(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
)を参照してください。
この項では、将来のリリースで削除される可能性のある機能またはコマンドを示し、次回のリリースで削除される機能またはコマンドについても示します。
SHA2ファミリのパスワード・ハッシュは、ODSEE 11g R1 (11.1.1.7.0)サーバーのみが含まれている場合、レプリケートされたトポロジのユーザー・データにのみ使用できます。古いサーバーでは、ハッシュ・アルゴリズムが認識されないため、パスワードを管理することはできません。SHA2ハッシュは、cn=directory manager
タイプのアカウントなど、レプリケートされていないローカル・ユーザーに使用できます。
SHA384およびSSHA384が使用されていない場合は、トポロジに11.1.1.5.0サーバーが含まれる可能性があります。
現在、Directory Proxy Serverの事前監視機能では、簡略化されたフィルタ(objectClass=*)
を使用します。
パスワード・ポリシーでは、DS5-compatible-mode
相互運用性モードが非推奨になっています。このバージョンでは、DS6–mode
相互運用性モードを使用する必要があります。
Directory Serverバージョン5.2のいくつかのコマンドは、『Oracle Directory Server Enterprise Editionアップグレードおよび移行ガイド』のコマンドラインの変更点に関する項に示すとおり削除されています。
次のレガシー・スクリプトは、新しいコマンドに置き換わりました。
レガシー・スクリプト |
新規コマンド |
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詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Editionアップグレードおよび移行ガイド』のコマンドラインの変更点に関する項を参照してください。
レプリケートされたサーバー・トポロジを移行する前に、『Oracle Directory Server Enterprise Editionアップグレードおよび移行ガイド』の第7章「レプリケートされたトポロジに移行」を参照してください。
レプリケートされたトポロジでDirectory Serverインスタンスを作成すると、トポロジの移行を支援するためにあらかじめ下位互換性を保持してパスワード・ポリシーが構成されます。アップグレード後、より機能が豊富なパスワード・ポリシー構成を有効にするように互換性モードを変更します。Directory Serverは変換を管理します。詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』のODSEE 11gリリース1 (11.1.1.7.0)へのデプロイメントの移行に関する項を参照してください。将来のリリースでは、下位互換性のあるパスワード・ポリシー構成は削除される可能性があります。
Directory Serverインスタンスを作成すると、DNの変更操作のサポートは無効になります。レプリケーション・トポロジのすべてのサーバー・インスタンスをアップグレードした後、DNの変更操作は正しくレプリケートできます。その時点で、各サーバー・インスタンスでのDNの変更操作のサポートを有効にできます。これには、dsconf set-server-prop moddn-enabled:on
コマンドを使用します。
この機能は、バージョン5.2互換のために提供されています。
db-path
suffixプロパティ:
(dsconf set-suffix-prop suffix-name db-path:/new/directory
およびdsconf create-suffix --db-path
)
は非推奨になり、将来のリリースで削除される可能性があります。
db-path
serverプロパティを使用して、すべての接尾辞をインスタンス・ディレクトリとは別のディレクトリに格納します。
Oracle Directory Server Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1.7.0)には、Identity Synchronization for Windowsの新しいバンドルが含まれます。Identity Synchronization for Windows 6.0 SP1は、Oracle Directory Server Enterprise Editionにバンドルされています。
Identity Synchronization for Windowsをアップグレードする前に、『Identity Synchronization for Windows 6.0 Service Pack 1リリース・ノート』を参照してください。
Directory Server Enterprise Edition 11g リリース1 (11.1.1.7.0)では、Directory Server Resource Kitに変更はありません。
Sun SolarisシステムのLDAPユーティリティのManページでは、Directory Server Enterprise Editionとともに配布されているLDAPユーティリティldapsearch
、ldapmodify
、ldapdelete
およびldapadd
のバージョンは記載されていません。ユーティリティは、Solarisシステムで個別に配布されることはなくなりますが、将来のバージョンのオペレーティング・システムで提供されるコマンドに統合される予定です。LDAPユーティリティのManページについては、『Oracle Directory Server Enterprise Edition Manページ・リファレンス』を参照してください。
idsktune
コンポーネントは、将来のリリースで削除される予定です。