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Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionリリース・ノート
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B72435-01
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5 Directory Proxy Serverのバグ修正および既知の問題

この章では、Directory Proxy Serverのリリース時点で使用可能な製品固有の重要な情報を示します。

この章は次の項で構成されています:


注意:

バグ情報はデータベース間で移行されています。バグ番号が8桁の場合は、詳細なバグ情報がOracleのバグ・データベースBugDBに格納されています。バグ番号が7桁の場合、詳細なバグ情報はSunの従来のバグ・データベースBugsterに格納されています。このリリース・ノートでは、バグ番号はBugDB#/Bugster#の形式でリストされています。


5.1 このリリースでのDirectory Proxy Serverのバグ修正

次の表に、Directory Proxy Server 11g リリース1 (11.1.1.7.0)に含まれるすべてのバグ修正を示します。

表5-1 このリリースでのDirectory Proxy Serverのバグ修正

バグID 説明

14598827

クライアント接続がハングし、DPSエラー・レポートに「ERROR - Fatal uncaughtException in Worker Thread 29」とレポートされます。

14572322

dpconf get-ldap-data-view-propおよびdpconf set-ldap-data-view-propコマンドをビューに対して実行すると、エラーがスローされ、パターン一致プロパティに正規表現が設定されます。

14474037

Directory Proxy Serverプロパティattr-name-mappingsが設計どおりに動作しません。

13932346

バインドが失敗します。OutOfMemoryエラーがerr=48を示します。

13904226

LDAPServer.java:1641に捕捉されなかったNullPointerExceptionがあります。

13897891

Directory Proxy Serverは、正しくエスケープされたDNを正規化しません。

13859130

Directory Proxy Serverでは、異なるクライアントで接続識別子が重複しています。

13824718

負荷が高いと、group-search-bind-dn検索が失敗します。パフォーマンスが著しく低下します。

13681900

attr-value-mapping操作を使用して物理的な値を仮想的な値に置き換えると、ODSEE 11.1.1.5.0を使用した結果とDSEE 6.3.1.1を使用した結果が異なります。

13420539

Directory Proxy ServerにおけるSQLバックエンドでは、基本検索に大文字が含まれると、検索が失敗します。

13414748

listenAddressconf.ldifのIPアドレスに設定されている場合は、プロキシを登録できません。

13051513

Directory Proxy Serverでは、data-view-use-internal-client-identity: trueの場合、再バインドに間違った接続ハンドラが使用されます。

13013661

仮想変換属性が使用されている場合、Directory Proxy Serverは正しい検索フィルタをDirectory Serverバックエンドに送信しないため、予期しない検索結果が戻されます。

12940451

DSCCでリソース・ポリシーを設定すると、クライアント側のサイズ制限が無視されます。

12878532

Directory Proxy Server 11.1.1.5.0では、大文字または大/小文字が混在するベースDNをバックエンドのSQLデータベースに使用する検索は失敗します。

12830373

Directory Proxy Serverは、複数のオブジェクト・クラスに対する仮想変換を正しく実行しません。

12776191

Directory Proxy Serverでは、Directory Serverの監視スレッドが失敗し、監視結果のフラッドが発生します。

12746975

エラー・メッセージを表示するためのメカニズムに問題があり、例外メッセージが生成されます。

12736649

Directory Proxy Serverでは、リソース制限ポリシーにconnectionidletimeoutが正しく設定されません。

12710604

Directory Proxy Serverがクライアント・リクエストに応答しません。

12707840

revert-add-on-failureエラーが発生すると、追加されたエントリがDirectory Proxy Serverエラー・メッセージによって間違って削除されます。

12553467

dpconfユーティリティでは、パターン一致属性に複数の値を指定できません。

12387921

Directory Proxy Serverは、LDAP_BIND()を処理する前に、受信接続をクローズします。

12379417

リフェラルに従うためのポリシーを実装すると、Directory Proxy Serverは間違ったDNを戻します。

12379186

リフェラルに従うためのポリシーを実装すると、Directory Proxy Serverは間違ったDNを戻します。

12329768

無効なデータビューに対するクライアント接続のaffinitydataview設定で、ロード・バランスの問題が発生します。

12310346/7032421

Directory Proxy Serverインスタンスは、新しく受信したほとんどのSSL接続でハングします。

12308911/7024244

更新されたサポート制御がルートDSEエントリに表示されません。

12308592/7022110

パッチ6.3.1.1_CUMUL_2011_02_08を適用した後、Directory Proxy Serverでサービスが拒否される可能性があります。

12308112/7019397

サーバーが再起動されるまで、LDAP制御の変更は表示されません。

12304016/7000801

低速ネットワーク接続でLDAPSを介してDirectory Proxy Serverにアクセスすると、クライアント接続がハングまたはタイムアウトします。

12287888/6924686

DNに影響する仮想変換を使用すると、検索フィルタが仮想変換を認識しないため、検索エントリが削除されます。

11908200

LDAPディレクトリ全体を検索すると、ldapsearchプロセスがハングして、「非送信請求レスポンス」が複数回表示されます。

11798767

接続ハンドラ・スレッドがdisconnect()でブロックされます。Directory Proxy Serverでは新しい操作が処理されません。


5.2 Directory Proxy Serverの既知の制限事項

Directory Proxy Serverでは、SSLv2Helloプロトコルは有効ではありません。

Java 7 (デフォルトの場合)が使用されている場合、SSLv2Helloプロトコルは無効です。そのため、SSLv2Helloとやりとりしようとしているクライアントは、Directory Proxy Serverへの接続を確立できません。Java 6を使用している場合にSSLv2Helloプロトコルを使用すると、dpconfおよびDSCCに影響がでます。

この問題を回避するには、Java 7でdpconfまたはDSCCを実行するか、Directory Proxy ServerでSSLv2Helloプロトコルを有効にします。

ファイル権限を手動で変更しないでください。

インストールしたDirectory Server Enterprise Edition製品ファイルのファイル権限を変更すると、ソフトウェアが正しく動作しなくなる場合があります。ファイル権限の変更は、製品ドキュメントの指示またはOracle Supportの指示に従って行ってください。

この制限事項を回避するには、適切なユーザー権限およびグループ権限を持つユーザーとして、製品をインストールし、サーバー・インスタンスを作成します。

自己署名したサーバー証明書を更新できません。

dsadmおよびdpadmを使用して、自己署名したサーバー証明書を作成するときは、証明書を更新する必要がないように十分な長さの有効期限を指定していください。詳細は、『Oracle Directory Server Enterprise Edition管理者ガイド』を参照してください。

Directory Proxy Serverでは、結合データ・ビューの書込み操作を使用しても原子性を保証されません。

原子性を保証するには、結合データ・ビューを書込み操作に使用しないでください。結合データ・ビューに書込み操作を実行するときは、不整合を回避または検出するための外部メカニズムを使用してください。Directory Proxy Serverのエラー・ログを監視することで、不整合を監視できます。

Manページのデフォルト値が間違っています。

log-buffer-size (5dpconf)のManページに表示されるアクセス・ログ・バッファのデフォルト・サイズが間違っています。アクセス・ログのデフォルトのバッファ・サイズは1Mです。

パターン一致のディストリビューション・アルゴリズムに関するManページには、各プロパティがとるのは単一値であると間違って表示されます。プロパティは複数の値をとります。

OracleがJDBCソースの場合、ldapsearchコマンドは空の値を持つ属性を返しません。

Oracleでは、空の文字列をNULLとして処理します。空の文字列もNULLもLDAPエントリとして有効な値ですが、Oracleではこの2つを区別できません。「このリリースでのDirectory Proxy Serverのバグ修正」に示すとおり、他のJDBCソースのこの問題は6766175で修正されました。

5.3 Directory Proxy Serverの既知の不具合

この項では、Directory Proxy Server 11g リリース1 (11.1.1.7.0)のリリース時点で見つかっている既知の問題を示します。

16097038

DSCCを使用してDirectory Proxy Server証明書を変更すると、DSCCはDirectory Proxy Serverに接続できなくなります。Directory Proxy Serverは「アクセス不可」というステータスを示します。

回避策として、「プロキシ」タブを表示します。アクセス不可のサーバーを選択して、登録解除します。サーバーを再度登録します。

12295282/6955510

証明書リクエストの作成時(dpadm request-certまたはDSCCを使用)にサブジェクトDNを指定しないと、デフォルトのサブジェクトDNはcn=value,cn=valueになります。警告なしで証明書リクエストが発行されますが、ほとんどの認証局ではリクエストが受け入れられません。

同様に、証明書リクエストの作成時(dpadm request-certまたはDSCCを使用)に有効なISO 3166国コードを指定しないと、警告なしで証明書リクエストが発行されますが、認証局によって受け入れられません。

12282391/6898084

SSLポートを使用する場合、dpconfコマンドはまずanonymousとしてバインドされます。これによって、匿名バインドがサーバーによって拒否されるデプロイメントでは、コマンドが動作しなくなる可能性があります。

12260509/6797954

attr-value-mapping変換の比較は、大/小文字が区別されます。

12258817/6790919

Directory Proxy Serverは、WindowsでのIPv6をサポートしていません。

12236820/6696857

Directory Proxy ServerインスタンスがDSCCを介してsecure-listen-socket/portのみを有効にし、サーバー証明書がデフォルトのものでない場合(たとえば、認証局が署名した証明書など)は、DSCCを使用してインスタンスを管理することはできません。

この問題を回避するには、プロキシ・サーバー・インスタンスを登録解除してから、再度登録します。または、サーバー証明書を使用して、DSCCレジストリのプロキシ・サーバー・インスタンスのuserCertificate情報を更新します。

12220848/6639674

Directory Proxy Server構成プロパティallow-bind-operationsfalseに設定されている場合、dpconfコマンドライン引数に-–secure-portオプションを使用してSSLポートに接続することはできません。Start TLS (デフォルト)による接続、またはクリア接続(-–unsecuredオプション)による接続は、引き続き可能です。

12185916/6497547

時間制限およびサイズ制限の設定は、LDAPデータ・ソースでのみ有効です。

12184892/6494540

セキュアでないLDAPアクセスをはじめて有効化または無効化した後は、変更を有効にするためにDirectory Proxy Serverを再起動する必要があります。

12182934/6488197

Windowsシステムへのインストール中、ODSEEではファイルを保護するためにWindowsの権限設定を使用します。権限が正しく設定されていることを確認します。

この問題を回避するには、インストールおよびサーバー・インスタンス・フォルダに対する権限を変更します。

12168899/6439604

アラートを構成した後は、変更を有効にするためにDirectory Proxy Serverを再起動する必要があります。

12143951/6355714

現在、GetEffectiveRights制御はLDAPデータ・ビューに対してのみサポートおされており、プロキシにとってローカルのACIはまだ考慮されません。

12080966/5042517

DNの変更操作は、LDIF、JDBC、結合およびアクセス制御データ・ビューにはサポートされていません。