Oracle® Fusion Middleware Oracle Directory Server Enterprise Editionデプロイメント・プランニング・ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72436-01 |
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使用状況分析では、システムのユーザーを識別し、それらのユーザーの使用パターンを特定します。このようにして、使用状況分析を使用することで、ディレクトリ・サービスの予期される負荷条件を特定できます。
Oracle Directory Server Enterprise Editionをアイデンティティ管理ソリューションとして提供する理由は、サーバーをどのようにデプロイするかに直接影響を及ぼします。
使用状況分析では、可能なかぎりユーザーにインタビューします。使用パターンに関する既存のデータを調査し、前のシステムの構築者や管理者にインタビューします。使用状況分析により、サービス要件を特定できるデータが提供されます(第5章「サービス・レベル合意の定義」を参照)。
使用状況分析では、次のような情報を得ることができます。
クライアント・アプリケーションの数とタイプ。デプロイメントでサポートする必要があるクライアント・アプリケーションの数を特定し、必要に応じてそれらのアプリケーションを分類します。
管理ユーザー。ディレクトリにアクセスしてデプロイメントを監視、更新およびサポートするユーザーを特定します。技術要件に影響する可能性がある特定の管理使用パターン(ファイアウォールの外側からのデプロイメント管理など)を特定します。
使用パターン。様々なタイプのアプリケーションがどのようにシステムにアクセスするかを特定し、予想される使用率の目標を設定します。
次のような質問に回答します。
使用率のスパイクが発生する時間はありますか。
通常の業務時間はいつですか。
クライアント・アプリケーションはグローバルに分散されますか。
アプリケーション接続の予期される持続時間はどのくらいですか。
クライアント・アプリケーションの増加。クライアント・アプリケーションの数が固定されているか、増加が予想されるかを判断します。アプリケーションが追加されることが予想される場合は、どの程度の増加が見込まれるかを予測します。
アプリケーション・トランザクション。サポートする必要のあるトランザクションのタイプを特定します。
これらのトランザクションは、次のようなことに基づき、ユースケースに分類できます。
アプリケーションでどのようなタスクが実行されるか。
アプリケーションがディレクトリにバインドした後、バインド状態を維持するか、またはいくつかのタスクを実行してからバインドを解除するか。
研究および統計データ。既存の研究およびその他のソースを使用して、アプリケーションの動作パターンを特定します。多くの場合、企業または業界団体は調査研究を行い、その中からユーザーやクライアント・アプリケーションに関する有用な情報を抽出できます。既存のアプリケーションのログ・ファイルには、システムの見積りに役立つ統計データが含まれている場合があります。
使用状況分析の詳細は、第3章「Directory Server Enterprise Editionの使用状況分析」を参照してください。