次の表に、Exchangeコネクタに関する問題の一部の解決方法を示します。
表5-1に、Exchangeコネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。
表5-1 一般的なコネクタ問題のトラブルシューティング
| 問題の説明 | 解決方法 |
|---|---|
Exchangeコネクタが次のエラーをスローします。
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コネクタは「ユーザー・ログオン名」フィールドに指定された値を使用して、Active Directory (AD)ユーザーが作成されたドメイン・コントローラを取得しようとします。 この値はADプロビジョニング中に、「ユーザー・プリンシパル名」フィールドで指定された値と同じである必要があります。一致しない場合、コネクタはこのエラーをスローします。これら2つのフィールドに指定された値が同じであることを確認してください。 |
Exchangeコネクタが情報をログに記録しません。ConnectorServer.exe.Configファイルでコネクタのロギングは有効化されています。<add name="ExchangeSwitch" value="4" />の行は追加され、コネクタ・サーバーは再起動済みです。 |
ConnectorServer.exe.Configファイルに指定されたログ・ファイルの場所と名前が有効であることを確認してください。 また、コネクタ・サーバーを実行しているユーザーがログ・ファイルの書込み権限を持っていることを確認してください。 その後、コネクタ・サーバーを再起動します。 |
Exchangeコネクタが次のエラーをスローします。
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問題はExchange Connector Server ITリソースのTimeout設定によって引き起こされています。この問題を解決するには、Exchange Connector Server ITリソースのTimeoutパラメータに指定された値を増やします。このパラメータの詳細は、表2-3を参照してください。 |
表5-2に、Exchange 2010を使用している場合にコネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。
表5-2 Exchange 2010のコネクタ問題のトラブルシューティング
| 問題の説明 | 解決方法 |
|---|---|
Exchangeコネクタが次のエラーをスローします。
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指定したユーザー名とパスワードが正しいことを確認してください。ユーザー名はDomainName\UserNameの形式である必要があります。 ユーザー識別名(DN)はExchangeUser ITリソース・パラメータの値として指定できません。 これで問題が解決しない場合、同じ資格証明を使用して、コネクタ・サーバーをホストしているコンピュータからリモートPowerShellウィンドウを使用して、次のコマンドでExchange Serverに接続できることを確認します。
上のステップがエラーなく完了する場合、Windowsイベント・ログで詳細を確認します。 代替方法: Enable-PSRemotingコマンドレットを実行し、WS-Managementテクノロジを使用して送信されるWindows PowerShellリモート・コマンドをExchange Serverコンピュータが受信するように構成します。Enable-PSRemotingコマンドレットの詳細は、次を参照してください。 |
表5-3に、Exchange 2007を使用している場合にコネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。
表5-3 Exchange 2007のコネクタ問題のトラブルシューティング
| 問題の説明 | 解決方法 |
|---|---|
ユーザーの配布グループへの追加時、Exchangeコネクタが次のエラーをスローします。
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Exchange 2007では、サービス・アカウントは、配布グループが存在する各ドメインでExchange Recipient AdministratorロールおよびAccount Operatorロールのメンバーである必要があります。 配布グループが存在するドメインのAccount Operatorロールにユーザーを追加し、コネクタ・サーバーを再起動してください。 |