この章では、リリース11.1.1.7.0のSAP User Managementコネクタ用のソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
この項では、コネクタのソフトウェアに対する更新について説明します。また、各ソフトウェアの更新に対応して変更されたこのマニュアルの項も示します。
この項では、このガイドでの主要な変更事項について説明します。たとえば、第2章から第3章への項目の移動は、ドキュメント固有の更新です。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。
リリース11.1.1.6.0で解決された問題を次に示します。
| バグ番号 | 問題 | 解決 |
|---|---|---|
17388531 |
アカウントおよびロールのプロビジョニングがコネクタ・サーバーを構成せずに正常に動作しますが、コネクタ・サーバーを構成するとロールのプロビジョニングに失敗します。 |
この問題は解決されました。 |
17575026 |
リコンシリエーション操作中に子データ・リコンシリエーションに失敗します。 |
この問題は解決されました。 |
17581363 |
プロセス・フォームのSAP User Managementの一意のIDの更新に失敗します。 |
この問題は解決されました。 |
17642440 |
リコンシリエーション操作中で同じ日の異なる時間に作成されたいくつかのユーザーが見つかりません。 |
この問題は解決されました。 |
17911657 |
非CUAモードで、SAPロール・リコンシリエーションがコンポジット・ロールを省略しています。 |
この問題は解決されました。 |
17288932 |
SAP GRC 5.3のSSLサポート |
この問題は解決されました。 |
18461406 |
CUAモードが有効でロール参照リコンシリエーションが実行される場合、ロールがフランス語のラベルではなく英語のラベルでリコンサイルされます。 |
この問題は解決されました。 |
19078269 |
ロード・バランス・シナリオでSAPに接続できません。ただし、具象SAPへの接続に成功します。 |
この問題は解決されました。 |
16506322 |
コネクタが他のネイティブ言語用に構成されている場合でも、タスクのレスポンスは英語のみで表示されます。 |
この問題は解決されました。 |
18815353 |
「表示」および「ヘルプ」ラベルの説明が適切に表示されません。 |
この問題は解決されました。 |
17748964 |
AC: SAP User Managementの一意のIDがプロセス・フォームで更新されません。 |
この問題は解決されました。 |
17668632 |
フィールド・ラベル・マッピングの問題のため、SoDCheckResultの更新に失敗します。 |
この問題は解決されました。 |
17401315 |
SAP User Managementのユーザー・リコンシリエーション中に、2つのリソース・オブジェクトがOracle Identity Managerの同じアカウントに作成されます。 |
この問題は解決されました。 |
19620263 |
Oracle Identity Managerのロールの削除操作を実行すると、コンポジット・ロールに関連付けられた単純なロールが削除されません。 |
この問題は解決されました。 |
18342752 |
CUAのユーザーが無効でOracle Identity Managerで再有効化する場合、ユーザーが引き続きSAPで無効と表示されます。 |
この問題は解決されました。 |
19551686 |
SAP User Managementリコンシリエーションが3回のリコンシリエーション操作ごとに一度のみ変更されたユーザーを検出します。 |
この問題は解決されました。 |
これは、Identity Connector Framework (ICF)に基づくSAP User Management用の最初のOracle Identity Manager Connectorリリースです。リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
このリリース以降、コネクタでは次の新規コンポーネントがサポートされています。
Risk Analysis and Remediation (別名Analyze and Manage Access Risk (AMAR))
Compliant User Provisioning (別名Provision and Manage Users (PMU))
このガイドでは、SAP BusinessObjects AC Access Risk AnalysisはRisk Analysis and Remediation、SAP BusinessObjects AC Access Request ManagementはCompliant User Provisioningを示します。
Identity Connector Framework (ICF)は、Oracle Identity ManagerおよびOracle Wavesetのすべてのコネクタで必要とされるプロビジョニングやリコンシリエーションなどの基本機能を提供するコンポーネントです。
Oracle Identity Manager SAP User Managementコネクタは、ICFベースのコネクタです。ICFではクラスパス分離が使用されているため、SAP User Managementコネクタはコネクタのレガシー・バージョンと共存させることができます。
ICFの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのIdentity Connector Frameworkの理解を参照してください。
コネクタ・サーバーはICFによって提供されるコンポーネントです。コネクタ・アーキテクチャでは、1つ以上のコネクタ・サーバーを使用することで、アプリケーションと外部にデプロイされたバンドルとの通信が可能になります。つまり、コネクタ・サーバーを使用すると、Oracle Identity Managerコネクタのリモート実行が可能になります。
詳細は、次の項を参照してください。
接続プールは、ターゲットへの物理的な接続を表すオブジェクトのキャッシュです。Oracle Identity Managerコネクタは、これらの接続を使用してターゲット・システムと通信できます。実行時に、アプリケーションはプールに接続をリクエストします。接続が使用可能であれば、コネクタがその接続を使用してからプールに戻します。プールに戻された接続は、コネクタが別の操作のために再びリクエストして使用することができます。接続プールは、接続の再利用を可能にし、ネットワーク待機時間、メモリー割当ておよび認証といった接続作成のオーバーヘッドを減らすことに役立っています。
ITリソースごとに1つの接続プールが作成されます。たとえば、ターゲット・システムの3つのインストールに3つのITリソースがある場合は、ターゲット・システム・インストールごとに1つずつ、3つの接続プールが作成されます。
詳細は、「接続プーリング用の参照定義の設定」を参照してください。
プロセス・フォーム・フィールドのデータやその他のオブジェクトなど、リコンシリエーション中にOracle Identity Managerに取り込まれるデータの変換を構成できます。さらに、リコンシリエーションおよびプロビジョニング中にOracle Identity Managerから取り込まれたり送信されるデータの検証も構成できます。
詳細は、次の項を参照してください。
このリリース以降、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作から除外する必要のあるアカウントのリストを指定できます。除外リストで指定したユーザーIDを持つアカウントは、リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作による影響を受けません。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのセルフ・サービス・タスクの実行のリソース除外のための検証Groovyスクリプトに関する項を参照してください。
次の項では、ドキュメント固有の更新について説明します。
このガイドのリビジョン20では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「ターゲット・システム」および「SAP Governance, Risk and Compliance Access Control (GRC AC)」の各行が更新されました。
このガイドのリビジョン19では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-2、表1-6および「ロギングの有効化」に、Oracle Identity Governanceクラスタに関する情報が追加されました。
「Oracle Identity Managerとターゲット・システムとの間の通信を保護するためのSNCの構成」が更新されました。
「クローニング後のステップ」が追加されました。
このガイドのリビジョン18では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「ターゲット・システム」および「SAP Governance, Risk and Compliance Access Control (GRC AC)」の各行が更新されました。
このガイドのリビジョン17では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
このガイドのリビジョン16では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
このガイドのリビジョン15では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
このガイドのリビジョン14では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
このガイドのリビジョン13では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
OIMのインタフェース名が、ガイド全体で修正されました。
次の項では、ターゲット・システムに対して実行される手順についての情報が、概要に置き換えられました。
このガイドのリビジョン12では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行が更新されています。
このガイドのリビジョン10では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「JDK」行と「SAP Governance, Risk and Compliance Access Control (GRC AC)」行が更新されました。
SAP BusinessObjects Access Control 5.3に関する情報は、ガイド全体で削除されました。
SAP BusinessObjects Access Control 10のアーティファクトに関する情報が、ガイド全体で追加されました。
「既知の問題とよくある質問」が変更され、問題ではなくなったすべての不具合が削除されました。
「コネクタ操作時に使用される標準BAPI」が追加されました。
リリース11.1.1.6.0のリビジョン8では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行が更新されています。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)に固有の情報が「使用上の推奨事項」に追加されました。
リリース11.1.1.6.0のリビジョン7では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「ターゲット・システム」行が更新されました。
「ノート」が、「コネクタの機能拡張」の冒頭に追加されました。
フィールド長に関する「ノート」が、「インストール後の作業」に追加されました。
「アップグレード後のステップの実行」のステップ5が削除されました。
コネクタのアップグレードに関する問題が、「既知の問題」に追加されました。
リリース11.1.1.6.0のリビジョン6では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1で、「SAP NetWeaver 7.31の認定されたコネクタ・バージョン」の「ノート」が変更されました。
「コネクタ・サーバー」行が表1-1に追加されました。
表1-2に次の行が追加されました:
singleRoles
compositeRoles
disableLockStatus
roles
表1-8の次の行が変更されました:
ACリクエスト
一意のID
表1-10に「一意のID」行が追加されました。
次の項で、コネクタ・バージョンが「11.1.1.5.0」から「11.1.1.6.0」に変更されました。
「SAP JCoのダウンロードとインストール」のステップ3および4
「Oracle Identity Managerへのコネクタのインストール」のステップ2および3
「コネクタ・サーバーへのコネクタのインストール」にステップ3が追加されました。
「アップグレード後のステップの実行」にステップ1および2が追加されました。
リリース11.1.1.5.0のリビジョン5では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
「新たに作成したアカウントのパスワード変更の構成」が変更されました。
リリース11.1.1.5.0のリビジョン4では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
が変更されました。
リリース11.1.1.5.0のリビジョン3では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「ターゲット・システム」行および「GRC AC」行が更新されました。
リリース11.1.1.5.0のリビジョン2では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表2-5の「宛先」および「masterSystem」行が更新されました。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行が変更され、Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS2 (11.1.2.2.0)が追加されました。
「UIフォームにおけるフィールド・ラベルのローカライズ」のステップ5に、Oracle Identity Manager 11g リリース2 PS2 (11.1.2.2.0)固有の情報が追加されました。