Oracle Internet Directory 11.1.1.7.0 VMテンプレートは、Oracle VMサーバー上ですぐに実行できる環境です。これは、Oracle Database 11.1.0.7およびOracle Internet Directory 11.1.1.7.0で構成されています。このテンプレートをダウンロードして、いくつかの構成手順を実行すると、Oracle DatabaseおよびOracle Internet Directoryを短時間でインストールして実行し、使用する準備を整えることができます。このテンプレートを使用して、非VM環境にOracle Internet Directoryを迅速にインストールすることもできます。
このテンプレートで設定されるデフォルト値は、一部の環境にとって適切ではない可能性があります。
Oracle VM環境にオペレーティング・システム、Oracle DatabaseおよびOracle Internet Directory 11.1.1.7.0をインストールする手順は、次のとおりです。
各リリースのOracle VMドキュメントの説明に従って、Oracle VMサーバーをインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/documentation/vm-096300.html
Oracle Internet Directory向けのVMテンプレート・ファイルoidhome.tgzおよびOVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM_1.tgzを、http://edelivery.oracle.comからダウンロードします。
これらのテンプレート・ファイルをdom0 /OVS/seed_poolにコピーします。
次のようにディレクトリを変更し、ファイルを展開します。
cd /OVS/seed_pool tar xzf OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM_1.tgz tar xzf oidhome.tgz
構成ファイルvm.cfgが含まれるディレクトリに移動します。
cd OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM
vm.cfgを編集し、このVMに適切なVCPU、メモリーおよびネットワーク(VIF)の値を設定します。Oracle Internet Directoryのサイズ設定とチューニングに関する推奨事項については、『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』の「Oracle Internet Directory」の章を参照してください。
次を入力して、Oracle VMを開始します。
xm create vm.cfg
デフォルトでは、Oracle VMによって、ポート5900でVNCサーバーが開始されます。別のウィンドウからVNCクライアントを使用し、ポート5900でOracle VMが実行されているホストに接続します。
インストール情報および構成情報の入力を求められます。これらの情報を指定し、Oracle 11g Databaseを設定します。
ユーザーroot、パスワードovsrootを使用してホストにログインします。パスワードを変更することをお薦めします。
これで、Oracle Internet Directoryがホーム・ディレクトリ/oidhome/app/mwhomeにインストールされます。
すでにOracle Databaseテンプレートを含み、Real Application Clustersを使用している既存のVMに対してOracle Internet Directoryテンプレートをインストールするには、次の手順を実行します。
VMテンプレート・ファイルoidhome.tgzをhttp://edelivery.oracle.comからダウンロードします。
このファイルをdom0 /OVS/seed_poolにコピーします。
次のようにディレクトリを変更し、ファイルを展開します。
cd /OVS/seed_pool tar xzf oidhome.tgz
これにより、oidhome.imgファイルが/OVS/seed_pool/OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVMの下に展開されます。
構成ファイルvm.cfgが含まれるディレクトリに移動します。次に例を示します。
cd OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM
vm.cfgを編集し、太字で示されているようにoidhome.imgをディスクとして追加します。
disk = ['file:/OVS/seed_pool/OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM/System.img,xvda,w','file:/OVS/seed_pool/OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM/oracle11g_x86_64_asm.img,xvdb,w', 'file:/OVS/seed_pool/OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM/oidhome.img,xvdc,w'
]
次を入力して、ゲストOSを再起動します。
xm shutdown OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVM xm create vm.cfg
/oidhomeディレクトリを作成します。
mkdir /oidhome
Oracle Internet Directoryイメージをマウントします。
mount -t ext3 /dev/xvdc /oidhome
|
注意:
cd /mntPoint/app/mwhome/ldap/lib
make -f ins_ldap.mk install
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/mntPoint/appディレクトリ・ツリーの所有者およびグループを次のように設定します。
chown -R oracle /mntPoint/app chgrp -R dba /mntPoint/app
oidRoot.shを実行します。
/mntPoint/app/mwhome/Oracle_Idm1/oidRoot.sh
ユーザーoracleに切り替えます。
su oracle
DISPLAY環境変数を設定します。
ORACLE_HOME環境変数に、/mntPoint/app/mwhome/Oracle_IDM1を設定します。
config.shが含まれるディレクトリに移動し、それを実行します。
cd /mntPoint/app/mwhome/Oracle_IDM1/bin
./config.sh
情報の入力を求められます。環境を構成するための情報を指定します。
Oracle WebLogic Serverテンプレートをhttp://edelivery.oracle.comからダウンロードし、別のVMとしてインストールします。Oracle Internet Directory VMから、次のコマンドを実行します。
/mountpoint/app/mwhome/asinst_1/bin/opmnctl registerinstance
VMテンプレート・ファイルoidhome.tgzをhttp://edelivery.oracle.comからダウンロードします。
次のようにファイルを展開します。
tar xzf oidhome.tgz
これにより、oidhome.imgファイルが./OVM_EL5U2_X86_64_ORACLE11G_PVMの下に展開されます。
ディレクトリにoidhome.imgをコピーします。次に例を示します。
cp oidhome.img /u01
rootユーザーに切り替えます
/oidhomeを作成します。
mkdir /oidhome
イメージをマウントします。次に例を示します。
mount -t ext3 -o loop /u01/oidhome.img /oidhome
ディレクトリ/oidhomeに移動し、/oidhome/appツリーの所有者およびグループを次のように設定します。
cd /oidhome chown -R oracle ./app chgrp -R dba //app
oidRoot.shを実行します。
/oidhome/app/mwhome/Oracle_Idm1/oidRoot.sh
DISPLAY環境変数を設定します。
ORACLE_HOME環境変数に、/oidhome/app/mwhome/Oracle_IDM1を設定します。
使用しているプラットフォームのOracle Databaseインストレーション・ガイドに従って、Oracle Databaseをインストールします。
/oidhome/app/mwhome/Oracle_IDM1/bin/config.shを実行して、Oracle Internet Directoryを構成します。