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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Data Synchronization Server管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1.7.0)
B69393-02
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A BDSSの構成操作

この付録では、Business Data Synchronization Server (BDSS)がカレンダ・ドメインのレコードを同期化する方法を説明します。

この付録のトピックは、次のとおりです。

A.1 UserConfigMBean

表A-1に、UserConfigMBeanの操作を示します。詳細は、第4.7項「ユーザーの管理」を参照してください。

表A-1 ユーザー構成MBeanの操作

操作 説明

showUserList

すべてのユーザーとそのステータスのリストを返します。

showFailinguserList

現在同期化に失敗しているすべてのユーザーのリストを返します。

showUserStatus

ユーザーのステータスを、レコード・レベルのステータスを含めて表示します。この操作には、失敗している項目のみを返すオプション・フラグがあります。

addConnectorUser

新しいコネクタ・ユーザーを追加し、そのユーザーをハブ・ユーザーに関連付けます。ハブ・ユーザーが存在しない場合は、この操作で作成されます。同期化するように構成されているユーザーの場合は、この操作をコネクタごとに実行する必要があります。次に、updateUserSyncEnablementFlagを使用して、ハブ・ユーザーの同期化を有効にする必要があります。

removeHubUser

データベースからハブ・ユーザーを削除し、そのハブ・ユーザーに関連付けられているすべてのコネクタ・ユーザーも削除します。

updateHubUserSyncEnableFlag

ユーザーの同期化対応フラグを更新します。TまたはTrueは、後続のすべての同期化セッションでユーザーが同期化されることを意味します。FまたはFalseに設定すると、ユーザーは同期化されません。

updateUserDomainSyncLevel

指定ドメインでのコネクタ・ユーザーに対する同期化レベルを変更します。現在有効な同期化レベルは、FullNoneInbound OnlyおよびOutbound Onlyです。


A.2 ServerDomainConfigMBean

表A-2に、ServerDomainConfigMBeanの操作を示します。詳細は、第4.2項「コネクタの管理」および第4.4項「コネクタ・インスタンスの管理」を参照してください。

表A-2 ServerDomainConfigMBeanの操作

操作 説明

showConnectorDetails

指定したコネクタの構成を返します。コネクタ名が空の場合、この操作は、構成されているすべてのコネクタの構成情報を返します。

updateConnectorForPim

コネクタを追加または変更します。

deleteConnector

指定のコネクタを削除します。

updatePimServerInstance

既存のPIMサーバー・インスタンスを更新したり、新しいPIMサーバー・インスタンスを作成します。

deletePimServerInstance

PIMサーバー・インスタンスを削除します。

updateConnectorInstance

コネクタのコネクタ・インスタンスを作成または変更します。

deleteConnectorInstance

コネクタからコネクタ・インスタンスを削除します。

updateDomainForConnector

コネクタのドメインを作成または変更します。

deleteDomainForConnector

コネクタからドメインを削除します。

updateFilterForDomain

コネクタ・ドメインに対するフィルタを作成または変更します。

deleteFilterForDomain

ドメインからフィルタを削除します。


A.3 DispatcherSettings MBean

表A-3に、DispatcherSettings MBeanの属性を示します。詳細は、第5.2項「ディスパッチャの構成」を参照してください。

表A-3 DispatcherSettings MBeanの属性

属性 説明

ChunkSize

同期化のためにハブに送信されるメッセージに含まれるユーザーの数。この属性を使用して、実行しているエンジンの各インスタンスへのロードを分散します。デフォルト値は、1メッセージに対して20ユーザーです。

HubEndPointURL

ハブをホストするサーバー上のDispatcherHub Webサービスに接続するためにディスパッチャが使用するURL。たとえば、WebLogic Serverの典型的なハブURLは、http://<HUB_SERVER_IP_ADDRESS>:7001/BDSSHubWebServices/DispatcherHubWebService?wsdlです。


A.4 EngineSettings MBean

表A-4に、EngineSettings MBeanの属性を示します。詳細は、第5.3項「エンジンの構成」を参照してください。

表A-4 EngineSettings MBeanの属性

属性 説明

EngineEndPointURL

コネクタでエンジンに対するリクエストおよびデータ更新リクエスト・レスポンスの抽出を可能にするためにエンジンで使用されるURL。

Oracle WebLogic管理コンソールを使用してこのURLを検索する手順は、次のとおりです。

  1. 「デプロイメント」を選択します。

  2. BDSSHubのツリー構造を展開します。

  3. 「EngineCallBackInterface」ノードを選択します。「EngineCallback」ページの「設定」が表示されます。

  4. 「テスト」タブを選択します。

  5. 「EngineCallbackInterface」ノードを展開します。

  6. ?wsdlテスト・ポイントを選択します。

ExtractResponseTimeOut

コネクタからの抽出レスポンスを処理するためにエンジンが待機するミリ秒数。デフォルト値は60000ミリ秒数です。通常の状況でタイムアウトが発生しないように、タイムアウト値には十分に大きい値が必要です。この値は、次の内容も含めた複数のファクタによって異なります。

  • 抽出可能な最大レコード・セットのサイズ。

  • 抽出されるハブ・ドメインの数。これが関係するのは、エンジンでは、ハブ・ドメインの同期化セッションが順次に処理されるためです。そのため、ハブ・ドメインAが最初に処理された場合、ハブ・ドメインBは抽出レスポンスを取得するためにハブ・ドメインAより長く待機する必要があります。

  • システム・ロードや通信待機時間を含む他のファクタ。これらのファクタは、タイムアウトの発生前にコネクタから抽出レスポンス・メッセージを取得して処理するエンジンの機能に影響を与えます。

タイムアウトが発生すると、影響を受けるユーザー同期化セッションに対応するハブ・ドメインの同期化が終了します。

MessageTimeToLive

削除される前に抽出レスポンスを含むメッセージがJMSキューに留まっているミリ秒数。デフォルト値は、 60000 ミリ秒です。このタイムアウト値は、ExtractResponseTimeOut属性に対して実行した分析に類似した分析を使用して計算します。

RuntimeLibraryURL

コネクタがコネクタ・ランタイム・ライブラリと通信できるように、エンジンがコネクタに送信するURL。

Oracle WebLogic Serverコンソールを使用してこのURLを検索する手順は、次のとおりです。

  1. 「デプロイメント」を選択します。

  2. BDSSHubのツリー構造を展開します。

  3. 「ConnectorRuntimeInterface」ノードを選択します。「ConnectorRuntimeInterface」ページの「設定」が表示されます。

  4. 「テスト」タブを選択します。

  5. 「ConnectorRuntimeInterface」ノードを展開します。

  6. ?wsdlテスト・ポイントを選択します。


A.5 ProfileRuntimeInfo MBean

ProfileRuntimeInfo MBeanでは、プロファイル・パラメータを変更および表示するための操作が提供されます。詳細は、第4.8項「プロファイルの管理」を参照してください。

表A-5 ProfileRuntimeInfo MBeanの操作

操作 説明

displayAllProfiles

各プロファイルおよびセクション別にグループ化されたすべてのパラメータのリストを返します。

displayProfile

指定のプロファイルのパラメータのみを表示します。

removeProfileParameter

指定のパラメータを削除します。適切なパラメータを確実に削除するには、プロファイル名およびセクション名を指定する必要があります。

setProfileParameter

既存のパラメータを更新したり、新しいパラメータを作成します。


A.6 プロファイル・パラメータ

プロファイルには、コネクタの構成メタデータが格納されます。各パラメータには、単一の値があります。ProfileRuntimeInfo MBeanの操作(表A-5を参照)を使用すると、コネクタのプロファイルを管理できます。BDSSには、Exchangeコネクタ用にシードされているプロファイルおよびFTSKeyFieldsプロファイルが付属しています。これらのプロファイルは、表A-6を参照してください。詳細は、第6章「Microsoft Exchange 2007用BDSSコネクタの構成」および第5.5項「FtsKeyFieldsプロファイルの構成」を参照してください。

表A-6 BDSSプロファイル・パラメータ

プロファイル セクション パラメータ 説明

BdssKeyFields

Calendar

KeyField1

レコードの照合で使用する最初のフィールド。

BdssKeyFields

Calendar

KeyField2

レコードの照合で使用する2番目のフィールド。

BdssKeyFields

Contact

KeyField1

レコードの照合で使用する最初のフィールド。

BdssKeyFields

Contact

KeyField2

レコードの照合で使用する2番目のフィールド。

BdssKeyFields

Task

KeyField1

レコードの照合で使用する最初のフィールド。

BdssKeyFields

Task

KeyField2

レコードの照合で使用する2番目のフィールド。

FTSKeyFields

Tasks

KeyField1

レコードの照合で使用する最初のフィールド。

FTSKeyFields

Tasks

KeyField2

レコードの照合で使用する2番目のフィールド。

Exchange2007

Hub Transport

Pim Transport Implementation Class

ハブ・トランスポートの汎用コンポーネントでは、この値を使用してExchange PIMトランスポートを初期化します。

Exchange2007

Hub Transport

Extract Response Batch Size

この値は、BDSSによって同期化されるユーザーが保持するレコードがこの値を超えることがないように、十分に大きい数値に設定してください。

Exchange2007

Task

Pim Xsd

exchange2007task.xsdファイルへのURI。

Exchange2007

Task

PimToHubUrl

Exchange2007TaskToHubTask.xslへのURI。

Exchange2007

Task

HubToPimUrl

HubTaskToExchange2007Task.xslへのURI。

Exchange2007

Task

Domain Class Type

ドメインの同期化時に使用されるExchange Web Serviceインタフェース・クラス。

Exchange2007

Task

Exchange Domain Batch Size

ドメイン・ターゲットからのレコードの抽出時にExchangeからダウンロードされるレコードの最大数。有効な値は、1から512です。

Exchange2007

Task

Folder Class

ドメインのフォルダ・クラス。

Exchange2007

Task

Body Type

ドメインのBodyフィールドの同期化方法。有効な値は、TextまたはHTMLです。

Exchange2007

Task

Conflict Resolution Type

Exchangeによる競合タイプの処理方法を決定します。有効な値は、AutoResolveAlwaysOverwriteおよびNeverOverwriteです。

Exchange2007

Task

Disposal Type

Exchangeによる削除されたレコードの処理方法を決定します。有効な値は、HardDeleteSoftDeleteおよびMoveToDeletedItemsです。

Exchange2007

Task

Pim Domain id

同期化する各レコードのメッセージ・クラス・プロパティとして使用されるPIMドメイン識別子。

Exchange2007

Contact

Exchange Domain Batch Size

ドメイン・ターゲットからのレコードの抽出時にExchangeからダウンロードされるレコードの最大数。有効な値は、1から512です。

Exchange2007

Contact

Folder Class

ドメインのフォルダ・クラス。

Exchange2007

Contact

Pim Domain Id

同期化する各レコードのメッセージ・クラス・プロパティとして使用されるPIMドメイン識別子。

Exchange2007

Contact

Pim Xsd

exchange2007contact.xsdファイルへのURI。

Exchange2007

Contact

PimToHubUrl

Exchange2007ContactToHubContact.xslへのURI。

Exchange2007

Contact

HubToPimUrl

HubContactToExchange2007Contact.xslへのURI。

Exchange2007

Calendar

Time Zone Xsd

timezoneregistryschema.xsdへのURI。

Exchange2007

Calendar

VEvent Xsd

veventasxml.xsdへのURI。

Exchange2007

Calendar

PimToHubUrl

exchange2007calendartohubcalendar.xslへのURI。

Exchange2007

Calendar

Pim Xsd

pimicalbody.xsdへのURI。

Exchange2007

Calendar

Calendar Item Type Xsd

calendaritemtype.xsdへのURI。

Exchange2007

Calendar

Time Zone Xml

timezoneregistry.xmlへのURI。

Exchange2007

Calendar

HubToPimUrl

hubcalendartoexchange2007calendar.xslへのURI。

Exchange2007

Calendar

CalendarItemToVEvent Xsl

calendaritemtypetoveventasxml.xslへのURI。

Exchange2007

Calendar

VEventToCalendarItem Xsl

veventasxmltocalendaritemtype.xslへのURI。

Exchange2007

Calendar

Body Type

ドメインのBodyフィールドの同期化方法。有効な値は、TextまたはHTMLです。

Exchange2007

Calendar

Conflict Resolution Type

Exchangeによる競合タイプの処理方法を決定します。有効な値は、AutoResolveAlwaysOverwriteおよびNeverOverwriteです。

Exchange2007

Calendar

Disposal Type

Exchangeによる削除されたレコードの処理方法を決定します。有効な値は、HardDeleteSoftDeleteおよびMoveToDeletedItemsです。

Exchange2007

Calendar

Domain Class Type

ドメインの同期化時に使用されるExchange Web Serviceインタフェース・クラス。

Exchange2007

Calendar

Exchange Domain Batch Size

ドメイン・ターゲットからのレコードの抽出時にExchangeからダウンロードされるレコードの最大数。有効な値は、1から512です。

Exchange2007

Calendar

Fanning Limit

Exchangeで繰返しのカレンダ・レコードをネイティブで表すことができない場合に作成されるレコードの数。有効な値は、1から100です。

Exchange2007

Calendar

Folder Class

ドメインのフォルダ・クラス。

Exchange2007

Calendar

Pim Domain id

同期化する各レコードのメッセージ・クラス・プロパティとして使用されるPIMドメイン識別子。

Exchange2007

Active Directory

ServerN

(Nは0(ゼロ)以上の序数)

ユーザーのExchangeアカウント情報の検出時に、Active Directoryからサービス接続ポイントのURLを取得するためにコネクタで使用されるLDAP URL。

複数のエントリを追加できます。序数は、プリファレンス順序を指定します(つまり、Server1の前にServer0が試行されるなど)。

コネクタは、ユーザーが検出されるまで、または各エントリの試行が終了するまで各URLを試行します。

Exchange2007

Active Directory

Referral

LDAPプロバイダによる参照の処理方法を指定します。値は、followthrowまたはdeferです。デフォルト値はfollowです。

Exchange2007

Active Directory

Max Query Result Size

Active Directoryの問合せごとに返される結果の最大数。デフォルト値は20です。

Exchange2007

Active Directory

Max Query Time

Active Directoryの問合せが返されるまで待機する時間(ミリ秒)。デフォルト値は30秒(30000ミリ秒)です。

Exchange2007

Active Directory

Read Timeout

タイムアウトするまでレスポンスを待機する時間(ミリ秒)。デフォルト値は5000です。

Exchange2007

Active Directory

Connect Timeout

タイムアウトするまでActive Directoryへの接続を確立する時間(ミリ秒)。デフォルト値は5000です。

Exchange2007

Active Directory

Use SSL

セキュアなLDAPを使用するかどうか。デフォルトはtrueです。ただし、開発環境では、ドメイン・コントローラがセキュアなLDAPに対して有効化されないため、値をfalseに設定します。

Exchange2007

Active Directory

Using Client Certificates

クライアント・プロバイダがLDAP証明書を使用するかどうかを示します。

Exchange2007

Active Directory

Client Certificate Path

「Use SSL」がtrueに設定され、ドメイン・コントローラでクライアント証明書が必要な場合は、trueに設定します。デフォルトはfalseです。

Exchange2007

Auto Discovery

SCPN

Nは0(ゼロ)以上の序数です。

ユーザーの検出時にコネクタで使用するサービス接続ポイント(SCP)へのURL。

序数は、プリファレンス順序を指定します(コネクタでは、SCP1の前にSCP0が試行されるなど)。コネクタは、ユーザーが検出されるまで、または各エントリの試行が終了するまで各URLを試行します。

Exchange2007

Auto Discovery

Remove Domain From Urls

Active Directoryから取得した検出SCP URLからドメイン情報を削除するようにコネクタに指示します。

開発環境の場合は、URLにドメインが含まれているとDNSでURLが解決されないため(つまり、http://server1.us.example.com/autodiscover/autodiscover.xmlは機能しません)、この値をtrueに設定します。オプションをtrueに設定すると、URLはhttp://server1/autodiscover/autodiscover.xmlになります。

Exchange2007

Auto Discovery

Read Timeout

タイムアウトするまでレスポンスを待機する時間(ミリ秒)。デフォルト値は5000です。

Exchange2007

Auto Discovery

Connect Timeout

タイムアウトするまで自動検出サーバーへの接続を確立する時間(ミリ秒)。デフォルトは5000です。

Exchange2007

Auto Discovery

Use SSL

セキュアなHTTP(HTTPS)を使用するかどうか。デフォルトはtrueです。HTTPを許可するようにサーバーを構成することに失敗した場合は、自動検出サービスに対してHTTPSが必要になる場合があります。

Exchange2007

Auto Discovery

Client Certificate Path

この値は、PEM(プライバシ強化メールのセキュリティ証明書)ファイルの場所に設定します。このファイルには、自動検出でクライアント証明書が必要な場合に使用されるクライアント証明書が含まれています。

Exchange2007

Auto Discovery

Client Certificate Key Path

この値は、PEM(プライバシ強化メールのセキュリティ証明書)ファイルの場所に設定します。このファイルには、クライアント証明書の秘密鍵が含まれています。

Exchange2007

Auto Discovery

Port

デフォルトでは、通常、HTTPSセキュア・ポートの443に設定します。「Use SSL」がtrueに設定されている場合は、HTTPSポートの値を設定します。falseの場合は、HTTPポートの値を設定します。この値が使用されるのは、すべてのSCP URL(SCPN構成のSCP URLSおよびServern構成ごとに自動検出から取得されたSCP URL)の試行後に試行される、デフォルトのSCP URLが試行される場合のみです。

Exchange2007

Event Receiver

CHANGE_ME

CONNECTORSテーブルのNAME列に表示されるExchange 2007コネクタの名前。

Exchange2007

Event Receiver

Status Frequency

Exchangeが各サブスクリプションに通知を提供する頻度(分単位)。

Exchange2007

Event Receiver

Subscription Status Factor

イベント・レシーバは、Exchangeサーバーがすべてのサブスクリプションを終了していないことを確認するために、すべてのサブスクリプションに対してチェックを実行します。このパラメータは、このチェックの実行頻度を設定します。チェックの実行頻度は、このパラメータに設定した値に「Status Frequency」パラメータに設定した値を乗算した値です。たとえば、「Status Frequency」パラメータを1分に設定し、「Subscription Status Factor」を3に設定すると、イベント・レシーバは3分ごとにサブスクリプション・チェックを実行します。