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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63029-04
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11 外部システムへの接続の構成

この章では、Oracle Business Intelligenceの外部にあるシステムへの接続を構成する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

外部システムへの接続を構成するプロセスの一部として、Oracle BIスケジューラ用のデータベースを構成できます。Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionスケジューリング・ジョブ・ガイドの「Oracle BIスケジューラ用のデータベースの構成」を参照してください。

11.1 電子メールおよびエージェントの構成

Fusion Middleware Controlを使用して、エージェントで使用される一般的な電子メール設定を構成できます。拡張構成設定については、第20章「エージェントの構成および管理」で説明しています。

11.1.1 エージェントに影響するOracle BIスケジューラの電子メール設定のFusion Middleware Controlを使用した構成

この手順を始める前に、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」で説明している情報について確認しておいてください。

Fusion Middleware Controlを使用してエージェントに影響するOracle BIスケジューラの電子メール設定を構成するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

  2. 必要に応じて、「デプロイメント」ページの「メール」タブを表示します。

  3. 構成をロックして編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。

  4. このページのヘルプ・トピックの説明を参照して、各要素を設定します。次のオプションに関するページ・レベルのヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    • SMTPサーバー

    • ポート

    • 送信者の表示名

      このオプションは、送信者アドレスの重要な代わりとしてSMTPのFromフィールドで使用されます。デフォルトはOracle Business Intelligenceです。

    • 送信者の電子メール・アドレス

      このオプションは、Oracle BIスケジューラから送信されるすべてのメールに対して、送信者の返信先アドレスとして使用されるSMTPサーバーの電子メール・アドレスを指定します。初期値はdefaultuser@defaultmailserver.comです。この値は、有効な電子メール・アドレスに変更する必要があります。電子メール受信者が返信する必要がないことを示す場合は、このフィールドにno_reply@mycompany.comまたはdo_not_reply@mycompany.comを追加してください。

    • ユーザー名

    • パスワード

    • パスワードの確認

    • 失敗時の再試行回数

    • 最大受信者数

    • アドレッシング方式 宛先、ブラインド・コピー受信者(BCC)

    • 接続のセキュリティ

    • CA証明書ソースの指定

    • CA証明書ディレクトリ

    • CA証明書ファイル

    • SSL証明書検証の深さ

    • SSL暗号リスト

  5. 適用」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  6. Business Intelligenceの「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

エージェントの拡張構成設定の詳細は、第20章「エージェントの構成および管理」を参照してください。

Oracle BI Systems Management APIのメソッドを使用した構成設定の変更の詳細は、第23章「Oracle BI Systems Management APIの概要」を参照してください。

11.2 アクション・フレームワークを使用したアクションの構成

ユーザーはOracle BIプレゼンテーション・サービスのユーザー・インタフェースを使用してアクションを作成できます。アクションは、ユーザーがアクション・リンクをクリックすることで明示的に起動できる操作またはプロセスです。エージェントの最終ステップとして、アクションを自動的に起動することもできます。

組織で使用するアクションを構成できます。各構成設定の詳細な説明および例を含む、外部システムに対するアクションを有効にするアクション・フレームワークの使用方法についての包括的な説明は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』を参照してください。

11.3 マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続の構成

Oracle Marketing Segmentationはセグメンテーションを処理します。これには、サブジェクト・エリアに基づく各種条件を指定して、対象者を異なるセグメントに分割する処理が含まれます。セグメントが準備されると、ユーザーは、セグメントの条件を満たす連絡先とアカウントのリストを作成します。その後、生成したリストを、ファイル・システム、データベース、または指定したコンテンツ・サーバーに格納するかどうかを指定します。

ユーザーがコンテンツ・サーバーにリストを格納できるようにするには、管理者として、適切なURLおよび資格証明を指定することで、コンテンツ・サーバーへの接続を構成する必要があります。これにはFusion Middleware Controlを使用します。instanceconfig.xmlファイルで、手動で追加設定を指定することもできます。

マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続を構成できます。この手順について次の各項で説明します。

11.3.1 Fusion Middleware Controlを使用したマーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続の構成

この手順を始める前に、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」で説明している情報について確認しておいてください。

Fusion Middleware Controlを使用してマーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続を構成するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

  2. 「デプロイメント」ページの「マーケティング」タブを表示します。

  3. 構成をロックして編集」をクリックして、変更を実行できるようにします。

  4. このページのヘルプ・トピックの説明を参照して、各要素を設定します。次のオプションに関するページ・レベルのヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    • URL」オプション

    • ユーザー名」オプション

    • パスワード」オプション

    • パスワードの確認」オプション

  5. 適用」をクリックし、「変更のアクティブ化」をクリックして変更を行います。ロックを解除すると、別のシステム管理者が変更を実行できるようになります。

  6. Business Intelligenceの「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

Oracle BI Systems Management APIのメソッドを使用したコンテンツ・サーバーへの接続構成の詳細は、第23章「Oracle BI Systems Management APIの概要」を参照してください。

11.3.2 マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続設定の手動による編集

instanceconfig.xmlファイル内の様々な要素を使用して、マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続用に設定を変更できます。

この手順を開始する前に、第3.4項「構成設定を更新するためのテキスト・エディタの使用」の情報を理解しておく必要があります。

マーケティング・コンテンツ・サーバーへの接続用に設定を手動で編集するには:

  1. 第3.6項「構成ファイルの格納場所」の説明に従って、instanceconfig.xmlファイルを編集するために開きます。

  2. 次のリストで説明している要素を追加する必要があるセクションを見つけます。

    • SocketTimeoutSec: レコードの送信時にソケットがコンテンツ・サーバーからの応答を待機する秒数を指定します。デフォルト値は60です。最小値および最大値はありません。

    • FileSizeMB: リスト作成時に生成されコンテンツ・サーバーに挿入されるファイルのサイズをMB単位で指定します。デフォルト値は10です。最小サイズは1MB、最大サイズは50MBです。

  3. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。

    <ServerInstance>
      <MarketingContentServer>
        <URL>myhost.com:6666/st1b2rep/idcplg</URL>
        <SocketTimeoutSec>120</SocketTimeoutSec>
        <FileSizeMB>5</FileSizeMB>
      </MarketingContentServer>
    </ServerInstance>
    

    ユーザー名およびパスワードの値はinstanceconfig.xmlファイルには指定しません。かわりに、Fusion Middleware Controlで値を指定します。これにより、指定した値が、その他すべてのユーザー名およびパスワードとともに集中管理された資格証明ウォレットに安全に格納されます。

    また、URL要素は変更しないでください。この値はFusion Middleware Controlによって集中管理されています。

  4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  5. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

11.4 データ・ソースへの接続の構成

データ・ソースへの接続はOracle BIリポジトリで定義されます。リポジトリ開発者は、管理ツールを使用し、メタデータをインポートして接続プールを構成することによりデータ・ソース接続を構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の「メタデータのインポートおよびデータ・ソースの使用」を参照してください。

本番環境およびその他の環境への移行時に、リポジトリ内の接続プール情報を更新する必要がある場合があります。Oracle BIサーバーXML APIを使用して、これらの接続プールの変更を自動化できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスのテスト環境から本番環境への移行に関する項を参照してください。

11.5 EPM Workspaceとの統合のための構成

Oracle Business IntelligenceとOracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceは、それぞれ適切なバージョンをインストールした後、統合できます。Oracle BI PublisherはOracle Business Intelligence Suiteの一部としてインストールすると、EPM Workspaceと統合されます。BI Publisherは、スタンドアロン・モードではEPM Workspaceと統合できません。この統合の結果、ユーザーはEPM Workspaceにログインした後、追加のログイン操作を行うことなく、Oracle Business IntelligenceとBI Publisherをシームレスに使用できます。

統合を有効にするには、この章の説明に従って、構成の手順を実行する必要があります。Oracle Business IntelligenceのEPM Workspace内での使用の詳細は、次の場所にあるOracle Enterprise Performance Management Systemリリース・ライブラリでOracle Hyperion Enterprise Performance Management Workspaceのドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E17236_01/index.htm

次の各項では、統合の構成方法について説明します。


注意:

Oracle Business Intelligenceリリース10gとWorkspaceとの統合を使用した場合、Oracle Business Intelligenceリリース11.1.1.7にアップグレードできますが、EPM Workspaceとの統合はアップグレードされません。この章で説明する手順を使用して、統合を再構成する必要があります。


11.5.1 ステップ1: 前提条件について

統合を構成する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。

  • システム要件および動作保証ドキュメントの説明に従って、Oracle Business IntelligenceおよびEPM Workspaceの適切なバージョンを使用していること。詳細は、第1.8項「システム要件と動作保証」を参照してください。

  • 『Oracle Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』(Oracle Enterprise Performance Management Systemリリース・ライブラリで入手可能)に従って、EPM Workspaceをインストールおよび構成していること。

  • Oracle Business IntelligenceおよびEPM Workspaceが、同じアイデンティティ・ストアを使用して構成されていること。アイデンティティ・ストアの詳細は、次のソースを参照してください。

    • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』

    • Oracle Enterprise Performance Management Systemセキュリティ管理ガイド

  • SSO_TOKENキーをEPM WorkspaceインスタンスからOracle Business Intelligenceインスタンスにインポート済であること。詳細は、第11.6項「Oracle Business IntelligenceでEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびEPM Workspaceとの通信時にHyperion SSOトークンを使用する構成」を参照してください。

  • srcディレクトリにEPMシステムのreg.propertiesファイルが含まれ、ORACLE_HOME\instances\instance1\config\foundation\11.1.2.0ディレクトリにOracle Business Intelligenceのreg.propertiesファイルが含まれていること。srcディレクトリは、regSyncUtil_OBIEE-TO-EPM.zipファイルに格納されています。このファイルを解凍し、reg.propertiesファイルをEPMシステムからコピーします。

11.5.2 ステップ2: JARファイルのコピー

INTEROP-SDK.JARファイルをEPM Workspaceのインストール場所からコピーし、Oracle Business Intelligenceのインストール場所へ貼り付ける必要があります。

JARファイルをコピーするには:

  1. Oracle Business Intelligenceインストールの次のディレクトリに移動し、INTEROP-SDK.JARファイルのバックアップ・コピーを作成します。

    ORACLE_BI1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  2. INTEROP-SDK.JARファイルを、EPM Workspaceインストールの次のディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME\Middleware\EPMSystem11R1\common\SharedServices\11.1.2.0\lib

  3. INTEROP-SDK.JARファイルをEPM Workspaceインストールから貼り付けて、Oracle Business Intelligenceインストールのバージョンを上書きします。

11.5.3 ステップ3: EPM WorkspaceでのOracle Business Intelligenceの登録

Oracle Business IntelligenceをEPM Workspaceに登録する必要があります。登録する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。

  • 引数を使用する前に、登録ファイルのプロパティが正しく設定されていること。引数register、viewおよびcleanを使用するには、登録ファイルに正しいプロパティが移入されている必要があります。Oracle Business Intelligenceに付属の製品およびインスタンス登録ファイルを使用してください。

  • Hyperionのインストール用のデータベース・ユーザー名とパスワードおよびHyperion Shared Servicesのユーザー名とパスワードがあること。これらの値は、登録プロセスの間に入力する必要があります。

  • .properties、.productおよび.instanceファイルを編集して登録ユーティリティを実行する前に、これらのファイルへの書込み権限があること。

  • hyperionregistry\HSSRegistration.batファイルのOracleホーム、Oracle BIホームおよびOracle BIインスタンスが正しいパスを参照していること。

Oracle Business IntelligenceをEPM Workspaceに登録するには:

  1. ORACLE_BI_HOME/ bifoundation/web/bin/hyperionregistry/configディレクトリのRegistration.propertiesファイルで、表11-1に示すプロパティを更新します。

  2. コマンド・プロンプトで、ORACLE_BI_HOME/ bifoundation/web/bin/hyperionregistryディレクトリに移動し、次の引数を付けてHSSRegistration.batまたはHSSRegistration.shファイルを実行します。

    • register — Oracle Business IntelligenceをHyperionインストールおよびHyperion Shared Servicesの両方に登録します。

    • view — HyperionインストールおよびHyperion Shared Servicesの両方の、Oracle Business Intelligenceの登録情報のリストを表示します。

    • clean — Oracle Business Intelligenceの登録情報を、HyperionインストールおよびHyperion Shared Servicesの両方から削除します。

    たとえば、登録情報を表示するには次のコマンドを入力します。

    HSSRegistration.bat view

    Registration.propertiesファイルの編集の詳細は、引数helpを使用してください。

  3. EPM System Configurationを実行して、EPMインスタンスのWebサーバーを構成します。


    注意:

    Oracle Business IntelligenceはEPM System Configurationから登録しないでください。登録に問題が生じる可能性があります。Webサーバーの構成のみを実行します。


  4. Foundation Servicesを停止し、再起動します。

  5. Hyperion Shared Servicesの管理コンソール(interop)を使用して、Hyperion Shared Servicesのユーザーをプロビジョニングし、Oracle Business Intelligenceのアプリケーション・メニューをリストします。

表11-1 登録のプロパティ

プロパティ 説明

BIEE.host

BI host name

Oracle Business IntelligenceのWebアプリケーションがデプロイされ、実行されているサーバーを指定します。

BIEE.port

9704

Oracle Business IntelligenceのWebアプリケーションがデプロイされ、実行されているポートを指定します。

BIEE.ssl

false

Oracle Business IntelligenceでSecure Socket Layer (SSL)が構成されるかどうかを指定します。

BIEE.appPath

analytics

Oracle Business IntelligenceのWebアプリケーションのコンテキスト・パスを指定します。

BIEE.appServerType

WebLogic

Oracle Business Intelligenceが実行されているアプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

BIP.integratedWithBIEE

true

BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されるかどうかを指定します。

BIP.appPath

xmlpserver

BI Publisherのコンテキスト・パスを指定します。

HIT.jdbcUrl

jdbc:oracle:thin:host name:1521:orcl

Hyperionインストールが構成されるJDBC URLを指定します。データベース名は、このURLで指定されている必要があります。

HIT.jdbcDriver

oracle.jdbc.OracleDriver

HyperionインストールのJDBCドライバを指定します。

Workspace.Host

Workspace host name

EPM Workspaceが実行されているサーバーを指定します。

Workspace.Port

19000

EPM Workspaceが実行されているポートを指定します。

HSS.HostName

HSS host name

Hyperion Shared Servicesが実行されているサーバーを指定します。

HSS.Port

19000

Hyperion Shared Servicesが実行されているポートを指定します。


11.5.4 ステップ4: プロキシの追加

様々なプロキシおよびコンテキストをEPM Workspace内のOracle Business Intelligenceで使用するために、手動で構成する必要があります。

EPM WorkspaceにOracle Business Intelligenceのプロキシを追加するには:

  1. EPM OHSサーバーを停止します。

  2. EPM Workspaceがインストールされているコンピュータで、次のディレクトリに移動します。

    EPM_HOMEMiddleware\user_projects\epmsystem1\httpConfig\ohs\config\OHS\ohs_component

  3. httpd.confファイルを編集用に開き、ファイルの末尾付近でプレゼンテーション・サービスおよびBI Publisherに対する次の2つのプロキシ・セクションを探します。これらのセクションは、「ステップ3: EPM WorkspaceでのOracle Business Intelligenceの登録」の一部として自動的に挿入されています。

    ProxyPass /analytics http://host-name:port-num/analytics
    ProxyPassReverse /analytics http://host-name:port-num/analytics
    
    ProxyPass /xmlpserver http://host-name:port-num/xmlpserver
    ProxyPassReverse /xmlpserver http://host-name:port-num/xmlpserver
    
  4. プレゼンテーション・サービスおよびBI Publisherの行の後に、プロキシに関する次の行を追加します。

    //for the Oracle BI for Microsoft Office client
    ProxyPass /biofficeclient http://BI-host-name:BI-port-num/biofficeclient
    ProxyPassReverse /biofficeclient http://BI-host-name:BI-port-num/biofficeclient 
     
    //for the Download link
    ProxyPass /bicontent http://BI-host-name:BI-port-num/ bicontent
    ProxyPassReverse /bicontent http://BI-host-name:BI-port-num/ bicontent
     
    //for BI Composer
    ProxyPass /bicomposer http://BI-host-name:BI-port-num/bicomposer 
    ProxyPassReverse /bicomposer http://BI-host-name:BI-port-num/bicomposer
    
  5. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  6. EPM OHSサーバーを再起動します。

11.5.5 ステップ5: シングル・サインオンの構成

Oracle Business IntelligenceおよびEPM Workspaceで、シングル・サインオン(SSO)を構成する必要があります。

Oracle Business IntelligenceとEPM Workspaceの統合のためにSSOを構成するには:

  1. 第11.6.2項「Oracle Business IntelligenceとEPM Workspaceの統合時のOracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの受入れの有効化」の手順に従います。

  2. Oracle Business Intelligenceを、「Custom」のSSOプロバイダを使用するように構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のFusion Middleware Controlの使用によるSSO認証の有効化に関する項を参照してください。

  3. 次の手順を実行してinstanceconfig.xmlファイルを編集し、HyperionCSS認証スキーマを追加します。

    1. 第3.6項「構成ファイルの格納場所」の説明に従って、instanceconfig.xmlファイルを編集するために開きます。

    2. 次の例に示すように、Authentication要素を探し、「HyperionCSS」をEnabledSchemas設定に追加します。

      <ServerInstance>
        <Authentication>
             <EnabledSchemas>UidPwd,Impersonate,UidPwd-soap,Impersonate-soap,HyperionCSS</EnabledSchemas>
        </Authentication>
      </ServerInstance>
      
    3. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  4. 次の手順を実行してbridgeconfig.propertiesファイルを編集し、HyperionCSS認証を有効化します。

    1. ファイルを次のディレクトリから編集用に開きます。

      user_projects\domains\bifoundation_domain\config\fmwconfig\biinstances\coreapplication

    2. このファイルで、次の必須プロパティを編集します。

      oracle.bi.presentation.hyperioncssauthenticatorfilter.Enabled=true
      oracle.bi.presentation.hyperioncssauthenticatorfilter.SetAuthSchema=true

    3. このファイルで、次のオプションのプロパティを編集し、ログ・ファイルを格納するディレクトリを指定します。デフォルト値はJava tempディレクトリです。

      oracle.bi.presentation.hyperioncssauthenticatorfilter.CssLogFolder = log_directory

    4. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  5. Oracle BIプレゼンテーション・サービスを再起動します。

11.5.6 ユーザーのプロビジョニング

Hyperion Shared Servicesのコンソールを使用して、EPM Systemの各ユーザーのグループおよびロールをプロビジョニングします。ロールをプロビジョニングするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の説明に従って、Fusion Middleware Controlを使用します。

11.6 Oracle Business IntelligenceでEssbase、Hyperion Financial ManagementおよびEPM Workspaceとの通信時にHyperion SSOトークンを使用する構成

Oracle Business Intelligenceを構成して、EssbaseおよびHyperion Financial Management (HFM)のデータソースへの接続時にHyperionシングル・サインオン(SSO)トークンを生成できます。同じ機能を使用することで、Oracle Business IntelligenceがEPM Workspaceに統合される際、Oracle Business Intelligenceではユーザー認証のためのHyperion SSOトークンを受け入れることができます。

この構成では、Oracle Business IntelligenceのバージョンのEPMレジストリに共有シークレットを格納します。格納できる共有シークレットは1つのみなので、このメカニズムをEPMシステムまたはEssbaseのいくつかの異なるデプロイメントに対してこのメカニズムを使用する必要がある場合は、すべてのデプロイメントで同じ共有シークレットを使用する必要があります。

Oracle Business IntelligenceおよびEPMシステムのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があります。この要件は、Oracle Fusion Middlewareのセキュリティ全体で、EssbaseまたはHFMのデータソースがHyperion Shared Services全体で使用しているものと同じアイデンティティ・ストアを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する必要があることを意味しています。

この項の内容は次のとおりです。

11.6.1 EssbaseまたはHFMへの接続時のOracle BIサーバーでのHyperion SSOトークンの生成の有効化

EssbaseまたはHyperion Financial ManagementをBIサーバーのデータソースとして使用している場合、BIサーバーを構成して、接続プールでユーザー名とパスワードを指定するかわりに、Hyperion Shared Servicesトークンを使用してデータソースに対してエンド・ユーザーを認証できます。このトークンにより、データ・セキュリティをソース・システムで適用できます。これは、この項の説明に従ってSSOの接続プールを構成することにより適用できます。接続プールのオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。

この項で説明する構成は、Oracle Business Intelligenceへの認証のためのフロントエンドSSO構成からは独立しています。たとえば、ユーザーはOracle Business Intelligenceにユーザー名とパスワードを使用して、またはOracle Access ManagerなどのHyperion SSO以外の構成を使用してログインできます。こうした場合、ユーザーがEssbaseまたはHFMデータソースに接続する際にHyperion SSOトークンを生成するようにBIサーバーを構成できます。

第11.6.3項「Oracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの生成または受入れの有効化の共通手順」の手順に従って、ターゲットEssbaseまたはHFMデータソースが受け入れるHyperion SSOトークンの生成をOracle Business Intelligenceで有効化します。


注意:

Oracle Business Intelligenceインストーラを使用してインストールしたEssbaseデータソースのSSOを有効化する場合は、第11.6.3項「Oracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの生成または受入れの有効化の共通手順」の手順を実行する必要はありません。Oracle Business Intelligenceインストーラを使用してインストールされたEssbaseデータソースについては、データソース接続プールで「SSO」を選択するのみで構いません。


これらの手順の完了後、Oracle Business Intelligenceのリポジトリ内のEssbaseまたはHyperion Financial Managementデータソースに対応する接続プール・オブジェクトの「一般」タブで、「SSO」を選択できます。対応するデータベース・オブジェクトの「仮想プライベート・データベース」オプションを選択して、キャッシュ・エントリを保護することもできます。

11.6.2 Oracle Business IntelligenceとEPM Workspaceの統合時のOracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの受入れの有効化

Oracle Business IntelligenceがEPM Workspaceと統合されると、Oracle Business IntelligenceはHyperion Shared ServicesトークンをSSOメカニズムとして受け入れるように構成されます。この構成は、ユーザーがOracle Business Intelligenceへのログインを要求されずに、EPM Workspace内のOracle Business Intelligenceに移動できることを意味しています。

Oracle Business IntelligenceのEPM Workspaceへの統合に必要な手順の詳細は、第11.5項「EPM Workspaceとの統合のための構成」を参照してください。この項の前提条件の手順の1つは、Oracle Business Intelligenceで認証用のHyperion SSOトークンの受入れを有効化することです。この前提条件の手順に必要な構成の詳細は、第11.6.3項「Oracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの生成または受入れの有効化の共通手順」を参照してください。

この構成の実行後、第11.5項「EPM Workspaceとの統合のための構成」に示す手順に進みます。

11.6.3 Oracle Business IntelligenceでのHyperion SSOトークンの生成または受入れの有効化の共通手順

Essbase、HFMおよびEPM Workspaceへの接続時にHyperionシングル・サインオン(SSO)トークンを生成または受け入れるためにOracle Business Intelligenceを構成する手順は、使用しているEnterprise Performance Managementのリリースによって異なります。Oracle Business Intelligenceの動作保証マトリクスを参照して、使用しているOracle Business Intelligenceのバージョンが、統合しようとしているEnterprise Performance Managementのバージョンとの併用を保証されていることを確認してください。

この項の内容は次のとおりです。

11.6.3.1 Oracle Business IntelligenceでのEssbase、HFMおよびEPM Workspaceリリース11.1.2.1以降への接続時のHyperion SSOトークンの生成または受入れの有効化

Oracle Business Intelligenceを構成して、EssbaseおよびHyperion Financial Managementへの接続時に共有トークンを生成し、EPM Workspaceリリース11.1.2.1以降(EPM Systemインストーラでインストールされた場合)への統合時にトークンを受け入れるには、まずrunRegSyncUtilユーティリティを実行し、次にepmsys_registryコマンドを実行します。

Oracle Business IntelligenceでHyperion SSOトークンの生成または受入れを有効化するには:

  1. BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0でregSyncUtil_OBIEE-TO-EPM.zipファイルを探し、同じ場所に解凍します。

  2. reg.propertiesファイルを、EssbaseまたはHyperion Financial Managementがインストールされているシステムから、

    EPM_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0
    

    Oracle Business Intelligenceがインストールされているシステムの次の場所にコピーします。

    BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtil/src
    
  3. Linuxシステムでは、次のコマンドを使用してrunRegSyncUtil.sh実行可能ファイルを作成します。

    chmod +x runRegSyncUtil.sh
    
  4. runRegSyncEditUtil.sh (Windowsシステムの場合はrunRegSyncEditUtil.bat)を編集用に開きます。runRegSyncEditUtilファイルは、BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtilにあります。

  5. このファイルで、環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_INSTANCEを、Oracle Business Intelligence環境に合せて更新します。ORACLE_HOMEはMW_HOME/Oracle_BI1と等価に、ORACLE_INSTANCEはMW_HOME/instances/instancenと等価にする必要があることに注意してください。

  6. ファイルを保存して閉じます。

  7. ユーティリティを実行します。次の例では、Linuxでユーティリティを実行する方法を示します。

    BI_ORACLE_HOME/common/CSS/11.1.2.0/regSyncUtil/runRegSyncUtil.sh
    
  8. 次のepmsys_registry.shコマンドを実行します。

    BI_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0/epmsys_registry.sh removeproperty 
    SHARED_SERVICES_PRODUCT/@applicationId
    
  9. BIドメイン(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。

  10. すべてのOPMNプロセスを再起動します。

これらの手順の完了後、Oracle BI Repositoryのデータソース接続プールで「SSO」を選択して、SSO接続を指定できます。Workspaceと統合する場合は、Oracle Business IntelligenceでHyperion SSOトークンを使用するSSOの構成に進むことができます。

11.6.3.2 Oracle Business IntelligenceでのEssbaseおよびHFMリリース11.1.2.0以前への接続時のHyperion SSOトークンの生成の有効化

Oracle Business Intelligenceを構成して、EssbaseおよびHyperion Financial Managementへの接続時に共有トークンを生成するには、まずepmsys_registryコマンドを実行します。次に、Oracle Business Intelligenceのリポジトリ内のデータソース接続プールで「SSO」を選択します。

EssbaseおよびHyperion Financial Managementリリース11.1.2.0以前のためにSSOを構成するには、Oracle Business Intelligence環境で次のコマンドを実行します。

BI_ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0/epmsys_registry.sh/cmd 
updateproperty SHARED_SERVICES_PRODUCT/@COMPATIBILITY 11120-

この手順の完了後、Oracle BI Repositoryのデータソース接続プールで「SSO」を選択して、SSO接続を指定できます。