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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B63029-04
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10 リポジトリの構成

この章では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリをアップロードし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの場所を設定する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

10.1 リポジトリをアップロードし、カタログの場所を設定する理由

管理者は、ユーザーがメタデータ・リポジトリと、必要な情報が格納されているOracle BIプレゼンテーション・カタログにアクセスできるようにする必要があります。リポジトリのアップロードとカタログ場所の設定の重要性を、次に示します。

10.1.1 リポジトリのバージョン番号について

リポジトリをアップロードする際には、各Oracle BIサーバー・サーバー・コンポーネントのローカル・リポジトリ・ディレクトリにコピーされます。このディレクトリは、次の場所にあります。

ORACLE_INSTANCE\bifoundation\OracleBIServerComponent\coreapplication_obisn\repository

リポジトリがアップロードされた後で、バージョン番号を示す接尾辞が付けられます(たとえば、SampleApp_bi001.rpd)。このバージョン番号は、リポジトリがアップロードされるたびに増分します。この番号付けにより、以前のバージョンが上書きされません。以前のバージョンに戻すには、使用するリポジトリの特定のバージョンを再アップロードする必要があります。

リポジトリ・ディレクトリまたは共有ネットワーク・ディレクトリから以前のバージョンを削除することで、ディスク領域を再利用できるようになります。

10.2 リポジトリをアップロードしOracle BIプレゼンテーション・カタログの場所を設定するためのFusion Middleware Controlの使用

Fusion Middleware Controlを使用してメタデータ・リポジトリをアップロードし、Oracle BIリポジトリのRPD公開ディレクトリおよびOracle BIプレゼンテーション・カタログのローカルまたは共有の場所を設定できます。

この手順を始める前に、第3.2項「Oracle Business Intelligenceの構成設定を更新するためのFusion Middleware Controlの使用」で説明している情報について確認しておいてください。

Fusion Middleware Controlを使用して、リポジトリをアップロードし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの場所を設定するには:

  1. Business Intelligenceの「概要」ページに移動します。詳細は、第2.2.3項「Oracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを管理するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。

  2. 「デプロイメント」ページの「リポジトリ」タブを表示します。

    「リポジトリ」タブで、現在アップロードされているリポジトリ(デフォルトRPDと呼ばれる)の名前を表示できます。Fusion Middleware Controlでアップロードされたリポジトリの場合、Oracle BIサーバー・クライアントに対して表示されるデータソース名(DSN)は、常にStarであることに注意してください。

  3. 構成をロックして編集」をクリックして変更を行います。

  4. リポジトリ公開ディレクトリを指定して、オンラインRPDの変更をクラスタ内に伝播するには、「リポジトリの共有」を選択し、「RPD公開ディレクトリ」を指定します。

  5. リポジトリをアップロードし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの場所を設定するには、ページのヘルプ・トピックの説明を使用して、要素を設定します。次のオプションのページレベル・ヘルプにアクセスするには、ページの「ヘルプ」ボタンをクリックします。

    • リポジトリ・ファイル」オプション

    • リポジトリ・パスワード」オプション

    • カタログの場所」オプション

  6. 適用」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

  7. Business Intelligenceの「概要」ページに戻り、「再起動」をクリックします。

Oracle Business Intelligenceはデフォルトで、SampleAppLite.rpdという名前のサンプルのデフォルト・リポジトリで構成されます。詳細は、第1.5項「サンプル・アプリケーションでの作業」を参照してください。

リポジトリの詳細な構成設定は、付録A「NQSConfig.INIファイルの構成設定」を参照してください。単一のOracle BIサーバー上での複数のリポジトリのホストは、本番システムではお薦めできません。

Oracle BI Systems Management APIのメソッドを使用した構成設定の変更の詳細は、第23章「Oracle BI Systems Management APIの概要」を参照してください。

10.3 メタデータ・リポジトリをアップロードするためのシステムMBeanの使用

メタデータ・リポジトリをアップロードする方法として推奨されるのは、第10.2項「リポジトリをアップロードし、Oracle BIプレゼンテーション・カタログの場所を設定するためのFusion Middleware Controlの使用」に記載されているように、「デプロイメント」ページの「リポジトリ」タブを使用する方法です。別の方法を使用してリポジトリをアップロードしなければならない特定の状況が発生する場合があります。たとえば、リポジトリ・ファイルのサイズが大きすぎてFusion Middleware Controlで処理できない場合や、開発環境で作業していて、独自のニーズがある場合です。

このような例外的なケースでは、第23章「Oracle BI Systems Management APIの概要」に記載されているように、システムMBeanを使用して、リポジトリをプログラムまたはスクリプトから管理できます。次の手順の説明に従い、Fusion Middleware ControlシステムMBeanブラウザを使用して、デフォルトのメタデータ・リポジトリをアップロードすることもできます。

システムMBeanブラウザを使用してメタデータ・リポジトリをアップロードするには:

  1. デプロイメント内の各Oracle BIサーバー・コンポーネントについて、アップロードするリポジトリ・ファイルをローカルのリポジトリ・ディレクトリに手動でコピーします。

    ORACLE_INSTANCE\bifoundation\OracleBIServerComponent\coreapplication_obisn\repository

  2. リポジトリの名前またはパスワードが変更された場合は、次の手順を実行します。

    1. システムMBeanブラウザを使用して、リポジトリの新しい名前を指定します。詳細は、第3.5項「構成設定を更新するためのFusion Middleware Control MBeanブラウザの使用」を参照してください。

    2. 変更をコミットします。

    3. oracle.bi.enterprise資格証明マップ内で、リポジトリ・ファイルのパスワードを変更する必要があります。この操作を行わないと、BIサーバーを再起動できません。ファイルの復号化にこのパスワードが必要です。

      Fusion Middleware Controlで、bifoundation_domainノードに移動し、メニューから「セキュリティ」を選択し、「資格証明」を選択します。

    4. oracle.bi.enterpriseマップをドリルして該当のリポジトリを選択し、「キーの作成」をクリックして、新しい資格証明を作成する「キーの作成」ダイアログを表示します。

    5. 次のフィールドを設定することによって、リポジトリのキーを作成します。

      • キー」 = リポジトリのキーをrepository.nameに設定します。nameは、.rpd接尾辞を含まないリポジトリの名前です。

      • ユーザー名」 = 値を任意の名前に設定します。

      • パスワード」 = リポジトリ・ファイルのパスワードを入力し、それを「パスワードの確認」フィールドに再入力します。

    6. OK」をクリックします。

  3. Oracle Business Intelligenceを再起動します。

この手順を実行した後で、デプロイメントをスケールアウトして追加のOracle BIサーバー・コンポーネントを含めた場合は、リポジトリ・ファイルを、新しいOracle BIサーバー・コンポーネントのローカル・リポジトリ・ディレクトリにコピーする必要があります。このコピー操作は、Oracle BIサーバー・コンポーネントが作成された、かつ、システムを再起動するに実行します。