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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B63031-04
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13 Oracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトの管理

この章では、Oracle Business Intelligence Enterprise EditionのOracle BIプレゼンテーション・カタログを使用して、ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを保存および管理する方法を説明します。ここでは、オブジェクトの検索、お気に入りの使用、オブジェクトへの権限の割当て、オブジェクトの所有権の割当てまたは取得、およびオブジェクトのアーカイブを実行する方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle BIプレゼンテーション・カタログとは

Oracle BIプレゼンテーション・カタログ(カタログ)にはビジネス・インテリジェンス・オブジェクトが格納され、ユーザーがオブジェクトの作成、アクセスおよび管理を行ったり、特定のオブジェクト・ベースのタスク(エクスポート、印刷、編集など)を実行するインタフェースを提供します。カタログは、共有または個人のいずれかのフォルダに編成されます。

Oracle BI EEがOracleアプリケーションと統合されている場合、アプリケーション内に作成されたオブジェクトはカタログ内にも格納されます。たとえば、Oracle BI PublisherがOracle BI EEと統合されている場合、データ・モデル、レポートおよびスタイル・テンプレートとサブテンプレートはカタログにも格納され、カタログからもアクセスできます。

Oracle BI Presentation Catalogで行う操作の多くは、Oracle BI Presentation Services外にあるCatalog Managerでも実行することができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のCatalog Managerでのオブジェクトの操作に関する項を参照してください。

カタログの使用者

Oracle BI EEには、主なユーザーが3つあります。それは、コンテンツ・コンシューマ、コンテンツ・デザイナおよびカタログ管理者です。各ユーザーのカタログ内でのタスクは異なるため、各ユーザーに表示されるカタログのインタフェースも異なります。あるユーザーが使用できる機能を、他のユーザーが使用できないことがあります。また、ユーザーが使用できるカタログの機能とオブジェクトは、プレゼンテーション・サービス管理者によって指定された権限と、コンテンツ・デザイナによって通常設定されるオブジェクトの個々のパーミッションによって異なります。

コンテンツ・コンシューマは「カタログ」ページを使用して、日常の業務を行うのに必要なビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを表示します。たとえば、営業部長は、中部地区および東部地区での特定ブランドの飲料の週単位の売上をモニターする分析にアクセスする必要があります。コンテンツ・デザイナとカタログ管理者が設定したパーミッションによって、コンテンツ・コンシューマが個々のコンテンツおよびカタログ内で実行できるタスクが決まります。たとえば、企業Aのコンテンツ・コンシューマは、割り当てられたオブジェクトのみ検索、表示および操作できますが、企業Bのコンテンツ・コンシューマは、コンテンツの検索と操作およびコンテンツの作成と個人フォルダへの格納も行えます。

コンテンツ・デザイナは、コンテンツ・コンシューマ向けにコンテンツを作成する個々のユーザーです。コンテンツ・デザイナがオブジェクトの作成、編集、テストおよびトラブルシューティングを効率よく行うには、カタログへの広範なアクセスが必要です。彼らがアクセスするカタログの機能は、コンテンツ・コンシューマがアクセスする機能よりも広範です。ただし、コンテンツ・コンシューマ同様、コンテンツ・デザイナのパーミッションは管理者によって設定されます。たとえば、あるコンテンツ・デザイナは、営業機能エリアのパブリック・フォルダに対してコンテンツを格納したり、取得する必要がありますが、業務機能エリアに対してはこの操作は必要ありません。また、あるコンテンツ・デザイナは、プレゼンテーション・サービスに別のユーザーとしてサイン・インして新規コンテンツや改訂したコンテンツをテストできるよう、いくつかのグループに割り当てられる必要があります。

管理者は、カタログへの最も広範なアクセスを必要とします。ただし、彼らのアクセスも、プレゼンテーション・サービス管理者がロールに割り当てた権限によって決まります。通常、管理者が行うカタログのタスクには、カタログ・オブジェクトとフォルダへのパーミッションの設定、カタログのアーカイブ、ディレクトリ構造の作成と管理、システム・データとユーザー・データの管理などがあります。


注意:

時間が経過するにつれて、リンクの破損、ユーザーの削除、NFSファイル・システム問題の発生など、カタログ内に非一貫性が生じる可能性があります。カタログを定期的に検証して、非一貫性の通知を受けて修正処理を行うことができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のカタログの検証に関する項を参照してください。


以前のバージョンで作成された非表示ダッシュボードのアップグレード方法

以前のバージョンのOracle BI EE (11gより前)では、ダッシュボードを非表示にする指定が可能でした。Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gにアップグレードする際、非表示ダッシュボードがどのように処理されるかの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』の非表示ダッシュボードのアップグレードに関する項を参照してください。

ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの保存

作成したオブジェクトをカタログのフォルダに保存することができます。命名規則の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のオブジェクト名のガイドラインに関する項を参照してください。

次の手順を使用して、オブジェクトをカタログに保存します。

オブジェクトをカタログに保存する手順:

  1. ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトを作成または編集し、エディタのツールバーで「保存」または「名前を付けて保存」をクリックします。「名前を付けて保存」ダイアログが表示されます。

  2. オブジェクトの保存先のカタログの場所を選択します。次の項目に注意してください。

    • My Foldersフォルダ内、または変更のパーミッションを持つシステム・フォルダ内に格納用のサブフォルダを作成できます。

    • Oracle BI EEでは、任意のタイプのビジネス・インテリジェンス・オブジェクトをカタログ内の任意の場所に保存できます。ただし、Oracle BI EEの「名前を付けて保存」ダイアログに、推奨されるカタログの場所が表示されるオブジェクト・タイプもあります。たとえば、名前付きフィルタを作成する場合は、同じサブジェクト・エリアを使用して分析を作成して、これに保存したフィルタを追加する場合に使用できるよう、サブジェクト・エリア・フォルダ(/My Folders/Subject Area Contents/Paint)に保存する必要があります。

    • アクション、エージェント、分析、BI Publisherオブジェクト、ブリーフィング・ブック、条件、KPI、プロンプトの各オブジェクトは、カタログ内の任意の場所に保存できます。

    • 計算項目、カスタム・グループ、フィルタの各オブジェクトは、サブジェクト・エリア・フォルダに保存することをお薦めします。サブジェクト・エリア・フォルダが/My Foldersフォルダまたは/Shared Foldersフォルダ内にない場合、Oracle BI EEによってサブジェクト・エリア・フォルダが作成され、「名前を付けて保存」ダイアログのデフォルトの保存パスが/My Folders/Subject Area Contents/<subject area>に設定されます。サブジェクト・エリア・フォルダに保存することで、同じサブジェクト・エリアから分析を作成する際、これらのオブジェクトを使用できるようになります。

    • ダッシュボードは任意のカタログの場所に保存できます。ただし、ダッシュボードをグローバル・ヘッダーの「ダッシュボード」メニューに表示する場合、ダッシュボードを第1レベルのダッシュボード・フォルダに保存する必要があります。たとえば、ダッシュボードを/Shared Folders/Sales Projections/Dashboardsに保存すると、ダッシュボードは「ダッシュボード」メニューに含まれます。ダッシュボードを/Shared Folders/Sales Projections/Dashboards/Design Timeに保存すると、ダッシュボードは「ダッシュボード」メニューに含まれません。ダッシュボードの保存の詳細は、「他の名前と他の場所でのダッシュボードの保存」を参照してください。

  3. 「OK」をクリックします。

次の手順を使用して、My Folders内にサブフォルダを作成したり、必要なパーミッションがある場合はサブフォルダを作成します。

フォルダまたはサブフォルダを作成する手順:

  1. カタログ・ページで、「フォルダ」ペイン内の適切な場所に移動します。

  2. カタログ・ツールバーで、「新規」をクリックし、「フォルダ」を選択します。「新規フォルダ」ダイアログが表示されます。

  3. フォルダ名を入力し、「OK」をクリックします。

オブジェクトの検索方法

システムの構成に応じて、基本カタログ検索または全文カタログ検索を使用して、Oracle BIプレゼンテーション・カタログ内のオブジェクトを検索できます。次の点に注意してください。

基本カタログ検索

基本カタログ検索はOracle BI Enterprise Editionに装備されている標準の検索機能で、適切な権限を持つユーザーがグローバル・ヘッダー、ホーム・ページまたはカタログ・ページからオブジェクトを検索できます。カタログ・ページでは、基本カタログ検索を使用して、オブジェクトの完全名、説明、場所またはタイプのみを指定してオブジェクトを検索できます。適切なパーミッションのあるオブジェクトのみ検出できます。目的のオブジェクトが見つかったら、パーミッションに応じてオブジェクトをクリックして表示し、確認または編集できます。

全文カタログ検索

全文カタログ検索では、適切な権限を持つユーザーがオブジェクトを拡張検索できます。この拡張検索機能は、管理者がOracle BI Enterprise EditionをOracle Secure Enterprise SearchまたはOracle Endeca Serverを使用するように構成した場合にのみ使用できます。構成されると、全文カタログ検索は、基本カタログ検索と同様に、グローバル・ヘッダー、ホーム・ページの「参照/管理...」領域またはカタログ・ページから使用できます。

全文検索を使用して、名前、説明、作成者、オブジェクトが参照する列の名前や値など、様々な検索値を入力してオブジェクトを検索できます。ユーザーに適切な権限があるオブジェクトのみ検出できます。検索が開始され、目的のオブジェクトが見つかったら、オブジェクトをクリックして表示し、確認できます。または、Oracle BI EEがOracle Endeca Serverと統合されている場合は、「検索」ペインに表示される属性カテゴリを使用して属性別に検索結果を参照できます。検索属性の詳細は、全文カタログ検索から返される結果を参照してください。

マーケティング・セグメンテーション・オブジェクトおよび階層列などのいくつかの例外以外、Oracle BIプレゼンテーション・カタログ内のほぼすべてのタイプのオブジェクトを検索できます。ダッシュボード・ページに含まれているPDFファイルなどのオブジェクトへの添付も検索できます。他のオブジェクト内に保存されているダッシュボード・プロンプトなどのオブジェクトを検索できます。

カタログ内のオブジェクトの検索

システムの構成に応じ、基本カタログ検索または全文検索フィールドを使用して、カタログ内のオブジェクトをすばやく検索できます。詳細は、「オブジェクトの検索方法」を参照してください。

全文検索では、新しく作成されて索引に含められたオブジェクトはカタログのクロールが実行されるまでは検出されません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』の全文カタログ検索用のデータ・ソースの作成に関する項を参照してください。

グローバル・ヘッダーからオブジェクトを検索するには:

グローバル・ヘッダーを使用して、プレゼンテーション・サービスの任意の場所からタイプおよび名前または説明によってオブジェクトに簡単にアクセスできます。

  1. グローバル・ヘッダーの「検索」フィールドで、下向きの矢印をクリックし、検索対象のオブジェクト・タイプを選択します。

  2. 「検索」フィールドの隣のフィールドにカーソルを置き、オブジェクトの名前または説明の一部または全部を入力します。


    注意:

    Oracle Endeca Serverを使用するように構成されたOracle BI Enterprise Editionを使用している場合、アスタリスク(*)のワイルドカード文字を使用した検索は使用できません。


  3. 矢印ボタンをクリックして検索を開始します。検索基準に合う結果が含まれたカタログ・ページが表示されます。検索方法の詳細は、「「検索」ペイン」を参照してください。

検索のショートカットを使用してオブジェクトにアクセスする手順:

ホーム・ページの「参照/管理」ペインを使用して、オブジェクト・タイプによるクイック検索を行ったり、カタログ・ページにアクセスします。ホーム・ページに移動し、次のいずれかのアクションを行います。

カタログ・ページの機能を使用して、検索基準を指定します。この検索方法は、オブジェクトの名前、場所またはタイプがわかっている場合に便利です。次のタスクを使用して、基本検索および完全統合型全文検索を実行します。

カタログ・ページからカタログを検索する手順:

このタスクを使用してカタログを検索します。

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. 双眼鏡ボタンをクリックして「検索」ペインを表示します。

  3. 「検索」ペインで検索基準を指定します。次のオプションがあります。

    • 検索: 入力した文字が名前に含まれるすべてのオブジェクトとフォルダが表示されます。検索方法の詳細は、「「検索」ペイン」を参照してください。


      注意:

      Oracle Endeca Serverを使用するように構成されたOracle BI Enterprise Editionを使用している場合、アスタリスク(*)のワイルドカード文字を使用した検索は使用できません。


    • 場所: このオプションは基本検索にのみ使用できます。検索するフォルダを選択します。管理者と管理パーミッションのあるユーザーは、カタログのルート・フォルダを検索できます。ただし、ルート・フォルダを検索するには、管理ビューにいる必要があります。

    • タイプ: このオプションは基本検索にのみ使用できます。検索対象のオブジェクトの種類(KPI、スコアカード、フィルタなど)を選択します。


    注意:

    非表示の項目を検索するには、カタログ・ページのヘッダーにある「非表示項目の表示」ボックスを選択する必要があります。


  4. 「検索」をクリックします。

    検索基準を満たすフォルダまたはオブジェクトが「カタログ」領域に表示されます。Oracle BI Enterprise EditionがOracle Endeca Serverを使用するように構成されている場合、「検索」ペインには、場所、オブジェクト・タイプ、作成者などの属性カテゴリが表示されます。属性値を選択して検索結果をフィルタ処理することができます。

全文カタログ検索から返される結果

全文カタログ検索を使用すると、クロールおよび索引付けがなされた、適切なパーミッションのあるオブジェクトが検出されます。オブジェクトが索引付けされないようにするには、オブジェクトの「プロパティ」ダイアログで適切な設定を行います。

全文検索の結果のリストには、基準に合い、最低でも「開く」権限のあるオブジェクトが含まれます。オブジェクトがフォルダに格納されている場合、「移動」フォルダ・パーミッションと「開く」オブジェクト・パーミッションを持っている必要があります。「アクセス権なし」パーミッションのオブジェクトは使用できないことに注意してください。

Oracle Secure Enterprise Search統合の結果

Oracle Secure Enterprise Search統合を使用した全文検索の場合、検索対象文字列は、太字フォントや色つきの背景などのように強調されて表示されます。一部の状況では、結果のリストに文字列が表示されないことがあります。これは、文字列がオブジェクトによって使用されているが、オブジェクト名またはパス名に含まれていない場合に起こります。文字列は、分析の一部として指定された列などのオブジェクトの定義に含まれています。

たとえば、Oracle BIプレゼンテーション・カタログに、中部地域を値として受け入れるダッシュボード・プロンプトを使用する分析が含まれているとします。全文カタログ検索で「中部」を検索するとします。返されるリストには、「Central Region」という値を受け入れるプロンプトを使用する分析が含まれています。この分析は探していた分析であるため、リスト内でその分析クリックすると、プロンプトを使用して「Central Region」でフィルタリングされるように分析が開きます。

Oracle Endeca Server統合の結果

Oracle Endeca Server統合を使用した全文検索の場合、検索結果はカタログ・ページのカタログ領域に表示され、検索結果の属性カテゴリは「検索」ペインに表示されます。図13-1に、Eden Inc.に対するOracle Endecaの検索結果の例を示します。属性カテゴリ(タイプ、作成者、名前および変更日)に注意してください。

図13-1 全文検索結果

この図については周囲のテキストで説明しています。

属性カテゴリを使用して検索結果をフィルタ処理および参照することができます。図13-2に、タイプ属性値が「Analysis」で名前属性値が「Master Detail Events Linking.」であるEden Inc.のフィルタ処理検索結果を示します。選択した属性値が「検索」ペインの「検索フィルタ」領域に表示され、フィルタ基準から任意および全部のフィルタを削除するオプションがあることに注意してください。

図13-2 属性でフィルタ処理された全文検索結果

この図については周囲のテキストで説明しています。

オブジェクト固有のタスク

「カタログ」ペインから選択したオブジェクトに対して実行できるタスクは、選択したオブジェクトのタイプ(ダッシュボード、KPIなど)とオブジェクトに設定されたパーミッションによって決まります。実行できるタスクのリストは「タスク」ペインに表示されます。このペインは、カタログ・ページ内またはオブジェクトの「詳細」リンクからアクセスします。

図13-3に、カタログから選択された分析に使用できるタスクを示します。この図には、オブジェクトの使用可能なタスク(開く、編集、印刷、エクスポート、ブリーフィング・ブックへの追加、スケジュール、削除、コピー、名前の変更、お気に入りに追加、ショートカットの作成、アーカイブ、プロパティおよび権限)が表示されています。

図13-3 カタログ・ページの「タスク」ペイン

この図については周囲のテキストで説明しています。

ほとんどの場合、オブジェクトを開いたり、コピーできます。ただし、分析を選択した場合、分析に対してエージェントを作成したり、分析をエクスポートできます。ダッシュボードを選択した場合、オブジェクトに割り当てられたパーミッションに応じて、ダッシュボードの公開またはアーカイブを行えます。


注意:

より新しいバージョンのOracle Business Intelligenceにアップグレードし、カタログでオブジェクトを使用すると、特定のオブジェクトへのアクセスが以前のリリースのように高速にアクセスされないことに気付く場合があります。この変化は、オブジェクトが正しくアップグレードされていない場合に発生する可能性があります。オブジェクトのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のカタログ・オブジェクトの更新に関する項を参照してください。


お気に入りとは

お気に入り機能を使用すると、定期的に表示したり、別の機会に再度表示するカタログ・オブジェクトをお気に入りとしてブックマークできます。複数のオブジェクトをお気に入りとして設定した後は、「お気に入りの管理」ダイアログを使用して、カタログを作成し、直観的にわかるようにお気に入りを再配置して編成します。お気に入りとしてマークしたオブジェクトや作成したカテゴリのリストは、グローバル・ヘッダーの「お気に入り」をクリックしてアクセスできます。

お気に入りのリストにアクセスしたり、お気に入りリストに対してオブジェクトを追加および削除するには、Oracle Business Intelligence Mobileを使用できます。ただし、Oracle BI Mobileからお気に入りを編成したり、管理することはできません。Oracle BI EEデスクトップおよびOracle BI Mobileのお気に入りリストは、いずれかのOracle BI EEインスタンスにログインすると、変更内容が同期されます。Oracle Business Intelligence Mobileのお気に入りの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』を参照してください。

お気に入りへのオブジェクトの追加

次のタスクを使用して、オブジェクトをお気に入りリストに追加します。オブジェクトをお気に入りリストに追加すると、そのオブジェクトのアイコンが更新されて金色の星が組み込まれます。

Oracle Business Intelligence Mobileを使用して、オブジェクトをお気に入りリストに追加することもできます。Oracle Business Intelligence Mobileでのお気に入りの使用方法の詳細は、「お気に入りとは」および『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』を参照してください。

ホーム・ページまたはカタログ・ページを使用してオブジェクトをお気に入りリストに追加するには:

  1. ホーム・ページまたはカタログ・ページに移動し、お気に入りリストに追加するオブジェクトを参照します。

  2. 「詳細」リンクをクリックし、次に「お気に入りに追加」をクリックします。オブジェクトがお気に入りリストに追加されます。

表示中または編集中のオブジェクトをお気に入りリストに追加するには:

  1. オブジェクトを指定のビューアまたはエディタで開きます。

  2. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」にマウスを移動し、「お気に入りに追加」をクリックします。オブジェクトがお気に入りリストに追加されます。

お気に入りオブジェクトへのアクセス

オブジェクトをお気に入りとして設定した後は、グローバル・ヘッダーの「お気に入り」メニューを使用してお気に入りのリストを表示し、お気に入りオブジェクトを参照して選択できます。オブジェクトの追加の詳細は、お気に入りへのオブジェクトの追加を参照してください。

Oracle Business Intelligence Mobileを使用して、お気に入りリストにアクセスすることもできます。Oracle Business Intelligence Mobileでのお気に入りの使用方法の詳細は、お気に入りとはおよびOracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイドを参照してください。

お気に入りリストを表示するには:

  1. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」メニューにマウスを合せます。お気に入りのマークを設定したオブジェクトのリストが表示されます。

  2. オブジェクトおよびカテゴリのリストをスクロールして特定のオブジェクトを検索します。オブジェクトをクリックして選択します。

    ユーザーの権限に基づいて、選択したオブジェクトが表示されます。たとえば、書込み権限が付与されている分析を開くと、オブジェクトは「分析」エディタに表示されます。

お気に入りの編成

次のタスクを使用して、お気に入りリストの項目を編成します。

お気に入りの編成は、Oracle BI EEデスクトップでのみ操作できます。お気に入りリストに対する変更内容は、モバイル・デバイスからログインすると、Oracle Business Intelligence Mobileのお気に入りリストに対して同期されます。Oracle BI Mobileでのお気に入りの使用方法の詳細は、「お気に入りとは」および『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』を参照してください。

お気に入りカテゴリを作成するには:

  1. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」メニューにマウスを合せます。お気に入りのマークを設定したオブジェクトのリストが表示されます。

  2. 「お気に入りの管理」をクリックします。「お気に入りの管理」ダイアログが表示されます。

  3. カテゴリ・ツリーまたは選択カテゴリ領域で、新規カテゴリを追加する場所を参照および選択します。

  4. ツールバーで、「新規カテゴリ」をクリックします。「新規カテゴリ」ダイアログが表示されます。

  5. カテゴリの一意の名前を指定します。「OK」をクリックします。

  6. 新規カテゴリが表示されます。

お気に入りオブジェクトを再配置するには:

  1. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」メニューにマウスを合せます。お気に入りのマークを設定したオブジェクトのリストが表示されます。

  2. 「お気に入りの管理」をクリックします。「お気に入りの管理」ダイアログが表示されます。

  3. カテゴリ・ツリーまたは選択カテゴリ領域で、再配置するカテゴリまたはオブジェクトの場所を参照します。次の操作を実行して、お気に入りを再配置することができます。

    • オブジェクトまたはカテゴリを選択し、移動ボタンをクリックしてオブジェクトをお気に入りリストで上下に移動します。

    • オブジェクトをカテゴリにドラッグ・アンド・ドロップします。カテゴリを別のカテゴリにドラッグ・アンド・ドロップして、カテゴリをネストします。

    • ある場所からオブジェクトまたはカテゴリをコピーし、別の場所に貼り付けます。

    • カテゴリの名前を変更します。

    • 選択したカテゴリまたはカテゴリ内のオブジェクトを、アルファベットの昇順または降順でソートします。

    詳細は、「お気に入りの管理」ダイアログを参照してください。

  4. 「OK」をクリックします。再配置されたオブジェクトとカテゴリがお気に入りリストに保存され、表示されます。

お気に入りからのオブジェクトの削除

次のタスクを使用して、オブジェクトをお気に入りリストから削除します。お気に入りのフラグを付けたオブジェクトが、自分または他のユーザーによってカタログから削除された場合、そのオブジェクトはお気に入りリストから削除されます。

Oracle Business Intelligence Mobileを使用して、オブジェクトをお気に入りリストから削除することもできます。Oracle Business Intelligence Mobileでのお気に入りの使用方法の詳細は、「お気に入りとは」および『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』を参照してください。

お気に入りリストからオブジェクトを削除した後、金色の星が付いたアイコンから、オブジェクトの標準アイコンにオブジェクトのアイコンが変更されます。

ホーム・ページまたはカタログ・ページを使用してオブジェクトをお気に入りリストから削除するには:

  1. ホーム・ページまたはカタログ・ページに移動し、お気に入りリストから削除するオブジェクトを参照します。

  2. 「詳細」リンクをクリックし、次に「お気に入りから削除」をクリックします。お気に入りリストからオブジェクトが削除されます。

表示中または編集中のオブジェクトをお気に入りリストから削除するには:

  1. オブジェクトを指定のビューアまたはエディタで開きます。

  2. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」メニューにマウスを合せます。お気に入りのマークを設定したオブジェクトのリストが表示されます。

  3. 「お気に入りから削除」をクリックします。お気に入りリストからオブジェクトが削除されます。

「お気に入りの管理」ダイアログを使用してオブジェクトをお気に入りリストから削除するには:

  1. グローバル・ヘッダーで「お気に入り」メニューにマウスを合せます。お気に入りのマークを設定したオブジェクトのリストが表示されます。

  2. 「お気に入りの管理」をクリックします。「お気に入りの管理」ダイアログが表示されます。

  3. 削除するオブジェクトを参照して選択します。

  4. 「削除」をクリックします。

  5. 「OK」をクリックします。リストからオブジェクトが削除されます。

分析、KPIおよび分析プロンプト・データのエクスポート

データを活用して他のアプリケーションで使用するには、分析、KPIおよび分析プロンプト値とデータを、PDF、Webアーカイブ、スプレッドシート、PowerPointプレゼンテーションおよびデータ・ファイルとしてエクスポートできます。

データをエクスポートする手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. エクスポートするオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「フォルダ」ペインで、エクスポートするオブジェクトを選択します。

  4. オブジェクトを選択してタスクを実行します。

    • ドキュメントの下で、「詳細」「エクスポート」の順に選択します。

    • 「タスク」ペイン「エクスポート」ボタンを選択します。

  5. 形式を選択します。「データ」リストに、「CSV形式」「タブ区切り形式」および「XML形式」オプションが含まれていることに注意してください。


注意:

Oracle Business Intelligence Publisherレポートは、ダッシュボードまたはダッシュボード・ページに埋め込まれている場合、エクスポートすることができます。詳細は、ダッシュボードおよびダッシュボード・ページのエクスポートを参照してください。


プロパティへのアクセス

管理ユーザーは、任意のオブジェクトまたはフォルダのプロパティにアクセスして、システム情報の表示やアクセス・レベルの変更などのタスクを実行できます。ユーザーは、自分が作成または所有するオブジェクトのプロパティへのアクセスや変更を行えます。

プロパティにアクセスする手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. プロパティを割り当てるオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「フォルダ」ペインで、オブジェクトまたはフォルダを選択します。

  4. 次のようにタスクを実行します。

    • ドキュメントの下で、「詳細」「プロパティ」の順に選択します。

    • 「タスク」ペイン「プロパティ」ボタンをクリックします。

  5. 「プロパティ」ダイアログに表示された設定を確認するか変更します。

Oracle BI EEのセキュリティのレベル

Oracle BI EEでは、許可されているデータにのみユーザーがアクセスできるセキュリティ・メカニズムがサポートされます。セキュリティの設定と保守の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。次のタイプのセキュリティが一般的です。

Oracle Business Intelligenceのセキュリティ・メカニズムでは、Siebel CRMアプリケーションなどの運用アプリケーションで定義されたセキュリティ階層を使用して、管理者が複数のセキュリティ・システムを管理する必要性を最小限にします。セキュリティ・メカニズムでは、Oracle Business Intelligenceアプリケーション内の要素へのアクセスを詳細に制御することもできます。

パーミッションとは

オブジェクトの所有者または適切な権限やパーミッションが付与されているユーザーは、カタログ・オブジェクトにパーミッションを割り当てることができます。パーミッションは、ユーザーまたはロールに付与する、特定のアクションまたはアクションのグループをカタログ・オブジェクトに対して実行する許可です。たとえば、営業部門に所属し、四半期の売上予測を含むダッシュボードを作成した場合、このダッシュボードの読取りアクセス権を全営業部員に付与し、読取り、書込み、削除の各アクセス権を営業本部長と副社長に付与します。

パーミッションはOracle BI EEのセキュリティ・モデルの一部で、パーミッションの最初の割当て方法は、ユーザー、ロールおよびグループのシステムでの設定と、Oracle BI EE管理者がユーザー、ロールおよびグループに付与した権限に基づきます。たとえば、管理者が、「管理: カタログ、権限の変更」権限からBIAdministratorロールを削除します。これは、BIAdministratorグループのユーザーは誰も、自分が作成または所有するオブジェクト以外のカタログ・オブジェクトのパーミッションを変更できないことを意味します。

オブジェクトのパーミッションの割当て方法

フォルダ、Oracle BI Publisherオブジェクトや他のオブジェクトのパーミッションは、オブジェクトの所有者、コンテンツ・デザイナまたはカタログの管理者によって割り当てられます。コンテンツ・デザイナ以外がオブジェクトにパーミッションを割り当てるには、そのユーザーにオブジェクトの所有権が付与され、プレゼンテーション・サービス管理者によって「権限の変更」権限が付与され、「カスタム権限」ダイアログにリストされた「権限の変更」オブジェクト・パーミッションが付与されている必要があります。「権限の変更」権限の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のプレゼンテーション・サービスの権限の管理に関する項を参照してください。

コンテンツ・デザイナがオブジェクトを作成してフォルダに保存すると、オブジェクトは、フォルダに設定されたパーミッションを継承します。オブジェクトの保存後、コンテンツ・デザイナは、カタログの「タスク」ペインまたはオブジェクトの「詳細」リンクを表示してオブジェクトを特定し、「権限」ダイアログにアクセスしてオブジェクトのパーミッションを変更できます。オブジェクトの「読取り専用」プロパティ(「プロパティ」ダイアログで設定)が選択されている場合、所有者以外はオブジェクトのパーミッションを変更できません。この読取り専用設定は、「権限」ダイアログで設定されたどのパーミッションより基本的に優先されます。

オブジェクトを使用する場合、「権限」ダイアログを使用して、次のようにユーザーにオブジェクト・パーミッションを割り当てます。

アクセス制御リストとパーミッション

アクセス制御リストには、アカウントがOracle BIプレゼンテーション・カタログ内の共有オブジェクトにアクセスできるかが定義されます。アカウントは、アプリケーション・ロール、カタログ・グループまたは個々のユーザーです。パーミッションは、アカウントに許可されているオブジェクトへのアクセスのタイプを表します。たとえば、「開く」や「フル・コントロール」です。

各カタログ・オブジェクトには、どのアカウントがオブジェクトにアクセスするためのどのパーミッションを持っているかが定義されたアクセス制御リストが設定されています。アクセス制御リストは、オブジェクトの対応する属性(.atr)ファイルに格納されています。アクセス制御リストは、通常、表13-1に示すような形式です。

表13-1 カタログ・オブジェクトのアクセス制御リスト

アカウント パーミッション

ApplicationRole1

開く

ApplicationRole4

フル・コントロール

ApplicationRole3

開く

User 4

開く

User 9

フル・コントロール

User 11

フル・コントロール


パーミッション定義

オブジェクト(カタログ内のフォルダやダッシュボード内のセクションなど)へのアクセスを制御するには、アプリケーション・ロール、カタログ・グループおよびユーザーにパーミッションを割り当てます。割り当てることのできるパーミッションは、対象のオブジェクトのタイプによって異なります。

「権限」ダイアログで使用されるパーミッションは、通常、親パーミッションで、各親パーミッションにはいくつかの子パーミッションが含まれます(たとえば、「開く」パーミッションがフォルダに適用されている場合、そのフォルダのユーザーは、そのフォルダ内のOracle BI Publisherレポートの読取り、トラバースおよび実行を行えます)。オブジェクトに対してカスタム・パーミッションを作成するのではなく、親パーミッションを適用することは、パーミッションの一貫性のある割当てと保守を行う簡単な方法です。使用可能な親パーミッションは、操作するオブジェクト・タイプ(フォルダ、BI Publisherオブジェクトまたはビジネス・インテリジェンス・オブジェクト)によって異なります。BI Publisherオブジェクトには、レポート、データ・モデル、サブ・テンプレートおよびスタイル・テンプレートが含まれています。ビジネス・インテリジェンス・オブジェクトには、分析、ダッシュボード、KPI、スコアカード、フィルタおよびプロンプトなどがあります。

「権限」ダイアログで「カスタム」パーミッションを選択すると、「カスタム権限」ダイアログが表示され、オブジェクトに適用するパーミッションを選択できます。たとえば、フォルダ・オブジェクトの場合、「移動」、「読取り」および「削除」パーミッションを選択できます。

表13-2に、各パーミッションの名前と定義を示します。オブジェクトのタイプに基づいてオブジェクトに割り当てることができる親パーミッションと、親パーミッションに含まれるパーミッションの詳細は、「オブジェクト・タイプごとに使用可能なパーミッション」を参照してください。

表13-2 パーミッションの説明

パーミッション 説明

読取り

このオプションを使用して、オブジェクトへのアクセスを許可しますが、変更は許可しません。

書込み

このオプションを使用して、オブジェクトの編集を許可します。

削除

このオプションを使用して、オブジェクトの削除を許可します。

移動

このオプションを使用して、選択されたフォルダに対するパーミッションがユーザーにない場合に、選択されたフォルダ内のオブジェクトへのアクセスを許可します。これらのオブジェクトへのアクセスが必要なのは、フォルダ内のオブジェクト(分析など)が、ユーザーのアクセスが許可されているダッシュボードまたはWebCenter Portalアプリケーションのページに埋め込まれている場合です。

たとえば、/Shared Folders/Testフォルダへの「移動」権限をユーザーに付与した場合、ユーザーは、/Shared Folders/Testフォルダに格納されているオブジェクト、およびそのサブフォルダ(/Shared Folders/Test/Guestフォルダなど)に格納されているオブジェクトに、カタログ、埋込みダッシュボードまたはWebCenter Portalアプリケーション・ページからアクセスできます。ただし、ユーザーは、カタログからフォルダおよびサブフォルダ自体にアクセス(表示、展開または参照)することはできません

Publisherレポートの実行

このオプションを使用して、読取り、オブジェクトを含むフォルダのトラバース、および最新のデータを含めるためのレポートの再生成を許可します。

Publisherレポートのスケジュール

このオプションを使用して、読取り、オブジェクトを含むフォルダのトラバース、およびレポートのスケジュールを許可します。

Publisherレポートの表示

このオプションを使用して、読取り、オブジェクトを含むフォルダのトラバース、および表示を許可しますが、レポートの再生成は許可しません。

実行

このオプションを使用して、アクション、エージェント、ブリーフィング・ブックなどのオブジェクトの実行を許可します。

権限の変更

このオプションを使用して、オブジェクトのパーミッションの変更を許可します。

所有権の設定

このオプションを使用して、オブジェクトの所有権の再割当てを許可します。

フル・コントロール

このオプションを使用して、オブジェクトに対するすべてのタスク(変更や削除など)の実行を許可します。

アクセス権なし

このオプションを使用して、オブジェクトへのアクセスを拒否します。明示的なアクセスの拒否は、他のパーミッションより優先されます。

変更

このオプションを使用して、オブジェクトの読取り、書込みおよび削除を許可します。

開く

このオプションを使用して、オブジェクトへのアクセスを許可しますが、変更は許可しません。Oracle BI Publisherオブジェクトを使用する場合、このオプションによって、オブジェクトを含むフォルダを移動できます。

カスタム

このオプションを使用して「カスタム権限」ダイアログを表示し、読取り、書込み、実行および削除パーミッションを付与します。

権限付与

このオプションを使用して、ダッシュボード内のセクションへのアクセスを許可します。このパーミッションは、ダッシュボードにのみ設定できます。このパーミッションは、セクションのオブジェクトに設定された、該当するロール、カタログ・グループおよびユーザーからアクセスされないようにするカタログ・パーミッション(アクセス権なしなど)をオーバーライドします。詳細は、「ダッシュボードとそのページのプロパティの変更」を参照してください。

拒否

このオプションを使用して、ダッシュボード内のセクションへのアクセスを拒否します。このパーミッションは、ダッシュボードにのみ設定できます。このパーミッションは、セクションのオブジェクトに設定された、該当するロール、カタログ・グループおよびユーザーにアクセスを許可するカタログ・パーミッション(表示など)をオーバーライドします。詳細は、「ダッシュボードとそのページのプロパティの変更」を参照してください。


オブジェクト・タイプごとに使用可能なパーミッション

「権限」ダイアログで使用されるパーミッションは、通常、親パーミッションで、各親パーミッションにはいくつかの子パーミッションが含まれます。たとえば、「開く」パーミッションがフォルダに適用されている場合、そのフォルダのユーザーは、そのフォルダに格納されているBI Publisherレポートの読取りやトラバースが可能で、そのレポートを実行することもできます。使用できる親パーミッションは、対象となるオブジェクト・タイプによって異なります。

表13-3に、親パーミッションと、オブジェクト・タイプ別の対応する子パーミッションのリストを示します。各パーミッションの詳細は、「パーミッション定義」を参照してください。

表13-3 オブジェクト・タイプ別のパーミッション

親パーミッション フォルダ Oracle BI Publisherオブジェクト オブジェクト

フル・コントロール

すべてのパーミッションが含まれます

すべてのパーミッションが含まれます

すべてのパーミッションが含まれます

変更

読取り、書込みおよび削除

読取り、書込みおよび削除

読取り、書込みおよび削除

開く

読取り、トラバース、BI Publisherレポートの実行

Oracle BI Publisherレポートの実行

読取り

Oracle BI Publisherレポートのスケジュール

フォルダに含まれるBI Publisherレポートのスケジュール、読取りおよびトラバース

Oracle BI Publisherレポートのスケジュール

使用不可

Oracle BI Publisher出力の表示

フォルダに含まれるBI Publisherレポートの表示、読取りおよびトラバース

Oracle BI Publisherレポートの表示

使用不可

移動

フォルダの移動

使用不可

使用不可

アクセス権なし

オブジェクトにアクセスできません

オブジェクトにアクセスできません

オブジェクトにアクセスできません


パーミッションの設定に関する推奨事項

パーミッションを設定する際、次の推奨事項に従ってください。


ヒント:

アプリケーション・ロール内のすべてのユーザーが他のユーザーと分析を共有する場を提供するには、サブジェクト・エリア・フォルダの下にShareやPublishなどの名前のフォルダを作成し、そのフォルダのみに対する「変更と削除」パーミッションをロール全体に付与します。


パーミッションの割当て

パーミッションによって、フォルダ、BI Publisherオブジェクトやその他のカタログ・オブジェクトにアクセスできるユーザーが決まります。割り当てることのできるパーミッションは、対象のオブジェクトのタイプによって異なります。パーミッションを変更するには、「権限の変更」権限が付与されている必要があります。


注意:

カタログ内のオブジェクトにアクセスするには、そのオブジェクトに適切なACL(アクセス制御リスト)エントリがユーザーに設定されている必要があります。アラート以外のカタログ内のすべてのオブジェクトでACLエントリが使用されます。ACLエントリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のCatalog Managerでのオブジェクトの操作に関する項を参照してください。


次の手順を使用して、パーミッションをオブジェクトに割り当てます。パーミッションの詳細は、「パーミッション定義」「オブジェクト・タイプごとに使用可能なパーミッション」「パーミッションの設定に関する推奨事項」を参照してください。

パーミッションをオブジェクトに割り当てる手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. パーミッションを割り当てるオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「カタログ」領域に移動し、オブジェクトまたはフォルダを特定します。

  4. 「詳細」「権限」の順に選択するか、「タスク」ペインに移動して「権限」をクリックします。「権限」ダイアログが表示されます。

  5. 「ユーザー/ロールの追加」ボタンをクリックして「アプリケーション・ロール、カタログ・グループおよびユーザーの追加」ダイアログにアクセスし、必要なアカウントを追加します。

  6. 「権限」ダイアログで「権限」リストをクリックしてパーミッションを選択します。リストに表示される項目のほとんどは親パーミッションで、いくつかの子パーミッションが含まれています。特定のパーミッションのリストを作成するには、「カスタム」をクリックします。「カスタム権限」ダイアログが表示されます。

  7. 「OK」をクリックします。

オブジェクトの所有者とは

オブジェクトの所有権は、オブジェクトを作成したユーザーによって付与されるか、または適切な権限を付与されているユーザーによって取得されるかのいずれかです。オブジェクトまたはフォルダの所有者でも、そのオブジェクトまたはフォルダに自動的にアクセスできるわけではありません。オブジェクトにアクセスするには、オブジェクトまたはフォルダの「権限」ダイアログで適切なパーミッションを割り当てられている必要があります。

デフォルトでは、カタログ・オブジェクトを作成して、マイ・フォルダと共有フォルダのいずれかに保存したユーザーがオブジェクトを所有します。マイ・フォルダのオブジェクトは、別の所有者に割り当てることはできませんが、共有フォルダに移動して、所有権の再割当てを所有者に許可する権限が管理者によって割り当てられた場合は可能です。この権限が付与されると、オブジェクトの所有権は、「権限」ダイアログに表示される別のユーザー、グループまたはロールに割り当てることができます。たとえば、従業員Aがコンテンツ・デザイナでマーケティング部門用のダッシュボードを作成したとします。従業員Aはダッシュボードを完成して、マーケティング部門の共有フォルダに保存し、そのダッシュボードの所有権を、マーケティング・マネージャでありダッシュボードの更新を担当する従業員Bに割り当てます。所有権の割当ての詳細は、「オブジェクトの所有権の割当て」を参照してください。

状況によっては、グループまたはロールのユーザーまたはメンバーが、共有フォルダにあるオブジェクトの所有権を得る必要があります。この場合、所有権を必要とするユーザーには、このタスクを完了するための適切な権限が割り当てられている必要があります。これらの権限が付与されると、このユーザーの「プロパティ」ダイアログには、この項目の所有権を取得オプションおよびこの項目およびすべてのサブ項目の所有権を取得オプションが表示されるようになります。たとえば、従業員Aに、オブジェクトおよびフォルダの所有権を取得する適切な権限が付与されているとします。いくつかのカタログ・オブジェクトを所有する従業員Bが退職した場合、従業員Aは、これらのオブジェクトに対して「プロパティ」ダイアログにアクセスして、オブジェクトの所有権を取得し、オブジェクトの所有権を従業員Cに再割当てできるようになります。所有権の取得の詳細は、「オブジェクトの所有権の取得」を参照してください。

オブジェクトの所有権の割当て

次の手順に従って、共有フォルダに保存されるオブジェクトまたはフォルダの所有権を割り当てます。オブジェクトまたはフォルダの所有権を割り当てることがでる「権限」ダイアログへアクセスするための適切な権限が必要です。

詳細は、「オブジェクトの所有者とは」および「オブジェクトの所有権の取得」を参照してください。

オブジェクトの所有権を割り当てる手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. 所有権を割り当てるオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「カタログ」領域に移動し、オブジェクトまたはフォルダを特定します。

  4. 「詳細」「権限」の順に選択するか、「タスク」ペインに移動して「権限」をクリックします。「権限」ダイアログが表示されます。

  5. 「権限」表で、「所有者」列に移動し、所有者を指定します。

  6. 「OK」をクリックします。

オブジェクトの所有権の取得

次の手順に従って、共有フォルダに保存されるオブジェクトまたはフォルダの所有権を取得します。所有権の取得オプションを「プロパティ」ダイアログに表示するには、適切な権限が必要です。

オブジェクトまたはフォルダの所有者でも、そのオブジェクトまたはフォルダに自動的にアクセスできるわけではありません。オブジェクトにアクセスするには、オブジェクトまたはフォルダの「権限」ダイアログで適切なパーミッションを割り当てられている必要があります。詳細は、「オブジェクトの所有者とは」および「オブジェクトの所有権の割当て」を参照してください。

オブジェクトの所有権を取得するには:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. 所有権を割り当てるオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「カタログ」領域に移動し、オブジェクトまたはフォルダを特定します。

  4. 「詳細」「プロパティ」の順に選択、または「タスク」ペインに移り、「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  5. 「所有権」領域で、次のいずれかを行います。

    • オブジェクトを操作している場合は、「この項目の所有権を設定」リンクをクリックします。

    • フォルダまたはサブオブジェクトを含むオブジェクトを操作している場合は(たとえば、ダッシュボードまたはスコアカード)、「この項目の所有権を設定」リンクをクリックして、オブジェクトのみの所有権を取得します。または「この項目とすべてのサブ項目の所有権を設定」をクリックして、オブジェクトおよびサブオブジェクトの所有権を取得します。

  6. 「OK」をクリックします。

アーカイブとは

アーカイブを使用すると、カタログ全体、特定のフォルダ、またはマルチコンポーネント・オブジェクト(スコアカードなど)を.catalogファイルにまとめ、その.catalogファイルをアップロードして、カタログ内のデータを別の場所にアンアーカイブできます。この処理によって、特定のデータをある環境から別の環境へ転送することができます。たとえば、この機能を使用して、開発環境から本番環境へデータを転送できます。

必要な権限がある場合、Oracle BI EE Catalog Managerを使用してカタログ・オブジェクトのアーカイブおよびアンアーカイブを行ったり、他のカタログ・メンテナンス・タスクを行うことができます。Catalog Managerの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のCatalog Managerでのオブジェクトの操作に関する項を参照してください。

オブジェクトのアーカイブ

アーカイブを行うには、適切な権限が付与されている必要があります。

アーカイブ・ファイルを作成する手順:

  1. グローバル・ヘッダーで、「カタログ」をクリックします。カタログ・ページが表示されます。

  2. アーカイブするオブジェクトを検索します。検索の詳細は、カタログ内のオブジェクトの検索を参照してください。

  3. 「フォルダ」ペインに移動し、オブジェクトを選択します。

  4. オブジェクトの下で「詳細」「アーカイブ」の順に選択します。「アーカイブ」ダイアログが表示されます。

  5. フォルダまたはオブジェクトのパーミッションおよびタイムスタンプを保持するか、削除するかを指定します。詳細は、「アーカイブ」ダイアログを参照してください。

  6. 「OK」をクリックします。

アーカイブ・ファイルをアンアーカイブする手順:

  1. アップロードするアーカイブ・ファイルを特定します。アーカイブ・ファイルには、.catalog拡張子(_portal.catalogなど)が付けられています。

  2. 「フォルダ」ペインに移動し、アーカイブ・ファイルのアップロード先を選択します。

  3. 「タスク」ペインに移動し、「アンアーカイブ」をクリックします。「アンアーカイブ」ダイアログが表示されます。

  4. アーカイブ・ファイルの名前を入力するか、アーカイブ・ファイルを参照します。アーカイブ・ファイルを選択します。

  5. 「OK」をクリックします。