Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B66711-03 |
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この章では、プリファレンスの設定、カタログにおける移動およびタスク・メニューへのアクセスを含めて、BI Publisherアプリケーションの基本機能について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
注意: BI PublisherをOracle Business Intelligence Enterprise Edition (BI EE)と統合して実装している場合は、Oracle BI EEアプリケーションを介してBI Publisherにアクセスすることが多くなります。Oracle BI EEインタフェースでのBI Publisher機能の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のOracle Business Intelligence Enterprise Editionの概要に関する項を参照してください。 |
BI Publisherには、次の方法でアクセスできます。
資格証明を使用してログインするには:
図2-1に示すように、管理者から指定されたURL(例: http://example.com:9704/xmlpserver)に移動します。
ログイン・ページで使用する言語を選択します。ここで選択した言語は、BI Publisherの現在のセッションでのみ有効です。BI Publisherに次回ログインしたときには、元のデフォルト言語が表示されます。
ログイン・ページでの言語選択は、BI Publisherの他のページでは有効になりません。BI Publisher全体のUI言語設定の詳細は、第2.2.2項「一般プリファレンスの設定」を参照してください。
BI PublisherをOracle Business Intelligence Enterprise Edition (BI EE)と統合して実装している場合は、ログイン・ページで言語選択を変更することはできません。
資格証明を入力して、BI Publisherにサインインします。
「サインイン」をクリックします。
作業の開始
レポートの表示方法については、第3.1項「BI Publisherでのレポートの表示について」を参照してください。
ユーザー・プリファレンスの設定方法については、第2.2項「アカウントのプリファレンス設定とグループの表示」を参照してください。
レポートの表示方法については、第3.1項「BI Publisherでのレポートの表示について」を参照してください。
カタログの参照方法については、第2.4.1項「カタログの参照」を参照してください。
レポートのスケジュール方法については、第4.1項「「レポート・ジョブのスケジュール」ページへの移動」を参照してください。
「アカウント」ダイアログは、次の用途に使用します。
一般プリファレンスの設定
パスワードの変更
割当て済ロールの表示
注意: プリファレンスは、別のOracle製品から継承されている場合があります。作業環境がこのようなケースに当てはまる場合は、BI Publisherからプリファレンスを更新することはできません。プリファレンスをどこで更新すればよいか不明な場合は、管理者に問い合せてください。 BI PublisherがOracle Business Intelligence Enterprise Edition (BI EE)と統合されている場合は、レポート・ロケール、UI言語およびタイムゾーンのユーザー・プリファレンスはOracle BI EEアプリケーションで設定されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のプリファレンスの設定に関する項を参照してください。Oracle BI EEでBI Publisherのプリファレンスを更新する場合は、更新内容をBI Publisherインタフェースで有効にするためにBI Publisherの新しいHTTPセッションを開始する必要があります。 |
グローバル・ヘッダーで「次としてサインイン」の後ろに表示された自分のユーザー名をクリックし、「アカウント」を選択します。図2-2を参照してください。
図2-3に「アカウント」ダイアログを示します。
「一般」タブを使用して、次のオプションを設定します。
注意: 「電子メール・アドレス」フィールドは将来の使用に向けて予約されており、このリリースでは機能しません。 |
ロケールは、言語と地域の組合せ(英語(米国)、フランス語(カナダ)など)です。BI Publisherでは、レポート・ロケールの選択肢を使用して、次の内容を決定します。
レポートのレイアウトに適用する翻訳
レポート・データに適用する数値、日付および通貨の書式
特定のレポートに選択されているロケールの翻訳がない場合は、BI Publisherによってロケールのフォールバック・ロジックが適用され、用意されている中で最も適したレイアウトが選択されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のロケール選択ロジックに関する項を参照してください。
BI Publisherでは、レイアウトの翻訳とは無関係に、ローカライズされた数値、日付および通貨の書式が適用されます。
UI言語とは、ユーザー・インタフェースが表示される言語で、そのインストールで使用可能にする言語をユーザーが選択します。
BI PublisherをOracle Business Intelligence Enterprise Edition (BI EE)と統合して実装している場合は、ここでUI言語を変更することはできません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のプリファレンスの設定に関する項を参照してください。
レポートには、ここで選択されたタイムゾーンのプリファレンスに従って時刻が表示されます。第4章「レポート・ジョブの作成」で説明されているように、この設定はスケジュールされたレポート・ジョブを作成するときに上書きできます。ユーザー・インタフェースに表示され、レポートの処理時刻にも反映される時刻には、BI Publisherサーバーのタイムゾーンが使用されます。
これを「オン」に設定すると、キーボードのみでBI Publisherを操作するユーザー向けにBI Publisherのユーザー・インタフェースのアクセシビリティを拡張する機能が有効になります。
アクセシビリティ・モードがオンの場合は、次の機能が有効になります。
複数行を選択してアクションを実行できるように、ユーザー・インタフェース・ページの表にチェック・ボックスが表示されます。
アシスティブ・テクノロジを使用してメニューにアクセスできます。
「コンテンツにスキップ」が有効になります。アプリケーションのメイン・ページに[Tab]キーで移動すると、[Tab]で移動した先の最初のアイテムが、「コンテンツにスキップ」と表示された特殊なフィールドになります。このアイテムにフォーカスのある状態で[Enter]キーを押すと、ヘッダー・リンクをスキップしてページのメイン部分にフォーカスが移動します。たとえば、「ホーム」ページから[Tab]キーで「コンテンツにスキップ」に移動し、[Enter]キーを押すと、「作成」リージョンで「レポート」にフォーカスが置かれます。フォーカスは、グローバル・ヘッダー内の「検索」、「ヘルプ」、「サインアウト」などのリンクをスキップします。
レポート作成プロセスのフローで、最初の手順としてデータ・モデルの選択が求められる際、表示されるオプションが少数になります。
「管理」リンクは表示されません。
パスワードを変更するには、「アカウント」ダイアログの「パスワード」タブをクリックします。
アカウントのパスワード設定が別のアプリケーションから継承されている場合は、ここでパスワードを更新することはできません。
Oracle BI Publisherの「ホーム」ページには、Oracle BI Publisherの各機能に直感的にアクセスできる、タスク別の入り口が用意されています。「ホーム」ページは複数のセクションに分かれており、特定のタスクの開始、オブジェクトの検索またはドキュメントへのアクセスがすばやくできるようになっています。図2-4に、「ホーム」ページを示します。
「ホーム」ページは、次のセクションで構成されます。
「作成」セクションには、レポート作成、レポート・ジョブ作成、データ・モデル作成などの作成タスクを開始するためのリンクが用意されています。表示されていないオプションにアクセスするには、「詳細」をクリックします。このリストには、ユーザーの持つ権限やロールに基づいて値が移入されます。
各タスクの詳細は、表2-1に示すドキュメントを参照してください。
表2-1 タスクとドキュメントのリスト
タスク | 参照先 |
---|---|
レポートの作成 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポートの作成と編集に関する項 |
レポート・ジョブの作成 |
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データ・モデルの作成 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のデータ・モデル・エディタの使用方法に関する項 |
スタイル・テンプレートの作成 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のスタイル・テンプレートの作成と実装に関する項 |
サブ・テンプレートの作成 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のサブ・テンプレートの理解に関する項 |
「参照/管理」セクションでは、カタログにすばやくアクセスして、レポートおよび他のカタログ・オブジェクトを参照および管理したり、「レポート・ジョブ」ページおよび「レポート・ジョブ履歴」ページにすばやくアクセスして、スケジュール済、実行中および完了済のレポート・ジョブを表示および管理できます。
「はじめに」セクションには、次のリンクが含まれます。
BI Publisherツールのダウンロード
このリストには、ダウンロードとインストールが可能な追加製品が含まれています。
BI Publisher Desktop (32ビットまたは64ビット)
BI Publisher Desktopには、次のものが含まれます。
Template Builder for Word
Template Builder for Microsoft Excel
Template Viewer
Microsoft Word用のこのアドインを使用すると、RTFテンプレートの設計が容易になります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のTemplate Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成に関する項を参照してください。
Template Builder for Excelは、Template Builder for Wordのインストールに含まれます。Template Builder for Excelは、Excelテンプレートの設計を容易にするMicrosoft Excel用のアドインです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のExcelテンプレートの作成に関する項を参照してください。
Template Viewerでは、デスクトップのほとんどのテンプレート・タイプをテストできます。
Analyzer for Excel
Microsoft Excel用のこのアドインを使用すると、レポート問合せの結果をExcelで操作したり、スプレッドシートをBI Publisherにアップロードしてレイアウトとして使用することができます。詳細は、第3.7項「Analyzer for Excelの使用」を参照してください。
Oracle SQL Developer
Oracle SQL Developerは、データベース開発を全面的にサポートする無料のグラフィカルなツールです。SQL Developerではデータベース・オブジェクトの参照、SQL文とSQLスクリプトの実行、PL/SQL文の編集およびデバッグを実行できます。また、付属のレポートを実行できるだけでなく、独自のレポートを作成して保存することもできます。SQL Developerにより、データベース開発作業が簡略化され、生産性が向上します。
ヘルプ目次
ヘルプ目次を表示します。
Oracle Technology Network
Oracle Technology Network (OTN)にアクセスして、Oracle製品に関する技術情報の検索、Oracle製品に関するディスカッションへの参加、ユーザー・コミュニティへの技術的な質問、およびOracle製品の検索とダウンロードを行えます。
「最近」セクションには、最近表示、作成または更新したレポートやその他のオブジェクトが含まれます。「最近」リージョンでは、このようなオブジェクトに対して直接アクションを実行できます。たとえば、特定のレポートのジョブを開いたり、ジョブの編集やスケジュール設定を行ったり、ジョブ履歴を表示したりすることができます。
注意: BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されている場合、このリージョンはBI PublisherオブジェクトがOracle BI EEインタフェースからアクセスされた場合にのみ更新されます。 |
「お気に入り」リージョンを使用すると、すばやくアクセスできるように、オブジェクトの独自のリストを作成することができます。「お気に入り」リージョンでは、このリージョンに配置したオブジェクトの表示、スケジュール、構成および編集ができます(適切な権限がある場合)。「お気に入り」リージョンには、次のようないくつかの方法でオブジェクトを追加できます。
カタログでオブジェクトを検索して「詳細」リンクをクリックし、「お気に入りに追加」をクリックします。
レポート・ビューアから「アクション」メニューをクリックし、「お気に入りに追加」をクリックします。
「ホーム」ページの「管理」リンクを使用してレポートを追加します。
「管理」リンクを使用して「お気に入り」リージョンのレポートを追加または削除するには:
「管理」リンクをクリックして「お気に入り」領域を開き、編集します。
「お気に入り」にレポートを追加するには:
カタログ・ペインでレポートを選択します。
「お気に入り」リージョンにレポートをドラッグします。
「お気に入り」からオブジェクトを削除するには:
アイテムを検索し、「詳細」リンクをクリックします。
「削除」をクリックします。
カタログには、レポート、データ・モデル、スタイル・テンプレートなどの、BI Publisherのオブジェクトが格納されます。図2-5に「カタログ」ページを示します。
「カタログ」ページを使用して、カタログ内にオブジェクトを配置し、これらのオブジェクト固有のタスクを実行します。使用できるオブジェクトおよびオプションは、システム権限、および個々のフォルダやオブジェクトに割り当てられている権限によって異なります。
「カタログ」ページを使用すると、次のようなより特殊なタスクも実行できます。
オブジェクトレベルの権限の設定
オブジェクトのダウンロードとアップロード
カタログの翻訳のエクスポートとインポート
カタログ内で実行できる機能の詳細は、第7.1項「カタログの概要」を参照してください。
「カタログ」ページの「フォルダ」ペインを使用して、個人フォルダ(「マイ・フォルダ」)およびすべてのユーザーがアクセスできる共有フォルダのコンテンツを表示したり、コンテンツ内を移動します。フォルダを選択すると、表示領域にコンテンツが表示されます。
「場所」バーには、カタログのディレクトリ構造内での現在の位置が表示されます。また、「場所」バーには現在のカタログ・セッション中に参照したカタログの場所も保持されます。
このセッション内でそれまでに参照した特定のフォルダに戻るには、「場所」バーの矢印をクリックすると、図2-6に示すような場所のリストが表示されます。
グローバル・ヘッダーには、図2-7に示すように、BI Publisherですばやくタスクを開始したり、特定のオブジェクトを検索できるリンクおよびオプションが含まれています。グローバル・ヘッダーから使用できるオプションの多くは、「ホーム」ページからも使用できます。
グローバル・ヘッダーは、BI Publisherで作業するときには必ず表示されます。レポートの表示中やタスク・エディタでの作業中にグローバル・ヘッダーを使用すると、新しいタスクの開始、カタログの検索、製品ドキュメントへのアクセスおよび別のオブジェクトの表示をすばやく行うことができます。
「次としてサインイン」領域を使用すると、「アカウント」ダイアログにアクセスして、プリファレンスを指定できます。詳細は、第2.2項「アカウントのプリファレンス設定とグループの表示」を参照してください。
管理者としてログインしている場合は、グローバル・ヘッダーに「管理」リンクが表示され、「管理」ページへのアクセスが可能になります。「管理」ページのタスクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』の「管理」ページに関する項を参照してください。
グローバル・ヘッダーの検索機能を使用すると、カタログ内の任意の場所にあるオブジェクトをタイプと名前ですばやく検索できます。
「検索」メニューからオブジェクトのタイプを選択し、オブジェクト名の全体または一部を検索フィールドに入力します。「検索」ボタンをクリックすると、基準と一致した結果が表示されます。
結果ページでは、結果に含まれるオブジェクトに対してアクションを選択して実行したり、検索結果をフィルタ処理したり、新しい検索を開始したりすることができます。
BI PublisherがOracle E-Business Suiteセキュリティと統合されている場合は、次のように職責を切り替えることができます。
グローバル・ヘッダーで「次としてサインイン」の後ろに表示された自分のユーザー名をクリックし、「アカウント」を選択します。
図2-8に示すように、「グループ」をクリックして、レポート組織と職責のリストを表示します。
現在の職責を変更するには、新しい職責をリストから選択します。レポート組織を変更するには、「レポート組織」メニューから選択してから、「OK」をクリックします。