Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B66712-03 |
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この序章では、Oracle Business Intelligence Publisher 11gリリース1 (11.1.1)のOracle BI Publisherデータ・モデリング機能に加えられた変更点について説明します。
この序章には、次のトピックが含まれています。
Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.7)での、レポート・データ・モデル開発者のための新機能は次のとおりです。
MDXクエリー・ビルダーを使用してMDX問合せを作成できるようになりました。作成するには、OLAPキューブのディメンション・メンバーを「列」、「行」、「ページ」、「スライサ/POV」(視点の場合)の各軸に対して選択します。この機能を利用すると、MDX問合せの中で特定のメンバー、関係(たとえば子や子孫)、レイヤー(たとえばレベルや世代)を使用してメンバー選択を組み立てることができます。詳細は、第2.4項「OLAPデータソースに対するMDX問合せを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。
ローカルに格納されたXMLまたは共有XMLファイルを、データ・セットのデータソースとして使用できるようになりました。このファイルは、データ・モデル定義から必要に応じてリフレッシュできます。詳細は、第2.11項「XMLファイルを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。
ローカルに格納されたCSVまたは共有CSVファイルを、データ・セットのデータソースとして使用できるようになりました。このファイルは、データ・モデル定義から必要に応じてリフレッシュできます。詳細は、第2.12項「CSVファイルを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。
Endecaをデータソースとして使用できるようになりました。詳細は、第2.15項「Oracle Endeca問合せからのデータ・セットの作成」を参照してください。
BI Publisherデータ・モデルを使用するデータ・セットを作成するときに、プライベートのJDBCまたはODBCデータソース接続を使用できるようになりました。詳細は、第1.7.3項「プライベート・データソースの管理」を参照してください。
データ・モデルの結果の表示と保存を、新しい「表示」タブでできるようになり、ブラウザ依存はなくなりました。この改良の目的は、BI Publisherでのサンプル・データの扱いを容易にするとともに、一貫性を高めることです。
Oracle BI Publisher 11gリリース1 (11.1.1.6)には、レポート・データ・モデル開発者用に次の新機能が含まれています。
スケジュールされたレポート・ジョブの実行は、イベントに基づいて条件付けることができるようになりました。レポート・データ・モデルは、スケジュール・トリガーという新しいタイプのトリガーをサポートします。データ・モデルで作成するスケジュール・トリガーは、レポート・ジョブ・スケジュールで使用できます。レポート・ジョブの実行がスケジュールされると、このトリガーが実行されます。トリガーからデータが返されない場合、そのジョブのインスタンスはスキップされます。データが返されると、そのジョブのインスタンスはスケジュールに従って実行されます。詳細は、第5.3項「スケジュール・トリガーの作成」を参照してください。
パラメータ表示オプションの強化点は、次のとおりです。
値に対するラジオ・ボタンおよびチェック・ボックスの表示のサポート
データ・モデルでメニューとして定義されたパラメータは、ラジオ・ボタンまたはチェック・ボックスのリスト形式でメニュー・オプションを表示するように構成できるようになりました。1つの値をサポートするように構成されたパラメータは、ラジオ・ボタン形式で表示するオプションをサポートします。複数の値をサポートするように構成されたパラメータは、チェック・ボックス形式で表示するオプションをサポートします。
レポート・ビューアでのパラメータの配置についての新しいオプション
以前のレポート・ビューアでは、パラメータは常にビューアの上部に沿って水平方向のリージョンに表示されていました。このリリースでは、次のいずれかのパラメータ・リージョンの表示方法を構成できます。
ビューアの右側に沿った垂直方向のリージョン
ダイアログ形式
個別のフル・ページ形式
パラメータを表示または非表示にする新しいレポート・ビューアのツールバー・ボタン
このリリースでは、ユーザーがパラメータ・リージョンを表示または非表示にできるツールバー・ボタンがレポート・ビューアに追加されます。この強化点により、新しいパラメータ表示オプションが補完されます。パラメータをダイアログ形式または個別のフル・ページ形式で表示するように構成すると、ビューアでレポートを表示するときに、パラメータ表示リージョンが見えなくなることがあります。「パラメータ」ボタンを使用すると、新しいセクションを作成してパラメータ・リージョンが再表示されます。
メニューに追加された「検索」
指定した数よりも多いオプションを含むすべてのメニューには、「検索」オプションが提示されます。
「適用」ボタンを削除するためのオプション
パラメータの「適用」ボタンを削除するように、レポートを構成できるようになりました。このようなレポートでは、新しいパラメータを選択するアクションによって、自動的にレポートが再実行されます。
格納済のXHTMLをXSL-FOに変換することで、生成されたレポートではデータからHTML書式を表示できるようになりました。このXHTMLデータは、CDATAセクションにラッピングされているものを抽出する必要があります。また、これをレンダリングするには、RTFテンプレートで特定の構文を使用する必要もあります。詳細は、第2.13.2項「CLOB列に格納されたXHTMLデータの処理」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能には、次が含まれています。
データ・エンジンは、構造を維持したままキャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)データ型としてデータベース列に格納された整形式XMLデータを抽出できるようになりました。この機能によって、別のプロセスで生成してデータベースに保存してあるXMLデータを、BI Publisherデータ・モデルへの入力として使用できます。詳細は、第2.13項「キャラクタ・ラージ・オブジェクト(CLOB)として格納されたデータのデータ・モデル内での使用方法」を参照してください。
ローカルに格納されたExcelファイルを、データ・モデル定義に直接アップロードできるようになりました。このファイルは、データ・モデル定義から必要に応じてリフレッシュできます。詳細は、第2.7項「Microsoft Excelを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。
LDAPセキュリティ・モデル定義で定義されたLDAP属性は、データ問合せ内でバインド変数として使用できます。詳細は、第2.17.2.1項「LDAPユーザー属性値からのバインド変数の作成」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.3)の新機能には、次が含まれています。
新しいホーム・ページや再設計されたエディタやペインなど、ユーザー・インタフェースがいくつかの点で大幅に改良されました。これらの改良は、Oracle BI Publisherでの操作をより容易にし、一貫性を高めるためのものです。新しいインタフェースの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。
Oracle BI Enterprise EditionでのBI Publisherのインストールについて、BI Publisherでは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスと同じカタログを共有しています。強化されたカタログの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。
このリリースでは、レポートのデータ・モデルを作成するためのデータ・モデル・エディタが導入されています。データ・モデル・エディタにより、SQL、Excelファイル、Webサービス、HTTPフィード、その他のアプリケーションなど、様々なデータソースの複数のデータ・セットから単一のXML構造にデータを組み合せることができます。各データ・セットは関連のないものであることも、データ・セット間にデータ・リンクを使用してリレーションシップが確立されていることもあります。このガイドでは、データ・モデル・エディタの詳しい使用方法について説明しています。
データ・モデルは、個別のカタログ・オブジェクトとして保存されます。そのため、複数のレポートに単一のデータ・モデルを使用できるようになりました。
BI Publisherデータ・モデルでデータ・セットを作成するために、Microsoft Excelファイルが使用できるようになりました。詳細は、第2.7項「Microsoft Excelを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。
BI Publisherを使用すると、Oracle Application Development Frameworkで作成したカスタム・アプリケーションに接続して、そのアプリケーションのビュー・オブジェクトをレポートのデータソースとして使用できます。詳細は、第2.9項「ビュー・オブジェクトを使用したデータ・セットの作成」を参照してください。