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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer管理者ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51906-01
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18 Oracle Fusion MiddlewareコンポーネントでのDiscovererの使用

この章では、Oracle Web CacheおよびOracle PortalなどのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで、Discovererを使用する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

18.1 Oracle Fusion Middleware ControlでのDiscovererの使用

Oracle Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware中間層のWebコンポーネントを単一のツールで構成するための共通のルック・アンド・フィール、動作およびセキュリティのインフラストラクチャを提供します。すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントに対して単一のツールを使用することにより、管理と構成にかかる時間を短縮できます。Oracle Fusion Middleware Controlを使用して、Discovererの中間層のWebコンポーネントを構成できます。

詳細は、次のマニュアルを参照してください。

18.2 Oracle ReportsでのDiscovererの使用

Discovererユーザーはワークブックを共有し、Oracle Reports (リリース7.0以降)へワークブックをエクスポートできるため、ReportsユーザーはDiscovererワークブックを開くことができます。ワークブックSQL、追加のフォーマット設定および計算が、XMLベースのワークブックを使用してOracle Reportsに渡されます。ワークブックは、Oracle Reportsを使用して変更できるOracle Reports互換のフォーマットに変換されます。

Oracle Reportsでは元のDiscovererワークブックのルック・アンド・フィールが保持されるため、Oracle ReportsユーザーはスタンドアロンでReportsの作業を継続できます。つまり、Reportsユーザーがファイルを拡張するために、Discovererサーバーに引き続き接続する必要はありません。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』を参照してください。

18.3 Oracle Web CacheでのDiscovererの使用

Oracle Web Cacheを使用すると、Webサイトのパフォーマンス問題の改善に役立ちます。Oracle Web Cacheは、Webサイトのパフォーマンス、拡張性および可用性を向上する、コンテンツを意識したサーバー・アクセラレータで、Oracle Fusion MiddlewareおよびOracleデータベース上(9.2.0.7以降)で実行されます。Oracle Web Cacheが提供する最新のキャッシング技術を採用することで、高速なアクセス可能性を達成できます。

Oracle Web Cacheを使用すると、頻繁にアクセスされるURLがメモリーに格納されるため、Webアプリケーション・サーバー上でこれらのURLに対するリクエストを繰り返し処理する必要がなくなります。静的な文書のみを扱うレガシー・プロキシ・サーバーとは異なり、Oracle Web Cacheでは、1つ以上のWebアプリケーション・サーバーで静的および動的に生成されたコンテンツがキャッシュされます。Oracle Web Cacheではレガシー・プロキシ・サーバーよりも多くのコンテンツをキャッシュできるため、Webアプリケーション・サーバーに対する負荷が大幅に軽減され、最適なパフォーマンスが実現されます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Plusユーザーズ・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

18.4 Oracle Warehouse BuilderでのDiscovererの使用

Oracle Warehouse Builder (OWB)は、Discovererのメタデータを生成できます。OWBおよびDiscovererブリッジを使用してOWBのメタレイヤーにDiscoverer EULを作成後、Discovererのエクスポート・ファイル(.EEXファイル)を作成します。.EEXファイルは、Discoverer Administratorを使用してDiscoverer EULにインポートできます(詳細は、「インポート・ウィザードによるファイルからのEULオブジェクトのインポート方法」を参照)。DiscovererのEULに、OWBからのフォルダとアイテムの系統が保持されます。Discoverer Lineageワークブックを使用して、OWBからのフォルダとアイテムの系統を表示できます。

Oracle Warehouse Builderで使用するLineageワークブックをインストールする手順は次のとおりです。

  1. Discoverer AdministratorにDiscoverer EULスキーマ所有者としてログインします。

  2. lineage.eexファイルをインポートします。

  3. SQL*PlusにDiscoverer EULスキーマ所有者としてログインします。

    たとえば、次のようになります。

    > SQLPLUS myeul/myeul@myconnection

  4. lineage.sqlファイルを実行します。

    たとえば、次のようになります。

    SQL> start d:\<ORACLE_HOME>\discoverer\lineage.sql

    このスクリプトでは、次の項目の入力および確認が必要です。

    • OWBのURL (Machine Name.Domain Name:Port)

      例: http://myserver.us.mycompany.com:7777

    • OWBのmod_plsqlへの仮想パス(デフォルトはpls)

      例: pls

    • OWBのデータベース・アクセス記述子(DAD) (デフォルトはportal30)

      例: portal30

    • OWBのブラウザ・スキーマ

      例: myowbinstall

    • OWBのホスト名(つまり、OWBリポジトリを実行するマシンの名前)

      例: myserver

      名前は、OWBのブラウザ登録で使用された名前と同一である必要があります。

    • OWBのSID (つまり、データベース・インスタンス名)

      例: ASdB

    • OWBリポジトリが存在するOWBスキーマ

      例: owbrep

  5. Oracle BI Discoverer Plus、Oracle BI Discoverer ViewerまたはOracle BI Discoverer DesktopにEULスキーマ所有者としてログインし、Lineageワークブックを開きます。

EULをエクスポートして、再度インポートする場合は、lineage.sqlを再実行する必要があります。

以前にEUL5.eexをインポートしている場合は、すでにLineageワークブックがデータベースに保存されています。その場合に必要な作業は、lineage.sqlの実行のみです。

18.5 OracleAS Single Sign-On ServerでのDiscovererの使用

OracleAS Single Sign-On Serverは、Oracle Portalの内外のWebベース・クライアントがOracleのSingle Sign-On (SSO)サービスを利用できるようにするフレームワークを提供します。OracleAS Single Sign-Onは、すべてのユーザー資格証明の格納と管理のための手段を提供する、LDAPサーバーでの使用を目的としています。

18.6 Oracle PortalでのDiscovererの使用

DiscovererのワークブックとワークシートをOracle Portalに迅速かつ簡単に公開できます。Oracle Portalの直観的なユーザー・インタフェースによって公開プロセスがステップごとに示されるため、強力なビジネス・インテリジェンス・ポータルを簡単に作成できます。

Oracle Portalへの公開の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Portlets公開ガイド』を参照してください。